IS~ULTRAMAN-DYNA~     作:素粒子先輩

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そういえばアスカって生身の格闘は弱かったですね。この小説では強いけど。





出来れば感想きかせてください。


青春のリスタート

疲れた~

 

入学式なんて久しぶりだから妙に緊張したし、本当に女の子ばかりだし、ジロジロ見られるし、

寝ようものなら千冬に鉄槌を食らうし....本当に大丈夫かなぁ...?俺の第2の高校生活...

 

 

1年1組の自分の机に突っ伏しながらアスカはこれからの生活に不安を覚えた。

 

今も視線を全方位から感じる。注目されるのは嫌いじゃないが、これは異常だ。

 

アスカは早く担任が来ることを願った。その願いが届いたのかドアが開く音がした。

 

?「はーい、皆さん席について...ますね!」

 

妙に聞き覚えのある声がした。

 

気になって顔を上げてみた。

 

アスカ「あ...」

 

そこにいたのは、実技試験でアスカの相手をした試験官だった。

 

アスカ(あの人が担任かよ...なんか気まずいなぁ)

 

?「はじめまして!私はこのクラスの副担任をやらせて頂く『山田真耶』です。」

 

副担任か、それならまだいいや。じゃあ担任は誰だ?

 

山田「1年間よろしくお願いしますね」

 

アスカ「よろしくお願いします!....」

 

・・・・っておい!何で俺以外誰も返事しないんだよ!

 

女の子ってこんなに消極的だっけ?

 

時代が変わったのか?それとも俺が古いのか。

 

山田「そ、それじゃあSHRをはじめまーす。」

 

山田「自己紹介を...それじゃあ出席番号順にお願いします。」

 

 

あぁ...予想以上にきつい。大体、席の位置が最悪だ。

 

なんだよ教室の中央&教卓の真ん前とかふざけてるのか?

 

普通、入学当初は出席番号順に机を並べるものだろ?

 

なんだよランダムって、完全に図られたとしか思えない。

 

アスカは窓に視線をやりどこまでも続く青空を見た。

 

アスカ(あー、ボール投げてぇー、キャッチボールがしてぇー、欲を言えば野球がしてぇー)

 

?「・・カ君!アスカ君!」

 

アスカ「は?....あ、はい!」

 

しまった、完全に意識が外に遊びに行ってしまった。

 

それに周りからはクスクスと笑われている。

 

そういう笑いは地味に傷つくから、どうせ笑うなら大声で笑ってもらったほうが清々しい。

 

山田「ご、ごめんね?出席番号2番目だからすぐに君の番なっちゃうんだよね?じ、自己紹介してくれるかな?駄目かな?」

 

山田先生がこちらに何度もペコペコ頭を下げてお願いしてきた。

 

女性の人に何度も頭を下げさせるのは酷なので咄嗟に起立した。

 

アスカ「そう何度も謝んないでくださいよ。自己紹介もしますから。落ち着いて」

 

山田「は、はい...すいません」

 

落ち着いてくれたのはいいが今度は顔が赤くなってしまった。

 

アスカ(なんで顔赤くなってんだ?)

 

自分の手を見るとガッチリと山田先生の肩を掴んでいた。

 

アスカ「あ!すいませんでした!」

 

山田「いえ、....別に嫌だったわけでは...」

 

やっべぇ....またやっちまったぁ...

 

山田先生はブツブツ何か言ってるし... やっぱり無理かも。

 

それにクラスメイトだ。俺が何かする度に反応する。勘弁してくれ。

 

山田「皆さん静かに!そ、それじゃ自己紹介お願いします...」

 

もう今までの醜態は自己紹介で挽回するしかないな。

 

今まで自己紹介をする時は必ず邪魔が入った。だがそれは準備が十分ではなかったせいだ。

 

しかし、今は違う。パムー 今は自己紹介の時間、しかも俺の時間だ。 パムー

 

スポーツ万能でしかも少しは賢いってことを教えてやる!  パムー

 

スゥーーーーーーーーーーーー (深呼吸)

 

アスカ「初めまして!俺はアスカ・シン「キャー!外から変な動物が入ってきたー!」

 

これだよ...わかってたよ....

