ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回で沖縄編最終回となります、前回の予告通りあのキャラとの出会いが!?

それでは一先ず本編をどうぞ!


Part138 旅行最終日~まさかの出会い~

旅行最終日の早朝、哲也と翔は他の皆より早く起きて砂浜で軽いランニングをしていた。

 

「まさかこんな時ですら走るとはな、何かあったのか?」

 

「良いか翔・・・ここのホテルの風呂といえばオーシャンビューが売りだ、だから昨日は早く起きて風呂に入ろうとしたのに気づけば朝飯10分前・・・・・・このガッカリ感分かるか!?」

 

「おめぇはしずかちゃんか、お前の風呂欲に俺を巻き込むなってのに。」

 

「まぁまぁお前だって走る気だったんだろ?なら良いじゃねぇか。」

 

「俺は走る予定じゃなくて散歩の予定だったんだ、わざわざ砂浜ランなんかしやがって・・・」

 

「そう言うなよ、もう上がりにするから。」

 

時刻は5時50分、もうすぐでホテルの大浴場が空く頃、哲也はこの朝一番の風呂を狙っていたのだ。

 

「お前も付き合えよ、翔。」

 

「わぁったよ。」

 

そんな訳で、哲也と翔は朝風呂に向かったのだった。

 

~大浴場~

 

「よし、こっちが男湯だな。」

 

「何当たり前のこと言ってんだよ?」

 

「お前と一緒にいたらこっちまで被害被りそうだからな、自称ラッキースケベ。」

 

「自称じゃねぇわ!」

 

と、2人は風呂に入っていたのだが、翔も哲也も知らなかったのだ

 

このホテルの大浴場は朝4時から利用可能で、6時のタイミングで男湯と女湯が入れ替わるようになっていたことを。

 

