ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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すいません!諸事情で遅れてしまいました!

今回は小さな記念ですがPart100を迎えたので前半は登場してなかった各領主の登場。後半はレイをまだ会ってない皆に紹介するというものです!

それではどうぞ!


Part100 皆集合~ALOで集まろう~

時は6月最終日、明日から夏に入ろうとしてる時だった。

 

今は学校も終わり、野球部の数人でグダグダしてる最中だった。

 

新井「暑いなってきたな~」

 

東山「だな~」

 

哲也「俺は暑い方がいいけどもな。」

 

翔「俺も、朝起きやすいし。」

 

荒波「あ、それはわかるわ。」

 

東山「でも汗でベタつくしな~」

 

哲也「まぁまぁ、スポーツやってる奴には仕方ねぇ事だ、割り切ってこうぜ。」

 

翔「そういうこった。」

 

新井「ところで、今日オフだけどお前予定あんの?」

 

哲也「悪いが今すぐ帰らなきゃならなくてな俺は。」

 

翔「俺はまだ時間あるぜ。」

 

東山「なら翔、ちょっとキャッチャーやってくんねぇか?」

 

哲也「え?」

 

新井「あ、そうだ、確か哲也以外にももう1枚ピッチャー作りたいって先生が言っててお前らが投げ込みして自分の実力翔に見てもらえって。」

 

哲也「ふーん、なるほどな。」

 

翔「んじゃやるか。新井、お前のも受けるぞ。」

 

新井「んじゃよろしく~」

 

翔「じゃあ哲也、また後で。」

 

新井「またな哲也。」

 

東山「またね~」

 

哲也「おう、また。」

 

俺は翔達と分かれ、すぐさま家に帰った。

 

今日の予定は結構詰め詰めで、5時からALO内における領主会合に俺と鈴奈がカノンの副官として出るように言われている。何の話かはまだ分からない。

 

それが終わり次第、いつものメンバーでアルン内の店に集まり鈴奈の紹介パーティー。鈴奈も乗り気で助かる。

 

家に帰った頃にはもう4時頃、俺はすぐにログインしてALOにダイブした。

 

テツヤ「よし、ダイブ完了!」

 

ダイブ完了の後にカノンの元まで向かい、そこで改めて俺、カノン、レイの幹部メンバーが揃った。

 

テツヤ「よっ。」

 

カノン「随分早かったな、助かるぞテツヤ、来てくれたことに感謝する。」

 

レイ「僕から言わせれば遅いぞ、もっと早い行動を・・・」

 

カノン「まぁまぁ、主らにも予定があるじゃろ?まぁ学校があったのにあれだけ早く来たレイには感謝するぞ。」

 

レイ「はっ。」

 

テツヤ「ところで今日はユウキは大丈夫だったのか?」

 

カノン「まぁそんなにズルズルと連れて行っても邪魔じゃしな。後、ユウキを連れて行ってお主とイチャコラされてもわらわが困る。」

 

テツヤ「な、なるほどね・・・」

 

レイ「カノン様、今日の会合はどこで行われるのでしょうか。」

 

カノン「今日はシルフ領のスイルベーンじゃ、テツヤも知っとるじゃろ?サクヤのことは。」

 

テツヤ「あぁ、まぁね。」

 

レイ「今日は色々な領主の人が来るんだ、粗相の内容に頼むぞテツヤ。」

 

テツヤ「俺だって常識くらいあるわ、んでカノン、アリシャさんとユージーン将軍は来んのか?」

 

カノン「アリシャは領主じゃからな、当然じゃ。ユージーンについては恐らく兄のモーティマーと共に来ると思うぞ。一応、今回の件はモーティマーとサクヤの2人で提案された会合じゃしな。」

 

テツヤ「ふーん、侵略されかけたシルフと侵略者のサラマンダーがな。」

 

レイ「聞いてるかもしれないが、サラマンダーの領において『知』のモーティマー、『武』のユージーンと言われている、悪魔の兄弟とは言われた物だ。」

 

テツヤ「まぁとにかく下手なことはしなけりゃいいんだろ?俺とレイは何をすれば?」

 

カノン「まぁ一応お主らは副官じゃからな、話に混じっても構わん、わらわが許可をしておる。話を振られてそれに返すのもありじゃが、わらわの株が落ちるような真似はせんようにな。」

 

テツヤ「あいよ。」

 

レイ「了解しました。」

 

カノン「では、そろそろ移動するぞ。2人共、わらわに捕まれ。」

 

テツヤ「え?」

 

カノン「領主用の転移魔法でスイルベーンに飛ぶ、この方が良いじゃろ?」

 

テツヤ「なるほどな。」

 

俺とレイはカノンに捕まり、3人でスイルベーンに転移した。

 

~スイルベーン~

 

テツヤ「到着か、早いな。」

 

レイ「転移魔法だからな、当然だ。」

 

カノン「どうやら、続々と集まり出したようじゃな。」

 

カノンの言葉通りに、辺りは転移魔法の光に包まり出した、各領主がここに一度に集まりきった。

 

アリシャ「あ!カノンちゃん!やっほー!」

 

最初に俺らに近寄ってきたのはケットシーの領主のアリシャさんだった。

 

カノン「やっほーじゃアリシャ。」

 

アリシャ「あ、レイちゃん!やっほー!」

 

レイ「こんにちは、アリシャさん。」

 

アリシャ「む~堅いよ~もっと柔らかく・・・・・・って・・・・・・んん?」

 

