ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~ 作:畜生ペンギン
今回はALOメインです!
ではどうぞ!
ユウキ「もぉ~!なんでそんな動きも出来ないのさ!」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
「む、無理・・・」
「限界ぃ・・・」
ユウキ「何言ってんの!後3セット!」
「えぇー!?」
テツヤ「スパルタだなぁ~ユウキのやつ。」
レイ「あぁ、正直受けたいとは思わないね。」
今日は来たるレネゲイドの侵略に向けての対策。閣僚ごとに腕に覚えのあるプレイヤーが数人呼ばれている。現に今ユウキがインプの上位プレイヤーをシゴいてる最中。
ユウキが各プレイヤーに戦いの何たるかを教え、俺とレイがそれを見守る形だ。
「ぶ、部隊長!きゅ、休憩を!」
ちなみに、今回俺はインプ舞台の部隊長に選ばれた。本来ならレイが選ばれるとこだが、レイが『君の方が戦場の指揮に長けるだろう。』とのことで俺になった。
テツヤ「ん~まぁやりすぎも良くねぇしな、良いよ。きゅーけいー」
ユウキ「えぇ!?」
「た、助かった・・・」
「け、結構しんどい・・・」
「美少女に教えてもらえるだけ良しとするか・・・」
各自プレイヤーは各々の感想を呟きながら座り込んだ。
ユウキ「ちょっとぉ!なんで休憩にしたのさ!」
テツヤ「言ったろ?やりすぎも良くないって。」
ユウキ「でもまだたかが2セットだよ!?」
テツヤ「あのなぁ?2セットって言ったって1セットのメニューが『素振り100、魔法のスペル唱えるのを噛まずに100回の噛んだら1からやり直し、実戦形式でデュエルして負けた方がスクワット100回、最後に重しをもってインプ領10周。』だろ?それを2セット目なんか休みなんて入れずにやったら俺でもキツいよ。」
ユウキ「むぅ~!だってボクできたもん!」
テツヤ「お前はお前だ。んじゃあ聞くがお前は俺みたいに野球で9回150球を点取られずに投げれるか?」
ユウキ「うっ・・・」
テツヤ「だろ?だから周りに自分の意見を押し付けないの。」
ユウキ「ごめんなさい・・・」
テツヤ「分かりゃよろしい。」
レイ「まぁ、スクワットと走り込みは正直こっちの世界で意味あるとは思えないがね。」
ユウキ「それは根性だよ!根性でやり抜けば戦闘でも根性が発揮できる!」
テツヤ「・・・・・・こいつが指導者で平気かな・・・・・・」
~30分後~
ユウキ「よぉし!それじゃあ始めるよ!全員位置について!」
テツヤ「レイ、俺らもやってみるか。」
レイ「僕らが?まぁ構わないが・・・」
テツヤ「よぉし。んじゃあ皆。次からは俺とレイも3セット加わる。やり抜いてご褒美貰おー」
「隊長!ご褒美とは?」
テツヤ「まぁ今度の戦い終わりゃカノンからそれ相応の褒美が貰えんだろ。飯だとか金だとかカノン手作り武器とか。」
「隊長!領主様のシモ的なご褒美は・・・」
テツヤ「ねぇ。んじゃあ始めんぞー!」
「がっくし・・・」
レイ「隊長が隊長だからだ。」
テツヤ「んだとぉ!?」
ユウキ「そこうるさい!ボクの訓練に入ったならボクの命令には絶対服従してもらうからね!破ったらウサギ跳びで隣の領まで行ってもらうよ!」
テツヤ「そ、それはキツイな・・・」
レイ「が、頑張ろうテツヤ・・・」
ユウキ「それじゃあ素振りから!」
こうして、ユウキの地獄の特訓が始まった。
テツヤ「55、56、57。」
ユウキ「そこ!腕が落ちてる!もっとしっかり持って!」
テツヤ「うぃっす!」
ユウキ「教官の前では『サーイエッサー』だ馬鹿者!」
テツヤ「っ!?ユウ・・・」
ユウキ「口答えは許さん!」
テツヤ「さ、サーイエッサー!」
なんだろう・・・ここは軍隊か?