そして2人が男湯に入ったのは・・・5時59分の事だった。

 

~~~~~~~~~~

 

「見ろよ翔!この絶景を!!!俺はこれが見たかった!!!」

 

「朝からうるせぇやつだな・・・」

 

洗髪等一通り終わらせ露天風呂に向かった2人の目に入ったのは目前に広がるプライベートビーチ、美しい水平線はまるで吸い込まれるかのような美しさだった。

 

「それにしても初日も思ったけどすげぇ大岩だな、何かがあってもここに隠れられそうな。」

 

「俺達しかいねぇのに誰から隠れんだよ。」

 

「さぁ?それよかこんな綺麗なの木綿季と見れたらな~♪」

 

「別料金だが家族風呂入ればいいじゃねぇか。」

 

「それも考えたけど、たまにはお前とこうしてのんびりするのも悪くねぇ。」

 

「気持ちわりぃ野郎だな・・・なぁ哲也、今更だがあの時は悪かったな、お前の邪魔をして。」

 

「ん?どの時だ?」

 

「木綿季や明日奈が捕まってた時だよ、まさかあんな呆気なく捕まるとはな・・・」

 

「あん時か・・・・・・俺には選べなかったよ・・・・・・お前か木綿季かなんて・・・・・・」

 

「だが、もし俺がまた自我を失ってたらどうするつもりだったんだ?」

 

「・・・・・・さぁな・・・・・・もしかしたらお前も木綿季もどっちも失ってたのかもしれねぇな・・・・・・」

 

「・・・・・・サンキューな。」

 

翔は哲也の側に近づくと、照れくさそうに肩に拳を当てた。

 

「なんだなんだ?随分と素直じゃないの、悪いもんでも食ったか?」

 

「親友と風呂に入ってるからで片付けろ。」

 

「ったく、これからもよろしく頼むぜ。」

 

裸の付き合いとは普段とはまた違った1面が見れるもの、普段は言葉にはしない翔でも哲也には感謝してもしきれない恩は感じていた

 

だが、照れ臭さを感じたのか翔はもう風呂から上がろうとしていた。

 

「さて、俺はもう上がるわ。」

 

「え~まだ20分も経ってないぜぇ~?もっと浸かってようぜ~」

 

「うるせぇ、それじゃあな。」

 

そう言って翔は哲也を残し露天風呂から内風呂に戻っていた、少し寂しさを感じていた哲也だったのだが、ものの数秒で戻ってきた。

 

「ん?どした、やっぱまだ入りてぇんだろ。」

 

「・・・・・・・・・木綿季がいる・・・・・・・・・!」

 

「そうかそうか、木綿季がいるのか、そりゃ何よりで・・・・・・・・・は!?木綿季!?」

 

翔のその一言に最初は楽観的だった哲也も異変を感じ、勢いよく立ち上がっていた。

 

「木綿季だけじゃない、明日奈に琴音、鈴奈里香詩乃と女子組オールスターだ・・・・・・!」

 

「なにぃ!?な、なんで男子風呂にアイツらが!?」

 

「そんなこと知るか!?い、良いか哲也・・・この大岩を利用するんだ、コイツで一旦皆から見れないように身を隠して、皆が露天風呂に出てこの絶景に見惚れてる間に俺達は風呂から出る、それしか生き延びる道はねぇぞ・・・・・・!」

 

「しょ、勝算はあんのかよ!?」

 

「知るか!!!とにかく今はコイツで身を隠す!!」

 

翔の提案により、2人は大岩で身を隠すこと数分、彼の計算通り女子組は皆露天風呂に現れた。

 

「うわぁ~!朝だと凄い綺麗だね~!」

 

「凄い景色だね!和人君と一緒に見れたらな~」

 

「ここにアイツがいたらそれこそ大問題でしょうが。」

 

「お兄ちゃんであっても許しません!ここにいる皆で血祭りにあげちゃいます♪」

 

「わ、私は遠慮しておきます・・・」

 

「何言ってんのよ、哲也が死んだフリしてたとき珪子だってアイツのことぶん殴ってたじゃない。」

 

「あ、あれは哲也さんが悪いんです!」

 

「死んだフリ?彼に何かあったのかい?」

 

「ドッキリとか?」

 

「い、いやぁまぁ色々とね・・・本当、なんで平然と生き返ってたのかしら・・・」

 

「ふーん・・・今度哲也に聞いてみようかしら・・・ちょっと気になる・・・」

 

「まぁ、それこそここに哲也がいたらやることは決まってるよね~♪」

 

「やっぱり木綿季も抱きつきたい?」

 

「ううん?ボッコボコにする♪」

 

(何で!?)

 

「あら、木綿季ちゃんなら『哲也~♡』って直ぐ抱きつきそうなのに。」

 

「そりゃボクと2人きりなら良いですよ?でもこんな女の子が何人もいるのに哲也がお風呂に入ってきたりしたら・・・・・・」

 

一瞬だが醸し出されたヤンデレオーラを見た哲也は、今すぐにでもこの場から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

 

(しょ、翔!早く抜け出そうぜ!)

 

(馬鹿野郎!今行ったら袋叩きに会うオチだ!)

 

(知るか!ヤンデレ化木綿季の恐ろしさ知ってんだろ!?)

 

「あれ?何かそっちから音しなかった?」

 

((っ!?))

 

明日奈の一言で皆の視線は大岩に注視された、翔の提案はまさかの誤算だった。

 

(ま、まずい・・・これじゃあ俺まで変態のレッテル貼られる・・・!)

 

(てめぇそれでもチームの司令塔か!?)

 

(うるせぇ!な、何とかしろエース!)

 

(エースは捕手のリードあってこそ輝くんだろうが!?)

 

(こんな時にどんなリードしろって言うんだ!?)

 

「何かあるのかな?」

 

そう言って大岩の裏側を見たのは木綿季、そして木綿季は見つけてしまった、何とか身を隠そうと無駄なあがきをしている哲也と翔の事を。

 

「・・・・・・哲也・・・・・・?」

 

(バカ喋るな・・・!!)

 

(終わった・・・・・・)

 

「え!?て、哲也君がいるの!?」

 

「・・・・・・でも気のせいだったみたい♪」

 

「き、気のせいって、本当にあのバカそこにいるの?」

 

「うーんでも翔もいるんだよ・・・・・・翔がこんなことするはずないから今目の前にいる哲也も多分ボクが見てる幻なのかも・・・・・・」

 

「し、翔君が?」

 

「哲也1人なら疑うが、翔も見るなんてそれはきっと幻覚だ、昨日一昨日と遊びっぱなしで疲れているんだよ、木綿季。」

 

(ど、どういうこと・・・!?)

 

(哲也、翔、男女のお風呂が変わる時間見た?)

 

(へ?い、いや見てないが・・・)

 

(翔ですら見てないなんて・・・いい?6時には男女間が入れ替わってるの、どうせ哲也の事だから翔も連れて来て長湯してたんでしょ?ボクが何とか誤魔化すから、それまでここで我慢してて!)

 

((木綿季・・・・・・!!!))

 

その時2人にとって、木綿季は神様にも見えた、神様仏様木綿季様と2人は何度も唱えていた。

 

「ほら、皆でサウナでも入ろうよ!誰が1番に脱落するか競走だよ~!」

 

「よーし乗った!脱落者は牛乳奢ってもらうわよ!」

 

木綿季のけしかけたサウナ競走で基本負けず嫌いの皆はその勝負に乗っていた・・・のだが。

 

「ごめん、私はパスするね、サウナ苦手で・・・」

 

(なにぃ!?)

 

そう、渚1人だけ残ってしまったのだ、流石に断られては木綿季もどうしようもなく、哲也と翔の2人に申し訳なさそうに手を振ってサウナへと向かっていった。

 

(ど、どうすんだ翔!?1番厄介な姉ちゃんが残っちまったぞ!?)

 

(知るか!!!弟らしく何とかしやがれ!!!)

 

(弟が万能だと思ってんのかこの野郎!?)

 

「そこにいるんでしょ哲也、翔君。」

 

((っ!?))

 

「全く、翔君がいるのに何してるのよ、ほら、木綿季ちゃんが気を利かしてくれた間に早く風呂から出ちゃいなさい、今なら私達以外誰もいないから。」

 

(わ・・・罠か・・・!?姉ちゃんがこんな聖母みたいなこと言うわけ・・・)

 

(知らん!でもこうなったら今のうちに出るしかねぇだろ!?)

 

「ね、姉ちゃん?俺だ。」

 

「分かってるわよ、翔君もいるのね?」

 

「は、はい・・・」

 

「ほら、早く出ちゃいなさい、何かあったら私が弁明するから、ね?」

 

「姉ちゃん・・・!」

 

「ありがとうございます渚さん!」

 

こうして2人は左右それぞれ岩から離れようとしたが、目の前の光景を疑わざるを得なかった。

 

「はーい哲也1人地獄へごあんなーい♪」

 

そう、そこにはサウナに言っていたはずの木綿季達が腕を組んで仁王立ちしていたのだから。

 

「なにぃ!?さ、サウナに行ったんじゃ!?」

 

「アンタを騙す為の嘘よ、上手く決まったわね木綿季ちゃん♪」

 

「だ、騙したな姉ちゃん!?」

 

「さぁ?女湯入ってるスケベが悪い。」

 

「まさか翔さんまでこんなことするなんて・・・!」

 

「ま、待て直葉ちゃん!?俺はコイツに・・・!」

 

「まぁ翔も男ってことね、まさか哲也と同じことをするなんてね・・・」

 

「コイツと一緒にするな里香!!」

 

「なんで全責任俺に押し付けんだよてめぇは!?」

 

「ねぇ哲也?琴音と詩乃と鈴奈が死んだフリの件気になってるみたいだよ?今から実践して見よっか♪」

 

「哲也・・・信じてたのに・・・」

 

「アンタはいつも・・・懲りない男ね・・・!」

 

「昨日の僕を殺したいよ・・・こんな覗き魔に僕の身体を預けていたなんて・・・!!!」

 

ほぼ全員から殺意を向けられてるこの状況で、翔は振り絞るような声で哲也に話しかけた。

 

「・・・・・・哲也・・・・・・」

 

「なんだ!?なんかこの窮地脱する術が・・・」

 

「お前なんかと風呂入らなきゃ良かった・・・!」

 

「諦めたなテメェ!?」

 

「それじゃあ皆♪死刑開始♪」

 

「え、ちょ、ちょっと待って、ねぇ!ねぇ木綿季!?これは誤解・・・」

 

哲也の懇願もそこまで、木綿季から頬をビンタをされたのを皮切りに哲也と翔は皆からボコボコにされたのだった。

 