テツヤ「あ、どうも。」

 

アリシャ「あー!!!やっぱり!テツヤ君だ!!」

 

テツヤ「お久しぶりです、その説はどうも。」

 

アリシャ「カノンちゃんに聞いたよ~?今はインプの副官で、レイちゃんの補佐なんでしょ?頑張ってね!」

 

テツヤ「はい!」

 

アリシャ「あ、その気になったらいつでもこっちに来ても良いんだよ♪3食おやつに昼寝付き♪忘れないでね♪」

 

テツヤ「は、はい、気が向いたら・・・」

 

レイ「腑抜けがさらに腑抜けになるだけです、止めてください。」

 

アリシャ「ありゃ、レイちゃんにとってテツヤ君は必要不可欠な存在だったかな?ごめんねレイちゃん♪」

 

レイ「なっ!?そんなわけじゃ!?」

 

アリシャ「にゃははは~♪」

 

満更では無い笑みを浮かべながら笑うアリシャさん、レイは何故か俺に怒りの表情を浮かべながら睨んでくる、なんでやねん。

 

そんな感じで会話を交わしてると、どこからが大きな笑い声が聞こえてきた。

 

「はっはっは!!!!相変わらず元気してるな!アリシャ!カノン!」

 

そう言って話しかけてきたのはエギルと同等くらい大柄で、見た感じ厳つい人だった。

 

カノン「元気なのはアリシャだけじゃ、゛犬゛」

 

アリシャ「私だけってひどーい!」

 

「だから犬じゃねぇっての!!!!」

 

テツヤ「ええっと・・・この人は?」

 

「お?なんだ?俺を知らねぇってことは新参者か?」

 

カノン「紹介しとく、こやつはノーム領主の『ウルフ』じゃ、通称犬じゃ。」

 

ウルフ「犬って言ってんのはお前だけだカノン!」

 

テツヤ「ノーム領主の人か、だからがたいが良いんだな。」

 

ウルフ「んじゃ自己紹介しとくぜ!俺の名はウルフ!ノーム領主をやってる!気軽にウルフって呼んでくれ!間違っても犬って言うじゃねぇぞ!」

 

テツヤ「俺の名前はテツヤ、一応インプの副官で、レイの補佐を務めてる。よろしく。」

 

ウルフ「おう!よろしくなテツヤ!」

 

俺とウルフは固い握手を交わした。

 

カノン「まぁ、見ての通り熱苦しいやつじゃ、なんで種族をサラマンダーにしなかったのか疑問になるくらいな。」

 

ウルフ「男は熱苦しいくらいが丁度いい!な?」

 

テツヤ「まぁ、俺もその部類に入るっちゃ入るしな。」

 

ウルフ「はっはっは!!!!分かってんじゃねぇか!!!!」

 

レイ「まぁ、ウルフ様とテツヤとでは天と地ほど格の違いがあるがな。」

 

ウルフ「おっ、部下ができていじりがいがあるか?レイ。」

 

レイ「えぇ、とても。」

 

テツヤ「おめぇな・・・」

 

ウルフ「まぁ、仲良くしろよお前ら!とにかく、これからよろしく!」

 

テツヤ「あぁ!よろしく!」

 

「ふふふ、美しい友情ですね、皆さん。」

 

またまた俺の知らない声が聞こえてきた、声のするほうを向くとそこにはウンディーネであろう女性がいた。

 

テツヤ「貴方は?」

 

「私、ウンディーネにおいて領主をしています『アイナ』と申します。以後お見知り置きを、テツヤさん。」

 

テツヤ「へ?なんで俺の名前を?」

 

カノン「当然じゃろ、お主は勝手にシルフ・ウンディーネ同盟の使いの者と名乗ったのじゃぞ。領主のアイナにその報告が行かぬはずあるまい。」

 

テツヤ「そ!そういうやそうだった!!!!す、すいません・・・あの時はやむ無しで・・・・・・」

 

アイナ「構いませんよ、戦争を避けれて何よりです。」

 

アイナさんはそう言って微笑んだ。良かった、優しそうな人で。

 

レイ「全く、君は行く先々で迷惑をかけてるんだね。ちょっとは行動に責任をもったらどうだい?」

 

テツヤ「まぁそこは俺も反省はしてるさ・・・」

 

アイナ「何はともあれ、貴方程の実力者がインプの幹部になるとなると、下手に戦争も起こせませんね。カノン。」

 

カノン「何を抜かす。お主が1番戦争を嫌ってるじゃろうが。」

 

アイナ「ふふふ♪そうですね♪さて、そろそろ会合の時間ですよ。いきましょう。」

 

アリシャ「そうだね!早くサクヤちゃんにも会いたいし!」

 

ウルフ「おい、遊びじゃねぇんだぞ会合は。」

 

アリシャ「いいじゃん別に~ウルフ君堅い~」

 

カノン「では向かおう、会合の場所へ。」

 

テツヤ「おう!」

 

レイ「はい!」

 

こうして、俺はアリシャさんに加え、ウルフとアイナさんと出会い、改めて会合の場へ向かった、と言っても 転移した場所からすぐだからそこまで歩かなかったけどもね。

 

テツヤ「にしても、俺って実はすげぇ経験してんじゃねぇのか?」

 

レイ「どういうことだ?」

 

テツヤ「だって、ALO各領主の会合に参加して、今だけでウルフとアイナさんと知り合えて、こんなの一般プレイヤーじゃまず無理だろ?」

 

