ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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前回、まさかの女の子のなってしまったテツヤと女の子みたいな男になってしまったキリト。

2人は1人の女の子に道を訪ねるが一体どうなるのか?

言い忘れてましたがGGOにログインしてる時はユウキの出番は暫く無いと思っていてください。あるとしてもテツヤの回想場面くらいのものと思っていただけたら幸いです。

それでは本編をどうぞ!


Part111 準備~2人の相棒~

GGOにログインしたは良いが、まさかのバグで女の子になってしまった俺は、これまた女の子っぽいがちゃんとした男であるキリトと合流。その後は目標である総督府へ向かうために青髪の女の子に道案内を頼むことに。

 

テツヤ「何だか凄いね~ゲーム内にエスカレーターがあるなんて。」

 

「この世界じゃ常識よ。貴女は今までどんなゲームをしてたの?」

 

テツヤ「ボク達は今までファンタジー系のゲームをしてたから、こういう近未来な世界は初めてなんだ!」

 

「そうなのね、所でなんで総督府に?」

 

キリト「私達゛バレット・オブ・バレッツ゛って言う大会に出場しに来たんです。」

 

テツヤ「自分の腕を確かめるためにね!」

 

バレット・オブ・バレッツ 略称BOB。これは俺達が手っ取り早く名を売るために使う為の最強プレイヤー決定戦。

 

ここで活躍できればきっとデスガンも俺達に気づくはず。

 

「び、BOBに?ええっと・・・初心者の貴女達じゃ厳しいんじゃないかな・・・」

 

テツヤ「これはコンバートしたデータだから能力は引き継いであるんだ!」

 

キリト「並のプレイヤーには負けませんよ!」

 

「そ、そうなのね。相当腕に自信があるようね。」

 

テツヤ「うん!お姉さんも出るの?」

 

「えぇ。そのつもりよ あ、そう言えば自己紹介してなかったわね、私はシノンって言うの。短い付き合いかもしれないけどよろしくね。」

 

そう言って青髪の・・・基シノンは俺達にお辞儀をしてくれた。

 

テツヤ「ボクはテツヤ!」

 

キリト「キリトです。」

 

シノン「2人共随分と男の子っぽい名前ね・・・」

 

テツヤ「あ!ええっとこれは・・・・・・そう!実はこの名前あるVRMMOのプレイヤーから取ってるんだ!ボク実はこのテツヤって人のファンなの!」

 

キリト「そ、そうなんです!私もキリトさんの大ファンなんです!」

 

シノン「そういう事ね。VRMMOの世界じゃそう言った理由でプレイヤーネームを決める人もいるしね。」

 

あ、あぶねぇ・・・理由は適当だけど理解してくれて助かった・・・

 

シノン「それじゃあ2人共。BOBに出るんだったら色々と揃ってる大きいマーケットがすぐ近くにあるわ。そこに行って色々と調達しましょう。」

 

テツヤ「うん!そうしよう!」

 

こうして俺達はシノンについていきその大きなマーケットへ。

 

にしても銃の世界だし剣は無いだろうし・・・ま!ここは敢えて銃にチャレンジしてみるか!

 

~GGO内・マーケット~

 

テツヤ「す、すげぇ・・・」

 

キリト「あ、あぁ・・・リズベット武具店とは天と地ほどの差があるな・・・」

 

シノンに連れられたマーケットに入ると、それはもう大勢のプレイヤーで大賑わいの広々とした中に大量の武器が展示されていた。

 

中にはモデルであろうNPCの女もいて確かにリズベット武具店じゃここまでの盛り上がりは難しいだろう。

 

シノン「驚いた?色々な武器があるからきっと気に入るものがあるはずよ。」

 

テツヤ「ええっと、何を選んだら・・・」

 

シノン「まず、GGOには大まかに光学銃と実弾銃があるの。光学銃は軽くて当てやすいけどプレイヤーが装備してる防護フィールドで防がれちゃう難点があるの。対人戦、つまりBOBとかだと皆実弾銃を使ってるわ」

 

キリト「なるほど・・・」

 

シノン「貴女達のステータスってどんなタイプかな?」

 

テツヤ「ボクは速さ特化でその次が筋力だよ」

 

キリト「私はその逆の筋力特化でその次が速さ」

 

