「侵略の脚本」とか「怪獣戯曲」とかふつう思いつかねえよ。
サブタイのネタになるものがあったらコメントで知らせてください
試合当日の昼、千冬にこんなことを言われた。
千冬「アスカお前宛に専用機が届いている」
アスカ「は?」
千冬「わからんか?お前専用のISだ」
なんでそんなものが俺に届くんだ?
俺が考えていると教室がざわめいた。
「専用機!?一年のこの時期に!?」「つまりそれって政府からの支援が出るってことで...」「いいな~私も早く専用機欲しいなぁ~」
そんなに羨ましいのか...
でも本当になんで俺宛に?
それを見かねた千冬が口を開いた。
千冬「本来IS専用機は国家あるいは企業に属する人間にしか与えられない。が、お前の場合は状況が状況だ。よってデータ収集を目的として専用機が用意されたんだ」
アスカ「なるほど」
整理してみた。
今まで集めた情報によると
1.ISは世界に467機しか存在しない。
2.コアは篠ノ之博士しか作れない。そして博士はコアをもう作っていない。
3.俺が特別待遇。そして実験体。
よし分かった。あれ?篠ノ之って....
千冬「勘付いたか。そうだ、篠ノ之はあいつの妹だ」
やはりか。でも箒は家族の話をしたがらないし、俺が家族の話を振っても話を逸らす。何か闇がありそうだな。
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~放課後~
いよいよ決戦のときだ。
だがその前に俺の専用機とやらを受け取らないといけないので、第三アリーナのAピットに足を運んだ。
しかし俺のISは無かった。そもそも俺を呼んだ山田先生が来ていない。何してるんだ...?
山田「アスカく~んアスカくん」
などと考えていると、山田先生が今にも転びそうな足取りでこちらへ来た。
アスカ「落ち着いてくださいよ...深呼吸、深呼吸。はい、吸ってー」
山田「す~~~~~~・・・・・」
アスカ「はい、そこでストップ!」
山田「うっ.....」
ノリで言ってみたら本気で止めた。冗談通じないのかな?
アスカ(どの辺まで持つのかな?)
山田「.......ぶはあっ!い、いつまで止めていれば....?」
おっとついつい遊んでしまった。
千冬「目上の人間には敬意を払え」
アスカ「うぇ!いたのかよ...」
バンッ
アスカ「痛ッ!」
畜生....何回、人の頭叩けば気が済むんだよ
山田「で、それでですねっ!ようやく来ましたよ!アスカくん専用のIS!」
え?
千冬「アスカ、すぐに準備をしろ。アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番でものにしろ」
おい?
「「「早く!」」」
山田先生、千冬、箒の声が重なる。
せっかちだなぁ
ゴゴンッ、と鈍い音がして、ピット搬入口が開く。
その扉の奥に俺のISがあった。
アスカ「これが...俺の...」
山田「はい!アスカくん専用のISです!名前がまだないので付けてあげて下さい!」
アスカ「名前....」
このIS....ガッツイーグルにそっくりだ。
アスカ「よし、【ガッツイーグル】だ」
千冬「ガッツイーグル、か。お前にしてはなかなかいい名前をつけるじゃないか」
箒「決めた理由とかはあるのか?」
アスカ「いや...別に...」
理由なんてない。必要ないんだ、俺達には。
千冬「装着してみろ」
俺はIS...ガッツイーグルに触れる。
アスカ「....きた!」
あの感覚だ。はじめてISに遭遇したときの不思議な感覚。
千冬「背中を預けるようにしろ。座る感じでいい。あとはシステムが最適化する」
千冬の言葉通り、身体を受け止められるような感覚がして、俺の体に合わせて装甲が閉じた。
ガッツイーグルの装甲は白が基調となっており、頭の装甲にはα号、腕部分はβ号、脚部分はγ号がモチーフになっている。
アスカ「よし、いける」
千冬「そうか、では行け」
