ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回で遂に2人は事件についての核心に触れる!

一体デスガンはどのような方法を取って殺人をしているのか!?

それではどうぞ!


Part122 悪魔の正体~殺しのカラクリ~

まさかシノンがあの眼鏡の女の子だとは俺も夢にも思わなかった。でもそのおかげでシノンは俺のことを少しは信頼してくれたようで何よりだ。

 

シノンがしっかりと引き金を引ける状態に戻ってくれればこちらも反撃ができる。

 

ただ、状況はこちらが少し割を食ってると言わざるを得ない。第一こちらはキリトを失ってしまい 俺は俺で女の身体だからいくら全力を出そうが100%の力には到底達することは出来ない。シノンを助けた時は完全にアイツが油断し切ってたから上手く連撃を繰り出すことが出来たが真正面からやり合うとなると力負けする可能性は高い。

 

そろそろ試合も終盤・・・・・・俺の身体がいつ元に戻ってくれるかがこの戦いのカギになるだろうな・・・・・・

 

それにこの身の今は絶対にシノンとの協力を欠くことは出来ない スナイパーであるシノンが少しでも牽制をしてくれれば男に戻れなくとも勝機を見いだせるかもしれない。

 

とにかくサテライトスキャンの更新時間まで後約10分程度。それまでにシノンが万全の態勢に戻ってくれれば良いんだが・・・

 

シノン「あのねテツヤ 1つ言い忘れてたことがあったの 私が錯乱していたのには恐ろしいからって言うのともう1つ訳があってね デスガンが私の過去を的確に言い当ててきたの。」

 

テツヤ「っ!?なんだって!?」

 

デスガンがシノンの過去を!?っとなるとまさかデスガンはシノンの知り合いなのか・・・・・・!?

 

テツヤ「シノンの知り合いでGGOやってるのはシュピーゲル以外にはいるのか!?」

 

シノン「ううん・・・・・・私の知り合いでGGOをやっているのなんてシュピーゲルだけであって彼も今は本戦を見ているはず・・・・・・」

 

テツヤ「一体どうなってんだ・・・・・・大体あの野郎もデスガンなんて大層な名前つけやがって・・・・・・!SAO時代の名前さえ分かりゃ住所諸々全部特定可能なのに・・・・・・!!!」

 

シノン「でもなんで私を・・・?と言うか私だけを撃つのならペイルライダーは何で・・・・・・」

 

テツヤ「それもそうだな・・・・・・じゃあ一旦情報を整理してみよう。あの野郎が撃った事が分かっているのはゼクシード、薄塩たらこ ペイルライダー そしてシノンを庇ったキリト。どれも大勢の目が入る場所で弾丸を撃っている。ゼクシードはMMOストリーム出演中、薄塩たらこはギルド・・・こっちではスコードロンって名前だったな その集会の中で撃たれ、ペイルライダーとキリトは今大会 BOBって言う人目に最も付くであろう場所だ。アイツは見せびらかしてるんだ 俺は本気で人をゲーム内で殺せるんだってな。」

 

シノン「既に4人も・・・でもならどうやって殺しているの?本当にあの弾丸には何かが仕組まれているの?」

 

テツヤ「俺が今回の一件の概要を聞いた限りじゃゼクシードとたらこの2人は脳の損傷とかではなく心不全が死因だったそうだ。」

 

シノン「心不全・・・?なんでゲーム内での発砲で心不全を・・・?」

 

テツヤ「俺も最初その点が分からなかった VR世界で放たれた弾丸が何をどうやって現実の相手を心不全に追い込んでいるのか・・・でもキリトと話した結論はこっちで撃った弾丸で相手を本気で殺すとは無理だってことなんだ。」

 

シノン「普通はそうでしょうね・・・デスガンが撃った全員漏れなくあのハンドガンで殺してるのが何か関係あるのかしら・・・」

 

テツヤ「ハンドガン・・・ハンドガンだけで殺してるならなんでアイツはわざわざ移動速度が落ちそうなスナイパーを使ってんだ・・・・・・?そこに何か種がありそうだな・・・」

 

シノン「一々標的の目の前に現れてハンドガンで殺すのは威嚇目的としてなら何故スナイパーをメインアームとして使っているのか・・・」

 

テツヤ「そういやあの野郎ペイルライダーを撃つ時十字を切るモーションしてたよな?あれも何か関係してんのかな?」

 

シノン「所謂ルーティーンって奴・・・かな?殺す前の合図というか・・・」

 

テツヤ「合図・・・・・・か・・・・・・っ!?合図!?」

 

俺はシノンの言葉を聞き、雷に頭が撃たれたかのような衝撃が走った。

 

シノン「ど、どうしたの?何か分かったの?」

 

テツヤ「あ、あぁ。俺が考えついた策が合ってるなら・・・」

 

シノン「その策って何よ?」

 

テツヤ「恐らくではあるが・・・・・・デスガン・・・・・・あの野郎には"協力者"がいる・・・・・・」

 

シノン「っ!?協力者!?」

 