レイ「まぁそれもそうだね。とにかく、君はインプの代表としてここにいることを忘れないように。下手な行動をとるとインプの評判が下がると思うように。」

 

テツヤ「分かってるよ、心配性だな。」

 

レイ「君の事だから言ってるんだ!」

 

ウルフ「おうおう、あんまし人前でイチャつくなよ。会合前の雰囲気が台無しだぜ?」

 

レイ「い、イチャついてなど!!!!」

 

アイナ「ふふふ♪人は愛に生きる生物、別に照れる必要は無いのですよ♪レイさん♪」

 

レイ「テツヤ・・・・・・!!!!」

 

テツヤ「なんで俺が悪いんだよ!!!!」

 

カノン「やかましいぞ2人共。もうすぐ会合の場じゃぞ?」

 

テツヤ「わ、悪い・・・」

 

レイ「申し訳ありません・・・!!!!」

 

俺とレイは反省しつつ、今回の会合の場であるサクヤさんのホームに到着した。

 

どうやらいつも会合の場はここ、シルフで行われるらしい。理由はここが1番人が入れる面積があるからだとか。

 

俺らは大きな門を開け、領主の3人が行く場所へついて行き、ある扉を開けると、既に他の領主は各場所に着席していた。

 

カノン「失礼する。」

 

ウルフ「うーっす。」

 

アイナ「失礼します。」

 

まず領主の3人が挨拶を交わす、そしてその後に俺とレイは会釈してからカノンの後について会合の場に入る。

 

そして、そんな俺らを待ってたのは恐らく案内の人であろうシルフの人だった。

 

「お待ちしてました、インプ領主 カノン様で間違いないですか?」

 

カノン「うむ、間違いないぞ。」

 

・・・・・・なんだろう、この人の声聞いたことある気が・・・・・・

 

「ではこちらへ・・・・・・」

 

そう言って俺らに背を向け俺らが座る場所まで案内しようとしてくれた。でもやっぱし聞いた覚えが・・・・・・

 

テツヤ「・・・・・・あっ!?」

 

レイ「?どうした?」

 

カノン「急用か?」

 

テツヤ「違う!なぁ!あんた・・・」

 

「はい?」

 

そう言って再び振り向いたシルフのプレイヤーの人は、やはり俺の知人。姉ちゃんだった。

 

テツヤ「あー!!!!やっぱし!!!!」

 

レイ「り、リナ!?」

 

リナ「えぇ!?テツヤにレイちゃん!?」

 

カノン「何じゃ?知り合いか?」

 

テツヤ「知り合いも何も・・・」

 

リナ「ま、まさか貴方がここにいるとは・・・」

 

リナ「ってことはよ・・・あんたまさかカノン様の付き人!?」

 

テツヤ「ま、まぁ一応・・・」

 

リナ「うそぉ!?何であんたが!」

 

レイ「という事はリナもサクヤさんの?」

 

リナ「え、えぇ、サクヤに頼まれてね。でもまさかテツヤがいるとはね・・・・・・って、立ち話してる暇じゃないんだ・・・・・・では改めて、皆さん こちらへどうぞ。」

 

姉ちゃんが案内してくれた場所には3つの席が用意されていた、どうやら俺とレイの分も用意されてたみたいだ。

 

リナ「どうぞ、お座り下さい。」

 

カノン「ご苦労。」

 

姉ちゃんが引いた椅子にカノンは座り、姉ちゃんは俺とレイにも椅子を引いてくれて、俺らはその椅子に座った。

 

リナ「では失礼します。」

 

そう言って姉ちゃんは移動して、自分の場所へ移動した。

 

テツヤ「まさかリナがいるとは・・・」

 

レイ「僕もビックリだよ・・・」

 

カノン「さぁ、無駄話をするのもこれまでじゃ、そろそろ会合が始まるぞ。」

 

カノンがそう言ってから間もなく、シルフ領主のサクヤさんが現れた。

 

サクヤ「今日は集まってくれてありがとう。全員いるな?では、これより領主会合を行う。」

 

サクヤさんはそう言って着席し、ストレージを開き、資料のようなものを俺らの目の前に展開させた。

 

サクヤ「今日の議題は、以前簡単に話した《レネゲイド》についてだ。」

 

カノン「ふむ、以前お主の領からも1人出たと言っていたな。」

 

ウルフ「でもよぉ、それってサラマンダー 要はお前がシルフの奴を手駒に使ったから追い出されたわけだろ?モーティマー。」

 

そういやまだ見てなかったな・・・サラマンダーの領主 知のモーティマー 一体どんな・・・・・・

 

「嫌、それは違うぞ。」

 

その発言者は赤い鎧に身を包んだサラマンダー 着席していた場所の隣にはユージーン将軍の姿。 恐らくあれがモーティマーだろう。ユージーン将軍とは違い結構細身なんだな。

 

モーティマー「私が奴を使ったのは奴が元々シルフの脱領を目論んでいたからであってのことだ、遅かれ早かれシグルドの奴がレネゲイドになっていたのは間違いない。」

 

アイナ「ところでモーティマーさん?先の行いについては充分に反省して頂けましたか?事と次第によっては 我々他の部族も黙ってはいませんよ?」

 

モーティマー「・・・・・・あの件については既にサクヤと話を付けた、今ここでもう一度ことの真相を話しておく。我々がシルフを手にかけようとしたことは間違いない。だが、我々兄弟も人間、和平的に行動できればそれが1番だったが、サラマンダーの仲間たちは武力介入を求めていた。我々もあまり乗り気では無かったが、ここで和平行動を取ればサラマンダーの統率力は地に落ち、逆にサラマンダーが責められることになる。それを恐れての結果が今回の騒動だ。深く礼を詫びる、済まなかった。」