~~~~~~~~~~

 

「そうかそうかスグや明日奈のいる風呂場に入っていたのか哲也君・・・・・・!!!!」

 

「てめぇついに女風呂覗きは愚か直で女風呂入りやがって・・・・・・!!!!」

 

「ギブギブギブ・・・・・・!!!」

 

あの後、俺は皆からそれはもうボコボコにされ、挙句の果てに今回の件を和人達にもチクられ和人には海老反り固めを喰らいながらクラインには4の地固めをさせられもう踏んだり蹴ったりだった。

 

だが・・・・・・

 

「その割にはお前は無傷なんだな・・・翔・・・」

 

「あ、あぁ・・・何か知らんが助かった・・・」

 

そう、翔は何故か無罪放免を食らっていた 曰く

 

『どうせ哲也に誘われたのを断れなかったんでしょ?』

 

と里香が。

 

『翔君は悪くない、悪いのはこのバカだからね。』

 

と姉ちゃんが。

 

『親友に罪を押し付けるとは恥を知れ!』

 

と鈴奈がそれぞれ翔に対する無罪を主張

さらに言えば

 

『まぁとりあえずこういう時哲也が悪いって相場が決まってるからね♪』

 

と木綿季の一言で翔分の罪も俺に被せられ、それはもうズタズタのメタメタにされました。

 

「なんで・・・・・・俺は風呂楽しんでただけなのに・・・・・・!!!」

 

「そのなんだ・・・確認不足だったのは認めるが、普段の行いの結果だ哲也。」

 

「だ、大体あん時味方のフリしたの酷くねぇか!?あんな計画的にあだだだ!?」

 

「計画的に覗いたのかお前は・・・!!」

 

「将来の嫁さんいるっつうのにテメェは!!!」

 

「え・・・エギル・・・助けてぇ・・・!」

 

「ご愁傷様だな・・・」

 

結局、朝から風呂入ったのにそれ以上に疲れ果て朝飯の時間。

 

だが、昨日同様俺の食は進まなかった・・・

 

「全く、彼女もいてアンタに猛アタックかける子もいると言うのに何でわざわざ女風呂なんかに入ったの?」

 

「違う!事の経緯は説明したろ!?それなのに執拗にボコボコにしやがって!」

 

隣に座ってきた里香が俺に未だ文句を言う、経緯は翔と俺で腐るほど説明したというのに身体中絆創膏まみれのこのザマだ。

 

「まぁ普段のツケよ、木綿季から聞いたわよ?詩乃にキスされたり琴音とお風呂入ったり、普通に考えれば超ごほうび貰ってるんだからそんくらいの罰は受けなさい、幾ら英雄といえど限度があるわよ。」

 

「そ、それは・・・」

 

「ほんとだよ!!ボクがいるのに!!!!」

 

もう片方の隣には大量の朝飯を運んできた木綿季が来た、そう、そもそもことの発端はコイツだ。

 

「なぁ木綿季・・・俺と翔で何度も説明したろ・・・しかもあん時理解してくれてたじゃん・・・なのになんで・・・」

 

「ふんっ!どうせボクがいない時に琴音とか詩乃とか鈴奈に何かしでかすのが哲也なんだから前借りで怒ったの!」

 

「未遂の事象で怒るな!!疑わしきは罰せずだろうが!!」

 

「アンタは前歴がありすぎなのよ、このドスケベ男。」

 

「そうだそうだ!哲也のエッチ!!!」

 

「勘弁してくれぇ・・・・・・」

 

結局、左右からエッチスケベの大合唱で俺の朝食タイムは終わり、チェックアウト前の時間に。

 

「うっし、忘れもんねぇな。」

 

「あぁ、大丈夫なはずだ。」

 

「土産も買ったけど郵送できるから助かったぜ~♪家帰って地酒を飲むのが楽しみだ♪」

 

姉ちゃんからも女子組は撤収準備が出来てる連絡を貰ったから、後はホテルから出るだけだ。

 

そう思っていたのだが、唐突にホテルの電話が鳴り近場にいたエギルがそれを取ると、受話器を俺に渡してきた。

 

「哲也、お前宛だ。」

 

「俺?なんだろ・・・お電話変わりました、荒波です。」

 

『荒波様、この度は当ホテルをご利用頂きありがとうございました、宜しかったら紺野様、一ノ瀬様とご一緒にロビーまで来ていただけないでしょうか?』

 

「え?は、はぁ、分かりました。」

 

『到着しましたらロビー前の呼び鈴を鳴らしてくださいませ、それでは。』

 

「なんだって?」

 

