ちんけな詐欺師が幻想郷の事情に巻き込まれて隙間のお姉さまに強制幻想郷入りされたようです。 作:零空零喰
まずは目標である『殺神鬼』に取り憑かれた吸血鬼であるフランドール・スカーレットがすんでいた館『紅魔館』へ飛行訓練も兼ねて行くことにした。途中からは下が湖だった事もあり空を飛ぶ恐怖も無くなってきた。とりあえず自分の飛び方(八雲紫は『空気圧縮飛行』と読んでいた)のまとめでもしておこう。
* 飛び方は空気を圧縮して飛ぶものなので圧縮した空気を噴出して前に飛んでいる間にまた空気を圧縮していく。これを繰り返さないと落ちるため常に圧縮→噴出のイメージをしておかなければならない。その為結構疲れる。
* スピードは結構でる。(今度速度を計ってみたいものだ)
* 小回りが効かない。曲がるときは弧を描くのではなく上からみるとひとつの角が出来る感じに曲がる。
* 上のことから自分の飛び方は短期集中と言える。
* メリットは速さと応用力、デメリットは機動力と疲れるのが早いこと。
と、いったところか。こうやってメモしておくと覚え易いから良い。と、さて、紅魔館の前に来たが庭は凄い有り様だった。簡単に言えば館のドアはぶっとんでおりそこから館の門まで続く道が抉れている。そして、門を開けずに突き破ったのだろう、鉄で作られた門(決してそんな柔な物じゃないのが雰囲気で解る)はひしゃげてこれもまたぶっとんでいた。
取り合えず門を潜ろうとする。と、
「あなた、だれ。」
喉元にいきなりナイフをつきつけられた。いや、そこまではまだいい。が、
『この女、、、今まで何処に。』
自分もある程度殺気や気配を感じる事が出来る。その為メモをしながらこの門の周りに人が居ないか探っていたのだ。いや、実は気配をほぼ完全に断ってました。ってな感じなら自分はその道のプロから見れば素人同然なのだが気配を断っていたという線は絶対に無いだろう。何故ならこの殺気は例え500m以上離れた所からでも、どんな素人でも感じる事が出来るだろう。流石にそこまでの殺気を消すことが出来る奴は居ないだろう。だから、『何処から』だ。とか考えてると喉元に冷たい感触が来た。
「あなたは、誰。これが最後よ。」
「八雲紫からこの事件の解決を依頼された人間だよ。」
と言った瞬間、(いや、正確には八雲紫の名が出た瞬間か)ナイフの感触が無くなった。するといつの間にか10mほど前に今までナイフをつきつけていた女は館の方に戻り。
「ついてきなさい。」
と、端的に自分にいったのだった。そして、自分はこれから起こる事と公開をまだ知らない。