 

そう言ってモーティマーは頭を下げた、同時に、横に着席していたユージーン将軍も頭を下げた。

 

カノン「ふむ、そういう事なら止むを得まい、主らしくない行動とは思ってはいたがな。」

 

ウルフ「まっ、領主も色々と大変だよなぁ。乗り気のないこともしなきゃならないし。」

 

アリシャ「でも、もしあそこでテツヤ君が止めてくれなかったらどうしてたの?」

 

モーティマー「・・・・・・その時はその時で他に解決策を探したさ、インプのテツヤ。」

 

テツヤ「は、はい!?」

 

唐突に話をふられたから俺は驚いて声が裏返ってしまった。

 

モーティマー「弟から話は聞いている、その説は済まなかった。」

 

そう言ってモーティマーは立ち上がり、俺に深々と頭を下げた。

 

テツヤ「いや、大丈夫ですよ、俺もあの時は楽しかったし。」

 

モーティマー「貴公の懐の深さ、感謝する。」

 

モーティマーはそう言って着席した。

 

サクヤ「と、言うわけだ、皆の者 この件に関してはもう追求しないようにしよう。さて、話を戻そう。レネゲイドについての話だが・・・」

 

サクヤさんの話はこうだ 最近レネゲイドの集団がどこかの領にテロを起こし、乗っ取ろうとしていると言うものだ。どこからリークされたものらしい。

 

テツヤ「テロって、んな簡単に起こせるもんなのか?」

 

カノン「レネゲイドの数を侮ってはいかんぞテツヤ。行動に移されては、数時間で陥落するやもしれん。」

 

テツヤ「げぇ、マジかよ・・・」

 

レイ「今回の会合はいつもより引き締まらないと行けませんね・・・」

 

アリシャ「どこの領って、どこの領なのか分からないの?」

 

サクヤ「それはまだ不確かだ、あまり下手なことは言えないので伏せさせてもらうぞ。」

 

ウルフ「でも、領を攻めるったって、そこまであいつらに武装が揃ってるとはなぁ。それに、そこまでカリスマを持った奴がいるとは・・・」

 

モーティマー「おそらく、シグルドの奴だろう。」

 

サクヤ「あぁ、あいつには今までの領主会合の副席を任せていた程度には私も信頼はしていた、奴が行動を移せばできる話ではあろうな。」

 

リナ「ってぇ、私そんな重要な役割の席にいたの!?」

 

サクヤ「お前だって私が充分に信用してるプレイヤーだ、大丈夫だ。」

 

アリシャ「でも、そんなカリスマを持つプレイヤーがいて、なおかつ今何人のレネゲイドがいるか・・・」

 

「その点は大丈夫だ。」

 

その声を上げたのは、黒い服を纏った、キリトやフィリアが所属するスプリガン領主だった。結構小さめの男だ。

 

ウルフ「なんだぁ?人数の把握でもしてんのか?゛ゼロ゛」

 

どうやら、スプリガン領主の名はゼロと言うらしい。

 

ゼロ「なんとなくだがな、恐らく数は300から400だろう。」

 

テツヤ「げっ、ALO全プレイヤーが1000だとして、約3分の1がレネゲイドなのかよ・・・」

 

「でも、安心して、テツヤ君。」

 

そう言って俺に話しかけてくれたのは、俺はあまり見たことのない種族の女性だった、多分だけどプーカ族だろう。

 

テツヤ「ええっと、貴方は?」

 

「あ、自己紹介がまだだったわね。あたしは゛サラ゛よろしくね。」

 

テツヤ「はい、サラさんですね よろしくお願いします。」

 

サラ「安心してって言ったのは、レネゲイドは確かに脅威かもしれないけど、あたし達各種族が組んだらそう簡単には落とせないわ!君自身も相当の腕の持ち主らしいしね♪」

 

テツヤ「・・・・・・確かにそうかもしれませんね。ありがとうございます。」

 

「でも、油断は禁物よ?」

 

そう言って話しかけてきたのは、最後の種族のレプラコーン領主だ。

 

「先に自己紹介しとくね、私はハク。よろしくねテツヤ君。」

 

テツヤ「はい、お願いします。」

 

ひとまず、これで俺は各領主の名前をしれたことにはなったのかな?

 

ハク「確かに皆の力が合わされば力は無限大だわ、でも油断をしてると足元を救われるわよ?現に最強と言われていたユージーン将軍は貴方に敗れたのでしょ?」

 

テツヤ「確かに・・・」

 

ユージーン「おい、勘違いするなよ、次やる時は・・・」

 

サクヤ「今は再戦の申し込み場じゃないのよ?」

 

ユージーン「・・・・・・済まない・・・・・・」

 

カノン「ともかくじゃ、そのレネゲイドが攻め込む時はいつなのかは分かるのか?」

 

サクヤ「まだそれはハッキリとはしていない、たが、来るべきの為に準備は怠らない方がいいだろうな。」

 

レイ「ならば、各隣接する領事に順次そう言った動きがあれば即刻する方が良いのでは無いのでしょうか?」

 

サクヤ「うむ、それも必要不可欠なことだな。」

 

リナ「ええっと、後は各領事に、実力者の直接的な強化を図るとか?既存の戦力をもっとあげておけば不安も取り除かれるだろうし・・・」

 