ハネジロー「パムー!」
アスカ「ありがとう、ハネジロー。行ってくるぜ」
箒「アスカ」
アスカ「なんだ?」
箒「どうせやるなら勝ってこい」
アスカ「もちろんそのつもりさ」
決心を固めたと同時にゲートが開いた。
すぅぅぅぅぅぅ
アスカ「よっしゃあ!いくぜ!」
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セシリア「あら、逃げずに来ましたのね」
セシリアがふふんと鼻を鳴らし、腰に手を当てている。
だが俺の関心はそんなところにはない。ハイパーセンサーは感知しない。
鮮やかな青色の機体『ブルーティアーズ』。その外見は特徴的なフィン・アーマーを四枚背に従え、王国騎士のような気高さを感じさせる。
セシリアの手には2mを超す巨大な銃器《スターライトmkⅢ》が握られていた。
アリーナステージの直径は200m。発射から目的到達までの予測時間は0.3秒。既に試合開始の鐘は鳴っているので、いつ撃ってきてもおかしくない。
セシリア「最後のチャンスをあげますわ。お馬鹿さん」
だれが馬鹿だこの野郎
アスカ「チャンス?」
セシリア「わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ」
アスカ「答えはNoだ。それはチャンスじゃない、一方的な交渉だ」
セシリア「交渉決裂ですわね。それなら――――」
警告!敵IS射撃体勢に移行。トリガー確認、初弾エネルギー装填。
セシリア「お別れですわね!」
閃光が俺の体を撃ち抜いた。
アスカ「うおっ!」
オートガードが俺を守ってくれたが、成形が間にあわなかった左腕の装甲が一撃で吹っ飛んだ。
アスカ(ガッツイーグル、俺に応えてくれ!)
セシリア「さぁ踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲《ワルツ》で!」
セシリアの繰り出す雨のような攻撃を避けるのが精一杯だ。
でも、やらなきゃやられる!
アスカ「装備を!」
すぐさま装備可能な武器の一覧を開いたが・・・・
ピンポイントショット 以上
アスカ「使えるのが銃器一個だけかよ!」
まぁ...攻撃しないよりは断然いい。
俺はピンポイントショットを握りしめた。
セシリア「そんな銃一つだけで挑もうだなんて...本当に大馬鹿ですわね!」
なんとでも言えばいいさ
アスカ「根性!根性!ど根性!」
セシリア「暑苦しいですわね」
アスカ「おりゃああ!!」
・・・・・・・・・・・・・・
セシリア「約三十分。よく持ちましたわね。褒めて差し上げますわ。
アスカ「そりゃどうも...ハァハァ」
セシリア「このブルー・ティアーズを前にして、初見でこうまで耐えたのはあなたが初めてですわね」
セシリア「ですが、もう終わりですわ!」
セシリアの命令を受けたビットが二機多角的な直線起動で接近してくる。
アスカ「クソッ!」
セシリア「左腕、いただきますわ!」
まずい!装甲が大破しているそこに攻撃を食らえば、致命傷だ。そうなったら確実に俺の負けだ。
ならこうだ!
アスカ「どりゃぁぁぁぁ!」
ガギンッ!
俺はセシリアのライフル銃身を装甲が生きている右手でぶん殴った。
その衝撃で砲口がずれて、とどめの一撃を免れる。
セシリア「無茶苦茶しますわね!けれど無駄な足掻き!」
セシリアは距離を取り、空いている左手を横に振る。
よし! 今だ!
交差するレーザーをくぐり抜け、0距離射撃を次々とビットに食らわせた。
その攻撃を食らったビットは爆散した。
セシリア「なっ...!」
アスカ「セシリア、この兵器は毎回お前が命令を送らないと動かないな?」
セシリア「・・・・・・」
アスカ「そして、その時はお前はそれ以外の攻撃ができない。制御に意識を集中させてるからな」
セシリアの目尻が引きつった。図星か。
俺が撃墜したのは三機。残り一機で俺の一番反応が遅い角度を狙ってくる。
キュインッ!
