ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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Part125 決別~真の成長への1歩~

哲也「・・・・・・ふぅ・・・・・・終わった・・・・・・」

 

俺はそう呟きながらゆっくりと身体を起こした。すると涙目の木綿季が俺に強く強くしがみついてきた。

 

木綿季「良かった・・・・・・哲也が無事で本当に良かった・・・・・・!!!!」

 

哲也「な、なんで木綿季がここに・・・?」

 

詩織「お前を心配に思って来てたんだよ。そこの液晶でゲーム内のお前の姿を見てたんだ。愛する彼女に心配されて良かったな哲也。」

 

哲也「そうだったのか・・・悪かったな 心配かけさせて。」

 

木綿季「哲也が無事ならそれでいいよ・・・!お疲れ様・・・!」

 

哲也「お疲れ様と言われたいとこだけど まだもう一仕事残ってるんだ。後はそれを終わらせるだけだ。」

 

俺はそう言ってアミュスフィアや電極を外してから洋服を着て ベットから立ち上がった。

 

木綿季「ど、どこに行くの・・・?」

 

哲也「BOBの映像みてたなら俺の傍にもう1人女の子がいたの分かるだろ?そいつのところに行ってくる。少し胸騒ぎがしてな・・・」

 

詩織「おいおい、お前長時間ログインしっぱなしだったんだぞ?少しは身体を休ませなきゃ・・・」

 

哲也「ちょっとした延長戦程度で休んでられません。木綿季 また不安にさせるかもしれないけど絶対無事に戻る 約束だ。」

 

木綿季「絶対・・・・・・絶対死んじゃ嫌だからね・・・・・・?」

 

哲也「分かってるよ。それじゃあ行ってきます 木綿季。」

 

俺は涙を流している木綿季の頬にキスをしてから病室を出た。

 

哲也「お前には止められたけど・・・・・・やっぱり心配だ・・・・・・無事でいろよシノン・・・・・・!!!!」

 

俺はシノンの安全確保の為大急ぎでシノンの家に向かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

詩乃「・・・・・・私・・・・・・生きてる・・・・・・のよね・・・・・・?」

 

先程まで死と常に隣合わせだった詩乃は思わず自分の心臓部に手を当てた。詩乃の心臓は確かに鼓動しており 死んでいるなんてことは無かった。当たり前の事ではあるがそのことに詩乃は安堵した。

 

アミュスフィアを外し眼鏡を付けた詩乃は真っ先に人が隠れられそうな場所全部を探した。クローゼット、ベッドの下、ユニットバス等を探したが 人影は愚か不穏な気配すら感じ取れなかった詩乃は 大きくため息を吐いて長時間張り詰めっぱなしだった気持ちをようやく落ち着かせることが出来た。

 

安心したのも束の間。詩乃の家のインターフォンが2、3度鳴らされた。

 

詩乃「っ!?」

 

詩乃はインターフォンに警戒し扉を開け内容にしたが、扉の先から詩乃の聞き慣れた声がした。

 

「朝田さん?僕だよ朝田さん。」

 

詩乃「し、新川君!なんだ・・・貴方だったのね・・・」

 

そう、声の主は詩乃の友人でもある新川恭二。詩乃が信頼を寄せる人物でありここで詩乃の警戒は解けたのだった。

 

新川「どうしてもお祝いがしたくてね ケーキ買ってきたからさ。」

 

ドアスコープから外を除くと確かに新川その人であり、右手には買ってきたと言うケーキの箱を持っていた。

 

詩乃「ありがとう。今開けるね。」

 

詩乃は玄関ドアを開け、新川を家に向い入れた。

 

詩乃「こんな時間にわざわざありがとね。」

 

新川「良いのさ 朝田さんの優勝なんだからパァーっと景気よくね♪」

 

詩乃「そう言って貰えると気が楽になるわ♪」

 

新川「それなら良かった♪さて!ひとまず優勝おめでとうございます!朝田さ・・・いや、シノンの方が今は合ってるね とうとう誰も寄せ付けない最強のガンナーになったね。僕には分かっていたけどね♪」

 

詩乃「いや、今回は優勝とは言えどW優勝。次こそはテツヤを・・・!」

 

新川「凄いや朝田さんは 優勝したのにすぐ次の目標を建ててるなんて・・・そんな・・・そんな朝田さんだから・・・僕は・・・!!!!」

 

詩乃「し、新川君・・・?」

 

新川「ねぇ朝田さん・・・あの時こう言ったよね?『まだそんな気分になれない』って。」

 

詩乃「へ?え、えぇ。確かに言ったけど・・・」

 