レイ「61、62、63。」
ユウキ「軽い短剣で素振りするなぁ!せめて片手剣でやれぇ!」
レイ「で、でも僕の武器は・・・」
ユウキ「言い訳するなぁ!」
レイ「さ、サーイエッサー!持ち替えます!」
ユウキ「よろしい!」
テツヤ「と、とんでもねぇコーチングだな・・・近場で見ると・・・」
レイ「だね・・・・・・」
ユウキ「よし!それじゃあ次はスペルを唱えろ!噛んだら1からだ!」
テツヤ「よし!んじゃあここは二重詠唱の練習も兼ねるか!」
ユウキ「やかましい!」
そう言ってユ・・・いや、教官の拳が頭に飛んできた。
テツヤ「うぐっ!?」
ユウキ「黙ってやれ!」
テツヤ「サーイエッサー・・・」
ユウキ「聞こえん!!!!!」
テツヤ「サーイエッサー!!!!!」
ユウキ「最初からだせ馬鹿者!」
テツヤ「こ、怖ぇよ・・・」
鬼教官の前に口答えできず、俺は黙って詠唱を始めた。
テツヤ「・・・・・・がっ!?」
ユウキ「噛んだな!?最初からだ!」
テツヤ「ひぃぃ!?後1回だったのにぃ!?」
レイ「ふっ、無様だな。」
テツヤ「うぅ・・・魔法は不得意なのに・・・今度コツ教えてくれよ。」
レイ「まぁ構わないよ。後で教えてやろう。」
テツヤ「サンキューレイ!」
ユウキ「イチャイチャするな馬鹿者ぉ!!!!!」
教官はそう言って助走をつけたドロップキックを俺の脇腹に決めた。
テツヤ「ごぶぅ!?」
レイ「っ!?」
ユウキ「この浮気者!!!!」
教官は私情をはさみながら俺の顔を踏んずけた。
テツヤ「ひ、酷い・・・・・・」
レイ「南無・・・」
その後、なんとかスペル詠唱を終わらせた後はレイと軽くデュエル。
テツヤ「よっ!」
レイ「ちぃ!まだ!」
テツヤ「甘い甘い!」
レイ「き、君!何故攻撃してこない!?」
テツヤ「え?だって俺の速さに付いてこれれば並大抵のスピードにはついていけるはずだし。習うより慣れろってやつだ。」
レイ「だったら後悔するがいいさ・・・・・・僕を舐めたことを!」
テツヤ「良いぜ!来な!」
ユウキ「卍解を使うな馬鹿者!!!!!」
そう言ってまたもや教官の拳骨が俺に見舞われた。
テツヤ「ヴっ!?」
ユウキ「あくまで実戦形式のデュエルだ!本気を出すな馬鹿者!」
テツヤ「さ、サーイエッサー・・・・・・」
レイ「だ、大丈夫かい?」
テツヤ「な、なんとか・・・」
俺は震える足を立たせ、卍解を解除した。
テツヤ「おぉいて。あの野郎本気で殴りやがって・・・」
レイ「ま、まぁまぁ。良いじゃないかたまには。普段やれない鬱憤もあるんだろうしね。」
テツヤ「・・・・・・多分それもあるなあいつ・・・・・・」
結局デュエルは時間切れで俺の体力がレイより下回ってたから、俺がスクワットを。
テツヤ「まぁこんくらいなら楽勝だな。」
ユウキ「ほぉう?」
テツヤ「っ!?教官!?」
ユウキ「ならば貴様は300回だ!さっさと始めろ!」
テツヤ「えぇぇぇぇ!?お、横暴だ!!」
ユウキ「口答えは許さんと言ったろ馬鹿者!!!!!」
テツヤ「ひぃぃぃぃぃい!?や、やりますぅ!?」
ユウキ「さっさとやれ!!!!!」
テツヤ「ひぃん・・・」
「た、隊長が剣幕に押されてる・・・」
「相手は自分の彼女なのに・・・」
「こ、こぇぇぇ・・・」
教官から命じられたスクワット300回を終えると、背中に重石を背負ってランニング。
レイ「な、なかなか重いね・・・」
テツヤ「だな・・・・・・走ってる最中はあいつもいないし助かった…」
ユウキ「遅いぞ貴様らァ!!!!!次遅れたら+5週!」
「えぇー!?」
結局、追加ランニングを皆恐れ、常に8割前後の速さで皆走り、もうヘトヘト。