テツヤ「そう。仮定としてなんだが デスガンと協力者Aがいるとしよう。2人は事前に作戦を考え デスガンがVR内で行動・・・要はハンドガンで相手を撃つってことだ そしてAはその撃った相手の現実での身体に何かしらの細工を加え 心不全を起こさせる 要するに殺すってことだな。心不全を起こしたプレイヤーは強制ログアウトさせられてしまい その場から消え去る そうなるとあたかも周りのプレイヤーは本当にデスガンが撃ったことで死んだんだと思う訳だ。」

 

シノン「ちょ、ちょっと待ってよ!現実での身体にってどうやって住所を特定すんのよ!?」

 

テツヤ「んなの幾らでも仕入れられるさ BOBに出るような強者ならな。」

 

シノン「一体どう言うことなの・・・?」

 

テツヤ「シノンだって覚えてるだろ?BOB出場登録の時 上位入賞賞品が欲しい人は住所を登録しろってバナーがあったろ?アイツはそれを覗き見たんだよ あそこはオープンスペースで誰だって覗けるチャンスはあるからな。」

 

シノン「覗き見るってそんなのしたら後ろに不審な奴がいるって警戒されて住所なんて見れないはずよ それにスコープや双眼鏡の使用は出来ないから遠くから覗くのも無理だし・・・」

 

テツヤ「だが、アイツにはミラーステルスマントがあるんだろ?」

 

シノン「っ・・・確かにそれを使えば覗き見ることは・・・」

 

テツヤ「そう、そうすれば住所を見ることも・・・だがこの仮説を立証させるには協力者が如何にして現実の身を心不全に陥れさせるかが分からなきゃ・・・」

 

シノン「それもそうだけど、その前にどうやって家に忍び込むって言うの?住所が分かっても忍び込んだらまずそこで通報されるのがオチじゃない。」

 

テツヤ「ゼクシードとたらこは一人暮らしをしていたプレイヤーだ。んでもって住まいは古いアパート となると今主流の電子ロックもセキリュティが少し緩い初期型のやつだろうな んなもん細工すれば簡単にこじ開けられちまう。通報に関してもリアルの身体はダイブしてる時下手な衝撃が加わらない限りは完全無意識。通報なんて絶対無理だろうな。多少侵入の際に戸惑ってもなんの問題もありゃしないって訳だ。」

 

シノン「なるほど・・・・・・認めたくないけど認めなきゃいけない現実みたいね・・・・・・なら、これは貴方も知りたがってた話よ どうやって相手を心不全に・・・・・・要は殺したのか。警察や医者が分からない方法で殺すなんてその辺の人間にできるの?」

 

テツヤ「問題はそこだ・・・・・・ただ思い浮かぶのは毒殺って線なんだよな・・・・・・薬品を身体に投与して殺す・・・・・・この方法でおそらく確定だろうな・・・・・・」

 

シノン「注射痕は出たの?どうなの?」

 

テツヤ「いや、分からん 死体の発見が遅れたせいで腐敗が進んでてな。」

 

シノン「そうなのね・・・ねぇ なんでデスガンはそうまでして人を殺したがるの・・・・・・?」

 

テツヤ「俺が思うに アイツは過去の栄光から離れられないでいるんだろうな 大量殺人を犯した人間だってな。俺が英雄と呼ばれることも過去の栄光と言う産物があってこその物だ アイツもアイツでラフコフの中で祭り上げられていたんだろうな。その事が忘れられないんだろう。」

 

シノン「少し分かるかも・・・・・・私も時々 スナイパーなんだって思うことがあるし・・・・・・じゃ、じゃあアイツだけじゃなく協力者も・・・・・・」

 

テツヤ「ラフコフのメンバーだったって考えていいだろな。」

 

シノン「じゃあ・・・・・・そのラフィン・コフィンっていうのに私を知ってる人がいるってことになるのかな・・・・・・」

 

テツヤ「そういうことになるな・・・・・・シュピーゲルはSAOサバイバーか?」

 

シノン「ううん・・・・・・GGOが初のVRMMOだって言ってたわ・・・・・・」

 

GGOが初・・・・・・まぁシュピーゲルが奴らって可能性は無いか・・・・・・

 

シノン「でも・・・・・・今頃キリトもその協力者に・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・あぁ・・・・・・俺達はアイツの犠牲を・・・・・・って待てよ!?」

 

俺はその時 予選登録時のキリトとのやり取りを思い出した。

 

キリト『うぅ・・・』

 

テツヤ『どしたんだ?』

 

キリト『いや、上位入賞賞品は悩む・・・』

 

テツヤ『んなので悩んでる暇あったら俺への謝罪文考えやがれ!』

 

キリト『んなぁ!?』

 

テツヤ『けっ。んな賞品に目をくらませる前に自分の目的考えろっつうの!』

 

キリト『はぁ・・・まぁ下手に住所バレるよりこれで良かったのかな・・・』

 

あの時俺はキリトへのイライラをぶちまけるようにプレイヤー情報入力をさせなかった・・・・・・まさかあのイライラがこんな所で役立つとはな・・・・・・!!!