新川「なら・・・なら今がその時じゃない?」

 

詩乃「へ・・・・・・?」

 

新川は立ち上がると、その場で笑みを浮かべこう続けた。

 

新川「僕が君を守るんだ・・・!あんな奴には渡さない・・・僕が未来永劫・・・・・・!朝田さんを・・・・・・!!!!」

 

詩乃の目に映った新川のその笑みは、清々しい物ではなく どこか狂気を感じる笑みだった。

 

新川「朝田さん!!!!」

 

新川は詩乃のことを強く抱きしめた。

 

詩乃「っ!?」

 

新川「朝田さん・・・・・・好きだよ朝田さん・・・・・・!僕だけの朝田さん・・・・・・僕だけのシノン・・・・・・!!!!」

 

新川の抱擁は詩乃にとって何も感じなかった。GGO内でテツヤに抱きしめられた時はあれだけ安心し、心安らぐものだったのにそれが何一つとして和らぎも安らぎも感じられない。

 

詩乃「い、嫌!!!!離して!!!!」

 

詩乃は思わず新川のことを突き飛ばした。新川は思わぬ反応を受けそのまま尻もちを着いた。

 

新川「駄目じゃないか・・・・・・!朝田さんが僕を裏切っちゃ・・・・・・!そんな悪いことをする朝田さんには罰を与えなくちゃ・・・・・・!!!!」

 

詩乃「な・・・・・・何を言って・・・・・・?」

 

新川の異様な様子に困惑する詩乃。新川はポケットから何かを取り出すと詩乃の脇腹にそれを押し付けた。

 

詩乃「なっ・・・・・・!?」

 

新川「動いちゃ行けないよ朝田さん・・・・・・この注射器の中身は凄い効き目でね・・・・・・撃つと途端に身体の筋肉全部が動かなくなり、肺は愚か 心臓だって止まる・・・・・・凄いでしょ・・・・・・?」

 

詩乃「っ!?ちゅ、注射器・・・・・・!?」

 

詩乃はGGO内でのテツヤとの会話を思い出した。

 

テツヤ『思い浮かぶのは毒殺って線なんだよな・・・・・・薬品を身体に投与して殺す・・・・・・この方法でおそらく確定だろうな・・・・・・』

 

そして、新川の親は医者であり そんな医者の息子の新川ならどの薬がどう働くかはすぐ分かるだろう。

 

詩乃「まさか・・・・・・まさか君が・・・・・・もう1人の・・・・・・デスガン・・・・・・なの・・・・・・?」

 

新川「あらら・・・・・・やっぱり凄いや朝田さんは・・・・・・まさかデスガンの秘密を見破られるなんて・・・・・・そうさ・・・・・・僕がデスガンの右腕さ・・・・・・実はね GGO前までは僕がステルベンを動かしてたんだけどね 今回に限ってはこっちの役を譲ってもらったんだ。だって・・・・・・僕の朝田さんを他の手に触らせるなんて許せないからね・・・・・・幾ら"兄弟"と言えどね?」

 

詩乃「きょ、兄弟って・・・・・・まさかSAOの頃に殺人ギルドに入ってたのは・・・・・・貴方のお兄さん・・・・・・!?」

 

新川「安心してよ・・・・・・朝田さんを1人になんてしないさ・・・・・・」

 

そう言って新川は詩乃のシャツに手を入れようとした。だが、詩乃はその手を掴んで止めた。

 

詩乃「まだ!まだやり直せる・・・!貴方が今まで勉強してきた時間が全部無駄になっちゃうんだよ・・・・・・!?」

 

新川「そんな時間どうだっていいさ・・・・・・この世界何もかも馬鹿なやつらばかりだ!!!!GGOで最強にさえなれればそれで良かった・・・・・・なのにゼクシードのクズが・・・・・・!!!!スピードこそが命だなんてホラを吹いたから僕は全てを失った・・・・・・!!!!何もかもをGGOへとぶつけてきたのに・・・・・・!!!!クソッタレ!!!!!!!!」

 

詩乃「ま・・・まさかそれが原因でゼクシードを・・・・・・!?」

 

新川「そうさ・・・・・・!!!!デスガンの伝説を広めるに格好の獲物だったのが奴さ・・・・・・!!!!」

 

詩乃「で、でも貴方知ってるでしょ!?今回のW優勝者のもう1人があのテツヤだって!!!!彼だってあなたと同じアジリティ特化型プレイヤーよ!?」

 

新川「・・・・・・何が言いたい・・・・・・!!!!」

 