シノン「2人共似たタイプってことね。ならメインアームはアサルトライフルか大口径マシンガンってとこかしら。サブにはハンドガンを持った中距離の戦闘タイプがおすすめかな?」

 

・・・・・・ヤバい。何を言ってるのか全然理解できない・・・・・・メインアーム?サブ?こんなんでやっていけるのか俺・・・・・・

 

シノン「って、忘れてたけど2人共コンバートなのよね。お金が・・・」

 

テツヤ「あ、そう言えば・・・」

 

俺とキリトは互いに自分のステータス画面を開いた。金額を表す数字は1000クレジットしか無かった。

 

シノン「初期金額か・・・それだと新品は難しいわね・・・中古のリボルバーが買えるかどうか・・・でもそれでBOBは・・・うん。じゃあ2人は欲しいものを私に言って。私が貸してあげるから。」

 

テツヤ「えっ!?いや、良いよ!?」

 

キリト「道案内してもらった上にお金まで借りれません・・・!」

 

テツヤ「そうだ!何かギャンブルみたいなものは無いの!?」

 

シノン「オススメは出来ないけど・・・一応このお店にもギャンブルゲームはあるわ。付いてきて。」

 

俺達はシノンに連れられ店内を歩くと、そこには小さな西部劇の舞台のような物が広げられていて、奥にはNPCのガンマンが立っていた。

 

テツヤ「これは?」

 

シノン「手前のゲートがあるでしょ?あそこからスタートして奥にいるNPCガンマンの撃つ弾丸から全て避け切ってあのNPCに触れれば今までこのゲームに挑戦したプレイヤーが注ぎ込んだ金額が全額バックってゲームよ。」

 

このゲームに今まで注ぎ込まれた金額は約60万。2人で分けても30万の充分な金額だった。

 

テツヤ「ろ、60万バックぅ!?」

 

シノン「60万だったら2人で分けて30万に出来る計算ね。」

 

キリト「す、凄い金額・・・」

 

シノン「まぁ、ほぼ無理ゲーに近いんだけどね。あのガンマンは近づけば近づくほどインチキレベルの早撃ちをしてくるの。予測線が見えた時には終わりよ。」

 

テツヤ「よそくせん?」

 

シノン「ほら、見てて。今日もまた無謀にも挑もうとする人がいるわ。」

 

ゲーム場には3人のプレイヤーがいて、どうやらその内の1人が挑むようだ。

 

既に周りには観客がいた。

 

1人のプレイヤーが金を入れると、ゲームスタート。すると奥のNPCはそのプレイヤーを目がけ弾丸を次々と放つ。だが、その弾丸を撃つ前に何やら赤い線がプレイヤーに向けられていた。

 

テツヤ「アレが予測線ってやつ?」

 

シノン「うん。防御的システムアシスト バレットライン。狙撃の初弾は別だけども狙われたプレイヤーの視界には弾道予測線が表示されるの。それを避ければまず当たらないって寸法よ。」

 

テツヤ「へぇ~」

 

ゲームに挑んだプレイヤーは次々と弾丸を交わしていくが、近づくにつれ弾丸がどんどん早くなり、最後には弾丸に捕まり、ゲームオーバーとなった。

 

シノン「見てたでしょ?近づけば弾丸を反応できない速度で撃ってくるの。だからこのゲームをクリアするのはほぼ無理って言われてるの。」

 

テツヤ「なるほど。予測線が見えた時には死って訳か・・・良し!」

 

キリト「任せていいのか?」

 

テツヤ「まぁね♪」

 

シノン「ちょ、ちょっと!?まさかやるつもり!?」

 

テツヤ「そのまさかだよ♪」

 

俺はゲームに挑む為に有り金を全部つぎ込み、このギャンブルに挑戦した。

 

「へっ。ビギナーが挑戦か?」

 

「今度のカモは可愛いじゃんか。可哀想だな。無駄に金をつぎ込んで。」

 

「ま、ついでに見てくか。」

 

シノン「はぁ・・・1000クレジットが・・・」

 

キリト「まぁまぁ、見ててください。」

 

3秒カウントを合図に、ゲーム始まった。ゲートが開くと同時に俺は走り出した。

 

「I'll Kill You!」

 