 

テツヤ「シノン!!!キリトは今も生きてる!!!」

 

シノン「っ!?な、何で!?」

 

テツヤ「今回の予選登録の時にキリトの住所登録はさせなかったんだよ!!!それにキリトは今1人でログインしてる訳じゃなくてある病院でチェックされながらログインしてるんだ!!!そんな所に怪しげな協力者の野郎が近づけるわけが無い!!!」

 

シノン「じゃ、じゃあキリトは死んでは・・・」

 

テツヤ「あぁ!今頃アイツは試合を観戦してる筈だ!」

 

デスガンに撃たれた奴は全員死ぬと思ってはいたが協力者がキリトの元にいないんじゃ殺すことなんて不可能・・・・・・デスガンなんてカッコつけやがってとんだペテン師野郎だ・・・・・・!!!

 

シノン「・・・・・・良かった・・・・・・私のせいで彼を殺してしまったと思ってたから・・・・・・本当によかった・・・・・・!」

 

テツヤ「俺も良かったよ・・・・・・親友を死なせてしまったんじゃないかと思ってたから・・・・・・でも待てよ・・・?そうなるとキリトはシノンが食らうはずだった弾丸から護ったわけだよな・・・・・・?」

 

シノン「え、えぇ、そうよ。」

 

テツヤ「お前も一人暮らしだったな・・・」

 

シノン「う、うん・・・・・・っ!?ま、まさか!?」

 

テツヤ「こんなこと言いたかねぇが・・・・・・デスガンと協力者は今すぐにでも シノンを殺す準備が出来ているんじゃ・・・・・・」

 

シノン「っ!?」

 

そう考えるしかない。本来あの場面で死ぬところだったシノンが今こうして生きていられるのもキリトが庇ってこそ。

 

だが、キリトが庇っていなかったらシノンは今頃協力者に毒薬を撃たれていて・・・・・・

 

シノン「嫌・・・・・・嫌っ・・・・・・!嫌ぁ!!!!!!」

 

シノンはそう言いながら俺にしがみついてきた。シノンの呼吸は酷く乱れていた まるで過呼吸を起こしている俺のように。

 

このままでいたら心拍数の急激上昇による強制ログアウトをさせられてしまう・・・・・・それだけは避けなきゃならない・・・・・・!!!

 

テツヤ「落ち着いてシノン!!!協力者もデスガンが弾丸を放たなければ何も出来ない!!!今自動切断なんてしたらそれこそ最後だ・・・・・・大丈夫だよ シノンには俺が付いているからな。」

 

俺はそう言いながらシノンの背中を摩り 頭を撫でてあげた。

 

未だシノンの呼吸は乱れている。それもそうだ。今まさに死ぬかもしれないという状況で平然としていられる女子高校生がいる訳が無い。

 

テツヤ「落ち着いて リラックスリラックス 不安にならないで 俺が絶対に護ってみせるからね。」

 

俺がそう言いながらシノンを落ち着かせていると 呼吸も落ち着き、強くしがみついていた状態から脱力し、俺に身体を預けてきた為俺はシノンのことを優しく抱きしめてあげた。

 

テツヤ「シノンが撃たれなけりゃリアルのシノンの身体に投薬されることは無い 大丈夫だよ 絶対に撃たせないから。今自動ログアウトなんてしたら俺はもう何も君に出来なくなる 怖いだろうけど耐えるんだシノン。」

 

シノン「でも怖いよ・・・・・・!嫌だよ・・・・・・死にたくないよ・・・・・・!!!」

 

テツヤ「分かってる・・・・・・死ぬことがどんなに怖くて絶望的かなんて・・・・・・俺が1番知ってる・・・・・・だから絶対君にそんな想いはさせない・・・・・・俺ももう一度強くなった君にリアルで会いたいから・・・・・・」

 

俺は1度死んでいる。須郷に撃たれたあの日あの瞬間は今でも覚えている。どんどん意識が遠のいて 愛するユウキが目の前にいるのに抱きしめることも抱きつくことも出来ずに 無力なまま俺は死んだ。あんなに怖くて寂しい気持ちになったことは恐らく過去未来合わせてもあの瞬間が1番だろう。シノンをそんな目に合わせたくはない。

 

俺はその思いでシノンを抱きしめ頭を撫で続けた 抱きしめていることで本当に落ち着いたのかシノンは何も言わず 俺に撫でられ続けていた。

 

シノン「本当に・・・・・・本当に私を護ってね・・・・・・今は貴方しか頼れる人がいないから・・・・・・」

 

テツヤ「うん。任せて シノンの涙を笑顔に変えてみせるよ。」

 

シノン「ありがとう・・・・・・貴方のその言葉があれば私は・・・・・・幾らでも復活することが出来る・・・・・・」

 

テツヤ「それなら良かったよ また不安だったり怖かったりそんな気持ちになったりしたら俺に言いな シノンの負の気持ち全部かっ飛ばしてやるからさ。」

 

シノン「ありがとう・・・・・・貴方に出会えて本当に良かった・・・・・・」

 

テツヤ「どういたしまして♪」

 

シノン「でもテツヤ・・・・・・私はどうすれば良いの・・・・・・警察に言おうにも部屋に協力者がいる今ログアウトも出来ない・・・・・・」

 

テツヤ「方法は単純明快 デスガンをこの世界で倒す。そうすりゃ協力者も何も出来ずただ去っていくだけだよ。デスガンの野郎はその後で警察に突き出せばいい。」

 

シノン「でも、デスガンはあのハンドガン・・・・・・黒星抜きでもかなりのやり手よ?私の狙撃を簡単に避けるあの反応速度は貴方並みの腕よ。」

 

