トランスフォーマー目が覚めたらデストロンガー!? 作:オカタヌキ
あの後、ファントムジョーたちを命からがら退けて基地に戻った時にはすっかり夜になっていて、すでに向こうの事件は終わっていた。
何でも、スチールジョーの手下のダニ型ディセプティコンのミニトロンがグリムロックに取りついて、グリムロックの体を操作していたらしい。何とかミニトロンを捕獲することはできたが、代わりにアンダーバイトの収容されたポットが奪われてしまったそうだ。
だが、悪いことばかりじゃない。今回の件で活躍したグリムロックは正式にオートボットのエンブレムを入れてもらい、それに伴いスワープとフィルチの二人もオートボットのエンブレムを入れて貰ったようだ。ちなみに俺はデストロンガーのエンブレムのままでいる。何だかんだでこのマークが気に入っているのだ。
「さーて、この辺だな」
そんな俺は現在、ディセプティコン信号を追いかけてパトロール中である。ビーストモードで飛んでいると、下に収容ポットを発見した。
「あれだな、トランスフォーム!」
トランスフォームして地面に降り立ち、ポットに向かう。案の定、ポットは開いており、中にディセプティコンはいなかった。
「ポットの大きさが小さいな……マイクロンか?取り敢えずフィクシットに連絡を…ってうぉ!?」
ポットを調べていたその時、突然何かが飛んできた。俺はとっさにそれをかわし、それを見る。
「なっ!?手裏剣!?」
それは盾ほどの大きさもある巨大な手裏剣だった。手裏剣ははるか後方に飛んでいったと思ったら、なんと途中で方向転換してこちらに戻ってきた。
「いやブーメランかよ!テールショット!!!」
俺は飛んできた手裏剣にレーザーを放ち、手裏剣を打ち落とす。すると手裏剣は変形し、牛型のロボットになった。
「トランスフォーマー?やはりマイクロンか!」
「ブルルルル!バロッ!」
マイクロンはうなり声を上げた後逃走した。
「逃がすか!」
俺はマイクロンを追いかける。少しずつ距離を縮めて行き、うしろから飛びかかった。
「そら捕まえた!」
「ブロロ!バロッ!バロッ!」
マイクロンは逃れようとめちゃくちゃに暴れ、取り押さえようと力を込めるのだが、思いの外力が強く、そこら中を転げ回ってしまい、ついには段差になった場所から落ちてしまった。
「~~いってぇ………あれ?あいつは何処に……って、うぉ!?」
落ちた拍子にマイクロンを見失ってしまい、逃げられたのかと辺りを見渡そうとすると右腕に違和感を感じる。ふと見てみると、マイクロンが手裏剣の状態で俺の右腕に装着されていた。すると、何やらマイクロンの意思のようなものが頭に流れてきた。
「……へぇ、そうか。バロっていうのか、お前。」
『ブルルルル』
「なるほど、ディセプティコンとパートナーを組んでいたけど相手に不満があって離反した所を捕まったのね」
装着した影響か、さっきまで唸り声にしか聞こえなかったマイクロン、バロの言葉がなんとなくではあるが理解できた。
『バロッバロバロ!』
「俺なら主人にふさわしいって?何を根拠に」
『バロロロロ』
「なんとなく……ねぇ。ま、いいさ。ここであったのもなんかの縁だ。よろしく頼むぜ、バロ。」
『バロ!』
こうして俺は、パートナーマイクロンのバロを手に入れたのだった。