NPCは物騒な言葉を言いながら俺に銃口を向けてくる。すると俺の顔に一筋の赤い線が伸びてきた。

 

テツヤ「予測線があるなら怖いもんはねぇ!」

 

俺は3発の弾丸を避けながら前に進み、敵に捉えられないようジグザグに走った。

 

それでも敵は俺を捉え弾丸を放ってくる。流石はNPCと言った所か。

 

だけど来る場所が分かってる弾丸に当たる俺じゃない。その弾丸も素早く避けて前へと進んだ。

 

シノン「は、速い・・・!もう10メートルに・・・!」

 

10メートルに入ると弾丸の速さはどんどん増していくが、それでもまだ余裕で避けられる。もっと近づくと今度は弾丸の数も増えるが上半身だけを狙って来たから俺はそれをスライディングで避けて一気にNPCに近づいた。

 

テツヤ「こんだけ撃てば弾切れだろ!!!」

 

弾切れだと思ってスピードをあげると、弾切れだと思ってた拳銃から今度は光の弾丸が数発放たれた。レーザー銃と言うやつか?

 

シノン「っ!危ない!」

 

テツヤ「へっ!こんなの朝飯前だ!」

 

俺はそれをジャンプで避けると着地先にはNPCが、俺はNPCの脇腹をタッチした。

 

テツヤ「チェックメイト♪」

 

俺はそう言いながらNPCに離れると、NPCは悔しそうな声を出しながら頭を抱え倒れた。すると後ろの窓から大量のクレジットが。そう今まで溜め込んだ金を遂に吐き出したのだ。

 

テツヤ「やりぃ!」

 

シノン「う、嘘・・・・・・クリアしちゃうなんて・・・・・・」

 

キリト「凄いでしょ?あの子。」

 

俺は吐き出された60万と数千クレジットを受け取り、シノンとキリトの元へ。

 

テツヤ「ボクの大勝利!V!」

 

俺はVサインを2人に見せつけた。シノンは驚きが隠せない様子だった。

 

シノン「あ、貴女どういう反射神経して・・・最後の2メートル付近からのレーザーを何で避けれたの!?あんな距離弾道予測線はほぼ無意味なのに!」

 

テツヤ「簡単だよ。゛目゛を見たんだ。」

 

シノン「目?目があの反応とどう関係があるの?」

 

テツヤ「どんな人だってNPCだって狙う箇所は目で追うでしょ?ボクは相手の目を見て狙う箇所を把握してたの。それであのジャンプが出来たってわけ!」

 

シノン「・・・・・・貴女って凄い才能の持ち主なのね・・・・・・」

 

テツヤ「ううん!ボクだってこんな単純なことに気づいたのつい最近だもん!」

 

そう、俺がこのことに気づいたのあの合宿の時の地獄の夜ノックの時。中々打球が取れない俺だったけどユウキの目を見て動けばあら不思議、簡単にボールが取れちゃう。でも実際の試合の時に相手の目線を見れるかって言うとそうでは無いし、やり続けると変な癖が出来ると思って直ぐにユウキの目を見るのは辞めたけども、こういった所には活かせたって訳さ。

 

テツヤ「要するに、予測線を予測することがクリアの方法でしょ?」

 

シノン「よ、予測線を予測!?いや、目を見てどこを狙われるか分かった貴女ならそれも可能かもしれないけど・・・!」

 

テツヤ「まぁそれだったら並のプレイヤーはクリア出来ないのも納得だね。」

 

キリト「それを知らずにここまでクレジットをつぎ込んだ皆さんが少し気の毒ですね・・・」

 

テツヤ「それに、実践前に弾道予測線のことを理解出来たし良いギャンブルだね♪」

 

シノン「貴女位よ・・・?そんな超絶反応出来るの・・・」

 

テツヤ「えへへ~♪」

 

シノン「でも、実力は本物みたいね。これじゃあ私も負けちゃうかもね。」

 

テツヤ「またまた~♪あ、キリト。これ。」

 

俺はキリトに半分の30万クレジットを渡した。

 

キリト「うん、ありがと。」

 

テツヤ「いやぁごめんねキリト~♪出番奪っちゃって♪」

 

キリト「まぁ、ぶっつけ本番でもやれるって所は見せてあげるよ。」

 

テツヤ「言ったな!?」

 