来た!ライフルの砲口は間に合わない。
俺はビットの攻撃を避けセシリアの懐に飛び込む。
セシリア「・・・・・かかりましたわ」
にやりとセシリアが笑った。
まずい!
本能的に危険を感じて距離を置いたが間に合わず・・・・
セシリア「ブルー・ティアーズは六機あってよ!」
ミサイルをぶちこまれた。俺は負けを覚悟した。
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――― アスカ、フォーマットとフィッティングが終了した。確認ボタンを押してくれ ―――
(誰の声だ...?)
――― 私だ、ガッツイーグルだ ―――
(なんで喋れるんだ?)
――― 君の強い意志が私に【感情】を与えてくれた ―――
(そんなことってありえるのか?)
――― 現にこうして起こっているんだからなあ..... それかウルトラマンの力に共鳴したのか ―――
(俺のことを知ってるのか?)
――― 君のことは何でも知っているさ。私と君は一心同体みたいなものだからな ―――
(そういうもんか)
――― そんなことよりもアスカ、このまま終わっていいのか? ―――
(いいわけねえだろ!)
――― だろう?私も同感だ。だから、 ―――――
(だから?)
――― 暴れてやろうじゃないか!荒鷲の如く! ―――
(あぁ、行くか!荒鷲根性見せてやろうぜ!)
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セシリア「あっけないですわね」
その時、セシリアは勝ち誇っていた。だが、一瞬にして顔が凍りついた。
セシリア(嘘...?確実に仕留めた筈....)
セシリア「まさか....一次移行《ファースト・シフト》!?」
俺のISがよりガッツイーグルに近い形へと変化した。
セシリア「あなた...まさか今まで初期設定だけの機体で戦っていたと言うの!?」
なるほど、初期化と最適化とはこのことか。やっと理解できた。
アスカ(これでやっと俺専用のISになったのか?)
――― そうだ。これからよろしく頼むぞ! ―――
アスカ(こちらこそよろしくな!)
アスカ「本当の戦いは...ここからだぜ!セシリア!」
セシリア「望むところですわ!」
――― 行くぞ!アスカ! ―――
アスカ(ちなみに俺の武器は?)
――― それがちょっと特殊なんだ。君の所持している超小型コンピューター、W.I.T.のデータを基に武器を生成する。 ―――
アスカ(それってつまり、TPCのメカニックや、俺達が戦ってきた敵の武器が使えるってことか?)
――― まぁそんな感じだ。とにかく一回やってみてくれ。物は試しだ。―――
よし、記念すべき最初の武器はこいつだ!
――― レイキュバス・スキャン! ―――
ガキンガキン!
俺は右腕にレイキュバスの巨大な鋏を模した武器を生成した。
セシリア「それが何になりますの!」
俺めがけてビットが放たれる。だが俺はそれを握り潰した。
グシュウウ!!
セシリア「な....!」
すげぇ...すげぇよ俺のIS!すげぇよガッツイーグル!
セシリア「隙あり!」
しまった!一瞬の隙を突かれた!
――― 問題ない! ―――
そう言うとガッツイーグルは自動でスキャンを開始した。
――― ガギ・スキャン! ―――
その瞬間レイキュバス装備が粒子化し、代わりに頭に一本角が生成された。
これって確か....
アスカ「バリヤー光線!」
角から放たれた光線が俺を包み込み、セシリアの攻撃を防いだ。
アスカ(危ねぇー... ティガが戦った怪獣の知識があってよかった...。いきなりスキャンするのはちょっと困るな....)
――― すまない、これからは君の判断に任せよう ―――
アスカ(自動操作は本当にピンチの時だけにしてくれよ)
――― わかった。そうさせてもらう ―――
セシリア「今度はバリアを....?」
確実に動揺している。今だ!