テツヤ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
レイ「これは・・・来るね・・・・・・」
テツヤ「あぁ・・・・・・」
ユウキ「後2セットだ!休憩!」
テツヤ「た、助かった・・・・・・」
レイ「だね・・・・・・」
ユウキ「テツヤ~!」
そう言ってきょうか・・・いや、ユウキが抱きついてきた。
テツヤ「え?」
ユウキ「ご、ごめんねテツヤ。皆の手前テツヤにだけ優しくはできなくて・・・・・・厳しく当たっちゃった・・・・・・」
テツヤ「なんだ、そんくらい構わないよ。むしろ差別しないでくれてサンキューな。」
俺はユウキのことを撫でた。
ユウキ「えへへ♪ありがと♪」
テツヤ「どういたしまして♪」
「・・・・・・リア充死ね・・・・・・」
「爆発しやがれ・・・・・・」
レイ「ま、周りの視線が痛いんだが・・・・・・」
ユウキ「あ、じゃあもう初めよっか♪」
テツヤ「え?」
ユウキ「オラァ!!!!!貴様ら位置につけ!!!!!貴様もだテツヤ!!!!!」
テツヤ「は、はいぃ!!」
レイ「い、居心地が悪いね全く・・・・・・」
こんな感じで鬼のような特訓を残り2セットこなした。
~1時間後~
テツヤ「し、しんどい・・・・・・」
レイ「3セットでこれとは・・・・・・皆凄いものだ・・・・・・」
ユウキ「これにて終了!各自来たる戦闘に備えるように!」
テツヤ「お、終わった・・・」
レイ「だね・・・」
「し、死ぬ・・・」
「もう無理ぃ・・・」
「立てねぇ・・・」
5セットやりきった人達はもうその辺でバタバタ倒れてる。そりゃこんなしんどい訓練5セットもやりゃ誰でもそうなる。
テツヤ「そ、そりゃこうなるわな・・・」
俺は座り込み息を整えていると、俺らの元にカノンが来た。
カノン「皆ご苦労さまじゃ。テツヤ レイ ユウキ以外は今日の訓練を終えて構わんぞ。」
テツヤ「だとさ、皆 後はALOに残ってやることやるもよし。リアルに戻るも良しだから、好きにしてくれ。」
「り、了解です・・・」
「し、しばしの休憩を頂きます・・・」
テツヤ「皆無理すんなよ?こっちでの疲れはちゃんと取っとけよ。」
カノン「テツヤ レイ ユウキ。至急シルフ領へとの連絡が今しがた来た。」
ユウキ「シルフ?」
テツヤ「てことはあいつらから連絡が来たか・・・」
レイ「だろうね。カノン様。直ぐに向かいましょう。」
カノン「ではわらわの側に来てくれ。皆。今日はご苦労さまじゃ。」
俺達はカノンの転移を使い、シルフ領へ向かった。
~シルフ領~
ユウキ「ねぇカノン。至急の用事って何?」
カノン「それはサクヤから聞いてくれ。わらわもまだ分からん。」
テツヤ「なぁカノン?今回はユウキを連れてきて良かったのか?」
カノン「今回は別に会合でも無い。ものの数分で集まりは終わるじゃろうし、ユウキがいても構わんじゃろう。」
テツヤ「ふーん。そっか。」
カノン「では、早速向かうとするかの。」
俺達はサクヤさんの待つシルフ領の領主の場へと向かった。
ユウキ「うわぁ~やっぱし領主の家って広いんだね~」
レイ「ユウキ。遊びに来てるんじゃないんだ。もう少し静かにしたまえ。」
ユウキ「あ、ごめん・・・」
テツヤ「もう皆は来てんのか?」
カノン「今日ログイン出来なかったスプリガン、レプラコーン、プーカ領主の3人は来れてないがな。3人には後に要件を伝えるらしい。」
テツヤ「なるほどね。了解。」
ユウキ「へ?領主?」
カノン「ユウキには伝えてなかったのう。ユウキ、これからは各領の領主が集う場じゃ。くれぐれもテツヤといちゃつかんように。」