 

変な声がしたもん。それで教室内はパニック、自己紹介どころじゃない。

 

・・・・・・・・・

 

.......ん?....変な動物?.....聞き覚えのある鳴き声...

 

まさか.........

 

試しに「アイツ」の名前を呼んでみた。

 

アスカ「ハネジロー!」

 

教室は静まり返った。そして...

 

   パムー

 

珍獣がこちらへ飛んできた。

 

アスカ「おぉ!やっぱり!久しぶりだなぁ!元気だったか!?」

 

【ハネジロー】

アスカがスーパーGUTSにいた頃に、マスコット的な存在として基地にいた。本名はファビラス星の神聖な動物「ムーキット」 メラニー遊星に取り残されていたところをアスカに救助され、怪我の治療をしてもらった経緯からアスカに懐いている。小学2年生程度の知能を持ち、自身のホームページ「パムパムネット」を持つ。今でもたまに更新されている模様。

 

 

やった!ようやく知り合いに会えた!(人間ではないが)

 

それでも一緒に戦ってきた大事な仲間だ。素直にうれしい。

 

山田「えぇと...お知り合いですか?」

 

アスカ「あぁ!こいつはハネジロー、俺の友達だ!」

 

ハネジロー「パムー」

 

ハネジローの紹介が終わった瞬間、

 

「きゃー!この子超可愛い!」「小さな牙がすっごいキュート!」「羽も小さくてかわいい~」「眼もまん丸で可愛いー!」「ハネジローちゃん!こっち向いてー!」「お願いアスカ君!この子触らせて!」「いいな~わたしもさわりた~い」

 

俺は自己紹介がうまくいかない呪いでもかかってんのかな? ハネジロー「パム~?」

 

まぁクラスのみんなは俺の名前を覚えてくれてたからよしとするか。

 

そんなことを考えていると....

 

     バンッ!

 

アスカ「痛っ!」

 

なにかに叩かれた。そして上を見ると

 

邪神がいた。

 

アスカ「邪神!?」

 

千冬「意味が分からんことを言うな馬鹿者が」

 

ごもっとも

 

千冬「全く...お前は自己紹介くらいで騒ぎを起こすくらいの問題児なのか?」

 

アスカ「俺のせいじゃない!こいつが乱入したせいだ!」

 

ハネジロー「パムパム」

 

ハネジローを千冬の前に差し出した。

 

千冬「な、何だコイツは?」(可愛い///)

 

アスカ「ハネジロー。俺の友達だ。」

 

ハネジロー「パムー!」

 

千冬「学園内に生き物を連れてくるな!」(触ってみたい....)

 

アスカ「だからコイツが勝手に入ってきたんだって!」

 

千冬「本当か?」(保護したい...)

 

アスカ「あぁ!それでさ...コイツもここで保護してくれないかな...?」

 

千冬「しかしなぁ....」(保護したい保護したい)

 

アスカ「頼む!なんなら抱いてみるか?」

 

千冬「ふむ//」(ふわふわして暖かくて可愛い///)

 

ハネジロー「パ~ム」

 

千冬「!」(鳴き声も可愛すぎる///)

 

アスカ「お~気にいったみたいだ!」

 

千冬「もういい!//返す!//」

 

アスカ「あれ?もういいんすか?」

 

千冬「あぁ、それでだ....考えが変わった。他の教員達に掛け合ってみよう..」

 

アスカ「本当か!?ありがとう!意外と優しいんだな!」

 

       ガンッ

 

千冬「敬語を使え馬鹿者目が」

 

最後が優しくない...

______________________________________________________________

 

千冬の登場にクラスが大歓声を挙げたりしたが自己紹介タイムは無事(?)終わった。

 

それで今は休み時間なのだが他のクラスの生徒や他学年の先輩(と言っていいのかよく分からない)が押し寄せてきて、心休まる時がない。

 

ハネジロー「パムー?」

 

こいつは我知らずみたいな顔してるし....