キリト「どっちが勝つかはお楽しみだな!」

 

シノン「これは私も気を抜いていられないかもね・・・」

 

テツヤ「それじゃあ武器を選ぼー!」

 

俺達は改めて武器を選ぶ為にギャンブル場を後にした。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

とりあえずシノンにメインアームサブアームの説明を貰い、2つの武器を選ぶことに。

 

テツヤ「うーん・・・」

 

キリト「何にするべきか・・・」

 

武器を選ぶってなったんだがこれが中々どうしようか迷う迷う。

 

シノン「色々な武器種はあるけど、何もこれを使えば絶対って物は無いわ。個人の好みもあるし こだわりとかもあるでしょ?」

 

テツヤ「こだわりか・・・でもやっぱりこの世界に来たなら銃を是非使いたいって気持ちはあるし・・・」

 

キリト「あ、あのさ。これは一体?」

 

キリトが指さした武器はなにやら細い筒状の物だった。こんな銃あるのか?

 

シノン「あ、それは光剣ね。」

 

テツヤ「剣ってことはこの世界にも剣が!?」

 

シノン「正式名はフォトン・ソード。でも皆レーザーブレードだとかビームサーベルって呼んでるわ。まぁ使う人は殆ど皆無だけどね。」

 

キリト「それはどうして?」

 

シノン「超近距離に潜り込まなきゃ当たらない武器なんて弾丸が蔓延る戦場じゃ殆ど役立たずよ。接近する頃には蜂の巣なんてよくある事よ。」

 

キリト「接近できれば良いんですね。」

 

キリトはそう言ってフォトン・ソードの色を黒に選択し、購入ボタンを押した。

 

シノン「あ・・・」

 

ボタンを押すとどこからともなくロボット型のNPCがキリトに近づき、最終確認を済ませるとロボットからキリトにフォトン・ソードが手渡された。

 

シノン「あ、貴女ねぇ・・・」

 

テツヤ「まぁまぁ♪キリトもボクと同じくらい強いんだからね♪」

 

『お買い上げありがとうございました!』

 

NPCはそう言い残してまたどこかへと移動して行った。

 

シノン「戦闘スタイルもこだわりがとは言ったけど・・・」

 

キリト「売ってるってことは使えるってことでしょ?」

 

キリトはそう言うと機械式の鞘から光の剣を出した。その場で何度か素振りをすると、キリトは気に入ったのか大喜びだ。

 

シノン「やるじゃない!光剣でこれだけ動けるなんて!」

 

キリト「いえいえ♪ありがとうございます♪」

 

シノン「それじゃあ貴女はメインアームは光剣で決まりね。後は近づくための牽制用のハンドガンとかをサブに装備しなくちゃね。残りは幾ら?」

 

キリト「15万ちょっとですね。」

 

シノン「うひゃ。光剣って使われない割に高いのね。でもそれなら弾丸に防具にハンドガンと揃えることは出来るわ。」

 

キリト「それなら良かったです♪じゃあ後はテツヤのメインアームだね!」

 

テツヤ「う、うん・・・」

 

ど、どうしよう・・・本気で何を使おうか迷う・・・

 

俺の速度ならさっさと近づいてキリトみたいに斬ることも可能だが剣は折角の世界だし使いたくない・・・どうしようか・・・

 

・・・・・・そういや前親父が銃について偉く熱弁してたな・・・・・・確か・・・・・・

 

一輝『良いか哲也!世の中色々な銃があるがオススメするのは゛コルトパイソン゛って銃だ!リボルバー式の銃でカッコイイんだぞ~!』

 

哲也『いきなり何だよ銃の話なんかしだして、俺に人を殺せってのか?』

 

一輝『いや、父さんが好きな大分昔のアニメがあるんだが主人公がそれを使ってな!凄いハードボイルドな主人公で父さんの昔の憧れだったんだ!』

 

哲也『んで今では娘と息子に構い過ぎるあまりウザがられるハードボイルドとはかけ離れた親父になったと。』

 

一輝『そ、そんなこと言わなくても・・・』

 

哲也『まぁ親父がそれが好きだって事は分かったよ。機会があれば触れてみるさ。』

 

一輝『おう!目指せガンマン!』

 