詩乃「へ・・・・・・?」

 

新川「何が言いたい何が言いたい何が言いたい何が言いたい何が言いたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

新川は大声でそう叫ぶと詩乃の首を締め始めた。

 

詩乃「ぐっ・・・・・・!?」

 

新川「アジリティで勝てないのは僕の腕不足だと!!!!そう言いたいのか!!!!君は!!!!!!!!違う!!!!僕が悪いんじゃない!!!!全部・・・・・・全部あのゼクシードが・・・・・・!!!!!!!!」

 

新川は詩乃の首から手を離し、頭を抱え始めた。詩乃息を整えてから改めて新川の姿を見ると その姿は何もかもを破壊された後の無き凶器の人物・・・・・・そう、あの最終局面でのデスガンに似ていたのだ。

 

新川「まぁもうそんなのどうだっていいさ・・・・・・さぁ朝田さん・・・・・・これからは僕と君の世界を作ろう・・・・・・!どんなゲームがいい・・・・・・?ファンタジー系?それともミリタリー系?まぁなんだっていいよ・・・・・・朝田さんと夫婦になれればそれで!!!!!!!!」

 

新川は詩乃の身体を強く握り身動きを取れないようにした。身体が小さな詩乃に今の新川を跳ね返せる力は無かった。

 

新川「子供は何人欲しい!?君が望むなら僕は幾らでも頑張るよ!!!!だから・・・・・・一緒になろうよ朝田さん・・・・・・!」

 

詩乃「ひっ・・・・・・!?」

 

新川「あぁ・・・・・・アサダサン・・・・・・綺麗だよアサダサン・・・・・・僕だけのアサダサン・・・・・・!アサダサンのいい匂いも綺麗な髪も僕だけの物さ・・・・・・それにしても誰だか知らないけどいい話をリークしてくれたものだね・・・・・アサダサンがハンドガンで銃を殺した少女だなんて・・・・・・そんな話を聞いてから僕はずっと君一筋だった・・・・・・!!!!」

 

新川は詩乃の頭を撫でながらそう喋り段々と凶器を感じるような喋り方になっていった。

 

詩乃「っ・・・・・・!」

 

新川「だからこそデスガンのハンドガンは54式なのさ・・・・・・アサダサンは僕の憧れなんだ・・・・・・デスガンの原点は君なのさ!!!!!!!!」

 

詩乃「そんな・・・・・・そんなこと・・・・・!」

 

新川「さぁアサダサン・・・・・・今から予行演習と行こうよ・・・・・・!!!!君と僕で一緒になるんだ・・・・・・!!!!」

 

詩乃「そ、そんな・・・・・・嫌・・・・・・!嫌・・・・・・!!!!」

 

新川「泣いたって無駄さ・・・・・・あーもうこのシャツ邪魔だな!!!!!!!!」

 

新川は詩乃が着ていたシャツのボタンを全て引きちぎり、詩乃の上裸を顕にした。

 

詩乃「っ!?嫌ぁ!!!!」

 

詩乃は新川をつき飛ばそうとしたが、新川は更に強い力で詩乃を押さえつけた。

 

新川「無駄さアサダサン・・・・・・それともいいのかい?僕に歯向かってみなよ・・・・・・すぐにでも僕は君を殺せることを忘れない事だね・・・・・・」

 

そう言って新川は詩乃の腹部に押し当てていた注射器を更に強く押し当てた。詩乃のその存在に恐怖し身体に力を全て抜かしてしまった。

 

新川「そうさ・・・・・・そうしてればいいのさ・・・・・・僕が君の初めて全部を貰ってあげるからね・・・・・・!!!!」

 

新川はそう言って詩乃の涙伝う頬を舐めた。

 

詩乃「っ・・・・・・!!!!」

 

新川「あぁなんて甘いんだ・・・・・・僕だけの・・・・・・アサダサン・・・・・・!!!!」

 

詩乃「や・・・・・・やだ・・・・・・!」

 

新川「安心してよアサダサン・・・・・・キスは僕と君が繋がった時に取っておくよ・・・・・・それまで待っててアサダサン・・・・・・!!!!」

 

新川はそのまま自身の思うように行動を続けた。詩乃の胸を触り全身を舐めまわし、詩乃が恐怖で何も出来ないのをいいことに好き放題に触り続けた。

 

詩乃(何で・・・・・・何で私がこんな目に合わなきゃ行けないの・・・・・・?やっぱり・・・・・・人殺しは所詮人殺しなの・・・・・・?貴方と同じ空の下を・・・・・・歩いちゃいけないの・・・・・・?)