 

うだうだしていると授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。

 

「はーい授業始めますよ~」

 

山田先生の授業だ。

 

実はこのIS学園、コマ限界までIS関連教育を行うため入学式当日から授業がある。

 

新鮮な感じがするがこれはなかなかきつい。

 

 

「――――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で―――」

 

授業が始まったはいいが山田先生が何を言っているのか全く分からない。

 

教科書を見ても意味不明の単語の羅列にしか見えない。

 

もう苦痛だ。大体、俺は椅子に座っているより実践のほうが好きだ。

 

TPCの養成学校の頃からそうだ。

 

アスカ「ハネジロー....呑気に寝ていやがって....」

 

千冬の膝の上で寝息をたてるハネジローを軽く睨んだ。

 

そもそもなんであいつここに来られたんだ?

 

山田「アスカくん、何か分からないところがありますか?」

 

そんな俺の様子が気になったのか山田先生がわざわざ訊いてきてくれた。

 

ご名答、全然分からん。

 

山田「分からないことがあったらなんでも訊いて下さいね。なにせ私は先生ですから。」

 

自信満々に胸を張る山田先生。少し可愛かった。

 

でもなんか頼りになりそうな先生に見えてきた。よし。

 

アスカ「先生!!!」

 

山田「はい!アスカくん!」

 

やる気が溢れるような返事。さすが先生!

 

アスカ「全てが全くわかりません!」

 

二重表現で必死さが伝わるいい文章だと思う。

 

養成学校時代、これでだいたい教官は教えてくれた。

 

山田「え...?全てですか....?」

 

だが山田先生は明らかに困った顔で俺を見ていた。頼れる先生は旅行に出掛けたのかな?

 

山田「アスカくん以外で今の段階で分からない人はどれくらいいますか?」

 

挙手を促す山田先生。しかし誰も手を挙げない。

 

なんだよ!俺以外みんなわかってんのかよ!

 

そこへ千冬が俺の前に来た。

 

千冬「アスカ、入学前の参考書はどうした」

 

アスカ「参考書?」

 

あぁーヘリの中での拷問の書か。確かに参考書と書いてあった気がする。

 

千冬「必読と記載してあった筈だが?」

 

...もう正直に話そう....

 

アスカ「入試の時に、流れ弾に当たって燃え尽きてました」

 

     バンッ

 

千冬「馬鹿者、どうしようもないな」

 

また叩かれた。今日だけで何回叩かれたか分からない。

 

千冬「再発行してやるから一週間で覚えろ」

 

またやることが増えるのか.....

______________________________________________________________

 

やっと授業が一段落して気が抜けたからか凄く眠い。

 

そういえば、今日は一睡もしていなかった。

 

よし、少し寝るか....

 

そしてうとうとし始めた時に、

 

?「ちょっと、よろしくて?」

 

邪魔が入った。よろしい訳ねぇだろ。やっと眠れると思ったのに。

 

でも、呼ばれたら対応するのが礼儀だ。

 

顔を上げて声の主を見た。

 

地毛の金髪が鮮やかな女の子だった。白人特有のブルーの瞳。そして世間からは間違いなく美人と評価される顔立ちをしていた。

 

アスカ「・・・・・」

 

?「聞いてます?お返事は?」

 

この子の高圧的な態度が鼻に付く。

 

アスカ「はぁ~...聞いてるよ...」

 

?「まぁ!なんですの、そのやる気のないお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なことなのですからそれ相応の態度というものがあるのではないかしら?」

 

アスカ「・・・・・・」

 

こいつ面倒くせぇぇぇ!

 

俺はこういう奴は大嫌いだ。でもクラスメイトなんだし、歩み寄ってみるか。

 

そういやこいつの名前知らないな....

 

アスカ「ごめん。俺、君の名前知らないんだけど...」

 

自己紹介の時の記憶は叩かれたショックが強すぎて忘れてしまった。

 

?「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを?」

 

名前セシリアっていうのか。へー。

 

アスカ「質問いいかな?」

 

セシリア「下々の者の要求に応えるのも貴族の務め。よろしくてよ。」

 

一々鼻につくな。

 

アスカ「代表候補生って、何?」

 

がたたっ、と聞き耳を立てていたクラスの女子数名がずっこけた。

 

俺、変なこと聞いたかな?