アスカ「セシリア!覚悟!」
――― メカニック・スキャン!ガッツイーグル! ―――
右手にガッツイーグルを模した銃を成型した。
セシリア「なっ!?」
――― α砲・β砲・γ砲、直結完了! ―――
アスカ「食らえ!トルネードサンダァァァァァァ!」
ギリュゥゥゥゥゥゥ......ドガァァァァァァァン
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セシリア「わたしが....負ける....?」
アスカの攻撃を食らったセシリアはそのまま崩れ落ちていった。
ISの装備も解けてしまった。そのまま地面に真っ逆さまに落ちる。そして自分の人生は終わる。
そう思っていたセシリアであった。
アスカ「危ない!」
ポスッ
だが実際に背中に伝わったのは硬い地面の衝撃ではなかった。優しく、全てを受け止めてくれそうな...そんな手の感触だった。
アスカ「間一髪だったな!」
セシリア「へ!?あの、その....」
アスカ「怪我は...ないよな?」
セシリア「は、はい....」
『試合終了。勝者―――アスカ・シン』
試合終了のアナウンスがアスカの勝利を伝えた。
アスカ「やった!俺の勝ちだ!」
セシリア「そのようですわね...!」
セシリアは悔しくてしょうがなかった。自分が見下していた者に負けたのだ。
セシリア(もう、とことん笑うがいいですわ...)
だがアスカは笑うようなことはしなかった。
アスカ「でもいい試合だった!色々学ばせてもらったし、すげぇなやっぱり!代表候補生って!」
セシリア「.....」
アスカ「あと...ごめん!」
セシリア「え....?」
アスカ「お前の国を馬鹿にするようなこと言って。どんなことであれ自分の国を馬鹿にされたらいい気分はしないよな....本当にごめん!」
驚いた。なんとこの男、勝利したにもかかわらず謝ってきたのだ。
しかも深々と頭を下げて。
セシリア「え?、いや...その...」
それに比べて自分はどうだ。謝るための一言がどうしても出せなかった。
完敗だ。今なら負けた理由がなんとなくわかる。
セシリア「わ、わたくしにも、少々非がありましたわ」
セシリア「こ、この件はこ、今回の試合で白紙にしてさしあげます」
アスカ「本当か?!ありがとう!改めて一年間よろしくな!セシリア!」
セシリア「! こ、こちらこそ....」
セシリア・オルコットがアスカ・シンに強い憧れを持った瞬間だった。
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~翌日~
セシリア「おはようございます、アスカさん」
アスカ「へ?...俺のこと...言ってんの...?」
セシリア「おかしいでしょうか...?」
――― アスカ!女の子を不安にさせるんじゃないぞ? ―――
アスカ(わかってるよ)
ちなみにガッツイーグルは普段は腕輪になって俺の手首に納まっている。
アスカ「いや、別におかしくねぇよ。素直になったみたいだな」
――― おい!一言余計だぞ! ―――
アスカ(一言一言突っかかってくるなよ)
セシリア「素直...?...ふふっ、誰かのおかげで、そうなれたのかもしれませんわね」
アスカ「?」
そう言うと上機嫌で自分の席に行くセシリア。
――― う~む、高校生の女の子というものはよくわからないなぁ ―――
アスカ(だよなー俺もわからねぇ)
ハネジロー「パム~....?」
アスカ「お前もわからないか」
・・・・・また謎が増えたな
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二時限目、実践授業ということで、だだっ広いグラウンドに集められた。
みんな(俺以外)ISスーツという水着みたいにピッチリとしたものを着用している。
千冬「全員揃ったな。...ん?おいアスカ!何故ISスーツを着ていない?」
やっぱり言われたよ、鬼教官に。
アスカ「何故ってそんなのもともと、持ってませんよ」