「いや、なんか俺と木綿季と鈴奈を連れてロビーに来いだとさ、じゃあ俺は2人連れて先行くわ。」

 

「ところで哲也よ、つかぬ事聞くが電話の声の主・・・男か?」

 

「へ?いや、女性だったけど・・・」

 

「よし先に言っておく、お前なんか死んじまえ!!!!」

 

「んだとこの髭!?」

 

とにかく、相手の呼び出しに応えるために木綿季と鈴奈を連れ、3人でロビーに出向いた。

 

~ホテル内・ロビー~

 

「なんでボク達のことを呼んだのかな?」

 

「な、何かしてしまったのだろうか・・・」

 

「そんときゃ謝ろう、とりあえず呼び鈴鳴らすぞ。」

 

ベルの音が優雅なロビーに響き渡る、数秒程で凄く綺麗な女性が出てきた。

 

「お待ちしておりました、荒波様。」

 

「い、いえ、ところで、なんで俺達を?」

 

「積もる話もありますから、どうぞこちらへ。」

 

そう言って案内されたのはまだ開店準備中のバーだった。

 

「い、いや俺達未成年・・・」

 

「お気になさらず、根回しはしてますから、ね♪」

 

本来断るべきなのだろうが何故か俺達3人は女性に抵抗することが出来ず結局、女性の言うことを素直に聞くことにし 俺達はバーに入った。

 

「さて、何から話したら良いかな・・・」

 

「あ、あの・・・僕達は何か失礼なことでもしてしまったのでしょうか・・・」

 

「・・・・・・そうじゃな、この話し方の方がお主らも会話しやすいじゃろう。」

 

そう言うと彼女はバーの椅子に座ると、片手に扇子を、そして足を組み座った

その姿はどこかで見た覚えのある物で、喋り方もまた同様だった。

 

「さて、こうしてお主らに会えて光栄じゃ、まさか本当に出会えるとはのう。」

 

「あ、あのーボク達あったことありましたか・・・?」

 

「無論じゃ、まだ気付かぬのか?"レイ"。」

 

「っ!?な、何故僕のプレイヤーネームを・・・!?」

 

「鈴奈のプレイヤーネームを知ってて俺達を呼び出した・・・・・・?」

 

「そうなると・・・・・・ボク達の関係者だし鈴奈をALOで知ってる・・・・・・?」

 

「っ!?ま、まさか貴女は!?」

 

「正解にたどり着いたようじゃな。」

 

俺と木綿季の一言にまるで雷にでも撃たれたかのように震える鈴奈、するとまるで鈴奈はカノンを目前にしたかのようにその場に跪いた。

 

「な、何やってんだよ、んなカノンがいる時みてぇに・・・・・・カノン・・・・・・カノン!?」

 

「あー!?も、もしかして・・・・・・!?」

 

「そうじゃ、インプ領主であるカノンとは妾のことじゃ。」

 

俺と木綿季は驚きを隠せなかった、まさかこんな場所でリアルのカノンと会うことになるなんて想像にもしていなかった。

 

「も、申し訳ございませんカノン様!なんとお詫びをすれば・・・・・・君も詫びろ哲也・・・・・・!」

 

鈴奈は俺の頭を鷲掴みにするとその場で土下座の体制に強制的にさせられた。

 

「構わん、いつも言っているじゃろ?妾の前では無礼講だと。」

 

「カノンがそう言ってんだから良いだろうが離しやがれ・・・!!!」

 

「君には上司を敬うと言う気はないのか・・・!!」

 

「そ、それよりカノンってリアルでもそんな話し方してるの?」

 

「今のは役作りじゃ、この方がお主らもわかりやすいと思ってな・・・」

 

そう言ってカノンは立ち上がると、土下座していたさせられていた俺と鈴奈を立ち上がらせた。

 

「さて、改めて自己紹介させていただきます

私の名前は狩野詩音(かのうしおん)といいます 初めまして、荒波哲也君、紺野木綿季さん、一ノ瀬鈴奈さん。」

 

「こちらこそよろしく、詩音・・・さん?」

 

「詩音で良いですよ、その方が君は呼びやすいでしょう?」

 

「わ、分かった、そうさせてもらうよ詩音。」

 

「い、い、一ノ瀬れ、鈴奈といいます!!!か、かにょ!狩野様と会えてこ、光栄です!!!」

 

鈴奈はカミカミになりながら詩音に深々と礼をしていた、鈴奈らしいというかなんというか、詩音への忠誠心は凄まじいの一言だ。

 

「気にせず気軽に呼んで、鈴奈。」

 

「し、しかし!!」

 

「今はカノンじゃなくて詩音なんだから、ね?」

 

「・・・・・・分かりました、ですが貴女への敬語を僕は止める気はありません、詩音さん。」

 

「それでいいの♪」

 

「紺野木綿季だよ!よろしくね詩音さん!」

 

「よろしく、木綿季さん。」

 

さて、こうして改めて見る詩音の姿はALOでの妃のような風貌をそのままリアルに持ってきたかのような見た目だ

 

それでいて凄く大人らしく礼儀もなっている、大人と言うものを1番体現している姿だ。

 

「な、なぁ詩音 なんでアンタ俺達がその、ALOのテツヤやユウキ、レイだと思ったんだ?」

 

「ホテルの予約一覧見た時から哲也と木綿季って名前に違和感は感じてたんだけど、今朝の哲也君の騒動を見て確信したの。」

 

「け、今朝の騒動ってまさか・・・」

 

「えぇ、君が木綿季さんや鈴奈にそれはもう酷いことにされてたのは見させてもらったわ、その時の鈴奈の姿を見て、ALOのレイそっくりの動きだったし、木綿季さんや哲也君の言動も瓜二つで コレで偽物ならおかしいって思える位だったわ。」