 

詩乃は恐怖で自分の世界にこもってしまった。そこは明るみのない詩乃のトラウマが常に周りで展開している詩乃の心の中。

 

詩乃(ごめんねテツヤ・・・・・・貴方がせっかく守ってくれたのに・・・・・・私・・・・・・汚されちゃう・・・・・・)

 

『よし、それなら俺がお前の家に行こう。それで俺の任務も全部終了だ。』

 

詩乃(っ・・・・・・今テツヤが来たらテツヤまで・・・・・・いや、テツヤが来るのは私が断ったんだ・・・・・・テツヤが来るわけ・・・・・・)

 

あの時テツヤに甘えておけば 後悔する詩乃はもう何も考えないことにした これからされることは全て夢だと思い込むことにしたのだった。

 

だが、その時だった。

 

『まだ諦めるには早いよ 詩乃。』

 

何者かが詩乃の肩を手を置いた。

 

詩乃『っ!?だ、誰!?』

 

『私だよ 詩乃。』

 

詩乃の肩に手を置いたのは 他の誰でもない詩乃自身・・・・・・いや、その詩乃のアバターであるシノンだった。

 

詩乃『っ!?し、シノン・・・・・・!?』

 

シノン『諦めちゃだめだってテツヤが言ってたの忘れたの?彼は諦めなければ活路が開けるってことを実際に体現したよ?』

 

詩乃『で・・・でも・・・私は弱い・・・・・・貴女と違って・・・・・・!!!!』

 

シノン『そんなの私だってそうだった。でも、貴女なら分かってるはずよ?シノンは弱い自分とお別れできたってことを。』

 

詩乃『っ・・・・・・シノン・・・・・・』

 

シノン『次は貴女の番よ 今までの自分と決別して 1歩前進してみよ!』

 

詩乃『・・・・・・GGO最強スナイパーに言われたら やるしかないわね。』

 

詩乃はそう言ってシノンに笑みを見せた。

 

シノン『その心意気よ!良い?諦めたら全部終わっちゃう。諦めなければきっと奇跡は起こるんだから!さぁ!行こう!』

 

詩乃『うん!』

 

詩乃はシノンの手を握り、暗いトラウマが覆う世界から脱出した。シノンの手の引く先には 光の指す世界が広がっていた。そこにはシルエットではあり誰かは分からないが1人の男が2人に対して手を伸ばしているように詩乃は見えた。

 

脱出したと同時に詩乃はふと我に返った。そこでは新川が注射器を手放し詩乃の下着を脱がそうとしていた最中だった。

 

詩乃「止めて!!!!!!!!」

 

下半身に顔を近づけていた新川は詩乃に思い切り顔面を蹴られ、その場に倒れ込んだ。

 

詩乃は大急ぎで玄関に向かい玄関の鍵やチェーンを外し、助けを求めようとしたが新川が詩乃の足を掴みその行く手を阻んだ。

 

新川「痛いじゃないか・・・・・・アサダサン・・・・・・アサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサン・・・・・・・・・!!!!アサダサン!!!!!!!!!!!!」

 

詩乃「い・・・嫌・・・!!!!!!!!」

 

新川は詩乃に覆い被さるように襲いかかり、再度詩乃に手を出そうとしたその時だった。

 

何者かが玄関の扉を開け、勢いよく新川の顔面に蹴りを入れたのだった。その勢いで新川は部屋に突き飛ばされた。

 

新川「ぐぶっ!?」

 

詩乃「っ!?だ、誰・・・・・・!?」

 

新川に蹴りを入れた人物は詩乃のすぐ真横にいた。暗くてよく見えずにいると第一声を口にした。

 

「ふぅ どうやら俺の勘が冴えてたみたいだ。大丈夫か?シノン。」

 

詩乃はその声を聞いて誰かとすぐに分かった。そう 助けに来たのは共にBOBを戦い抜き優勝をも共にした哲也だった。

 

詩乃「っ・・・・・・テツヤ・・・・・・!?」

 

哲也「悪いな お前の話無視して 少し胸騒ぎが・・・・・・ってなんでお前上裸なんだよ!?」

 

詩乃「そ、それは・・・・・・」

 

詩乃が事情を説明しようとすると、新川が哲也に襲いかかった。

 

新川「お前・・・・・・!!!!僕とアサダサンの子供作りを邪魔するなぁ!!!!!!!!」

 

哲也「邪魔はてめぇだ!!!!」

 

哲也は冷静に新川の拳を避けると、腹部に膝蹴りを入れ 怯んだところでもう一度部屋に蹴り飛ばし詩乃と距離をおかした。

 