千冬「何?なら事前に伝えておけ、馬鹿者」
さっきまで存在自体知らなかったんですが。
アスカ「すいません」
・・・・・・・・・・・
アスカ「あ!そうだ、ガッツアーマーで代用できませんか?」
千冬「ガッツアーマー?....ああ、お前が試験の時に着ていたあれか」
アスカ「はい!あれなら機動性にも防御性にも優れていますから」
千冬「....今日のところはそれでやれ。問題がなければ次回からも着用を認める」
アスカ「ありがとうございます!」
千冬「授業が始まるまであと五分だ。それまでに着替えてここに来い」
アスカ「ラジャー!」
と言いながらダッシュで更衣室へ向かった。
そして一分半後・・・・・
アスカ「おまたせ...しました!」ハアハア
息切れぎみの声で千冬に時間内に戻ってきたことを伝える
「「「「「早っ!」」」」」
女子全員がアスカの着替えの早さに、驚いて声を出さずにはいられなかた。
千冬「お、おう。早かったな(色々な意味で)」
アスカ「当たり前でしょ!元野球部の体力を舐めないでください!」
千冬「私はお前の馬鹿体力は野球部と関係ないと思うがな」
ちなみにこのガッツアーマー、従来のツナギ式ではなくセパレートタイプのスーツだ。
千冬「よし、これで始められるな」
千冬「ではこれよリISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。アスカ、オルオット。試しに飛んで見せろ」
アスカ(こい !ガッツイーグル!)
瞬間、俺の身体を光の粒子が包み込み体が宙に浮く。
瞬きをするとISを装備した状態で地面から十数cm浮遊していた。
同じくセシリアもIS『ブルー・ティアーズ』装備して浮かんでいる。
先日の俺との対戦で、大きな損傷を被ったその機体は完全に修復が終わっていた。
千冬「よし、飛べ」
セシリアの行動は早かった。。急上昇し、遥か頭上で静止した。
俺も飛べるのかな....
あの時はノリと根性で飛んでいたもんだから不安しかない。
――― 自分を信じるんだ、アスカ ―――
アスカ(よし!俺は飛べる!俺は飛べる!)
――― ほら見ろアスカ!飛べたじゃないか! ―――
アスカ「おおお!俺、飛べてる!科学技術の進歩スゲー!」
あっという間にセシリアに追いついた。
セシリア「速いですわね」
アスカ「いいアドバイザーがいるからな」
セシリア「それならわたくしにもご指導していただきたいですわ」
アスカ「残念だけど俺専用みたいなんだ」
セシリア「そう、残念ですわ。ふふっ」
楽しそうに微笑むセシリア。飾り気も無く、単純に楽しそうないい笑顔だ。やっぱり可愛い子は笑顔が似合うよな・・・
――― アスカ~、惚気るなよ~? ―――
アスカ(びっくりした...急に出てくるなよ)
―――― おっと、すまない。君のW.I.T.からネオマキシマエンジンのデータをスキャンさせてもらった。そしてISデータの書き換えを行った。これで私を従来のガッツイーグルの....いや、それ以上の高い性能で使える筈だ ――――
アスカ(おお、サンキュー!これならいけるな)
セシリア「さっきから何をしていますの?」
アスカ「へ?..は!いやその.....」
セシリア「変なアスカさんですわね」
ガッツイーグルのことに関しては混乱を招くから黙っていよう。
千冬「アスカ、オルコット、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十㎝だ」
セシリア「了解です。ではアスカさん、お先に」
そう言って、セシリアは地上に向かう。ぐんぐんと小さくなっていく姿を感心しながら眺めた。
アスカ「うまくやるなぁ...」
完全停止も難なくクリアーしたらしい。
よし!俺も行くか!
意識を集中する。
アスカ(どうせならめちゃくちゃ速く降りて、格好良く停止してみたいな)
――― 速くなりたいならこれを使うんだ ―――
――― デキサドル・スキャン! ―――
背中にデキサドルを模した巨大な翼を装備した。
よーし、いくぞ!