テツヤ「確かにそうかもしれないが 今はコイツがある。」

 

俺はそう言いながら キリトから託された光剣を手に持った。

 

テツヤ「あんましこの世界に来てまで剣で戦いたくはなかったが四の五の言ってられない コイツで勝負をかける。」

 

シノン「接近戦・・・・・・確かにそれならどうにかなるかもしれない・・・・・・」

 

テツヤ「スラッシュエッジだってアイツ相手に牽制に使えれば御の字だ コルトパイソンだってそう。それに 今はこの世界で最強の相棒がいる。」

 

そう言ってシノンの顔を見た。

 

シノン「私?」

 

テツヤ「死と隣り合わせの今は凄く怖いかもしれない でも君のその狙撃があれば俺はもっと動ける。成層圏まで狙い撃てなんてことは言わない ただいつも通りの狙撃をしてもらいたいんだ。 今こそ弱い自分とお別れのときだよ シノン。」

 

シノン「テツヤ・・・」

 

テツヤ「それとも 荒療治でまた胸でも揉もうか?そうすりゃまた引き金引けてたり♪」

 

俺はそう言いながら指をうねうねと動かした。

 

シノン「なっ!?何言い出すのよこのスケベ!!!!!!」

 

めちゃくちゃ冗談のつもりで言ったつもりが 俺はシノンに引っぱたかれてしまった。

 

テツヤ「アウチ!?」

 

シノン「上等じゃない!!!そんなに引き金引いて欲しけりゃ今引いてやるわよ!!!!!!」

 

そう言ってシノンは俺の眉間にへカートの銃口を押し付けてきた。

 

テツヤ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?待て待て待て待てぇ!?」

 

俺はそう言いながら無我夢中で手を横に降っていると シノンはくすっと笑いながらへカートを置いた。

 

シノン「冗談よ♪」

 

そう言いながらシノンは俺の頬をつついてきた。

 

テツヤ「ほっ・・・し・・・死ぬかと思った・・・」

 

シノン「でもありがとね スケベなアンタのおかげでたった今 引き金を引ける確信を得たわ 多分あのままいってたら本気で貴方を殺してたでしょうし。」

 

テツヤ「そ・・・そうかい・・・シノンが元に戻ってくれたようで・・・何よりです・・・」

 

良かったことには変わりないがやはり銃口を押し付けられるのは心臓に悪い・・・・・・

 

シノン「全く 貴方がこんなにスケベな人だとは思いもしなかったわ 人は見かけによらないわね。」

 

テツヤ「あれは冗談で言った迄であって俺はそこまでスケベじゃないわ!!!」

 

シノン「はいはい。そういうことにしとくわ ラッキースケベ君。」

 

テツヤ「ったく・・・でもほんとに良かったよ 最強のスナイパーが復活してくれて。」

 

シノン「貴方のおかげよ ほんとにありがとね テツヤ。」

 

そう言ってシノンは再び俺に抱きついてきた。

 

テツヤ「おう♪」

 

俺はシノンの頭に手を置いた。すると 俺の目にシノンの頭上の何やらカメラのような何かがあったのが入った。

 

テツヤ「シノン?あれなんだ?」

 

シノン「?あ、あれはLIVE中継カメラね・・・普段は戦闘してる人しか映さないけど 人数も人数だしこんな所にまで来たって訳ね・・・」

 

テツヤ「何っ!?こ、この会話聴かれてた!?協力者に聴かれてたら・・・」

 

シノン「大丈夫よ 大声で叫ばない限り音声は拾わないから でもさっきのやり取りは恐らく聴かれてたでしょうね。スケベテツヤちゃん。」

 

テツヤ「うぅ・・・俺が単なる変態と思われる・・・」

 

シノン「手でも振ってあげたら?あ、でも貴方彼女が・・・」

 

テツヤ「いや!普段は嫉妬深くてこんなことしてたら間違いなく殺されているが今回の1件に関しては浮気どうのこうは問わないって言われたから大丈夫だ!それに俺が女だってことも言ってないしね♪それを言うならシノンの方こそ良いのか?俺とくっ付いてると互いにレズだと思われちまうかもよ?」

 

シノン「別にいいわよ その方が男寄ってこなくなりそうだし。それに・・・・・・」

 

テツヤ「それに?」

 

シノン「・・・・・・なんでもないわよ・・・・・・馬鹿・・・・・・/////」

 

俺の顔を見た後頬を赤らめたシノンはマフラーで口を隠しながら俺の胸に顔をうずめてきた。

 

テツヤ「し、シノン?」

 

シノン「なんで男の癖にこんな柔らかい胸があんのよ・・・・・・ムカつく・・・・・・」

 

テツヤ「り、リアルなら筋トレもしてるしちゃんと男らしい身体付きだからな。勘違いすんなよ。」

 

シノン「2度も会ってんだから分かってるわよそのくらい。」

 

テツヤ「そりゃ何よりで。」

 

俺がそう言うと、中継カメラは姿を消してまたどこか別の場所へと撮影に向かって行った。

 

テツヤ「行ったか。さてシノン 次のサテライトスキャンまで残すところ後数分なんだが 1つ提案がある。」

 

シノン「提案?」

 