哲也「何となく察したよ アイツに襲われたんだな。怖かっただろうけどもう安心だ。俺がアイツをどうにかしてやる。」

 

そう言って哲也は羽織っていたシャツを詩乃に着せた。

 

詩乃「で、でも彼は注射器を・・・!」

 

哲也「成程 あいつがデスガンの仲間か でもあんな貧弱な奴に力では負けないよ それとだ 1つ良いか。」

 

詩乃「な、何?」

 

哲也「俺はあいつを無理やりにでも止めるつもりだ。少し家が荒れるかもしれん 俺も片付け手伝うから少しばかり好きにしていいか?」

 

詩乃「貴方が無事ならなんだっていい!だから・・・だから絶対に死なないで!!!!」

 

哲也「了解!お前はそこにいるなり安全な場所にいるんだぞ? ええっと・・・・・・あ、詩乃。」

 

哲也はそう言って詩乃の頭を撫でた。新川のそれと違い詩乃は哲也のその行動に安らぎを得た。

 

詩乃「名前忘れてんじゃないわよ・・・・・・馬鹿哲也・・・・・・!」

 

哲也「悪い悪い♪さぁ!最後の仕上げだ!!!!」

 

哲也はそう言って新川に近づいた 立ち上がっていた新川は再度哲也に襲いかかった。

 

新川「僕のアサダサンさんに手を出すなぁ!!!!お前が!!!!お前なんかにぃ!!!!!!」

 

新川は哲也に掴みかかったが哲也は新川の手を強く握り潰そうとした。

 

新川「ぐっ!?」

 

哲也「てめぇ・・・・・・何も出来ない相手に卑劣な真似をしやがって・・・・・・!!!!挙句の果てには婦女暴行だ!?人の事舐め腐るのもいい加減にしやがれ!!!!!!!!」

 

哲也は新川の顔を思い切り殴り付け、新川は床に倒れた。

 

新川「うっ・・・・・・!?」

 

哲也「良く聞けクズ野郎!!!!人の命は人が易々と奪っていい物じゃねぇんだよ!!!!!!!!それを何人も殺しやがって・・・・・・!!!!てめぇは俺らSAOサバイバー全員の敵だ!!!!!!!!」

 

新川「うるさい!!!!元はと言えばゼクシードが・・・・・・奴が全て悪いんだ・・・・・・!!!!!!!!」

 

哲也「ゼクシードがお前に何をした!?盗みか!?ギルド追放か!?」

 

新川「奴は・・・・・・奴はアジリティが最強だと言っておきながら・・・・・・!!!!それを裏切った・・・・・・!!!!アジリティ型に変更したのに・・・・・・僕がGGOにどれだけ情熱を注いでいたかを知らずに!!!!!!!!」

 

哲也「っ・・・・・・アジリティで詩乃の知り合い・・・・・・お前まさか・・・・・・シュピーゲル・・・・・・か?」

 

新川「そうだ!僕はシュピーゲルとしてGGOをプレイしていた!!!!それがなんだ!!!!」

 

哲也「・・・・・・お前たしかこう言ったよな・・・・・・アジリティじゃやってられないだとかなんとかって・・・・・・」

 

新川「言ったさ!!!!実際にそうじゃないか!!!!何がアジ最強だ・・・・・・!!!!」

 

哲也「まさか・・・・・・お前がゼクシードを殺ったのは・・・・・・」

 

新川「嘘をついたあいつにはいい罰さ!!!!死んで後悔するんだな!!!!」

 

哲也「っ・・・・・・てめぇ・・・・・・自分がアジリティで勝てないのを逆恨みでゼクシードのせいにしたってのか・・・・・・!!!!」

 

新川「そうだ!!!!本来の僕なら今回だってBOBに!!!!」

 

哲也「ふざけんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!」

 

哲也は再度新川のことを思い切り殴った。新川はその衝撃で鼻血を出した。

 

新川「っ!?」

 

哲也「てめぇの腕が無いのをいいことに殺した!?どこまで命を冒涜すれば気が済むんだてめぇは!!!!!!!!」

 

哲也は新川の胸ぐらを掴み無理やり立たせた。

 

新川「な・・・・・・なんだと・・・・・・!」

 

哲也「今回のBOB優勝者知ってんだろ!!!!言ってみやがれ!!!!」

 

新川「それは・・・・・・シノンと・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

哲也「そうだ!!!!俺がそのテツヤだ!!!!!!!!」

 

新川「なっ!?」

 

