トランスフォーマー目が覚めたらデストロンガー!?   作:オカタヌキ

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ここは地球のとある洞窟、その中に数体の巨大な影があった。

 

「……ああ、こっちは順調に進んでいる。そちらはそちらで自由にやってくれてかまわない。なぁに、裏方は慣れたものさ。」

 

『すまないなあ、いつもお前には助かっている。』

 

「クフフ、硬いことを言うな、同じスパークを分けた兄弟だろう?」

 

『ああ、そうだな。頼んだぞ兄弟』

 

「任せろ兄貴。」

 

そう言ってその影は通信を切る。

 

「定期通信は終わったようですね?」

 

するとそこに2つの影が現れる。一つはやや小柄(トランスフォーマーにしてはだが)なダークレッドのボディのトランスフォーマー。もう1つは、背中の羽や足の爪などどことなく鳥を思わせる風貌をした青いトランスフォーマーだ。

「クフフ、どうだった先生、久しぶりの地球は?」

 

「ええ、相変わらず楽しいところですよ。映画、アート、そしてカーレース、ふふふ、久しぶりに熱くなってしまいましたよ。」

 

「それは何より、やがてこの星そのものが我々ディセプティコンのものとなるのだから。」

 

「ふふふ、それは素晴らしい。私も協力させていただきますよ。」

 

「しかし、本当にこれで良かったのか?捕虜という立場とはいえなかなかの待遇だったのだろう?」

 

「捕虜というのも退屈なものでね、私は面倒なのも嫌いですが退屈なのも嫌いなのですよ。…それに彼には少なからずの因縁がありましてね……」

 

「グゥゥ…オートボット、はかい!破壊!!ハカイ!!!」

 

「落ち着きなさいドレッドウィング、そういうわけで、私たちも微力ではありますが協力させていただきますよ。ファントムジョー?」

 

「ああ、よろしく頼むよ。かつてのディセプティコンの破壊大帝メガトロン直属部隊の闇医者メディックノックアウト殿?」

 

「それはもはや昔の名、より美しくそして力強くなった今の私の名はブラッディノックアウトです。」

 

「しかし、あんたもとんでもねぇ人だなぁ?同じ捕虜のディセプティコンのボディを解体して自分のスペアパーツにしちまうんだから。」

 

「美しき私の糧となり、

彼らも本望でしょう?」

 

「イカれてるぜ」

 

「誉め言葉と解釈します。」

 

するとそこに一台の黒い改造車が走って来た。

 

「トランスフォーム!!!っと、遅くなって悪いねボス」

 

その車は右手がフックになっている細身のトランスフォーマーに姿を変える。

 

「おや?あなたは?」

 

「俺かい?ロックダウンだヨロシク!!!そう言うあんたはメガトロンのところにいたメディックノックアウトじゃないのかい?」

 

「今の私はブラッディノックアウトです。あなたも彼によってここにやって来たのですか?」

 

「まあな。つっても、俺はディセプティコンじゃないがな。しがない宇宙の賞金稼ぎさ。まあディセプティコンの方が金払いがいいからどっちかというとこちら側だがな?」

 

「ところでロックダウン、お前につけたインセクティコンの二人はどうした?」

 

「あん?あいつらならここを出てすぐにどっか行っちまったぜ?」

 

「…チッあいつら…何のために自由にしてやったと思ってやがる」

 

『ボス!ボス!!』

 

するとそこに通信が入る。さっき言ったインセクティコンの片割れ、クワガタに変形するシャープネルだ。

 

「おいシャープネル、お前勝手にいなくなってどういうつもりだ?ボンブシェルはどうした?」

 

『それ何だかよボス!ボンブシェルのやつがオートボットに捕まっちまった!!』

 

「何?どういうことだ?」

 

『それがよう、俺は遠くから見てたんだがよ、あいつどうやらオートボットにちょっかいかけたみたいでよ、オートボットどもをクローンどもで圧倒してたんだが、結局クローンを全部潰されて捕まっちまったんだ。』

 

「チッあのバカ油断しやがって…それで、メンバーは何人でどいつがいた?」

 

『ボスが前言ってた黄色と赤と白の車に変形する奴らとティラノサウルスに変形するダイノボット、それにプテラノドンに変形するダイノボットにサメに変形するやつがいた。』

 

「黄色いオートボットは間違いなく彼ですね?」

 

「グゥゥゥゥ

オートボットォォォォォ!!!!!!!」

 

「……それで?その二人の名前は?」

 

『へぇ、プテラノドンがスワープ、サメに変形する方がゲルシャークとか。』

 

「ッ!!!?……そうか…」

 

『ボス?』

 

「……いや、何でもない。とりあえずこちらに戻ってこい、話はそれからだ。」

 

『へ、へぇ』

 

「ゲルシャーク…聞かない名前ですね」

 

「俺も長いこと賞金首を追って宇宙をまわっているが、そんな奴は知らねぇなぁ。」

 

「まあいいさ、とりあえず今はシャープネルの帰りを待とう。」

 

そう言ってファントムジョーは奥に歩いて行く

 

(楽しみだぜ、なぁもう一人のイレギュラー?)

 

その顔は狂喜に染まっていた




人物紹介
『ファントムジョー』スチールジョーの双子の弟。実は転生者。兄同様地球を征服しようと目論んでいる。
『ブラッディノックアウト』プライムのディセプティコンの生き残り。オートボットの捕虜となっていたが、退屈を嫌い脱走。その際他の捕虜を分解し自身をパワーアップする。
『ドレッドウィング』プライムでメガトロンに粛清されたがブラッディノックアウトによってサイボーグとして甦った。しかし、生前の潔さは失われ、オートボットに対する破壊衝動だけが強く残る。
『 ロックダウン』宇宙を股に駆ける賞金稼ぎ。ファントムジョーに雇われる。
『シャープネル』ファントムジョーにボンブシェルとともに解放されロックダウンに引き連れられる。
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