 

「な、なんて所を・・・・・・哲也!!君の覗きのせいで初対面の詩音さんにとんでもない姿を見せてしまったではないか!!!」

 

「だからあれは何度も説明しただろうが!?俺と翔は男湯に入って!後からきたお前らの時には男女間が入れ替わった事故だと!!!」

 

「あ、あれ実は私が仕込んだの♪」

 

「はい!?仕込んだ!?なぜ!?」

 

「本当は哲也君と木綿季さんがイチャイチャしてる所を見て確証を取ろうとしたんだけど、結果オーライね♪」

 

「良かねぇよ!!!お陰で身体中傷だらけだよ!!!」

 

「あら・・・鈴奈、チェックアウトまで後何分ある?」

 

「後30分程・・・」

 

「じゃあ後20分はあるわね、哲也君、そこに横になって。」

 

詩音はそう言うとバー内にあるソファに目をやった

 

俺は言われるがまま、ソファに横になった。

 

「さて・・・それじゃあ行くわ。」

 

詩音はそういうと背面にタオルをかけ簡単に俺の身体に触れてきた。

 

「え、は、はぁ・・・・・・はぅん!?」

 

急な刺激、それは詩音が俺の首筋に何かをして身体全体に迸った。

 

「身体中ガチガチね・・・何かスポーツは?」

 

「や、野球・・・」

 

「じゃあ・・・」

 

「ぁぃ・・・!?」

 

詩音が肩と首筋の間に指を当ててきた、凄まじい程の刺激だった。

 

「あ、あの・・・詩音さん・・・?」

 

「一体何を・・・」

 

「今日の彼への罪滅ぼしかな・・・うわっ足もパンパンね・・・この調子だとポジションはピッチャーね?」

 

「な、なんでひょんなことぉ!?」

 

結局、約20分間詩音は様々な部位で刺激を与えてきて、俺の身体はボロボロもボロボロに・・・

 

「うん、こんなとこね、哲也君?起きてご覧。」

 

「ひ、ひでぇよ詩音・・・俺が何をしたって言うんだ・・・」

 

「まぁまぁ、肩動かしてご覧。」

 

詩音にそう言われ普段通り肩を動かした、するとどうだ、普段の重さはどこへやら、凄まじい程に軽かった。

 

「っ!?か、軽い!?」

 

「足はどう?」

 

「足・・・」

 

普段はフィールディングやランニングでいつ足が攣ってもおかしくないのに、俺の両足の疲労は嘘のように無くなっていた。

 

「す、すげぇ!!身体が軽い!!」

 

「ふふっ、前にしてあげたでしょ、マッサージ。」

 

「哲也に?いつですか?」

 

「レネゲイドとの対戦の時、シグルドを倒した哲也君にご褒美を上げたの。」

 

「そういやあん時もすんげぇ気持ちよかったな・・・」

 

「じゃ、じゃあ詩音さんはこのホテルの専属のマッサージ師ですか・・・?」

 

鈴奈の問いに否定で返す詩音、だが俺に何かを手渡してきた。

 

「私、全国飛び回るマッサージ師をやってるの このホテルはお得意様って奴で長い付き合いだから簡単な業務も請け負ってるの 何かあったら呼んで 3人には特別に施術費用も出張費もタダでやってあげるから♪」

 

「ぜ、全国マッサージ!?」

 

改めて見たそれは名刺だった、そこには様々な資格が羅列されていて、とにかく詩音はすごいマッサージ師なんだと理解した。

 

「でもすげぇ腕前だ・・・リピーターになりたい・・・」

 

「主な活動範囲は東京圏内なのだけど、皆は今どこに住んでるの?」

 

「俺と木綿季もその近辺だ。」

 

「僕もです。」

 

「なら、何かあった時はすぐ呼んでね、お主らの領主としてすぐ駆けつけるからの。」

 

先程までの礼儀の正しい詩音はどこへやら、今度は女帝とも言っていいカノンに戻っていた。

 

「ところで、なんで詩音とカノンで喋り方を使い分けてるの?」

 

「だ、だって領主なんてやるんならあれくらいしなきゃと思って・・・そう思ってたけど別にサクヤは普通だしアリシャなんて・・・今更キャラ変えるのも・・・」

 

「ま、まぁカノンはカノンで詩音は詩音で良いんじゃないか?なぁ鈴奈。」

 

「僕にとっては詩音さんであろうとカノン様であろうと従うのみです。」

 

「それじゃあ、鈴奈の前では威厳を保たせてもらうわ♪」

 

こうして、詩音との出会いを経てチェックアウト時刻になった俺達はロビーにいる皆に合流した。

 

「哲也 チェックアウトはしといたぞ。」

 

「サンキューエギル、んじゃあ行くか。」

 

「ちょ、ちょっと待てよ!!だ、誰だそこの超美人の人は!?」

 

「あぁこの人は・・・」

 

「先日こちらの3名の忘れ物を確認したので届けていたんです ね?」

 

「え?で、でも・・・」

 

俺が詩音のことを話そうとしたが、口を手で軽く塞がれてしまった。

 

(君達はインプだから繋がりがあるけど、彼らはBOBを見てる時にご一緒したくらいでまだ繋がりが薄いから、私の正体は内緒にしてね。)

 

(で、でもリズ位には・・・)

 

(確かに彼女も気になるけどそうなるとズルズル行っちゃうからさ、今回は君達だけでお願い♪)

 

(わかった、でもちょっと協力して欲しいことがあるんだ 良いか?)

 

(協力?)