そうだった・・・親父が言ってたのはコルトパイソンって奴だったな・・・

 

まぁ悩んで全然決まらねぇんだ。親父の好きな銃ってのに触れてみるか。

 

テツヤ「ね、ねぇシノン!コルトパイソンって銃あるかな!?」

 

シノン「コルトパイソン?勿論。コルトパイソンにしたいの?」

 

テツヤ「うん!」

 

シノン「コルトパイソンはサブにする?それともメインアーム?メインアームにするんだったらサブアームは本当に慎重に選ばないとって感じね。」

 

テツヤ「ボク銃のことはこれしか知らないからメインアームにするよ!」

 

シノン「分かったわ。こっちにあるわ。」

 

俺とキリトはシノンについて行くと、そこには数多くのハンドガンが陳列されていた。

 

シノン「コルトパイソンのオススメは4インチね。」

 

テツヤ「インチ?」

 

シノン「コルトパイソンは幾つかサイズがあってね、1番収まりやすいのは4インチって呼ばれてるの。個人差はあるけどね。」

 

テツヤ「じゃあそれにするよ!」

 

俺は早速コルトパイソンを購入することに。購入ボタンを押すと先程のようにNPCが現れ、俺に最終確認をさせると購入完了。無事にコルトパイソンが俺の手に。

 

テツヤ「えへへ!これがコルトパイソンかぁ!」

 

コルトパイソン。こいつが俺のGGO世界での相棒だ!

 

シノン「後で少し練習しましょうね。あ、キリトのハンドガンもいま決めちゃおうか。」

 

キリト「ハンドガンはお手上げなのでお任せします。」

 

シノン「そうね、それなら残金ギリギリにはなるけど このFNファイブセブンかな?」

 

キリト「ファイブセブン?」

 

シノン「口径のことよ。5.7mmだからファイブセブン。普通の9mmの弾丸よりは小さいけども形がライフルに近いから命中精度、それと貫通力に優れるの。」

 

キリト「それじゃあこれを。ありがとうございます。」

 

キリトはシノンに薦められたファイブセブンを購入し、キリトはメインサブともに決定。

 

テツヤ「後はボクのサブアームか・・・どうしようかな・・・」

 

俺は店内を再び歩き、何にしようか迷ってると何やら在庫処分コーナーらしき物が。

 

テツヤ「在庫処分?」

 

シノン「ここには諸々の事情で殆ど売れなかった武器があるの。もしかしたら掘り出し物があるかもね。それに在庫処分だから普通より遥かに安いわ。」

 

テツヤ「なるほど!それじゃあ探してみよっと!」

 

在庫処分ってなると相当癖が強い武器があったり・・・でも逆に言えば使いこなせれば・・・

 

そう思いながら在庫処分品を漁ってると、何やらキリトの光剣のようではあるがやけに小さい鞘とは言えない代物が。

 

テツヤ「?なんだこれ?」

 

シノン「あぁ、それは少し前に出たビームブーメランね。正式名は゛スラッシュエッジ゛。」

 

テツヤ「へぇ~!ビームブーメランかぁ!面白そう!それにしても、ビームサーベルにビームブーメランってどこかのロボットアニメみたいだね。」

 

シノン「最初は光剣もスラッシュエッジも無かったんだけど、近代戦争を舞台にしてるならあってもおかしくないってことで追加実装されたの。」

 

テツヤ「へぇ~なるほどね。」

 

シノン「それの触れ込みはなんと言っても弾道予測線が出ないことにあるの。」

 

テツヤ「だ、弾道予測線が出ない!?」

 

シノン「そう。だからこのスラッシュエッジが出た時には皆こぞってこれを牽制用途のサブアームとして買ったわ。ただ、難点は扱いが難しすぎる点ね。」

 

テツヤ「難しい?」

 

シノン「ブーメランだから投げると自分の手元に戻ってくるでしょ?でもそれが中々キャッチしづらい構造になっててね。自分で投げたブーメランに自爆する人が相次いでね。しかもキャッチ出来ないと壊れる耐久性の脆さもあって遂には殆ど使われなくなったの。唯一の救いは新品でもそこまで値が張らないってとこかしらね。だからここにあるのね。」

 

テツヤ「へぇ。俄然興味湧いてきた!」

 