テツヤ「うん。次のスキャンの時に 俺だけが姿を見せてスキャンにわざと捉えられるようにするよ。そうすればきっとデスガンは殺せない俺の事をスナイパーで狙撃してくるはず そこでシノンは俺と別の場所からデスガンを狙い撃って欲しい。初撃を避けた後なら位置も特定できるはずだ。」

 

シノン「・・・・・・確かにいい案かも・・・・・・でも たった一撃で殺られましたなんて止めてよね 私達の本来の目的 忘れてないでしょうね?」

 

テツヤ「当然 お前とガチでやり合うまでは死ねないよ。そのトリガーに俺達の運命がかかってるんだ 頼むぜシノン。」

 

俺はそう言ってシノンの肩を拳で小突いた。

 

シノン「任せなさい 貴方に本当に最強のスナイパーは誰かってこと分からせてあげるわ。」

 

シノンの目はさっきまでの恐怖に戦いていた目ではなく あの時共闘を誓ってくれた鋭い目に変わっていた これならもう精神面での不安はない。後は勝負に勝つ為に最善を尽くすだけだな。

 

シノン「そう言えば そうなるとデスガンのプレイヤーネームってスティーブンなのね・・・なんの意味をもって付けたのかしら・・・」

 

テツヤ「さぁな 大方ラフコフ内で流行ってたワードとかそんなとこだろうな。さてと んじゃスキャンの為に外に出てくるな。」

 

シノン「うん。そのせいで殺されるなんてヘマしないでよ。」

 

テツヤ「わぁーってるよん♪」

 

俺はそう言いながら外に出て、サテライトスキャンの時間を待った。

 

数分してサテライトスキャンの合図が訪れた為、俺はスキャン端末を開き 誰がどこにいるかを確かめた。

 

画面を見ると当然シノンは映らない そしてデスガンも探しても見つからないところを見るとやはりマントは破壊できてなかったようだな・・・・・・

 

画面には映らないシノンとデスガンの二人分を加えた人数を数えるとして 残りは6人か・・・辺りには誰もいない・・・街中で2人が交戦中ってとこかな・・・

 

だが、その交戦中の2人はほぼ同時にたった今シグナルロストした。恐らく相打ちになったのだろう。

 

テツヤ「んじゃあ後4人・・・ってあれ?」

 

俺はサテライトスキャンに表示されていたプレイヤーカウンターを見た そこには24/30と表示されていた。こうなると生き残っているのは6人が正しいが実際は4人しか生存者はいない・・・でもそうなると28人しか居ないことに・・・ペイルライダーを入れても29人・・・人数がどうも合わない・・・・・・1人足りない・・・・・・?

 

デスガンの野郎がまた誰かを・・・・・・?いや、協力者はシノンの家に・・・・・・そうなると俺達みたいに洞窟に隠れてるってことかな・・・・・・

 

・・・・・・それとも・・・・・・まだ何か俺達は掴めてない情報があるとか・・・・・・?

 

とにかく、俺はシノンに報告する為に洞窟に戻った。

 

シノン「どうだった?」

 

テツヤ「とりあえずこの辺りには誰もいなかった。人数は残り5人 俺 シノン 闇風 デスガン それともう1人マップに映らない誰かさん。」

 

シノン「あと5人・・・時間も考慮すればそれもそうなるか・・・」

 

テツヤ「とりあえず画面に映ったのは闇風1人。だからここに来るとしたら闇風だな。んで、強い?闇風って。」

 

シノン「はぁ?前回の準優勝者よ?幾らコンバート組だからって下調べぐらいしたらどうなの?アジリティ特化型でランガンの鬼って呼ばれてるわ。」

 

テツヤ「ランガンって走って撃ってってことか。おもしれぇ 俺にスピードで勝てるか試してみたくなった!」

 

シノン「ワクワクするのは後よ 前大会ではゼクシードのレア防具レア武器に負けて準優勝止まりだったけど プレイヤーとしてなら闇風の方が遥かに上って話よ。」

 

テツヤ「プロだらけの中のトップってことだな!!!俄然一戦やりたくなってきた!!!」

 

シノン「はぁ・・・SAO生還者って戦闘バカ・・・?」

 

テツヤ「んだと!?」

 

シノン「それは置いといて ねぇ 貴方の推測が正しければ今デスガンが殺せるのは私だけってことよね?協力者は私の家に居なきゃいけないんだし。」

 

テツヤ「まぁそうだな。」

 

シノン「それなら闇風がゼクシードのように殺される心配はないって事ね?」

 

テツヤ「そういうことになるな いっそデスガンの囮にでもしちまうか?闇風を撃ったとこでシノンが一撃!」

 

シノン「私もそれを言おうと思ってたの なら話が早いわ。」

 

テツヤ「でも、1つ気になることがあってな?さっき殺されたプレイヤーと生きてるプレイヤーの総人数を数えたんだが 28人しかいなくてな 1人はペイルライダーとして もう1人は・・・?」

 

シノン「ま、またデスガンが!?で、でもそんなの無理よ!!!今は私が標的なんでしょ!?」

 

テツヤ「そうなんだが・・・少し違和感を感じるんだよ。」

 

シノン「違和感?」

 

