神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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日常編 No.3
霧雨魔理沙は驚く


アレは驚いた。

まさか浄夜が変態だったなんて…

昨日、妖怪の山で見たあの椛と浄夜のジャレ合い。浄夜は椛の尻尾をモフモフしていて…椛は止めてと言っていたが、心なしか嬉しそうだった。

これは……浄夜という生物を知らなくちゃならない。今日、尾行しよう。そして、知ろう。浄夜とはどんな生物かを……

 

~一日目~

 

魔理沙「お、目的が現れたぞ……一緒にいるのは…霊夢?」

 

人里に現れたのは楽しそうに会話して、パッと見ではただの恋人の浄夜と霊夢。

現れた二人は、店の中に入っていく。看板に書かれているのは……『ほてる』だとッ!?

霊夢ちゃんに手を出すなんて、親友である魔理ちゃんが許さないぜッ!!

 

魔理沙「入ってみるしかねぇ」

 

そして『ほてる』の中に入ってみた。

いらっしゃいませ!!の声。

ン?まるで居酒屋みたいな雰囲気。真ん中には炎が上がっている。それを囲み肉を食べている人達。

 

店員「何名様ですか?」

 

見りゃ分かるだろ。

 

魔理沙「一人」

 

店員にイラついていたら、右から私を呼ぶ声がきこえた。

 

浄夜「よっ!!魔理沙。久しぶり」

 

尾行…失敗。

目的に見つかっちゃ意味無い。

 

浄夜「お前もここの肉を食いに来たのか?高いぞ?」

魔理沙「あぁ~、昼飯を適当に食おうとしてたんだ」

 

高いなら言ってくれよ。そしたら入んなかったのに。

 

浄夜「ていうか、あの看板でよく飲食店ってわかったな」

魔理沙「『ほてる』だろ?アレ何なんだ」

浄夜「そのまんまの意味さ。『火照る』って意味」

 

紛らわしいわッ!?

店は高いし、ホテルじゃないし…一日目からダメダメじゃん。

 

浄夜「……奢ろうか?」

魔理沙「ありがとうございます。貴方は神様だ」

 

~二日目~

 

今日こそは大丈夫、人里の店を徹底的に調べあげた。

これなら、昨日みたいな事にはならない。ハッハッハッ!!勝ったな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二時間経過。

来ない。浄夜が来ない。

 

魔理沙「今日は出掛けないのだろうか」

浄夜「誰が?」

魔理沙「樹条浄夜ってやつ」

 

…………………ン?

 

魔理沙「ええぇぇぇぇえええええええッ!?

浄夜「よう!!昨日ぶり」

魔理沙「いや、あの、ええ!?」

浄夜「落ち着け」

 

そうだ、落ち着こう。

現状確認。尾行しようとしていたら後ろに目的が居た。よし、把握完了……いや出来ねぇよッ!?ビックリだぜッ!?三日連続同じ奴にビックリしているぜッ!?

 

浄夜「落ち着いたか?」

魔理沙「あ、あぁ。有り難う……」

 

まさか、目的の奴に心配されるとは……

 

浄夜「んで、何で俺を捜してたんだ?しかも路地裏に隠れてさ。(隠れきれてないけど)

魔理沙「い、いやぁ……そのですねぇ……」

 

汗がダラダラ出てくる。どう弁解すれば……

 

浄夜「ま、いいや。魔理沙と二人でってのも中々ないし、どこか食べに行こう」

 

お前は神かッ!!

 

魔理沙「あ、じゃあ今日は私が奢るよ」

浄夜「え、良いのか?」

魔理沙「良いぜ。昨日のお礼も兼ねてだ」

 

あと、今の弁解のしようもない事態を回避させてくれたお礼もな。

結局、今日も失敗。

 

~三日目~

 

今日もきっと無理だろう。

だから、尾行はやめた。絶対無理だもん。

だから、家に居ることにする。私の家は魔法の森って言うところにある。

 

コンコンッ

 

ノックの音。誰かが家に来たようだ。

戸を開けると……

 

浄夜「やあ、昨日ぶり」

魔理沙「ワタシ、魔理沙ジャナイ。魔理沙ノ友人ノ『マリー』デース」

浄夜「まだ、君のことを魔理沙と呼んでないんだけど」

魔理沙「ハァ……何の用だ」

 

まさか、浄夜が自分から来るとは思わなかった。

なんか、もう嫌なんだが。

よく見ると、顔色が悪い。

 

浄夜「ここの森ってさ、何か毒とか充満してる?俺、今にも倒れそう何だが……」

魔理沙「ッ!?早く家に入れッ!!」

 

魔法の森は、大丈夫な人は大丈夫だが、普通は入れない。

魔法の森に生える茸が胞子的な何かを飛ばしている。それは人間は耐えることのできない物だ。

 

魔理沙「大丈夫か!?今、水を持ってくるから」

浄夜「ありがとうな」

魔理沙「気にすんな」

 

しかし、何てことだ。これじゃあ、帰りをどうすりゃ良いのか……

まさか、魔法の森を飛んで帰る訳にもいかないし……

 

浄夜「帰りは気にすんな。能力をつかう」

魔理沙「そうか、分かった。辛かったら言えよ」

浄夜「辛い」

魔理沙「………すまん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浄夜「なあ、魔理沙」

魔理沙「ん~?」

 

浄夜は私のベッドで寝て、私は椅子に腰を掛けて本を読む。

 

浄夜「好きな人いる?」

魔理沙「……は?」

浄夜「……好きな」

魔理沙「いや、聞こえてるよ。別に聞こえなくて『は?』って言った訳じゃない」

 

何を言っているんだ?このバカ。

 

浄夜「いやさ、女子力高いなぁって思ったりしたからさ」

魔理沙「まぁ、女子だから」

浄夜「好きな人は居なくても、告白されたことはあるだろ」

 

その言葉、そっくりそのまま返してぇぜ。

 

魔理沙「無いな。異性として見れんだろ。私なんか」

浄夜「え、そうか?少なくとも俺は異性てしてみてるぜ」

魔理沙「その反応、受け取り方によって色々ややこしくなるから止めろ」

浄夜「?」

 

前言撤回。きっと告白された経験はないだろう。

私の言えた事じゃないが、絶対恋愛をしたことがない。人を愛すると言うことを知らないだろう。

疎いんだ、疎すぎる。恋愛に。

 

浄夜「でも実際惚れると思うよ。最近ではギャップ萌え……だっけ?そんなのが流行ってる」

魔理沙「何がギャップだよ」

浄夜「そうだな、魔理沙のギャップは…」

魔理沙「私のギャップを聞いている訳じゃない」

 

コイツと居ると調子が狂うぜ。

 

浄夜「ん~もういいかな。有り難う。お陰で助かったよ。気分は落ち着いた」

魔理沙「そうだ。何しに魔法の森に来たんだ?」

浄夜「茸狩り」

魔理沙「あぁ、なるほど」

 

つまり幻覚が見たいと言うわけか。

 

魔理沙「その時は私を呼べ。手伝うから」

浄夜「そうするよ。じゃあな。お礼は今度するよ」

 

浄夜は、何か変なものに変身して一瞬で消えた。

 

魔理沙「恋愛ねぇ……する気が出ねえな」

 

私は本を閉じ、ベッドに寝転び、そのまま眠りについた。

少し、浄夜の匂いがした気がした。

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