俺はスラッシュエッジを手に取ると、値段が表示された。値段は50個セットで5000クレジット。2セット買っても1万ならお値打ちだ。

 

それに、ブーメランも今まで使ったことの無い武器種だ。ALOでユウキとのデュエルの時にユウキが剣をブーメランみたいに使ってた時はいい案だと思ったし、俺も反応できなかったしブーメランは牽制にはかなり使えるだろう。

 

シノン「扱いはとても難しいけど慣れればサブアームとしては抜群の牽制力を持つわ。貴女なら牽制して直ぐに近づいてコルトパイソンで撃ち抜いて終わりってことも出来るかもね。」

 

テツヤ「良し!ならこれにする!」

 

俺は50個セットを2つ買い、合計100個のビームブーメランを手に入れた。

 

シノン「これで2人の武器調達も完了ね。後はホルスター、予備弾倉、防具防護フィールドも欲しいところね。後、テツヤのコルトパイソンは知ってると思うけどリボルバー方式の銃だからリロード用のスピードローダーも買っといた方が良いわね。」

 

テツヤ「そ、その辺はシノンに任せて良いかな?武器選ぶのに疲れちゃった。」

 

キリト「私も・・・」

 

シノン「えぇ、私オススメの物をチョイスしてあげる。」

 

武器を選んだ俺達はその後シノンに防具やらなんやらを選んでもらい、 幾らかシノンに貸してもらいはしたがこれで装備は整った。

 

最後に、互いに初心者であり銃を撃った経験は無いので店内の練習場所で撃たせてもらうことに。

 

~店内・練習場~

 

テツヤ「弾丸の音ってこんなにうるさいものなのか・・・!」

 

練習場に入るとそこでは何人かが練習をしており、凄い爆音が響いていた。

 

シノン「お店で買った銃ならここで練習出来るわ。2人共。隣同士空いてる場所があるからそこでやってみて。」

 

俺とキリトは互いに買ったハンドガンを取り出し、空いてるレーンに。奥には的がありアレを狙う感じだな。

 

シノン「撃ち方は分かる?」

 

テツヤ「多分!」

 

キリト「右に同じ!」

 

俺は人生で初めて銃を構えた。想像していたよりは軽かった。

 

テツヤ「こ、こんなに軽いものなんだね・・・」

 

シノン「素材が強化プラスチックだからね。反動もリアルよりかは抑えられてるの。かと言って慣れないうちは片手で撃つより両手で撃った方が精度は上がるわ。あ、両目も開けてね。」

 

テツヤ「なるほど・・・」

 

俺はコルトパイソンを両手で構え、目の前の的に狙いを定めた。

 

すると、何やら緑色の丸いサークルが現れた。

 

シノン「今2人の視界には丸いサークルが表示されているはずよ。」

 

テツヤ「おっきくなったり小さくなったりしてるよ?」

 

シノン「それは攻撃的システムアシスト バレットサークル。弾はその円の範囲にランダムで命中するの。」

 

テツヤ「で、でもこれだけ広いと当たらないんじゃ・・・命中率をあげるにはどうすればいいの?」

 

シノン「一番簡単なのは対象に近づく事ね。後は冷静になること。焦りは禁物。冷静に狙いを定めて撃つことが何よりのコツよ。」

 

テツヤ「冷静・・・」

 

シノン「サークルは心臓の鼓動に応じて広がるの。だから心拍数が高くなる緊張状態だと中々当たらないの。」

 

テツヤ「なるほどね・・・!」

 

俺は目を瞑り、今ここは例えるなら試合の真っ最中だと考え落ち着くようにした。心拍数がある程度抑えられたところで目を開けると先程とはサークルの広さが段違いに狭まっていた。これなら当たるだろ!

 

そう思い、初めての引き金を引くと俺は予想していたより強い反動に驚き、体勢を崩してしまった。

 

同じようにキリトも撃ったがキリトも体勢を崩した。やはり最初はこんなものなのか?

