トランスフォーマー目が覚めたらデストロンガー!? 作:オカタヌキ
「…………あれ?俺なんでこんなところに?」
目が覚めたら見知らぬ森の中で寝転がっていた。自分でも何言ってるんだろうと思うけど事実なんだからしょうがない。
「………とりあえず起きようか」
俺は体を起こそうと両手を地面につくのだが…
「あれ?俺の腕ってこんなにメカメカしかったっけ?」
俺の目に映った俺の両手はメカになっていたのである。藍色と白のツートンカラーでなにやらヒレのような突起物がついている。左手にいたっては4つの鍵づめが四方から生えたロボットアームになっている。そしていざ起き上がって見ると…
「……なんか視界が高くなってる。」
そうなのだ、俺の身長は178㎝とわりと高めなのだが、今の俺はその3、4倍はあろうかという高さなのだ。それに、今気付いたのだが、どうやらメカなのは腕だけではないっぽい。首から下を見たのだが、全身がメカになっているのだ。恐らく顔もそうなのだろう。藍色と白、所々黄色の入ったカラーリング。背中にはなにやら大きな4枚の突起物。胸の装甲はサメの頭を思わせる。ロボット、特徴的な左手、カラーリング、そしてサメ……思い当たる節が一つある
俺は駆け出した。俺自身かなりテンパっていたのだ。そして水溜まりに映る自分の姿を見た。
「……ゲルシャーク…」
そう、俺はトランスフォーマーカーロボットに登場する『牙提督ゲルシャーク』になっていたのだ。
ゲルシャーク、トランスフォーマーカーロボットに登場するギガトロン率いるデストロンガーの副官。最初は知的な参謀格だったのが、回が進むに連れて段々ドジが目立つようになり、あとから入ってきたコンバットロンに立場を奪われ、作中の扱いは散々だったが他のデストロンガーが捕まった中で唯一地球に残り、アニメとしての扱いは優遇されてたキャラである。俺はそんなゲルシャークに生まれ変わっていたのだ。……死んだ記憶はないが
「ということはここはカーロボットの世界なのか?いや、ゲルシャークはデストロンガーの副官だったはず、そんなやつがこんなところに一人でいる訳がないな…アニメの終わった後の世界なのか?それとも他の時間軸の世界か?…」
何にせよじっとしていても仕方ない。俺はとりあえず周辺を散策してみることにした。
◆◆◆◆◆◆◆
あれからしばらく経ったが、未だに森の中である。すると、遠くの茂みの中に、なにやら機械的なものが見えた。近づいて見るとそれは薄青色のちょうどトランスフォーマーが一人入りそうなポッドだった。というかこのポッド、何処かで見たような……あっ!
「アドベンチャーか?」
俺が思い当たったのはトランスフォーマーアドベンチャー。海外ではプライムの続編に当たり、主人公のバンブルビーの率いるチームが地球に墜落した監獄船から脱走したディセプティコンを力を合わせて捕獲するというストーリーだったはず。てことは俺も脱走した囚人だったのか?やだなぁ何やらかしたんだよ俺。
「 ……待てよ、確かこの世界でのディセプティコンのエンブレムには囚人用の追跡装置がついていたはず。ということはまさか!!!?」
俺は急いで胸のマークを確認するが、あったのはデストロンガーのエンブレムだった。よかった、とりあえず囚人ではないようだ。まだ何もしてないのに捕まったら冗談じゃない。
俺はひと安心して目の前のポッドを調べる。まだ開いた様子はない。ということはこの中にはディセプティコンの囚人の一人が入っているという事だ。さ~てどうするか?
オートボットに引き渡す?そもそも何処にいるのかわからない。というか、いきなり出てきたやつをおいそれと信用する訳がない。俺みたいな悪人面じゃあなおさらだ。
解放して味方につける?大人しく協力してくれるかどうか怪しい。というか囚人という時点でろくな奴ではなさそうだ。それに追跡装置が作動してオートボットがやってくるかも。スチールジョーはエンブレムを引き裂いて追跡装置を破壊していたが……
俺は悩んだ末開けることにした。協力してくれるならスチールジョーみたいにエンブレムを引き裂いてやればいい。襲ってくるならやって来たオートボットに協力してこれを口実にチームに入れて貰おう。詳しく聞かれたら最悪記憶喪失ということにしておこう。
そして俺はポッドの開閉スイッチを押した。
どうも、オカタヌキです。この前、トランスフォーマーアドベンチャーを見たら、動物型のキャラが多数出ていたので、ゲルシャークも行けるんではないかと思いつき書きました。恐らく不定期になると思いますが、何とぞよろしくお願いいたします。