神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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盃に映る月

霊夢「ハァ……ハァ……」

魔理沙「ま、まったく……バケモンだぜ……浄夜達はこんなのと闘ったのか」

??「そりゃあ、鬼だからな。強くて当たり前」

 

歯が立たない。片手に持った盃から、一滴も酒は溢れていない。

私達は二人がかりで闘っているのに。

この『星熊勇儀』という鬼は、どうやら萃香の古い友人らしい。

だが、俊敏性、パワーに関して萃香以上だ。闘っている途中で分かる。このままじゃあ敗ける。と…

 

勇儀「いや~強いね。久しぶりに強い人間と闘ったよ。ちゃんとズルもせずにね」

霊夢「こんな…状態で…思い付かないわよ…ズルなんて…」

勇儀「運動不足なんじゃあないのかい?巫女だから修行ぐらいはしてそうだけどねぇ」

霊夢「嫌いよ…修行なんて…」

勇儀「へえ!!それでそんなに強いんだ!!ちゃんと修行すればこの盃から2、3滴は溢れるのに」

霊夢「そいつは…どうも……」

勇儀「ちょいと休んだ方がいいんじゃない?そこの魔女擬きも辛そうだ」

魔理沙「ハァ……ハァ……余計な…お世話さ…」

勇儀「楽にしてあげよう。大丈夫、気絶するだけさ」

 

その言葉に、私達は構える。

 

勇儀「無駄だよ。無意味。『三歩必殺』」

霊夢「ッ!?」

魔理沙「ウッ!?」

 

雰囲気が変わった。その圧倒した妖力に怯んでしまった。

そして、勝敗が決まるッ!!

 

勇儀「一歩ッ!!」

霊夢「ウグゥッ!!」

魔理沙「ウゲェッ!?」

 

右ストレート。まわりの家がガタガタと揺れる。

 

勇儀「二歩ッ!!」

霊夢「クッ!!」

魔理沙「ガハァ!!」

 

瓦が飛び、そこの岩が崩れる。

 

勇儀「三歩ォッ!!」

霊夢「クァ!!」

魔理沙「ウゥッ!!」

 

地震が発生し、二人は300先まで飛ばされた。

辺りは、まるで嵐が過ぎ去った後の町のような、悲惨な光景であった。

 

勇儀「お前達を倒すのは、『散歩』のように簡単さ。おお、寒い」

 

勇儀は盃の酒を呑み、一息。

 

勇儀「さぁて、大工の奴等に起こられる前に帰るとす……」

浄夜「ゴージャスッ!デリシャスッ!!デカルチャーッ!!!」

 

すたこら帰ろうとしていたその時、男が三回バウンドしながら落ちてきた。

え、どうしよう。スゴい、ヤ○チャっぽいポーズで倒れてる。いやームチャしやがって(おい

 

勇儀「……大丈夫か?」

浄夜「NO」

勇儀「良かった…大丈夫なんだな」

浄夜「おい」

勇儀「多分、今の地震だろう?すまないね。私のせいだよ…ン?なんだ浄夜じゃあないか!!」

浄夜「やあ、勇儀。久しぶり。いきなり地震が起きたと思ったら後ろから岩がドーーンってぶつかってきやがった」

勇儀「そして、ここまで飛ばされたと」

浄夜「そう言うことだ」

 

浄夜は、取り合えず誰もが気になるであろう、勇儀の額に立派に尖ったツノを観る。

 

浄夜「お、今日も立派な角だな」

勇儀「ハッハッハ、まあね!!」

浄夜「萃香に最近会った?」

勇儀「会ってはないけど、久しぶりに話した」

浄夜「あぁ、霊夢と魔理沙が持ってた通信機?」

勇儀「そうそう、通信機って言うんだ。それで萃香の声が聴こえたからもうビックリさ」

浄夜「ホウホウ…ちょいお待ち。おーーーーーい、お茶…じゃなかった。萃香ァ?居るか?」

 

と、通信機に向かって話し掛ける。

 

萃香『よう、勇儀。さっきぶり!!』

勇儀「さっきぶり」

萃香『どうさ、久しぶりに見た浄夜は?』

勇儀「イケメンだねぇ」

浄夜「イケメンね…皮肉をありがとうっと…」

勇儀「え?」

浄夜「ん?」

勇儀「まあ、良いや。どんぐらい強くなった?」

萃香『霊夢位…若しくはもっと強いよ』

勇儀「おお、これは期待できそうだ」

浄夜「ン?話が見えねぇぜ?」

勇儀「んじゃあ、やるか。浄夜」

浄夜「いや、待て待て!?なにが!?なにをやるってのッ!?」

萃香『レディー……』

浄夜「おいこらッ!待てって言ってんだろうがァァァァ!!」

萃香『ファイトッ!!』

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