サクヤ「その方がいいだろうな、下手に皆に伝えると混乱が起きかねん。」

 

ユージーン「だが、動きすぎるとそれはそれでバレる危険性もあるんではないか?」

 

テツヤ「そういう事をするなら、領事に日にち間隔を開けたり、なるべくレネゲイドの奴らにバレねぇように行動しねぇと・・・」

 

カノン「それらも含めるとなると、この話は難しくなりそうじゃの。敵にばれぬように力を蓄え、怪しげな動きも取ることは厳禁。」

 

ゼロ「だが、そうでもしねぇとレネゲイドの奴らに負けでもしたらこの世界のバランスは崩壊するぞ。」

 

モーティマー「では、その件は私に任せてもらおう。」

 

ウルフ「ほぉ、お前の知恵を貸してくれるってのか?」

 

モーティマー「元はと言えば俺が奴を動かしたことがきっかけでこの騒動が起きたとも言える、ならその尻拭いくらいはさせてもらうぞ。各領事の戦闘訓練可能時刻やその他諸々のことも含める全て俺が計算する。出来次第貴公らに諸々のデータを送らせてもらう。それで構わないか?サクヤ。」

 

サクヤ「モーティマーの知恵を借りれるのならこちらとしてもありがたい。ではこうしよう。モーティマーからのデータが送られてから行動開始、皆モーティマーのデータ通りに、戦闘訓練や準備を行うことを忘れずにな。下手をすると寝首を掻かれるぞ。」

 

リナ「ねぇサクヤ、領間を超えての訓練って言うのはやっぱり駄目なの?」

 

モーティマー「それは少しリスクが高いが、他の種族と戦うことによって様々な戦闘にも対応はできるだろう、その辺も私が計算しておく。」

 

カノン「なら、ここで話すこともここまでじゃな、後はモーティマーのデータ通り行動を取り、誰でも良いからどこの領が攻め込まれるかを知った時にまたここにあつまり、作戦を練ればよかろう。」

 

サクヤ「その通りだな。では今回の会合は終了とする。皆 今回の騒動は厄介なものだが、私達が力を合わせればこの危機も乗り越えられる。ALOの未来がかかってる!それを忘れずにな!」

 

こうして、今回の領主会合は終了となった。

 

俺とレイは各領主の見送りをカノンから頼まれたから。お開きとなった会合の場から離れ、俺とレイは外に出た。

 

テツヤ「ふぅ、終わったぁ・・・緊張した・・・」

 

レイ「お疲れ様。どうだと思う?今回の件。」

 

テツヤ「・・・・・・あの野郎(シグルド)の統率も厄介かもしれねぇが、俺らには領主と俺達がいるんだ、下手を打たなきゃ負けねぇさ。」

 

ユージーン「その通りだテツヤ。」

 

俺とレイが話してる場所に、ユージーン将軍とモーティマーが近づいてきた。

 

テツヤ「お、ユージーン将軍に、モーティマー・・・さん?」

 

モーティマー「呼び捨てで構わん。それよりテツヤ 貴公の言う通り 我々が力を合わせれば負けるはずはない。それは揺るぎない物だ。」

 

ユージーン「だが、ハクが言ってたように油断はするな 常に鍛錬を忘れることなかれだ。」

 

テツヤ「たりめぇよ、今度も俺がお前に勝つからな。」

 

ユージーン「ふんっ、楽しみにしてるぞテツヤ。」

 

モーティマー「では私達はここで、テツヤ レイ また会おう。」

 

そう言い残しサラマンダーの2人は転送して行った。

 

ウルフ「あれぇ?なんだぁ、せっかく男領主3人で飲みに行こうとしたのに。」

 

ゼロ「俺は行かねぇと言ってんだろうが!」

 

テツヤ「ウルフ、それと・・・ええっと・・・」

 

レイ「ゼロさんだ!忘れるな戯け!!」

 

テツヤ「そうそうゼロさん!」

 

ゼロ「テツヤ お前の力はサクヤやアリシャ カノンから聞いているが、その力に溺れるなよ。」

 

そう言ってゼロさんはクールに去っいった。

 

ウルフ「あっ!?おい!?なんで俺を残すんだよ!!」

 

テツヤ「随分とクールだな、いつもあんな感じ?」

 

ウルフ「まぁな、俺とは真逆のタイプだ。」

 

アリシャ「どちらかって言うとレイちゃんに近いよねゼロ君は。」

 

テツヤ「あ、アリシャさん。」

 

アリシャ「テツヤ君!いつでも遊びに来てよね!なんだったら直接訓練してあげるよ!」

 

テツヤ「ありがたくその言葉 いただきます。」

 

ウルフ「んじゃ俺も行くか・・・んじゃな皆!またな!」

 

アリシャ「じゃあ私も行くヨ!バイバーイ♪」

 

こうして、2人も去っていった。

 

テツヤ「後はサラさんとハクさん、それにアイナさんだな。」

 

レイ「いや、後の3人はいつもこの後カノン様とサクヤ様と飲みに行くからもう大丈夫だ。」

 

テツヤ「あ、そうなんだ。それならもう大丈夫だな、後はリナを待つだけか。」

 

この後のレイ紹介パーティーには姉ちゃんも参加するから、俺達は姉ちゃんも待っていた。

 

レイ「後これはカノン様からの伝言だ『ハメを外すのは良いが、暴れぬように。』とのことだ。」

 