 

シノン「それじゃあ2人の弾丸が当たったか確かめてみましょう。」

 

シノンは俺とキリトの的を近くまで寄せた。すると、俺の撃った弾丸はカスリもしてないが、キリトは若干ではあるがかすりはしていた。

 

テツヤ「なにぃ!?」

 

シノン「どうやら、銃の対決だとキリトが1枚上手みたいね。」

 

キリト「いやぁそれほどでも♪」

 

テツヤ「悔しい~!本番では負けないからね!」

 

シノン「でも、凄いわねキリト。初めてで当てるなんて。」

 

テツヤ「クソ~!見とけよキリト!次は負けないからね!」

 

キリト「望むとこだ!」

 

こうして、一通りの準備と練習を済ませた俺達はマーケットから出ることに。

 

テツヤ「色々とありがとねシノン!」

 

キリト「ありがとうございました。」

 

シノン「ううん。良いのGGOって女の子のプレイヤー珍しいしそれが2人もいるなんて何だか嬉しくなってね。」

 

・・・・・・なんかこの娘のこと騙してると思うと胸が・・・・・・

 

シノン「さて!じゃあ準備も終わったし3人でBOBのエントリーに・・・ってえぇ!?」

 

シノンは何かを見ると驚きの声を上げた。一体何が?

 

シノン「エントリー終了まで後10分しかない!ここで時間食いすぎたわね・・・!」

 

テツヤ「うそぉ!?や、ヤバいんじゃ!」

 

キリト「あ、テレポート的な移動手段は?」

 

シノン「そんなもの無いわ。死んだ時に蘇生される時に街に戻らされるくらいね。街中ではHPが減ることは無いからその手は使えない。とにかく走りましょう!」

 

テツヤ「う、うん!」

 

キリト「はい!」

 

こ、このままエントリー出来なきゃデスガンに近づくのが夢のまた夢になっちまう・・・

 

シノン「あの大きいタワーのようなものが総督府よ。後3キロか・・・」

 

テツヤ「さ、3キロ!?」

 

シノン「エントリー操作に5分かかるとして・・・後3分で着かなきゃ・・・!」

 

テツヤ「くそぉ~!こんなんで諦められるかぁ!」

 

キリト「いいや手はある!テツヤ!お前なら乗らないでもなんとかなるだろ!?シノン!こっち!」

 

シノン「ひゃっ!?」

 

キリトはシノンの手を引き、スピードを上げた。キリトの向かった先は二人乗り用のバイク乗り場。

 

シノンを後ろに乗せるとキリトはエンジンをかけた。

 

なるほど。バイクなら間に合う可能性は高い。

 

でも二人乗り・・・っ!?乗らないでもなんとかなるってそういうことか!?

 

テツヤ「ちょっとまてぇ!!!!俺を置いてくなぁ!!!!」

 

俺はシノンの座る席の背もたれの部分を掴むと、キリトはバイクを走らせた。

 

キリトはそのまま高速道路のような場所に出て、一気に速度を上げた。

 

テツヤ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

向かい風が全身にぶつかってきて、前を見るのも大変だ。っていうかこの速度で身を投げ出されてるのはしんどい。

 

シノン「こ、このバイク乗りこなすのすごい難しいのによく乗れたわね!」

 

キリト「む、昔レースゲームもかじってたんですよ!」

 

シノン「なるほどね!じゃあキリト!もっと飛ばして!速く速く!」

 

キリト「了解!」

 

テツヤ「了解じゃねぇこの色男がぁぁぁぁ!!!!!!」

 

シノンに言われたようにキリトはギアをあげるが、それは即ち俺の受ける風がもっと強くなることを意味していた。

 

テツヤ「俺のことを忘れるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

俺は何度も大きな声を出すが風でかき消されてしまい、シノンとキリトには全然聞こえないようだ。

 

シノン「GOGO♪」

 

結局、俺は総督府まで身を投げ出された状態だった。途中何度かキリトは走ってる車を避けるために車線を変えたりしたがその度に俺は振り落とされそうになった。このままじゃバイクまでトラウマになりそうだ・・・

 

シノン「もっともっと速く~♪」

 

テツヤ「シノンは鬼だぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」




シノンと言うクールな女の子に色々と案内してもらい、それぞれ無事にこの世界での相棒を決めた2人。

無事にデスガンに接触することは出来るのか?

そして、2人はいつまでシノンに自身のことを隠せるのか?

次回はいよいよBOB予選!お楽しみに!

※コルトパイソンについては色々と調べて分かったことを書いています。何かこれが違うということがありましたら是非教えてください。
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