テツヤ「ペイルライダーを撃ってからシノンに標的を変えるまで30分少々。そんな時間でシノンを殺る準備が整うっておかしくないか?ペイルライダーとシノンの家が30分の距離ってか?」

 

シノン「でも!考えるならそうとしか!」

 

テツヤ「いや、もう1つ考えられる 協力者が2人いるってことだ。」

 

シノン「ふ、2人!?」

 

テツヤ「そう。2人いるならば シノンを狙いながら闇風を殺すことも・・・」

 

シノン「そんな・・・こんな恐ろしい犯罪に3人も関わってるの・・・!?どうかしてんじゃないの・・・!?」

 

テツヤ「元ラフコフの生還者は10人以上はいる。全員とは言わねぇが協力者が多いと考えてもおかしくはねぇだろうな。」

 

シノン「なんでそこまでするのよ!?そこまでして人を殺したいの!?SAOから生還できたのにどうして!?」

 

テツヤ「また同じことを言うことになるが 過去の栄光だろうな。仲間内でチヤホヤされてきた昔が忘れられないんだろう。それが動機だ。」

 

シノン「最低よ・・・!!!そんな最低な栄光に縋り続けてる奴らなんて・・・!!!」

 

テツヤ「俺も分からねぇ いや、人を殺す快感なんか分かりたくもねぇ。ただ言えるのはアイツらを生かしちゃ置けないってことだ。」

 

シノン「私はあんな奴らに負けたくない!!!絶対に勝ってみせる!!!」

 

テツヤ「SAOのクズ共はSAOから帰った俺が始末する。これ以上調子に乗らせる前に俺が命を刈り取ってやる 正義の死神としてな。」

 

これ以上犠牲者を出させはしない その為に俺はここにいるんだ。

 

シノン「闇風は私が相手をするわ。デスガンには殺らせない・・・!」

 

テツヤ「えぇ~!?闇風は俺がやりたい~!!!」

 

シノン「子供かアンタは!!!幾ら強い貴方でも瞬殺は無理でしょ!?私がきっちりヘッドショット一発で始末する!!!」

 

テツヤ「まぁ仕方ねぇか・・・人の命がかかってる場面だしな・・・よし!狙撃は任せたぜシノン!そろそろ闇風もデスガンも近づいてくる頃だろうしな。俺がまずは飛び出す シノンは後から移動 狙撃出来る位置についてくれ。」

 

シノン「うん。頼んだわよ。」

 

テツヤ「さて、作戦開始前に弾丸のチェックさせてくれ。」

 

俺はそう言って残る弾数をチェックした。複数人と戦ったことで大分弾丸もスラッシュエッジも減ったが別段困ることはない。ただ牽制牽制と無駄遣いしてたら呆気なく終わっちまう数だ そこは気をつけなきゃな。

 

問題は光剣。俺は光剣の残留エネルギーをチェックしたが 残りが10メモリー分の5メモリーしかなかった。一体どのくらい持つかは分からんが長時間の戦闘になったら若干不利か・・・

 

テツヤ「少し際どいな・・・コイツは使い所を間違えないようにしなきゃな・・・」

 

シノン「奥の手は取っておくのよ 忘れないでね。」

 

テツヤ「分かってるさ。それに 俺達には本当の意味での"最後の切り札"がある。そいつが来るまで互いに生き残ってれば勝ちは貰ったようなものさ。」

 

シノン「最後の切り札・・・?」

 

テツヤ「そっ。今は諸事情で内緒ってことで でも冥土の土産には抜群の品物さ♪」

 

シノン「はぁ・・・内緒が多いのねアンタは・・・」

 

テツヤ「そう言うなよ。その時が来ればシノンにも見せてやるから でもその為には諦めないことだ 絶対に諦めるなよシノン。」

 

俺はそう言ってシノンの前に拳を出した。

 

シノン「うん。そっちこそ諦めないでね 頼りにしてるわよ 相棒」

 

そう言ってシノンは俺の拳に拳を合わせてきた。

 

拳と拳を合わせる動作 これは俺とシノンにとって互いを称えるエールだった。

 

俺も頑張るからお前も頑張れよシノン 諦めなければ本当に神は降臨してくれるんだからな。

 

にしてもそろそろ試合も終わる頃合いだぞ・・・・・・いつになったら俺の身体は元に戻るんだ・・・・・・?

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

時間は遡りテツヤとシノンが洞窟内にいるとき。そして場所も変わりALOはテツヤ&ユウキ家。

 

あれからユウキも一旦ALOに戻り、GGOの試合を観戦していた。

 

だが、アスナはキリトがデスガンによって倒されたショックで寝込んでしまっていた。

 

他の皆も キリトが倒されたショックで口数が少なくなっていた。

 

シリカ「キリトさん・・・・・・」

 

リーファ「・・・・・・お兄・・・・・・ちゃん・・・・・・」

 

クライン「キリト・・・すまねぇな・・・何もしてやれなくて・・・!!!」

 

ユウキ「キリト・・・・・・」

 

ユウキは気が気でなかった あのキリトが殺られてしまったのだ テツヤだって本当に殺されてしまうのではないかと。

 

その時、部屋にインターフォンの音が響いた。

 

ユウキ「入って来て!!!遅い!!!」

 

ユウキは誰かということが分かっていたから玄関まで行かずに家へと上がらせた。

 