テツヤ「まぁ俺らは結構な立場だからな、気をつけなきゃな。」

 

リナ「おーい!テツヤー!レイちゃーん!」

 

テツヤ「あ、来た来た。」

 

リナ「お待たせ!待った?」

 

レイ「いや、全然待ってません。」

 

リナ「ほんと?良かったぁ・・・」

 

テツヤ「よし、んじゃ行くか!」

 

レイ「場所はどこでやるんだい?」

 

リナ「色々な種族がいるからね、アルンでやるんだ。」

 

テツヤ「えーっとだな、1人ちょっとばかし女に飢えてる奴がいるからそこは勘弁な。」

 

レイ「君より変態な奴がいるとは思えないから平気だ。」

 

テツヤ「あのなぁ!?」

 

レイ「冗談だ、テツヤ 案内してくれ。」

 

テツヤ「あいよ、んじゃ行くか!」

 

俺らは領主会合の場であるスイルベーンから離れ、アルンへ向かった。

 

~アルン~

 

リナ「ここがその場所なんだ!」

 

姉ちゃんがそう言ってレイに見せた場所は、結構大きめのお店だった。

 

レイ「これは貸切・・・ですか?」

 

リナ「うん、そうよ。」

 

レイ「僕なんかの為にわざわざこんなことを・・・」

 

テツヤ「まぁまぁ、ユウキのやつが『やるなら派手にバーっと!!!!』って言ってたからさ。」

 

レイ「・・・・・・そういう事なら今回の場は思い切り楽しませてもらうよ、ありがとうテツヤ。リナ。」

 

テツヤ「礼ならユウキに言えって。」

 

リナ「さて、それじゃあ2人はここで待ってて!」

 

レイ「?」

 

テツヤ「俺も?」

 

リナ「色々と段取りがあんの!じゃあ私がテツヤにメッセージ送るからそれを合図に入ってきてね!」

 

テツヤ「わ、分かった。」

 

リナ「じゃあよろしくー♪」

 

そう言って姉ちゃんは扉を閉めたのだった。

 

レイ「サプライズかい?」

 

テツヤ「さぁ?」

 

~10分後~

 

テツヤ「あ、リナから連絡だ。もう入って良いってさ。」

 

レイ「じゃあ開けるのは君に頼むよ、僕はまだ知らない人もいるから少し躊躇いがある。」

 

テツヤ「まぁそりゃそうか。んじゃ開けんぞ。俺と一緒に入る感じで。」

 

レイ「分かった。」

 

俺が店の扉を開き、店の中に入る。それに続いてレイも。

 

店内にはいつもの仲間たちがいた。更にとても綺麗で、各テーブルに色んな料理が乗っていたりして、まさにパーティーと言うのにふさわしかった。

 

ユウキ「待ってましたー!!!!」

 

まず先陣を切ったのはユウキだった。ユウキはレイの腕を引っ張り無理矢理に誘導しようとしていた。

 

レイ「ゆ、ユウキ!?」

 

ユウキ「ほら、テツヤも来て!」

 

テツヤ「俺も?」

 

ユウキ「テツヤがレイを紹介するの!」

 

テツヤ「そ、そうなのか・・・」

 

レイはユウキに引っ張られ、俺はその2人に付いていくと、ある程度スペースが空いた場所が。

 

ユウキ「テツヤ!マイク!」

 

そう言ってユウキはマイクを俺に手渡してきた。要は俺にこのマイクでレイを紹介しろってことだな。

 

テツヤ「皆はどれくらいレイのことを?」

 

ユウキ「ある程度は紹介したけども、一応もっかい!」

 

テツヤ「あいよ。」

 

レイ「こ、これだけ人数がいると緊張するね・・・」

 

テツヤ「お前らしくねぇな、もっとビシッとしろよ。俺の上司扱いなんだからお前は。」

 

レイ「わ、分かってる。馬鹿にするな。」

 

今この場にはレイが知ってるユウキやフィリア、姉ちゃん以外のメンバーも勿論いる。ショウやキリトやアスナ。そしてお久しぶりのリーファやクラインやエギルも。メンバーの全員を確認した後に俺はレイの紹介に入った。

 

テツヤ「ええっとだな、一応今日の主役であるコイツ、レイを紹介する。レイは俺やユウキと同じインプのプレイヤーでその中でもトップレベルの腕を持つプレイヤーで、インプの幹部ってことになってる。レイ。」

 

俺はレイの前にマイクを差し出した。レイは俺を見た後にそのマイクを受け取った。

 

レイ「ええっと・・・初めまして。レイと言う。テツヤやユウキとは最近出会った中だけど仲良くしてもらえてるから、今日はここにいる全員とも仲良くなってログアウトしたいと思っている。よろしく頼む。」

 

レイはそう言って一礼の後にマイクを俺に返却した。

 

テツヤ「と、言うわけだ。かなりクールで隙のないやつに見えるがレイも女の子だ。下手なことは触れないようにな。」

 

そう、ぶっちゃけレイを紹介するのに一番困んのはどうやって女の子だよって紹介するかなんだよね。下手に女って言えばレイがキレそうだし、ノータッチで男だ男だって言われたらそれもそれでレイがキレそうだし。上手い具合に女だって言えて良かった良かった。

 

テツヤ「んじゃあそういうわけだ!硬っ苦しい自己紹介は抜きで、今日は全員レイと仲良くなって帰れよ!!」

 

とまぁこんな感じでレイの紹介を終えて、いよいよレイの紹介パーティーのスタート。

 