ユウキ「そ、そんな大事な話し合いなの!?早く言ってよ!」
テツヤ「悪かったって。後その声量は禁止だ。」
ユウキ「う、うん。」
レイ「まもなく到着するから2人共。インプの代表ということを忘れないように。」
テツヤ「おう。」
ユウキ「うん!」
俺はユウキにそれぞれの領主の特徴を教えていると、いよいよ前回の会合の場の前へ到着。
カノン「では、カノンだ。入るぞ。」
カノンは数回ノックをしてドアを開けると、そこには既にシルフのサクヤさん。ケットシーのアリシャさん。ノームのウルフ、ウンディーネのアイナさん。そしてサラマンダーのモーティマーとユージーン将軍がその場にいた。
サクヤ「すまないなインプの皆。急な呼び出しに応じてくれて。」
カノン「構わんさ。さて、わらわ達の場所は?」
カノンがそう言うと、前回同様に姉ちゃんが俺らの元に。
リナ「では、こちらへ。」
ユウキ「?リナ?」
リナ「あら、ユウキちゃんじゃない。今回は来たのね。」
ユウキ「はい。今回はボクがいても構わないそうなので。」
リナ「そっか。良かったね♪」
ユウキと姉ちゃんが軽く会話すると、姉ちゃんは俺らを座る場所へと案内してくれた。
リナ「では、こちらに。」
カノン「ご苦労じゃ。」
リナ「失礼します。」
俺達はカノンが座った後に、着席した。
サクヤ「さてと。これで今来れる全員が揃ったようだな。」
ウルフ「今日の呼び出しってなんだよ?ついにあいつらから連絡が来たか?」
サクヤ「その通りだ。これに目を通して欲しい。」
そう言ってサクヤさんはこの場にいる全員にあるメッセージを送った。
そこには『来週、シルフ領を襲う。覚悟するがいい。』と書いてあった。
テツヤ「シルフ領・・・・・・ここが襲われるのか。」
サクヤ「ご丁寧にも敵はどこを襲うかを示してくれた。これでどこを警備するかの見当はつくだろう。」
ユージーン「いや、これは本当に信じていいのか?騙すためのブラフということも・・・」
モーティマー「サクヤ メッセージは誰から送られたかは分かるか?」
サクヤ「いや。だが文脈的に予想はつく。恐らくシグルドからのものだろう。」
アリシャ「うーん、だったら信じていいんじゃないかな?」
テツヤ「?なんでそう思うんですか?」
アイナ「彼は何かをすると決めたら確実にその行動を取る男性です。以前の裏切りも裏切ると決めた以上の行動だったのでしょう。」
ウルフ「それに、奴からしたら以前いた領を落とすことで反逆は成功になるんだろうよ。」
カノン「ならば、この度の連絡。信頼しても良いのじゃな?」
サクヤ「そうだな。来週のこの日は・・・・・・祭日か。予定は空いてるか?」
サクヤさんがそう聞くと皆は誰も否定の声を出さなかった。
サクヤ「ならば来週。レネゲイド達との全面戦争に入る。皆 手を抜かずに張り切ってくれ。」
モーティマー「どこの領をどこに配置するかは私が考えておく。」
サクヤ「さて・・・申し訳ないがインプのそこの長髪の少女。良いかな?」
ユウキ「へ?ボク?」
サクヤ「申し訳ないが君の実力を知りたい。この場にいるということは名の知れたプレイヤーであることは確かだが、この目で確かめたくてね。」
ユウキ「ボクの実力?良いよ!」
カノン「その前にじゃ。皆の者。この者はユウキという。わがインプの重要な幹部かつ、多大な戦力じゃ。」
ユウキ「よ、よろしくお願いします!」
アリシャ「ねぇねぇテツヤ君!ユウキちゃんは強いの?」
テツヤ「へ?んーまぁそりゃあ俺も負ける時あるくらいですしね。かなりの手練であることは約束しますよ!」