「お、遅いと言われても・・・って・・・これは何かあったような雰囲気だね・・・」

 

リズ「"クリスハイト"・・・アンタ・・・何しでかしてくれたのか分かってんでしょうね・・・!!!!!!」

 

ユウキが家へ呼んだのはクリスハイトと呼ばれた男性のプレイヤー その正体はテツヤとキリトを今回GGOにコンバートさせた張本人 菊岡誠二郎だ。

 

ウンディーネ族で髪はユウキのような長髪 それでいて眼鏡をつけた少し大人びた外見だ。

 

レイとカノン以外の皆はクリスハイトに1度はあったことはあるが、一緒に冒険したりといったことはしたことが無いという関係だ。なのでテツヤやキリト以外は少し疑わしく思っている。最もその2人もまだ強い信頼を得るには至ってはいないが。

 

リナ「キリト君が・・・キリト君がデスガンに倒されたのよ!?これがどういうことを表すか分かってんでしょうねアンタ!!!!!!!!!」

 

そう言ってリナはクリスハイトの首を掴んだ。

 

クリスハイト「うぐっ・・・!?」

 

フィリア「ちょっとリナ!?」

 

レイ「止めろ!!!そんなことしてもキリトは・・・!!」

 

リナ「でも!!!キリト君は私達の大切な仲間よ!?アスナちゃんはショックで倒れちゃうし・・・!!!」

 

クリスハイト「げほっ!ごほっ!ひ・・・酷いな・・・いきなり首を掴むなんて・・・」

 

ユウキ「クリスハイト!!!何があったのかを説明して!!!!!」

 

ユウキはクリスハイトの前に立つと、睨みつけるようにそう言った。

 

クリスハイト「・・・その・・・何から話すべきかというか・・・」

 

ユウキ「言えないくせにこんな危険な目に合わせてるの!?キリトが実際にデスガンに殺されたんだよ!?いい加減にして!!!!!!」

 

ユキ「ならその説明ユキに任せてください!!!」

 

ユキは何故2人がGGOにコンバートされたのかを簡潔にそれでいて簡単に皆に説明した。

 

クリスハイト「わ、わーお・・・全部あってる・・・僕が来る迄に調べあげるとは・・・そう、この子の言ってることは本当だよ皆。」

 

ショウ「おい お前がテツヤとキリトのバイトの依頼主と聞いたが?てことはこの殺人事件のこと何から何まで知っててコンバートさせたのかテメェは!!!!!!あぁ!?」

 

クリスハイト「待ったショウ君。殺人事件ではない。」

 

ショウ「んだと!?」

 

クリスハイト「アミュスフィアでは何があろうと毛ほどの傷も付けられない 機械とリンクしてない心臓を止めるなんてことも無理。僕達3人はたっぷり議論した後にそう結論を付けた。ゲーム内の弾丸で現実の肉体を殺す術はないとね。」

 

ショウ「ぐっ・・・」

 

フィリア「ねぇ ならなんで貴方は2人にGGOに行くように差し向けたんですか?」

 

リーファ「貴方も薄々勘づいてるはずですよ お兄ちゃんを倒したデスガンというプレイヤーには恐ろしい秘密があると。」

 

クリスハイト「それはどういう・・・」

 

ユウキ「じゃあこっちから言わせてもらう あのデスガンってプレイヤーはSAO時代における最悪最凶のレッドギルド ラフィン・コフィンのメンバーだよ。」

 

クリスハイト「っ・・・それは本当かい・・・?」

 

ユウキ「そんなくだらない嘘付かない 名前は分からないけどそれは確かだよ。ボクやアスナ ショウにクラインはあの血の惨劇に参加していたから分かるんだ。」

 

リズ「ユウキ?クリスハイトにそんなこと言っても分かるの?SAOのことなんてわからないと思うけど・・・このゲームだって研究がてら触ってるってレベルなんだし・・・仕事だってネットワーク関連の仕事してる公務員でしょ?」

 

クリスハイト「まぁそれもそうだが・・・昔は別の仕事をしていてね 僕は総務省のSAO対策チームの一員だったんだ。まぁ名ばかりでほぼ何も出来ないチームだったがね。」

 

クライン「なぁクリスの旦那。お前さんならあのデスガンとか言う野郎の住所やらを特定できんじゃねぇのか?ラフコフの生還者をリストアップすれば・・・」

 

クリスハイト「それは不可能なんだクライン氏 元ラフィン・コフィンのメンバーと知っていても住所までの特定は出来ない。」

 

レイ「それなら運営に問い合わせればいいのでは無いか?そんなプレイヤー野放しにしてる運営もどうかと思うが・・・」

 

クリスハイト「GGOは海外に運営企業があるからね 今すぐにと言うのはとても難しい。」

 

リナ「海外って・・・あっちではこんなプレイヤーがいるのを野放しにしてるっていうの・・・!?」

 

カノン「クリスハイトとやら 今2人はどのようにログインしておるのじゃ?身の安全は保証できておるのか?」

 

クリスハイト「そういえばそれを言ってなかったね 今現在2人は僕が指定した場所でログインしている。そしてその状態をモニタリングして貰ってる最中だ。テツヤ君もキリト君もね もし何かあれば直ぐに必ず僕にそれが伝わってくる 命を預かってる状態だからね。 キリト君が倒れたのは一体いつだい?」