 

~スターオーシャンホテル・プライベートビーチ~

 

「はい、皆さん並んで~」

 

俺が詩音に頼んだ協力とはホテル付近で撮る皆での集合写真だった、俺や木綿季単体だったり女子組男子組それぞれの写真なら撮ったが全員となるとまだ撮れてないため、最後に最高のビーチをバックに撮ってもらうことにした。

 

「て、哲也!ぼ、ボク!う、写ってる!?」

 

このメンツでの背丈上位の俺や翔、エギルが1番後ろにいるのだが木綿季は俺の隣で移ろうとぴょんぴょん跳ねていた。

 

「そ、そんなに一緒に映りたいなら俺が前いくよ。」

 

「わーい♪」

 

こうして、俺が真ん中に座り込み、その膝の上に木綿季が座り、左右に琴音と詩乃 俺の真後ろに姉ちゃんがいる形になった。

 

無論和人の付近は明日奈や里香達が陣取っていた。

 

「それじゃあ撮りますよ~」

 

その一言の直後だった、琴音は俺の右腕に抱きつき、詩乃が俺の左腕に、姉ちゃんは俺の首筋に後ろから抱きつき始めた。

 

「お、おい!?」

 

「まぁまぁ♪」

 

「ちょっと位良いじゃない♪」

 

「お姉ちゃんなんだから文句は受け付けないわよ 哲也♪」

 

結局、数枚撮ってくれた写真の過半数俺は3人に抱きつかれていたが、それ以外はほぼ完璧とも言える写り具合だった。

 

「哲也君、写真の映り具合はどうかな?」

 

「あ、あぁ バッチリだ。」

 

「凄い人気具合ね、でも鈴奈に抱きつかれたいならもっとあの子から評価を貰わないとね♪」

 

「やめてくれ・・・これ以上木綿季の浮気認定対象が増えるのはゴメンだ・・・」

 

「それもそうね♪じゃあ哲也君、これで私の出番はおしまい?」

 

「あぁ、助かったよ詩音 忙しいだろうから会える機会は少ないかもしれないが 今後はこっちでもALOでもよろしく頼む。」

 

「無論じゃ、哲也こそ謀反なぞ起こすでないぞ?」

 

「分かってるさ、またな 詩音。」

 

俺は詩音と握手を交わし、皆の元に戻った。

 

「なぁなぁ結局あの人はなんなんだよ!?いっつもテメェばっかり美味しい思いしやがって・・・・・・この写真も見ろ!!美少女4人から甘えられやがって!!!」

 

「あの人はさっきも言った通りだ、写真については和人だって明日奈や直葉ちゃんに抱きつかれてんじゃねぇか!俺ばっか責めんじゃねぇ!」

 

「明日奈さんや直葉ちゃんは恋人であり妹じゃねぇか!」

 

「じゃあ木綿季と姉ちゃんは特別勘定だ!!」

 

「なら詩乃と琴音はどう説明する気だ?」

 

俺とクラインの醜い罵りあいに途中参加してきた翔から指摘が入るが、その琴音と詩乃はと言うと・・・

 

「ふふふ~どういうことか説明してよ琴音と詩乃♪」

 

「い、いやあのね?ちょっとテンション上がっちゃって・・・」

 

「それでちょうど発散できるのが哲也の腕だったの・・・」

 

絶賛、木綿季からお説教の途中だった。

 

「珍しいね、哲也君じゃなくて琴音ちゃんやシノのんに怒ってるの。」

 

「俺に甘えてる時に妨害したからじゃないかな・・・」

 

「渚さんはセーフ判定なんですか?」

 

「姉ちゃんは姉ちゃんだからじゃねぇかな?ほら木綿季、テンション上がったんなら誰だってあんくらいするさ、翔だって今日女風呂入ったろ?」

 

「そ、そうそう!翔がやったみたいな事だよ木綿季!」

 

「だ、だから許してくれないかしら?」

 

「それもそうだね♪翔ですら女湯入るくらいには楽しい旅行だったもんね♪」

 

「そうそう、分かればいいんだ、なぁ翔?」

 

「何もかもが違う!!!!ぶっ飛ばすぞテメェ!?」

 