哲也「俺はアジリティでも勝てたぞ!!!!アジリティじゃ無理だなんて理論も水泡だ!!!!てめぇが勝てねぇのを他人のせいにして言い訳述べてんじゃねぇ!!!!!!!!」

 

哲也はそう言って新川を殴りつけた。新川は勢いよく殴られた影響で詩乃の部屋にあるタンスに叩きつけられ、新川はその場で倒れタンスも倒れ新川はタンスの下敷きになった。そこまで大きいタンスではないため内蔵破裂等にはならないだろうけど男にしては華奢な新川の身にはかなり強い衝撃が走った。

 

新川「がぁ!?」

 

哲也「俺はお前みたいに自分の能力の無さを他人のせいにする奴が大嫌いなんだよ!!!!!!!!ましてやそれで人の命を・・・・・・!!!!人生舐めるのも大概にしやがれこのゲス野郎!!!!!!!!」

 

新川「う・・・うるさい・・・・・・・・・!!!!僕は強いんだ・・・・・・!!!!前回のBOBでも優勝出来るチャンスは合ったんだ・・・・・・!!!!全部全部あのゼクシードが・・・・・・!!!!!!!!」

 

新川はそう言いながら必死にタンスから抜け出そうと足掻いていた。

 

哲也「だから!!!!結局お前の実力不足が前回でも優勝を果たせず今シュピーゲルとして腐ってるんだろうが!!!!都合のいい免罪符使う暇があるなら少しでも強くなる努力をしやがれ!!!!!!!!詩乃は実際に変わったぞ!!!!!デスガンを前にしても怯むことなく弾丸を撃てた!!!!それは紛れもなく詩乃の成長あってこそだ!!!!」

 

新川「黙れ!!!!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

新川はタンスから脱出するとポケットから注射器を取り出し哲也に突撃した。

 

詩乃「っ!?哲也!!!!その注射器!!!!」

 

哲也「わかってるさ!!!!」

 

哲也は新川の単調な突撃を交わし、注射器を持っていた右腕を掴み通常ならば曲がらない方向へ力づくで曲げた。その瞬間に新川の右腕は酷い音を立てた。

 

新川「っ!?ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

新川はその場で右腕を抑えながら倒れ込んだ。

 

哲也「正当防衛だ。悪く思うな。」

 

哲也はそう言いながら新川をその場にあったCDコンポ用の延長コードで倒れていたタンスにくくりつけ身動きを取れないようにした。

 

新川「き・・・・・・貴様・・・・・・!!!!」

 

哲也「もうじき警察も来る そこで言う自己弁護でも考えておくこった。 最も 人殺しの自己弁護を聞くほど相手も暇じゃねぇと思うがな。」

 

哲也はそう言って 玄関にいる詩乃の元へ向かった。詩乃は思わず哲也に抱きついた。

 

詩乃「哲也・・・・・・!哲也哲也哲也!!!!」

 

哲也「もう大丈夫 おまえを殺そうとするやつはいないよ。」

 

詩乃「怖かった・・・・・・怖かったよ・・・・・・!!!!」

 

詩乃は哲也の胸の中で声を出しながら泣いた。今まで溜まっていた恐怖が一気に溢れ出したのだ。哲也は詩乃を優しく抱きしめ撫でながら詩乃の涙を受け止めていた。

 

哲也「よしよし・・・・・・もう安心だ・・・・・・良く頑張ったな・・・・・・詩乃・・・・・・」

 

詩乃「うん・・・・・・!」

 

安心する2人はその場で抱き合い続けた。だが、そこへ先程タンスに括りつけたはずの新川が現れた。

 

詩乃「っ!?新川君・・・・・・!?」

 

哲也「な、なんで!?縛りが甘かったか!?」

 

新川「あんな物で・・・・・・僕とアサダサンを離せるとおもうなよ・・・・・・お前なんか・・・・・・お前なんか・・・・・・!!!!!!!!」

 

新川の左手にはあの注射器が握られていた。

 

新川「あぁ・・・・・・そんなに仲良さそうに抱き合って・・・・・・そうか・・・・・・君はあのテツヤと・・・・・・それなら・・・・・・もう君なんていらない存在だ・・・・・・だから・・・・・・せめて僕が殺してあげるよ!!!!!!!!」

 

詩乃「っ!?」

 

新川はそう言って詩乃目掛け左手を振り下ろした。恐怖に足がすくんでしまった詩乃は避けられずにいた。

 

哲也「詩乃!!!!!!!!!!!!」

 

哲也は詩乃を庇うように立ち塞がった。そして新川の持つ注射器は哲也の心臓部へ突き刺さってしまった。

 