――― いや慣れていない状態で使うのは.....って待て待て待て待て!アスカアアアアアアア! ―――
バッ―――ドガァァァァン!!!
確かに地上にものすごい速さで着いた。だが世間一般はこれを墜落と言うらしい。
クラスメイトのくすくす笑いが地味にダメージを受ける。
千冬「馬鹿者、誰が地上に激突しろといった」
アスカ「すいません....」
箒「情けないな...アスカ。教えてやったとおりにやれば、こんなことにはならなかったのに」
『ぐっ、とやって どんっ、となって ずがーん、という具合だ』という解読不可能な説明で、できたなら苦労はしない。
箒「大体お前は、寮の中で何回馬鹿を―――」
ま~たお説教ですかい。
だがそれを遮るように、俺の前に影が現れた。
セシリア「大丈夫ですか、アスカさん!お怪我はなくて?」
アスカ「ああ、大丈夫だ」
セシリア「そう。それは何よりですわ」
うふふと、また楽しそうに笑うセシリア。何が彼女をここまで変えたのだろう?
箒「ISを装備していて怪我などするわけがないだろう....」
セシリア「あら、篠ノ之さん。他人を気遣うのは当然のこと。それがISを装備していても、ですわ。常識ですわよ?」
箒「お前が言うか。この猫かぶりめ」
セシリア「鬼の皮をかぶっているよりましですわ」
うわぁ....女同士の争いって怖ぇー....
――― アスカ、私も怖い。仲間だ。 ―――
千冬「おい馬鹿者ども、邪魔だ、端っこでやってろ」
二人の頭を押しのけ、千冬が俺の前に立つ。
千冬「アスカ、武装を展開しろ。使いやすい武器を選考してな」
アスカ「使いやすいの...」
千冬「おい、返事はどうした」
アスカ「はい!」
千冬「よし、でははじめろ」
アスカ(使いやすいのって....なんだ...?)
――― まぁ、私が適当に選ぼう ―――
アスカ(ああ、頼む)
――― ギガンテス・スキャン! ―――
左腕に超怪力の猿人の拳を模した武器が装備される。
用意された岩の塊を一発のパンチで粉々にしてみせた。
まぁ...使いやすいっちゃ使いやすいか。
「おお~」
みんなの反応はまずまずといったところか。
――― なかなかいいだろう?次はこれだ! ―――
――― レイキュバス・スキャン ―――
アスカ(これは前にも使ったな)
――― 甘いな。君はレイキュバスの特徴を生かしきれていない。 ―――
アスカ(特徴....あ!熱攻撃と冷凍攻撃の使い分けか!)
――― ご名答!だが私はそのレイキュバスの上を行く! ―――
なんか今日は妙にテンションが高いな.....
アスカ(まぁ使ってみるか....)
レイキュバスアームで用意されたマネキン(いつ用意したんだ...)を力一杯掴んだ。
千冬「ちなみにこのマネキンは非常に硬い素材で作られている。容易に砕けると思うな」
なるほど確かにちょっとやそっとじゃ砕けないな。
――― コールドガス! ―――
ガッツイーグルが叫んだ瞬間、鋏からマネキンめがけてガスが吹き出た。
アスカ(おぉ!)
ガスを浴びたマネキンはみるみる凍ってゆく。
バキッ
そしてバラバラに砕け散った。
アスカ「それからの....」
――― フレイムハンマー! ―――
鋏が炎を纏った。
アスカ「うおりゃぁああ!」
もう一体のマネキンに叩きつけると、バラバラに焼き焦げてしまった。
すっげぇ.......
「うわーすごーい!」「かっこいいー!」「他のはないー?」
セシリア「アスカさん、わたくしにも見せてください!」
代表候補生が興味を持ってるって凄いことなんじゃないか?