 

セシリア「あ、あ、あ....」

 

アスカ「『あ』?」

 

セシリアあなた本気でおっしゃっていますの!?」

 

アスカ「おう!知らないな!」

 

知らないことは素直に言おう。アスカとの約束だぜ?b

 

セシリアは怒りが一周して逆になったのか、こめかみを押さえながらぶつぶつ言い出した。

 

セシリア「信じられませんわ。極東の島というのは、こうまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビがないのかしら....」

 

おい、それは俺以外の人に失礼だろ!

 

「で、代表候補生って?」

 

セシリア「国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるエリートのことですわ。単語から想像したらわかるでしょう」

 

アスカ「たしかにそれっぽいな」

 

「そう!エリートなのですわ!」

 

びっくりした!急に復活したな...

 

セシリア「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

 

アスカ「そっかー。それはラッキーだ」

 

セシリア「....馬鹿にしていますの?」

 

幸運だって言ったのは誰だったっけ?

 

セシリア「大体、あなたISどころか世の中のことも知らないのに、よくこの学園に入れましたわね。唯一男でISを操縦できる者が現れたとニュースで見ましたから、さぞかし素敵な方だと思っていましたけど、期待はずれですわね」

 

アスカ「俺に何かを期待されても困るんだけど....あ!速いストレートの投げ方教えようか?」

 

セシリア「結構ですわ」

 

即答しないでくれよ....

 

セシリア「ふん、まぁでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ」

 

これが優しさですか..... チャダビン星人が聞いたらショックで死ぬぞ。

 

セシリア「ISのことでわからないことがあれば、泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で ゙唯一゙ 教官を倒したエリート中のエリートですから」

 

唯一、をものすごく強調しやがって・・・・って、ん?

 

アスカ「入試って、その..ISを動かして戦うやつか?」

 

セシリア「それ以外になにがあると?」

 

アスカ「俺も倒したぜ、教官。生身で」

 

これだけ罵られても我慢したんだ。今からは俺のターンだ。

 

セシリア「は......?じょ、冗談ですわよね....?」

 

アスカ「いや、本当だって...」

 

セシリア「証拠がありませんわ!」

 

アスカ「何なら証拠見せようか...? ハネジロー」

 

俺の呼びかけに反応して、一緒に寝ていたハネジローが起きた。

 

実はこのハネジロー、見たものを映像として映す能力があるのだ。

 

ずっと俺のことを見ていたなら試験の時だって見ていただろう。

 

アスカ「ハネジロー、今日の試験の様子を映してくれ。」

 

ハネジロー「パムー」ビィッーーー

 

ハネジローの眼から発射された光線で、空間に映像が現れた。

 

セシリアは映像の内容を見て呆然としている。

 

セシリア「ありえませんわ....ISを目測で避けるなんて、ISに正確に銃弾を当てるなんて....しかも生身の人間が....」

 

普通じゃないからな、俺。

 

セシリア「教官を倒したのはわたくしだけだと聞きましたが?」

 

アスカ「それって女子ではってオチじゃないのか?それに俺は急遽試験をしたんだから情報が行き渡ってなかったのかもな、たぶん」

 

精一杯のフォローも忘れない。

 

セシリア「たぶん!?たぶんってどういう意味かしら!?」

 

アスカ「落ち着けよ...」

 

セシリア「これが落ち着いて

 

キーンコーンカーンコーン

 

話に割って入った三時間目のチャイムで俺は救われたような気がした。

 

セシリア「またあとで来ますわ!逃げないことね!」

 

逃げねぇよ

______________________________________________________________

 

千冬「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

 

この時間は山田先生ではなく千冬が教壇に立っている。

 

千冬「と、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

ん?なんだ?クラス代表戦に、代表者って

 

千冬「クラス代表とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席、いわばクラス長だ。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

 

千冬の説明を聞いても全くわからん。まぁクラス長っていうくらいだから面倒な仕事が多いんだろう。なる奴はご苦労様だな。

 

「はいっ。アスカくんを推薦します!」ん?「私もそれがいいと思います!」は?