リナ「私も保証します!彼女の強さはずば抜けています!」
ユウキ「えへへ~♪」
ユージーン「ふむ、ならば俺がやろう。」
ユージーン将軍はそう言って立ち上がった。
モーティマー「という訳だ。サクヤ 彼女とユージーンでやらせてみないか?ユージーンに善戦できれば充分だろう。」
テツヤ「ユウキ ユージーン将軍は強いぞ?」
ユウキ「テツヤは勝てた?」
テツヤ「ま、まぁ一応ね。」
ユウキ「じゃあボクも勝つ!」
そんな訳で。急遽ユウキとユージーン将軍の簡単なデュエルが執り行われることになった。
~シルフ内・デュエルフィールド~
サクヤ「それでは、今回は最後までやらないで構わない。簡単にやり合ってくれればいい。」
ユウキ「りょーかい!」
テツヤ「ユウキ!頑張れよ!」
ユウキ「うん♪」
ユージーン「では・・・行くぞ!」
ユージーン将軍はそう言って魔剣グラムを構えた。
サクヤ「では・・・・・・初め!!!!」
サクヤさんの合図と共に、2人は間合いを詰めた。
ユージーン「行くぞ!」
ユウキ「へへ~!ボクに勝てるかな~!」
ユージーン「あまり俺を舐めるなよ小娘!」
ユージーン将軍はグラムをユウキに向けて振り下ろした。グラムには剣をすり抜ける能力があり、剣で防ごうとすると直接的に攻撃をくらってしまう。今回俺はあえてユウキにそのことを伝えなかったが・・・どうでるか?
ユウキ「甘いよ!」
ユウキはそう言ってユージーン将軍の手首を剣の柄で突いた。
ユージーン「何っ!?」
ユージーン将軍はとっさのユウキの動きに体制を崩してしまい、ユウキはそこに畳み掛けるように攻撃をしかけた。
ユウキ「やぁ!」
ユージーン「むぅ!甘いわぁ!」
ユウキの一太刀をユージーンは紙一重でかわし、ユージーン将軍はユウキの足元を崩した。
ユウキ「わぁ!?」
ユージーン「でぇい!」
足元を崩されたユウキは倒れ込んでしまい、ユージーン将軍は倒れたユウキの顔めがけグラムを突き刺そうとした。
しかし、ユウキはその場で転がり、その攻撃を避けた。
ユウキ「えへへ!やるね!」
ユージーン「テツヤとはまた違う強さだ・・・動きがトリッキー過ぎる・・・!」
サクヤ「そこまでだ!2人ともご苦労だ。」
ユウキ「えぇー!?まだまだこれからだよ!」
サクヤ「ユウキの実力は充分に知れた。もうこのデュエルは不要だろう。」
ユージーン「ふっ。まぁ確かな戦力だ。クビにするには惜しい。」
アリシャ「すっごく強いんだね!思わず見惚れちゃった♪」
アイナ「流石はカノンですね。貴女の強みですね。頼もしい見方を発見する能力は。」
カノン「わらわではない。わらわの配下の3人が強いのじゃ。」
ウルフ「あんだけ動けりゃ充分だろうな。な?モーティマー。」
モーティマー「文句はない。彼女の力は想像以上だ。」
リナ「うんうん♪ユウキちゃんらしい動きだった♪」
ユウキ「わーい!皆に褒められた♪」
サクヤ「では、今日いないメンバーに関しては私が後から連絡をするとして、今回の作戦はまた後程モーティマーを通じて送らせてもらう。また、これから各地の領の強者達で戦闘訓練をつむのもいいだろう。」
モーティマー「それは以前私が領ごとの安全性を考慮したマップを送ったからそれを参考にしてくれ。」
サクヤ「では、今回は解散でいいだろう。各自の健闘を祈る!」
と、今回はそんな形で話し合いが終わった。
来週か・・・・・・いよいよだな。それまでに暇な時はログインして何度か領事で戦闘訓練を積もう。
ウルフ「おっと、もうこんな時間か。んじゃ俺はこの辺りで!」
モーティマー「私達も行かせてもらう。」
ユージーン「またな、テツヤ、ユウキ。」