アスカ(ガッツイーグル、次で最後だ)
――― OK、最後はGUTSの兵器でいこう。 ―――
――― メカニック・スキャン!ガッツウイング! ―――
ガッツウイング1、2号を掛け合わせたような形状のライフルが現れた。
ブシュン ブシュン ブシュン ブシュン
そして残りの鋼鉄板全てに風穴を空けた。
アスカ(やっぱりスパル砲って使えるよなー)
千冬「よし、いいだろう」
アスカ「終わりですか?」
千冬「これ以上グラウンドを荒らされるのは困るからな」
確かに穴ぼこだらけだ。
ISを解除しようとしたその時、
ドゴォォォォォン!ドガガガガガァァァン!ドゲシャァァァン!
「きゃぁぁぁぁぁ!」「何!?」「何が起きたの!?」
突然の空爆音にクラスメイトたちの悲鳴があがる
アスカ「なんだ!?」
千冬「何事だ!」
俺と千冬は空を見た。
アスカ「!.....」
空を見ると信じられないものがいた。
アスカ「嘘....だろ...?」
空爆の犯人は、俺とスーパーGUTSを引き裂いた憎き宿敵、
......スフィアだった。
「ヒカリ、キエロ!」
そう言いながら破壊活動を続ける。
千冬「・・・・・・・・・」
呆然とする千冬。まずい!このままじゃみんなが死ぬ!
アスカ「みんな!安全な場所に避難するんだ!織斑先生も早く!」
千冬「!....あぁ、すまない。少し混乱していた」
アスカ「いいから早く!校舎の方へ逃げて!」
千冬を生徒と共に避難するよう促す。
千冬「待て、お前はどうするんだ」
アスカ「俺はあいつらと戦います!」
千冬「待て、アスカ!お前ひとりで何ができる!」
アスカ「俺のことはいいから!それに一人じゃない!」
ガッツイーグルという心強い友ができたのだから。
千冬「くっ...」
アスカ「早くあの子たちの元に行ってくれ!このままじゃ戦えない!」
千冬「.........馬鹿」
そう言うと千冬は生徒が避難する校舎へ走り出した。
それを追うスフィア。
アスカ「待ちやがれ!お前らの目当ては俺だろ!」
ガッツイーグルを飛ばし、スフィアに向かってレーザーを撃つ。
バァァァン
一体撃破。
レーザー数発で倒せるが、数が多すぎる。あっというまに囲まれてしまった。
アスカ「畜生!こうなったら!」
アスカ「ガッツイーグル!地上に降ろしてくれ!」
――― アスカ、とうとう【アレ】になるのか ―――
アスカ「あぁ...みんなを守るためにな」
――― なら、援護は任せろ! ―――
アスカ「せーの、ほい!」
ガッツイーグルが俺の身体から離れる。そして
――― フェザーモード! ―――
戦闘機の形になった。
アスカ「頼んだぞ!」
――― 了解! ―――
アスカ「絶対に....光は消えることない!」
ポケットからリーフラッシャーを出す。
そしてそれを頭上へ挙げる。瞬間、リーフラッシャーから光が溢れ出す。
アスカ「ダイナァァァァァァァァ!」
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千冬(あの馬鹿、大丈夫なのか?)
千冬は生徒を避難場所に誘導しながら、そればかり考えていた。
箒「アスカは戦っているのか?」
セシリア「無事だといいのですが...」
箒、セシリアも同じ事を考えていた。
その時、グラウンドの周辺が眩い光に包まれた。
セシリア「なに?....あの光...」
箒「とてつもない何かを...感じる...」
千冬「光の...巨人...?」
光の中に立っていたのは50mを越す光の巨人だった。
因縁の対決、ダイナVSスフィア!第2ラウンドのゴングが今鳴り響く!この脅威に立ち向かうダイナの運命は勝利か、死か。
次回「変身の瞬間(とき)」さあ変身だ!