トランスフォーマー目が覚めたらデストロンガー!? 作:オカタヌキ
「デニー、これはどこに置いたらいいんだ?」
「ああ、それは三番通路に同じやつがあるからその隣に置いてくれ。」
「了解」
どうも、ゲルシャークです。俺は今バンブルビーたちが拠点としているデニーのスクラップ置き場に住まわせてもらっている。ただおいてもらうのも申し訳ないので、こうしてデニーの手伝いをしているのだ。
「しかしゲルシャークは律儀だね。おかげで僕も助かるよ。」
「いや、俺みたいなよそ者をおいてもらっているんだからせめて何かしないと気が済まないんだ。」
「ねえ、ゲルシャークって本当に異世界からきたの!?」
ラッセルが俺に尋ねる。心なしか目が輝いている気がする。
「まあ、そう言うことになるな。自分でも信じられないけど。」
俺のことはみんなには異世界から来たと話している。別に間違ってはいないし、元は人間でしたなんてそれこそ信じられないだろう。
「ッ!?誰か来た。みんな隠れて!!!」
ラッセルがそう言うとみんなはビークルモードになり、車置き場に走る。俺とスワープ、グリムロックはビーストモードになり装飾のフリをする。
すると、なにやら頭に鹿の角のようなものを着けた人たちが来た。そのリーダーと思われるアーノルドという人がなにやら森の精霊シカピョンとやらが材料を集めてくるよう命令されたらしいが、バンブルビー曰くそれはスペースブリッジの材料だという。そしてフィクシットに鹿に似た姿のディセプティコンを調べてもらったところ、そいつは「サンダーフーフ」というサイバトロン星の指折りのマフィアのボスらしい。そして材料の中の巨大発電機が手に入らなかったらしく、アーノルドは残念そうに帰って行った。
「この近くで発電機の手に入りそうな場所はこの先にある発電所だな。」
デニーの情報から、俺たちは二人一組で発電所の警備にあたることになった。俺とスワープはビーストモードで空から見張っていた。すると、しばらくしてバンブルビーから通信が入った。なんでもグリムロックと警備に当たっていたサイドスワイプが勝手に警備から外れてしまったらしく、その隙をつかれてグリムロックがやられてしまい、発電機も奪われたようだ。
バンブルビーは彼を咎めたが、名誉挽回のチャンスを与えることにしたようだ。心配なので俺もついて行くことにした。
バンブルビーとサイドスワイプはスペースブリッジを作らせている現場に向かい、彼らを追い払った。……しかしバンブルピョンにサイドスワピョンて………するとそこに木々を押し倒しながら1台のトラクターがやって来た。
「トランスフォーム!!!どういうことなんでいええ!作業をしてたちっこい奴らはどうしたんでい!!!」
どうやらこいつがサンダーフーフらしい。
「サンダーフーフお前を逮捕する!!!」
「法律がどうのとか下らねぇ説教垂れんなよお巡りさんよぉ。俺様はサンダーフーフ様だぜぇ?かつてはサイバトロン星で1番のシマを仕切ったマフィアのボスだったんでい!!!お前らに仕事があるのは俺のおかげでい!!!」
どうやら反省する気はないらしい。サンダーフーフは見逃すならスペースブリッジを使わせてやると持ちかけたがバンブルビーはそれを断り戦闘となる。サンダーフーフは見かけに寄らずパワーファイターで二人を圧倒する。そろそろ出るとしよう。
「交代だバンブルビー!」
「ッ!?ゲルシャーク、来てたのか。」
「二人が心配でね。こっそりつけて来た。」
「あぁん?なんでいてめえはぁ!!!」
「ただの協力者だよ!テールアンカー!!!」
俺は左手のアームで殴りかかるが、サンダーフーフの角に受け止められ、そのまま押し合いになる。
「ほう、てめえはなかなか骨がありそうじゃねぇか、ええおい!!!」
「そりゃどうも!ビーストモード!ジョーズティース!!!」
俺はビーストモードになり、サンダーフーフの角に噛みつく。
「うおぉぉぉぉ!!!?負けてたまるかぁぁぁ!!!」
サンダーフーフも負けじと踏ん張り、お互いに一歩も引けない接戦となる。するとそこに…
「うおぉぉぉぉらあ!!!!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!?」
フレイルに変化したディセプティコンハンターを持ったサイドスワイプがサンダーフーフを吹っ飛ばした。
「余計なお世話だったか?」
「いや、最高のタイミングだ。ありがとう。」
「いてて、畜生よくも……」
サンダーフーフはスペースブリッジの操作パネルに手をかけ立ち上がる。すると、スペースブリッジの入り口に渦が発生する。どうやら誤って起動させてしまったらしい。しかしどうも様子がおかしい。
「なっ何だこりゃあ!!!?」
「不味い、あれはブラックホールだ!!!」
ブッブラックホール!!!?どうやらスペースブリッジの配線が間違っていたらしく、ブラックホールが発生したらしい。俺たちは急いで逃げる。
「ぬおぉぉぉぉ!!!吸い込まれてたまるかぁぁ!!!」
サンダーフーフは蹄を地面に食い込ませ踏ん張るが、いかんせん近くにいたせいでだんだん吸い込まれて行く。
「畜生!!!こうなったらてめえだけでも道ずれにしてやらぁ!!!」
そう言ってやつは俺につかみかかる。俺はある決心をする。
「そうかい!!!ならお望み通りに!!!!!」
俺は手を離しサンダーフーフに蹴りを食らわす。サンダーフーフはたじろぎ、そのまま渦に吸い込まれて行く。
「てやんでぇチクショー!!!覚えてやがれぇぇぇぇ!!!!!!!」
サンダーフーフはそう言い残し、渦に消えて行く。俺はすぐさまビーストモードになりパネルまで全力で飛びロボットモードになりスイッチを切る。そしてブラックホールは消滅する。
「ありがとうゲルシャーク、だけど最後のは少しいただけないな」
「済まない、とっさの判断だったんだ。」
するとサイドスワイプが前に出て、謝罪した。
「済まないみんな、俺の勝手な行動で…」
「いいんだ、サイドスワイプ。間違いに気付くことができれば、もう二度と同じ間違いは犯すなよ。」
「はい!隊長!!!」
どうやら丸く収まったようだ。よかったよかった。その後、体中に枝を巻き付けたアーノルドたちを見かけたが……ほっとくことにした。
ゲルシャークのパートナーマイクロンを作ろうかと考えているのですが、何に変形するかアイデアが浮かびません。