ユウキ「ねぇね、今回の会合は何を話したの?」

 

テツヤ「あーそれはまだ言っていいかわからんからちょっと厳しいかな?多分時期早々にカノンから直接聞くとは思うけどもね。」

 

ユウキ「そっか、残念。」

 

テツヤ「まぁそれはともかく、レイが皆と馴染んでくれそうで何よりだよ。」

 

ユウキ「そうだね♪」

 

今レイはアスナやリズ達に積極的に話しかけられ、親睦を深めようとしている。レイも楽しそうに話してるし。

 

クライン「おうおうテツヤ!おめぇどうやってあのかわい子ちゃんと仲良くなれたんだ!?おめぇばっかズリぃよなぁ?俺なんて・・・」

 

テツヤ「どうやってって、んなのインプ繋がりに決まってんだろ?」

 

クライン「かぁ~良いなぁ~サラマンダーなんてほっとんど男だぜ?そりゃ好きで選んだ種族だから文句は言えねぇけどもよぉ・・・」

 

エギル「例え女の子がいようが、お前の性格ならドン引きされそうだがな。」

 

クライン「なにぃ!?」

 

テツヤ「女にすぐ突っかかる悪い癖をなくせばな・・・」

 

ユウキ「うんうん。」

 

クライン「うぅ・・・ぐうの音も出ねぇ・・・」

 

頭に曇り空が浮かぶくらい凹んだクライン。その横にレイが話に混ざるように付いた。

 

テツヤ「おっす、どうだ?皆と仲良くなれそうか?」

 

レイ「君の友人とは思えない程良い人ばかりなんだね。少しだけ君のことを見直したよ。」

 

テツヤ「どういう意味だてめぇ!?」

 

レイ「冗談だ。今言ったように皆いい人ばかりでね。すぐに溶け込めたよ。後はここにいる2人だが・・・」

 

クライン「おぉ!待ってました!俺の名前はクライン!!見ての通りサラマンダーだ!よろしく!」

 

エギル「俺はエギルってんだ。ノームのプレイヤーだ。よろしく頼むな。」

 

レイ「レイと言う。こちらこそよろしく頼む。」

 

クライン「にしても、これだけクールな子が良くテツヤと仲良くなれたもんだな。テツヤ おめぇもしかして脅したんじゃ・・・」

 

テツヤ「な訳あるか!」

 

レイ「・・・・・・実は、僕は彼に弱みを握られていて・・・」

 

テツヤ「え?」

 

クライン「なにぃ!?」

 

レイ「仲良くしないならって、胸まで揉まれて・・・」

 

クライン「この野郎テツヤ!!!!英雄の風上にもおけねぇ野郎だ!!!!」

 

テツヤ「待て待て待て!!!!胸もんだのは確かだが脅してなんかいねぇ!!!!」

 

クライン「結局胸揉んでんじゃねぇかよ!!!!いつもいつもいい目見やがって!!!!」

 

テツヤ「んなの知るかぁ!!!!」

 

エギル「・・・・・・気のせいかもしれんが、この状況楽しんでないか?」

 

レイ「テツヤを弄るのは楽しくてね♪僕の楽しみの1つだ♪」

 

テツヤ「この野郎・・・後で覚えとけよ・・・!!!!」

 

ユウキ「そう言えばクールつながりで言えば、ショウとは話した?」

 

レイ「確かテツヤの昔からの幼馴染の人だね。彼とは気が合いそうだよ。」

 

ショウ「互いに、テツヤの面倒を見るって点では特にな。」

 

テツヤ「どういう意味だよそれは。」

 

ショウ「だって彼女はインプではお前の上司に当たるんだろ?俺は俺でもお前のピッチングの世話と言うかリードをしなけりゃならん。」

 

ユウキ「じゃあボクは常日頃からテツヤをバックアップしてるもんね!!!!」

 

クライン「思春期の男の世話は大変だろ?ユウキちゃん。」

 

ユウキ「そりゃもう。この前なんか・・・」

 

テツヤ「避けなことを言わすな髭!!!!」

 

レイ「ところで、皆集まってるのにこの人数だけで話すのも味気ない。もっと皆で話そう。」

 

テツヤ「ふむ、それもそうだな。んじゃそうするか!」

 

レイの提案により、1つのテーブルに皆分の席を置き、料理を食べながら改めて皆での会話タイム。

 

ユウキ「パクパクモグモグ♪」

 

テツヤ「ほんとに良く食うなお前は・・・」

 

ユウキの目の前には山盛りになった料理が乗った皿。ユウキは美味しそうに食べている。

 

リナ「リアルでもそれだけ食べて太らないんだもんね・・・」

 

リーファ「えぇ!?リアルでも!?」

 

ユウキ「食べた後運動するからノーカンだよ~♪」

 

リズ「てことは、もうテツヤとは夜をお過ごしで?」

 

ユウキ「・・・・・・ちょっとはね・・・・・・/////」

 

アスナ「本当に!?良かったねユウキ!」

 

ユウキ「えへへ・・・/////」

 

レイ「相変わらずだね君達は 少しは周りの目も考えたらどうなんだい?」

 

テツヤ「ユウキがそんなこと考えると思うか?」

 

レイ「・・・・・・全くだ。」

 

テツヤ「だろ?」

 

キリト「でも、まさかテツヤがそんなに大きな地位に立ったとはな。」

 

そうそう、俺とユウキのことについてはさっき簡単に説明したところだ。

 