詩乃「て・・・・・・哲也・・・・・・!?」

 

哲也「ぐっ・・・・・・詰めが甘かった・・・・・・」

 

哲也はそう言ってその場に座り込むように倒れてしまった。

 

詩乃「哲也!?哲也!!!!」

 

哲也「わ・・・悪い・・・詩乃・・・」

 

詩乃「そんな・・・・・・何で・・・・・・私なんかの為に・・・・・・貴方が・・・・・・!」

 

新川「邪魔な男も消えた・・・・・・さぁアサダサン・・・・・・もう一度僕と・・・・・・!」

 

詩乃「・・・・・・元はと言えば・・・・・・貴方の・・・・・・アンタのせいだ!!!!!!!!」

 

詩乃は新川の腹部に突撃し、新川を倒れさせた。

 

新川「なっ!?」

 

詩乃「お前なんか!!!!!!!!」

 

詩乃はそう言いながらCDコンポを新川の顔に叩きつけた。

 

強く叩きつけた影響で新川はその場で気絶した。そして詩乃はすぐ様哲也の安否を気遣った。

 

詩乃「哲也!!!!哲也!?」

 

哲也「あーあ・・・・・・かっこ悪い死に方しちまうなぁ・・・・・・自分の詰めの甘さのせいで死ぬとは・・・・・・」

 

詩乃「そんな事言わないで!!!!お願いだから!!!!」

 

哲也「詩乃・・・・・・君だけのヒーローの最後・・・・・・見届けてくれ・・・・・・さよ・・・・・・なら・・・・・・」

 

哲也はそう言うと力を無くしたように息絶えた。

 

詩乃「え・・・・・・?いや・・・・・・いやよ・・・・・・こんなの・・・・・・いや・・・・・・貴方が死ぬ訳・・・・・・何で・・・・・・貴方が・・・・・・!!!!目を開けて!!!!お願い!!!!目を開けてよ哲也!!!!!!!!哲也!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

何度訴えても哲也は目を開けようとしない。詩乃は涙を浮かべながら哲也に抱きついた。

 

詩乃「死んじゃ嫌だよ哲也!!!!!!!!!!!!私ともう一度一緒に・・・・・・・・・・・・?」

 

詩乃は何か違和感があることに気づいた 死んでしまった哲也なら心臓が動いてるわけがないのに 心臓が強く鼓動していたのだった。

 

詩乃「・・・・・・あんたまさか・・・・・・死んだふりしてるんじゃないでしょうね・・・・・・」

 

哲也「あ、バレた?」

 

哲也はそう言って目を開けると、詩乃目掛けドッキリでしたかのようなウインクをした。詩乃はその哲也の顔を見て思わず力強く殴ってしまった。

 

哲也「うごっ!?」

 

詩乃「馬鹿!!!!!!!!ふざけんじゃないわよ!!!!!!!!人がこんなに心配してるのに死んだふりしてるなんて信じられない!!!!!!!!ほんとに死ね!!!!!!!!!!!!」

 

詩乃はそう言いながら哲也の顔を何度も殴った 最初の内は力強く殴っていたが、徐々に涙を流しながらの優しいパンチへと変わっていたのだった。

 

詩乃「ば・・・・・・かぁ・・・・・・!!!!ほんとに・・・・・・ほんとに心配したんだからぁ!!!!!!!!」

 

哲也「わ、悪かったよ詩乃 少しでも場を和ませたくて・・・」

 

詩乃「時と場合考えなさいよ!!!!この馬鹿!!!!」

 

哲也「ごめんなさい・・・」

 

詩乃「全く・・・・・・ほんとに馬鹿なんだから・・・・・・!!!!」

 

詩乃はそう言って哲也に抱きついた。

 

哲也「お前が無事で何よりだよ 詩乃。」

 

哲也も詩乃を抱きしめ返し今度こそ2人でこの平和を噛み締めあった。

 

詩乃「で、でもなんで貴方は生きてるの?あの注射器中身は心臓も止めるって・・・・・・」

 

哲也「それなら こいつが守ってくれたんだ。」

 

哲也はそう言って身につけていたペンダントを詩乃に見せた。そのペンダントは確かに薬らしきもので濡れていた。

 

そう、哲也が身につけてきた飛鳥との思い出のペンダントが哲也を守ったのだ。

 

詩乃「ペンダント・・・・・・貴方って運も良いのね。尊敬するわ。」

 

哲也「どういたしまして♪・・・・・・サンキューな 飛鳥。」

 