テツヤ「おう、またな。」
ユウキ「ばいばーい!」
こうして3人は閣領に戻って行った。
テツヤ「さてと、んじゃこの後は・・・」
アリシャ「ねぇねぇテツヤ君♪」
そう言ってアリシャさんは以前のように俺の片腕に抱きついてきた。
ユウキ「っ!?」
テツヤ「あ、アリシャさん?」
アリシャ「今日この後暇ー?ケットシー領見ていかない?」
テツヤ「ええっとそれは・・・3食おやつの昼寝付きの用心棒バイトの件ですか?」
アリシャ「それもあるけど・・・・・・少し私的な用もあるかな♪」
テツヤ「は、ははは・・・」
サクヤ「おっと、その件ならば私との約束事も忘れて欲しくないなテツヤ君。」
そう言ってサクヤさんも以前のようにもう片方の腕に抱きついてきた。
ユウキ「・・・・・・・・・・・・・・・」
サクヤ「テツヤ君。暇ならば共にスイルベーンで1杯どうかな?」
テツヤ「あ、あのぅ・・・」
アイナ「ふふふ♪これぞ愛ですね♪」
カノン「全く。困った奴じゃ。」
レイ「ふん、浮気癖の強い男だね。」
リナ「この・・・・・・!!!!」
アリシャ「ねぇねぇ~行こうよ~!可愛い女の子もいっぱいいるよ~!」
サクヤ「それより、美味い酒は嫌いかな?」
テツヤ「い、いや・・・あの・・・」
ユウキ「テーツーヤー・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!」
テツヤ「っ!?」
し、しまった・・・・・・つい2人に気を取られてたがユウキがいた事を忘れてたぁ・・・・・・!!!!
ユウキ「・・・・・・はぁ・・・・・・まぁいつもいつも怒ってばっかだしテツヤも可哀想だよね・・・・・・・・・」
テツヤ「え?」
な、なんだと!?ま、まさかのヤンデレ化回避か!?
ユウキ「なんて言うと思った!?」
テツヤ「だ、だよねぇ!?」
ユウキ「2人共!悪いけどテツヤはこの後ボクと用事があるから!」
ユウキはそう言って俺のことをぶんどるように抱きしめてきた。
アリシャ「へ?ご、ごめんねユウキちゃん!」
サクヤ「す、すまなかった・・・・・・」
ユウキ「行くよ!!!!レイも!!!!」
レイ「そうだね、付き合わせてもらうよ。」
テツヤ「は、離して~!!!!」
アイナ「時には重すぎる物も愛ですね♪」
カノン「まぁではそういう訳でわらわ達は帰らせてもらうぞ。さらばじゃ。」
アリシャ「じゃあねー!」
サクヤ「また会おう。皆。」
アイナ「ではまた♪」
そんな訳で俺達はシルフ領から離れていった。
~インプ領~
カノン「では、わらわは今日はログアウトさせてもらう。3人とも、特にテツヤ。張り切るのは良いが、日常生活に支障が起こらぬようにな。」
テツヤ「そんなことだったらどれだけいいことか・・・」
レイ「お気をつけてください!」
ユウキ「またね~!」
カノンはこうして去っていった。
レイ「では・・・」
ユウキ「テツヤのお仕置きターイム♪」
レイ「といこうじゃないか。」
テツヤ「なんでレイまで付き合うんだよ!」
レイ「どれだけ君に性的虐待を受けてると思ってるんだ僕が!」
テツヤ「いつ虐待した!」
ユウキ「という訳でお仕置きだよ~♪」
レイ「今日はどうしようか?」
ユウキ「今日はね~♪」
テツヤ「も、もう嫌・・・・・・」
この後、俺は2人から徹底的にお仕置きを受けたが、それはまた別の話。
レネゲイドからの宣戦布告を受けたテツヤ達は。一週間後に迫った戦闘により一層身を引き締めるのであった。
だけど、テツヤにとって真に驚異となるのはヤンデレのユウキとレイなのかもしれない。
次回はリアル回!お楽しみに!