アスナ「それだったらあの時血盟騎士団の団員になってくれれば・・・テツヤ君クラスなら即刻部隊長くらい・・・私の負担も減っただろうに・・・」

 

テツヤ「やだよ~血盟騎士団は空気が重くてたまらん。俺にはインプ領くらい緩い方が良いよ。」

 

レイ「どういう意味だテツヤ。」

 

シリカ「でも、実際インプ領はすごいことになってるんじゃないですか?テツヤさんにユウキさんまで加わるなんて・・・」

 

リナ「サクヤも言ってたよ。『万が一にでもインプと戦争を起こしてみろ、本気になられたら全種族はインプの手に落ちるやも知れない。』ってね。」

 

リーファ「テツヤ君やユウキさん、レイちゃんがいたんじゃ流石の私達もお手上げだよ・・・」

 

ショウ「まぁ、テツヤがいるんだから大丈夫だろう。多分こいつは罪悪感にかられてそんなに動けないと思うぞ。」

 

テツヤ「まぁ、俺らの領主の性格上、戦争なんか起こさねぇとは思うがな・・・」

 

リズ「あれだけの人だものね~」

 

アスナ「リズは会ったことがあるの?」

 

リズ「まぁちょっとね、同じメイサーとしては超えなきゃいけない壁ね!」

 

ユウキ「それにしても、カノンって幾ら持ってるんだろ?」

 

レイ「まぁ、僕らじゃそう簡単には得られない額だろうね。」

 

テツヤ「あ、そういやフィリア 前結構なお宝手に入ったろ?あれ換金できた?」

 

フィリア「あ・・・それが・・・なんか換金したところで、税金がどうのこうのって言ってほとんど持ってかれちゃって残ったお金は1万ユルドぽっち・・・皆で頑張ったのになぁ・・・」

 

レイ「恐らく所得税だなんだのと言われたのだろう。真面目にちゃんとした街で換金すると得た金額が大きければ多いほど莫大に持ってかれてしまう。」

 

フィリア「そんな~・・・ガックシ・・・」

 

キリト「ちゃんとした街でってことは、闇市的な場所が?」

 

レイ「闇市とは違うが、換金専門のNPCがある場所にいるんだ、そこなら持ってかれても1割程度だ。場所は教えたいとこだが口止めされててね、あまり言えないんだ。すまない。」

 

フィリア「こうなったら次のお宝見つけた時はちゃんと換金してお金にしてやるんだら~!!!!」

 

フィリア(それであわよくばテツヤとのALOデートとの足しに・・・・・・えへへ~♪)

 

アスナ「ふふ♪次の目標に向けた良い笑顔だね♪」

 

フィリア「う、うん!もちろん!」

 

ショウ「にしても、増えたもんだな仲間も。最初はテツヤやユウキしかいなかったのに 今ではこれだけの大人数に。」

 

テツヤ「でも、仲間は多ければ多いほどおもしれぇだろ?」

 

ユウキ「だね!」

 

リーファ「下手な一流ギルドより強いんじゃないかな?メンバー的には。」

 

テツヤ「まぁ、俺もこのメンバーといれば負ける気はしねぇがな。」

 

クライン「後は弓使いとかいれば本当に最高のメンバーになると思うぜ俺は。」

 

エギル「そうだな、魔法だけでなく長い距離を弓で貫ける人がいるのは強みになるな。」

 

テツヤ「まぁ、無い物ねだりしてもしゃあねえよ、あ!まだ時間あるしちょっくらクエストでも行くか!」

 

ユウキ「いいね!さんせー!!」

 

リーファ「私も!」

 

リナ「まぁ、このメンバーを唸らせるクエストがあるかどうかは別だけどね。」

 

キリト「まぁまぁ!大事なのは楽しむことだ!」

 

フィリア「だね!」

 

レイ「テツヤ 君の力は頼りにしてるよ。」

 

テツヤ「任せとけって。んじゃ皆!レイの歓迎クエスト!!!!行くか!!!!!」

 

一同「おぉー!!!!」

 

俺らはパーティー会場を後にして クエスト場へと向かっていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ログアウト後、俺はベランダに出て夜風に当たっていた。

 

哲也「あ、鈴奈から連絡だ。」

 

俺は携帯に入っていた鈴奈からのメッセージを確認した。

 

鈴奈『哲也 今日はありがとう 例を言う あれだけの人数と一度に仲良くなれたのは初めてだ。とても楽しかったよ。これからもよろしく頼むよ。』

 

哲也「・・・・・・たまには素直に物言えるじゃねぇかよ。いつもそんくらいの態度で・・・・・・いや、アイツはアレで良いのかな?」

 

俺は携帯を閉じ、緩やかに吹いている風を肌で感じとっていた。

 

哲也「・・・・・・もう夏だな・・・・・・」

 

俺は到来する夏を予感しながら、夜風に当たり続けたのだった。




領主会合ではレネゲイド達の反逆にどう対応するかを各領主らと共に考え、レイの紹介パーティーでは羽を伸ばし楽しんだ哲也。

そして、季節はそろそろ夏へと以降!夏と言えばのイベントも盛り沢山の予定!

更に、夏中盤からはいよいよ始まるあの話!これは目が離せない!

さて、今回の話もそうなのですが最近結構多忙で投稿できるペースが遅くなる可能性はまだまだ続くと思います。

ですが、私も時間が作れれば早い投稿を心がけますので、これからもご愛読の程よろしくお願いします。


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