哲也はそう言って自分自身を守ってくれた飛鳥の想いが込められたペンダントを握りしめた。

 

哲也「あ、それはそうとだ シュピーゲルは?」

 

詩乃「さっきCDコンポ顔になげつけたから多分気絶してるとは思うけど・・・」

 

哲也「え!?あのでかい音そんなことしてたの!?お、恐ろしい娘・・・!」

 

詩乃「元はと言えばアンタが悪いんだからね!!!!死んだフリなんてしてなければ・・・・・・!」

 

哲也「分かってるよ 俺の仇討ちでやってくれたんだよな サンキュー詩乃♪」

 

詩乃「全く・・・・・・調子良いんだから・・・・・・」

 

哲也「さて・・・依頼人に連絡はしといたからもうそろそろ警察も来る そしたら本当に一件落着だ。」

 

詩乃「そうなのね それなら良かった。」

 

哲也「警察が来るまでひとまず散らかった部屋でも片付けるか?」

 

詩乃「・・・・・・ううん。今はこうしていたい。」

 

詩乃はそう言って再度強く哲也に抱きついた。

 

哲也「おいおい、女神がそんなに死神に甘えていいのか?」

 

詩乃「それじゃあ私は死神に射貫かれた女神ってことで♪」

 

哲也「全く とんだ女神様だな・・・ 分かったよ。」

 

哲也は詩乃のことを抱きしめ返し背中を優しくさすった。

 

詩乃は再度思った。新川の時は何も感じなかったが 哲也に抱きしめられるだけでこんなにも心安らいで 落ち着くことが出来るのは きっと詩乃が哲也に・・・・・・・・・

 

その後 詩乃の家に菊岡が呼んだ警察が到着し、新川は警察に連行され 哲也と詩乃の2人は病院に連れていかれ検査をした後に事情聴取等も受け 初めて互いの家に帰ることが出来た。

 

哲也は帰る前に詩乃の家に寄り、ちゃんと諸々の片付けをしてから帰った。

 

哲也「ふぅ。こんなとこかな。これでいい?」

 

詩乃「うん。色々とありがとね哲也。」

 

哲也「俺が荒したんだしこんくらいやって当然さ♪さて、そんじゃ彼女も家で待ってるしそろそろ帰るな またな詩乃。」

 

哲也はそう言って帰ろうとした。詩乃はその哲也の服を摘み哲也のことを止めた。

 

哲也「?どした?」

 

詩乃「あ、あの!折角だし優勝者同士で写真撮ろうよ!」

 

哲也「おっ!良いね!撮ろう撮ろう!」

 

詩乃「それじゃあ私の携帯で・・・」

 

詩乃は携帯を机に置き、セルフタイマーで写真を撮った。互いの健闘を称え合い腕を組んでの記念写真となった。

 

詩乃「ありがと哲也♪」

 

哲也「どういたしまして♪それじゃあその写真後で・・・」

 

詩乃「送りたいけど送る手段が・・・あ!連絡先!交換しよ?」

 

哲也「あ、そういやしてないっけ。うん 良いよ。RAINで良いよね?」

 

詩乃「うん。」

 

哲也と詩乃はここで初めて連絡先を交換した。念願の連絡先交換に詩乃は哲也のRAINアカウントをみて思わず微笑みを浮かべてしまった。

 

哲也「どうした?そんなに嬉しいのか?」

 

詩乃「ええ♪良い召使いが出来たなって思ってね♪」

 

哲也「なんだよそれ・・・んじゃ またな 相棒。」

 

哲也はそう言って詩乃の前に拳を出した 詩乃はその拳に拳を合わせた。

 

詩乃「えぇ。連絡来るの待ってるわよ♪」

 

哲也「俺もさ そいじゃな。」

 

哲也はそう言って詩乃の家を出て行った。

 

詩乃「・・・・・・哲也との写真・・・・・・♪」

 

詩乃は先程撮った写真を画面に映し、大事そうに抱えながらベッドに寝転んだ。

 

詩乃は今回の一件を通して 強く そして逞しく成長したのだった。

 

そして、気づいた時には女神と呼ばれた一人の少女は 死神と呼ばれた少年に魅入られてしまったのだった。それは 正しく"禁断の恋"と呼ぶに相応しい物だった。




遂にデスガンの仲間である新川恭二を取り押さえ、無事デスガン事件の全てを終わらせた哲也と詩乃。

そして詩乃はこの1件を通じ哲也にある想いを抱いてた。その想いとは?

GGO編も残り2話となりました。4月頭か中旬には終わらせられると思います。

次回もお楽しみに!
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