こうして、ホテル前での最後の一時を過ごしたのだった。

 

~~~~~~~~~~

 

行きと同様に帰りもホテルから空港への直通バスで空港に向かう、空港に着いたのが10時半で帰りの便は午後13時発なので余裕を持った行動を取れていた。

 

「さて、搭乗手続きまで後1時間はあるから各々自由に過ごしてくれ、絶対に遅れるなよ 特にクライン。」

 

「なんで毎度俺なんだよ!?哲也とか和人の方が彼女とイチャイチャしてたとかで遅れる可能性あるだろうが!?」

 

「とりあえずバカはほっといて行くとするか・・・」

 

「ボクも行くー!」

 

「うん、おいで木綿季。」

 

隣に付いてきた木綿季の手を握り、軽く空港の中を探索することにした。

 

「そういえばお土産とかは買った?」

 

「あぁ、野球部用に買っといたし親父や母さんようには姉ちゃんと折半で買えた 渡したい人の分は買っといたから大丈夫だよ。」

 

「なら良いんだ♪あ、菊岡さん用には買った?」

 

「一応な、不本意だが今回の旅行はあの人のおかげだからな 木綿季は?」

 

「ボクもおじいちゃんとおばあちゃん、お姉ちゃん用に買って、後はボクも野球部の皆に渡せるように琴音と出し合って買ったんだ♪」

 

「なんだ、木綿季もか?翔も買ったって言ってたし買いすぎたな。」

 

「買いすぎに越したことはないよ!誰かに行き渡らなかったら大変だよ!」

 

「それもそうだな、後は・・・木綿季 せっかくなら何かお揃いで買わないか?」

 

「そう来ると思ってました♪はい♪」

 

木綿季が何かを手渡して来たので見てみると、それは小さな貝殻のキーホルダーだった。

 

「ボクの持つやつと合わせるとハート型になるんだ♪」

 

「へぇ、それは良いな サンキュー木綿季♪」

 

木綿季へのお礼に撫でてやると、もっと撫でてと言わんばかりに頭を手に押し付けてくる

 

それに応えるためにわしゃわしゃと犬を撫でるようにしてやると心底気持ちよさそうに目を瞑っていた。

 

「えっへへ~♪」

 

「そいじゃあ土産は完璧だな もうやり残したことはないか?」

 

「うーん・・・・・・」

 

2人で本当にやり残しがないかと悩んでいたが、そこに姉ちゃんがやって来た。

 

「いたいた、探したわよ2人共。」

 

「どうした?もう時間か?」

 

「ううん、時間じゃないけどさ あの写真撮った6人で写真撮らない?」

 

「あの写真?」

 

「これよコレ。」

 

姉ちゃんが携帯で見せてきたのはビーチで砂に埋められ周り5人に砂で出来たおっぱいを指さされていた俺の写真だった。

 

「あぁ・・・この時のか・・・」

 

「あの時は楽しかったな~♪」

 

「お前らはな!?写真撮るのは良いけど何かあったのか?」

 

「いや?この6人が揃った写真がこれだけだと流石にアンタが可哀想かなと思ってさ、木綿季ちゃんは良い?」

 

「はい!ボクも撮りたいです!」

 

「じゃあ行こっか♪」

 

こうして、沖縄最後にあの時の面子で写真を撮ることになった。

 

「よっ、待たせて悪いな。」

 

「ううん、こちらこそ急なお願いなのに聞いてくれてありがと哲也♪」

 

「あの写真だけじゃ貴方が可哀想だと思って、琴音が提案してくれたの。」

 

「感謝するんだね、あんなみっともない写真だけじゃなく普通の写真も撮らせてくれる僕達にね。」

 

「お前あの後聞いたぞ!?俺に乳盛る提案したのは鈴奈だって!」

 

「なんの事かな?」

 

まるで僕は関係ないとでも言いたげな鈴奈の表情を見ると、あの時幽霊にビビりまくっていた鈴奈の映像でも撮れば良かったと後悔した。

 

「何よからぬ事を考えてるんだこのスケベ。」

 

「るせぇ!良いから撮るぞ!」

 

写真はあの時同様に明日奈に依頼

配置は俺を中央にし木綿季をその前にして俺が木綿季を後ろから抱きしめる構図にして、後はそれぞれが横並びになっていた。

 

「じゃあ撮るよ~!1+1は~?」

 

明日奈の問に対して皆で声を合わせ

「2~♪」

と答え、その瞬間に写真を撮ってもらい、見せてもらった写真は皆が最高の笑顔でいた結構いい写真だった。

 

「ありがと明日奈♪」

 

「どういたしまして♪これで哲也君の木綿季の彼氏としてかっこいい所もある写真が撮れたね♪」

 

「全くだ、サンキュー明日奈。」

 

「普段から胸胸言ってるんだから素直に感謝しなさいよね、このスケベ。」

 

「誰が普段から言ってるんだ!?特にダントツぺったんこの姉ちゃんの前では口が裂けても言わん!!!」

 

「誰がダントツよこのエロ男!!!」

 

「まぁまぁ、哲也君が渚さんについて答えられるのも普段から見てるからだもんね♪」

 

「普段から見なくても答えられるわ!このトリプルA!!!」

 

「こう見えてもBはあるわよこのバカ!!!」

 

「嘘をつくな!揉んだ感じは絶対木綿季より小せえAだ!」

 

「トップとアンダーの差でBよ!!!」

 

「盛るな!」

 

「盛ってないわよこのシスコン!」

 

「やかましいブラコンが!」

 

「ね、ねぇ哲也 貴方の言い方だと渚さんのも揉んだみたいに聞こえたけど・・・」

 

「ちょっと事故でな・・・」

 

「何が事故よ!自分から3回は揉んできたくせに!」

 

「その内1回は姉ちゃんからの懇願だろうが!」

 

額を合わせ間近くで睨み合いをしていたが、馬鹿らしくなり互いに顔を背けた。

 

「ほんとに困っちゃうよ・・・哲也の浮気性には・・・」

 

「全くね、このスケベヒーロー。」

 

「ヒーローって英語表記だとHにEROだよね。」

 

「じゃあやはり哲也はスケベだね、このエロエッチ男め。」

 

「ねぇもうちょっとマシな表現ない!?」

 

結局、搭乗手続き前も姉ちゃんとの口喧嘩で時間は過ぎ その後は木綿季とイチャイチャしてるといよいよ飛行機の時間。

 

帰りもビジネスクラスの為ゆっくり過ごそうとしていたのだが、3日間の疲労がここに来て爆発したのか気づいた時には夢の中だった。

 

「明日奈・・・ボクも寝ちゃうね・・・哲也も寝ちゃったし・・・」

 

「うん、お休み木綿季 それにしても・・・」

 

明日奈は哲也が眠る後ろの席を見た そこには隣に座る渚と手を繋ぎ、渚は哲也の肩に頭を預けるように眠る 仲睦まじい2人の姿があった。

 

「ねぇ・・・ちゃん・・・」

 

「てつやぁ・・・」

 

「ふふっ、本当にお似合いの姉弟だね哲也君、渚さん♪」

 

明日奈は幸せそうに眠るそんな2人の写真を撮っておいたのだった。

~~~~~~~~~~

 

《当機はまもなく羽田空港に到着致します シートベルトを着用の上、座席にお座りくださいませ。》

 

「ん・・・もう着くのか・・・姉ちゃん・・・もう羽田だって・・・」

 

「まだつかないならもう少し肩貸しなさい・・・」

 