 

千冬「では候補者はアスカ・シン....他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ」

 

アスカ「おい待てよ、俺はそんなのやらないぞ!」

 

千冬「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ」

 

アスカ「でもさぁ...」

 

まだ反論を続けようとした俺を、当然甲高い声が遮った。

 

セシリア「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

机を叩いて立ち上がったのは、あのセシリアさんだ。人とは仲良くしておくものだな。

 

セシリア「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!」

 

そうだ!もっと言ってやれ!.....っておい...

 

セシリア「実力から言えばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!」

 

あれ?俺は人でもなくなったぞ

 

セシリア「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

 

おいおい...友達なくすぞ..いるかどうかも分からんが。

 

セシリア「大体文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐えがたい苦痛で――――」

 

カチン。イラッときた。

 

アスカ「イギリスだって同じようなもんだろ。偉そうにしてるくせにいざ戦闘となれば俺達に任せっきりだし、全然頼りにならねぇしデスフェイサーの時だって.........」

 

 

・・・・・・・・・・・・・あ

 

 

セシリア「なっ.....!?」

 

やっべぇ...つい口が滑った...

 

TPCのイギリス支部の軍曹の太ったおっさんの態度が妙にでかくて気に入らなかったのを思い出し、つい言ってしまった。この世界のイギリスさんはどうか分からんが。

 

セシリアを見たら案の定顔を真っ赤にして怒りを示していた。

 

セシリア「あなたねぇ!わたくしの祖国を侮辱しますの?!」

 

最初に侮辱発言をしたやつがよく言うな...

 

セシリア「決闘ですわ!」

 

アスカ「望むところだ!話し合うよりわかりやすい!」

 

セシリア「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い―――いえ奴隷にしますわよ」

 

アスカ「馬鹿にするな。真剣勝負で手を抜くほど腐ってないぜ」

 

セシリア「そう?何にせよ丁度いいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」

 

でもどうしようか、男が本気で、しかも年下の女の子と力比べをするわけにもいかない。

 

どうしよう....

 

アスカ「そうだ!ハンデはどのくらいつける?」

 

セシリア「あら、早速お願いかしら?」

 

アスカ「いや、俺がどのくらいハンデつけたらフェアになるのかなーって」

 

その瞬間クラスから大爆笑が起こった。

 

割と真面目に言ったのにな....

 

「アスカくん、それ本気で言ってるの?」「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」「アスカくんはISを使えるかもしれないけど、言いすぎよ」「もし男女差別で戦争が起きたら男性陣は三日も持たないって言われてるほどだよ?」

 

みんな本気で笑っている。俺を馬鹿にしているような笑い方だ。

 

彼女達に悪気はないことは俺もわかっている。でも、感情が抑えられなかった。

 

アスカ「そこまで言うなら証明してやるよ!」バンッ!

 

机をぶっ叩く。そして教室内に静寂が生まれた。

 

アスカ「ハンデなんてなくても、男でもコイツを倒せるってことを!」

 

セシリア「本当に馬鹿ですわね、奴隷の練習でもしているがいいですわ」

 

千冬「話はまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。アスカとオルコットはそれぞれ用意をしておくように。それでは授業を始める」

 

アスカ(あの馬鹿でかい天狗鼻、俺がへし折ってやる!)

______________________________________________________________

 

午前中の授業が終了し、昼休みに突入した。

 

俺はとにかく一人になってトレーニングメニューを考えることにした。

 

でも、どうやって攻略すればいいんだ? 相手の力は未知数だ。 

 

ハネジローに偵察に行ってもらって、資料をゲットすると言う手もあるがそれはルール違反だ。

 

だから協力者が欲しい。

 

多分一人もいないと思うけど。

 

 

そうこうしてる間に目的地に着いた。

 

俺が目指していた場所はこの校舎の屋上だ。

 

一人になるにはうってつけの場所で、中学、高校生の頃はよくここで悩んだものだ。

 

幼いころの出来事を思い出しながら扉を開けた。

 

アスカ(先客ありか....)

