家から学校にいつものように向かって
いつもの学校まで道しるべ
いつもの朝
でも今日はいつもと違う事が起きるとは
この時の穂乃果は思いませんでした
「おっはよ~!」
学校に着いて、
クラスに入って、みんなに挨拶してから
自分の机にカバンを置いて、椅子に座って
ちょっとゆっくりしようと思っていたら
「高坂さん…おはよ」
「あっ、斉藤さん」
穂乃果のクラスの斉藤さん
穂乃果はあんまり喋った事はないけど
クラスの中では結構頭が良いタイプ
穂乃果とは大違いだ、はは
でも、このあと
あんな展開になるなんて
「高坂さんの家族って、お父さん居ないんだよね」
「うん、うちお母さんが2人居るんだ~」
「ぷっ…うっわ~」
えっ、なんで笑ったんだろう
穂乃果、おかしな事言ったのかな?
「やっぱり、高坂さんの家族ってそうなんだ…世間で言ったらレズだよね?やっぱりレズの子ってレズなの?だからここに来たの?」
「ち、違うよ?穂乃果は2人に大切に引き取ってくれたんだよ?だから2人とは違う」
「どうだか…高坂さんも怪しいよね、だって」
「気持ち悪い、あのレズ達の子供なんでしょ?」
「っ!??」
穂乃果は一瞬
何が起きたのか覚えていない
気付いたら、斉藤さんが倒れていた
倒れた斉藤さんを穂乃果は何発か殴っていた
穂乃果をバカにされたから?違う
レズだと思われたから?違う
大切な人達をバカにされたからだ
穂乃果はもう慣れていたはずだ
こんな事
でも家族の事は別だ
穂乃果の事は構わない
でも、家族だけはバカにしないで
そのあと、騒ぎを聞き付けた
先生に穂乃果は抑えられて
酷く説教されたらしい
あんまり覚えてない
気が付いたら
家まで向かっている道中だった
どうやら、家に返されたらしい
多分、海未お母さんもことりお母さんもすでに知っているだろう
めちゃくちゃ怒られるだろう
普段はクラスメイトを殴るような事をしない
穂乃果が殴ってしまった
海未お母さんは特にそうゆう最低な事には厳しかった
何度も海未お母さんに怒られた事だろうか
ことりお母さんも普段は優しいが
一歩、人としてやってはダメな事をしたら
めちゃくちゃ怖い
小学生の時に、イタズラで虫をいじめていたら
ことりお母さんに頬を叩かれて
押入れに閉じ込められた
あれから弱い物イジメはしてはいない
いけない事だから
と考えていたら
家の前に居た
どうしよ、怒られる
そんな事を考えていたら
扉が空いて
2人が待っていてくれていた
「えっと……ただいま」
とりあえず帰ってきて
笑顔でただいまと言った
その時に、2人が優しく抱き締めてくれた
「ごめんなさい、穂乃果…ごめんなさい」
「ごめんね……」
2人は涙を流しながら
穂乃果に謝ってきた
「なんで?なんで2人とも謝ってるの?悪いのは穂乃果だよ?2人とも何にも悪くないよ」
「穂乃果……先生から聞きました、穂乃果は私達の事を悪く言われたから殴ったんですよね?」
「だから、いつもいつも、穂乃果がいじめられているのは私達のせいだと思っていました、穂乃果は楽しそうにしてくれてますが本当はもっと、普通の家族と
……」
「ダメ!!それ以上言わないで、確かに」
「2人の事でいじめられたりする、けどねだからって、穂乃果は2人を憎んだりしない、嫌いにならないよ?だって大好きだから、家族だから」
そう家族だから
1度無くした、家族をまた
作ってくれた
穂乃果に家族を教えてくれた
大切な2人
大好きな2人
「穂乃果ちゃん…」
「穂乃果…」
「穂乃果は大丈夫だから……穂乃果は2人が大好き」
そうこれからもずっと
穂乃果の大切な
たった2人の家族
第2話
完