神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
どうも、皆様。私、十六夜咲夜と申します。
私、見たんです。それは、妖怪の山で秋の神様に、薩摩芋をお裾分けさせてもらいに行った時のことです。
咲夜「私、運がいいわね♪お裾分けだなんて。今日はスウィートポテトをデザートにしましょ」
と、鼻唄を歌って歩いていると、彼は居たのです。
そう、クラウチングスタートの構えをしている、樹条浄夜が。
咲夜「………え、なんでクラウチングスタート?」
不思議に思ったので様子を見ていたら、彼はスタートを切ったのです。
浄夜「もォォォみィィィじィィィッ!!」
紅葉?何故かその言葉を発しながら、犬の……いや、狼?の妖怪の元へ走っていく。
その速さは、とても人間とは思えない。
妖怪「ン……?あ、浄…ヘブシッ!?」
咲夜「あらいやだ」
浄夜さんが妖怪に飛び込み、まるでペットのように撫でている。
だが、人型の妖怪。ほぼセクハラのように思える。だが、生憎起訴する所もないのが、妖怪さんの悲しいところかも知れません。ならば、私がなんとかしてあげましょう。
そう思い…
咲夜「尾行したわけです」
レミリア「面白いわね。その人間」
この人は、吸血鬼でカリスマ的存在(自称)でこの紅魔館の主人である『レミリア・スカーレット』である。
美鈴「でも、お強いんですよね?」
咲夜「さぁ?」
彼女は、ここの門番の『紅美鈴』です。
パチュリー「アイツはおかしいからね」
説明は要らないでしょ?
パチュリー「おい」
咲夜「それでですね。尾行一日目は霊夢と『ほてる』という建物に入って……」
一同「えぇ!?」
咲夜「二日目では魔利沙とデート」
一同「なんだとぅ!?」
咲夜「三日目は魔利沙の家に入っていきました」
一同「ナンダッテー」
皆、驚いている。当たり前。
咲夜「そして四日目は……」
咲夜「……今日はなにもしないのかしら……」
ただただ、歩いているだけ。散歩?でしょうか。
そう思っていたら、アメリカ国旗をもって体に纏った瞬間、消えた。
文字通り消えたのです。
咲夜「え!?消えた!?」
駆け寄る。やはりいない。
いや、後ろに気配を感じる。
浄夜「誰かと思えば……咲夜さんか」
咲夜「ッ!?」
浄夜「ダメだぜ?尾行なんてしたら」
気付かれていた。というか、尾行が完璧だったはず……
浄夜「あ、そうそう。聞きたいことがあるんだけど」
咲夜「な、なんですか……?」
浄夜「それはな……」
彼は私に近づきキリッとした顔で、こう、囁いた。
浄夜「ここどこ」
咲夜「……え?」
どうやら、道に迷ったらしい。
咲夜「は、はは……」
拍子抜け。ドッと疲れが出た。
浄夜「いやさ、君がもし、俺の敵だった時の為に人気の無い場所に来たんだ」
咲夜「……?」
彼は…何かに警戒しているのだろうか。何故?
咲夜「ここはですね……あ、あれ?ここって…」
自分も、尾行に集中していて、全然気付いていませんでした。
私達が居た場所とは……
咲夜「……迷いの竹林?」