 

ん?あの人同じクラスの....名前何だっけ?

 

でもチャンスだ。少なくとも俺よりもISの知識はあるだろう。

 

これはもう協力してくれるか聞くしかないな。

 

アスカ「あのー」

 

?「うわっ!なんだ貴様!」

 

アスカ「あ、ごめんな。えっーと名前なんだっけ?」

 

?「私は 篠ノ之箒 だ...ってお前は...」

 

アスカ「あぁ、アスカ・シンだよ」

 

箒「やはりか...無謀な戦いを挑んだ者としてもう校内中の噂だぞ」

 

アスカ「マジで?」

 

箒「はぁ~...なんで無謀な戦いを挑んだ?」

 

アスカ「その言い方は気に入らないな」

 

箒「は?」

 

アスカ「俺は無謀だなんて微塵も思っちゃいないぜ。そんなの最初から負けを認めるようなものだからな」

 

箒「ほう」

 

アスカ「それに負けず嫌いなんだよ。『絶対に勝ってやる!』っていう気持ちが空回りもするんだけど」

 

箒「お前、馬鹿だろ?」

 

アスカ「馬鹿じゃねぇ!単純なだけだ!」

 

箒「で、私に何か用があるんじゃないのか?」

 

アスカ「そうだ!ISについて教えてくれ!」

 

箒「なんで私なんだ?」

 

アスカ「理由なんてない。そこにいたからだ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

箒「フフフ、やっぱりお前は馬鹿だな。でも気に入った。」

 

アスカ「じゃあ教えてくれるんだな!?」

 

箒「私でよければな」

 

アスカ「もちろんだよ!よろしく!」

 

やったぜ!協力者がいてくれるだけで大分心強い。仲間の大切さを今改めて実感した。

放課後、学園内道場にて.....

______________________________________________________________

 

箒「ていっ!」シュン!

 

アスカ「うおっ! 危ねえな!」

 

道着に着替えるなり、いきなり箒が木刀を振り回してきた。

 

箒「逃げるな!」

 

アスカ「普通逃げるわ!大体ISの練習じゃないのかよ」

 

箒「まずお前は基礎体力をつけろ。そんなんじゃISなんて使いこなせないぞ」

 

アスカ「んなこと言っても.....」

 

あの木刀は当たっちゃいけない気がする。俺の中の光がそう言ってる。てかギャラリーがうるさい。

 

「アスカ君て....まさか弱い?」「やっぱり男の子って勝てないんだよ」「そうなのかな~」

 

やべぇ。このままじゃ弱い奴のレッテルを貼られたまま学園生活を送らなければいけなくなる。

 

アスカ「ああもうやけだ!かかってこい!」

 

箒「それでこそ男だな!」

 

とは言ったものの箒の太刀を素手で受け流すのは辛すぎる。一気に勝負つけるか。

 

アスカ「」スッ

 

箒「隙あり!」ビュン!

 

アスカ「うしっ!読み成功!」バシッィ!

 

箒「白刃取りだと!?」

 

箒の手から木刀を離させることに成功した。

 

アスカ「そして!TPC養成所で生み出した俺の技!アスカスーパーデラックス投げ(ただの巴投げ)!」

 

今思ったがこの名前はダサいと思う。改名するか。

 

箒「くっ」ドシン!

 

アスカ「おおー綺麗に決まったなー!」

 

箒「負けた....だが素晴らしい勝負だった」

 

いつの間にか勝負になっていたが、そこは気にしないでおこう。

 

箒「あの一連の動作、相当の訓練を受けていないと身につかないものだ」

 

アスカ「いやいや、箒もすごいぜ」

 

それから1週間、毎日練習を重ねた。しかしISの練習は全くしていない。

 

勝てるのかな・・・・・

 

 




ついにセシリアとの対決の時が来た!しかし劣勢のアスカ。その時起こった奇跡とは? アスカの専用機に隠された驚きの能力を見よ!

次回「荒鷲根性《ガッツイーグル》!」お楽しみに!
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