 

シリカ「確か10分前程度だったかと・・・」

 

クリスハイト「ふむ。僕がここにログインしたのは約5分前 その間5分間は時間があったがキリト君が心肺停止になった等の身の危険の連絡は一切届いていない。」

 

リーファ「っ!?じゃ、じゃあお兄ちゃんは・・・!?」

 

クリスハイト「間違いなく生きているよ。これは断言出来る。」

 

キリトが生きている。この事を実感した皆は心の底から安堵した。

 

リズ「よ・・・良かった・・・ほんとに今回ばっかしは駄目かと思った・・・」

 

ユウキ「アスナ!アスナ!!起きて!!!キリトが生きてるって!!!!!!」

 

ユウキは寝込んでいたアスナを揺さぶって起こした。アスナはゆっくりと起きながら、ユウキの肩を掴んだ。

 

アスナ「ほんと・・・なの・・・?キリト君は・・・生きて・・・?」

 

ユウキ「うん!クリスハイトが断言出来るって!!!」

 

アスナはその言葉を聞くと、ユウキに抱きつき、涙を流した。

 

アスナ「良かった・・・!!!ほんとに良かった・・・!!!」

 

クリスハイト「皆はここでデスガン氏がキリト君を撃つ瞬間を見ていたんだね?」

 

ユウキ「うん。青髪の女の子を庇ってるプレイヤーがいて、そのプレイヤーが死んだ瞬間にキリトの名前の横にdeadの文字が出てきて・・・」

 

ショウ「でも・・・そうなるとデスガンは確実に殺せるわけではないのか・・・?」

 

クリスハイト「どうやらこの事件は思っていた以上に奥が深そうだね テツヤ君は?」

 

フィリア「テツヤならまだ生きてる状態です でも、不思議とテツヤがカメラに映ったことは無いんですよね・・・」

 

クライン「キリトが倒されるカメラともう1つのカメラは大勢のプレイヤーを相手にしてるめちゃくちゃ強い女の子を映してたんだよな あの娘は一体何者なんだ?」

 

リズ「実はテツヤが変装してたりしてね。」

 

リーファ「で、でもあれは確実に女の子の顔付きでしたよ?ネカマプレイは出来ないはず・・・」

 

クリスハイト「ともかくまだテツヤ君が生きているのならばテツヤ君に事件の全貌を明かしてもらう以外には無いみたいだね 安全性はさっきも言ったように万全だから安心して欲しい。」

 

ユウキ「ねぇクリスハイト テツヤは一体どこに?」

 

クリスハイト「え?何故それを?」

 

ユウキ「さっさと答える!!!!!」

 

クリスハイト「わ、分かったよ・・・場所は御茶ノ水の病院だよ。」

 

ユウキ「お、御茶ノ水!?それってボクやテツヤ達が入院してた!?」

 

クリスハイト「そ、そうだが・・・」

 

ユウキ「じゃあボク今から行く!!!テツヤの所に!!!」

 

アスナ「それなら私も!!!キリト君の傍にいてあげたい!!!」

 

クリスハイト「それは・・・って止めても無駄そうだね・・・病院の人に言えばきっと病室を教えてくれるはずだよ 頼んだよ2人共。」

 

フィリア「ユウキ!私の分もテツヤを見守ってあげてね!」

 

リナ「お願いね!ユウキちゃん!」

 

ユウキ「うん!じゃあ皆!!!ボク達テツヤの所に行ってくるね!!!」

 

アスナ「後のことはお願い!!!」

 

ユウキ(待っててね・・・・・・テツヤ・・・・・・!!!)

 

2人は最愛の彼氏の元に行く為に 早々にログアウトして行った。

 

リナ「でもほんとに良かった・・・キリト君が生きてくれてて・・・」

 

リーファ「うん・・・デスガンだなんてハッタリも良いとこだね・・・」

 

レイ「だが、実際に撃たれてしまい強制ログアウトしてしまったあのプレイヤーは一体どうなったんだろうか・・・」

 

シリカ「わ、訳が分からなくなってきました・・・」

 

ショウ「何はともあれ残すとこ人数も僅かだ・・・テツヤを信じて待つしかないか・・・」

 

クライン「あの野郎共言ってくれればコンバートくらいしてやった物を・・・・・・!!!おい!!!絶対に倒されんじゃねぇぞテツヤ!!!仲間外れにしたんだから絶対に今回の件片付けて優勝しやがれ!!!」

 

クリスハイト「今回の件 残りは君にかかっているんだ 頼んだよテツヤ君・・・!」

 

クリスハイトはモニターのカメラが映している抱きついている青髪の少女と抱きつかれてる黒髪の少女を見ながらそう言った。




テツヤとシノンはデスガンが1人で犯行を行っているのではなく協力者がいる上での犯行だと言うことが分かった。

そして、シノンが未だ命の危険にさらされていることには変わりがない。

2人は無事にデスガンを倒し テツヤはシノンの事を救うことは出来るのだろうか?そしてテツヤの言う最後の切り札とは一体何なのか?

次回もお楽しみに!

※次回の投稿は私の事情があり9月2週目頃になる可能性が高いです。予めご了承をお願い致します。

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