姉ちゃんは繋いでた手はそのまま、腕を組んできた とりあえずそのままにさせてまた目を閉じた姉ちゃんのシートベルトを確認し、着陸を待った。

 

その後特になんのトラブルも起きず無事空港に着陸、フライトは無事終えることが出来た。

 

「ほら姉ちゃん、着いたぞ、起きて。」

 

「ん~・・・」

 

姉ちゃんは身体を起こしたが寝起きのため意識はどこかへ行っていた、すると急に抱きしめてくると 俺のことを優しく撫でてきたのだ。

 

「んんぅ!?」

 

「よしよし・・・お姉ちゃんが一緒だからね・・・」

 

寝ぼけてるせいで俺と2人きりだと思ってる姉ちゃんはその時特有のお姉ちゃんモードに入り、俺のことを甘やかしてきた

 

認めたくはないが小さいけれど確かにそこにある谷間はこれ以上にない安堵感を与えてくれた。

 

「おーおー仲良く寝てたと思ったら今度はイチャつきやがって、見せつけてくれんな!」

 

クラインに反論したいが姉ちゃんに抱きしめられてる影響で何も出来ん、どうしようか寝起きの頭をどうにか動かしていると、俺達の間を割ってくれた人物が。

 

誰かと思い見てみると、サングラスを掛けた見ず知らずの女性のようだった。

 

「ごめんなさい、荷物を探してまして・・・」

 

「え、あ、その、ありがとうございます。」

 

何故こんなことをしてくれたのかは分からないが、その女性は俺の耳元に近寄ってきた。

 

(木綿季さんがお怒りの様子よ?後でちゃんと甘やかしてあげること、わかった?哲也君。)

 

(そ、その声ってまさか・・・!?)

 

(そうだ、さっき渡した名刺に特別にRAINのIDも書いてあるから、後で登録しておいてね♪それじゃあまたね。)

 

そう言ってサングラスの女性は俺達の前から去って行った、一先ず姉ちゃんはどうにかなったが、先程の話が正しいなら・・・

 

「むぅ~!!ボクじゃなくて渚さんに抱きしめられるなんて~!!!!」

 

「わ、悪かったよ、姉ちゃんも寝ぼけてたんだろうから許してやってくれ・・・ほら姉ちゃん行くぞ。」

 

少しご立腹の木綿季とまだ寝ぼけてた姉ちゃんのそれぞれの荷物を肩に担ぎ、2人の手を引きようやく飛行機から降りることができた。

 

「それにしてもさっきの女性は誰だったんだ?知り合いか?」

 

「いや、見ず知らずの人さ とにかくお陰で助かったよ さぁ後は無事帰るだけだ!帰るまでが旅行だからな!」

 

その後、成田空港内でそれぞれ行き場が違うので何人かは別れることに 俺と同居してる木綿季や家の近い琴音、翔、姉ちゃんは行き同様共に行動することに。

 

帰りの電車でも俺と翔以外は気持ちよさそうに眠りについていた。

 

「そうだ、そういやさっき名刺にIDがって言ってたな・・・」

 

午前中詩織から受け取っていた名刺の裏面を見ると、

『登録よろしく♪出来たら木綿季さんや鈴奈の分も教えて欲しいな♪』

と、綺麗な字でIDが記載されていた。

 

「哲也、その名刺誰のだ?」

 

「ちょいと頂いたものでな。」

 

そのIDを入力すると、確かに詩音の名前が書かれたRAINだった

 

それを登録し、先程の例も兼ねたメッセージを送り、携帯を閉じようとしたのだが、皆のいるグループにそれぞれが撮ってくれた写真が大量に送られてきた。

 

翔と二人で見返したり俺が映っていたものは保存したりしていたのだが、その中に見覚えのない写真があった。

 

「ん!?な、なんだこれ!?」

 

「電車の中で騒ぐな なんだ?」

 

「こ、これなんだ!?」

 

翔に見せたのは帰りの飛行機の中なのだろうが、俺と姉ちゃんが手を繋ぎながら姉ちゃんは俺の肩に身体を預けるように眠っている 恋人と勘違いされてもおかしくない写真だった。

 

「あぁ、明日奈が撮ってたんだよ。」

 

「やられた・・・まぁ良いか。」

 

まぁそれも含めて全て良い思い出だ、そう思いながら改めて携帯を見返しながらこの旅行の終わりを実感すると共に 電車のドアが開く度に心地よい風が入り込んでくる

 

もうすぐ秋であり夏休みも終盤に差し掛かる それを実感しながらまた明日からも頑張っていこうと 隣に座る木綿季の頬に手を添えた。




という訳で沖縄編完結、並びにカノンこと詩音との出会いでした!

さて、沖縄編も終わったので今現在予定しているスケジュールをこの場を借りてお伝えします 基本時系列はこの作品内でお考え頂きたいです

《夏休み終了以後or終了直前》
キャリバー編(鋭意執筆中、恐らく7話or8話構成)

《秋頃》
鈴奈主軸編(こちらも並行して執筆、全5話構成予定)

《鈴奈編以後~冬の間》
BLEACHコラボ(話数完全未定 未完成状態)

《冬休み》
マザーズロザリオ編(話数完全未定 未完成状態)

《マザーズロザリオ編以後》
不明(続投or完結)

大まかな章で言うとこんな感じになります 無論この間にも色々な話は出していこうと思うのでスムーズに行けるかどうかと言う所と、BLEACHコラボについては今序盤の数話だけ書いたのですが如何せん記憶から抜け落ちてしまってる範囲が多いので尸魂界編だけでも見返す予定です
先立ってお伝えできるのは千年血戦篇では無く、藍染戦以後の一護達を出す予定です

一先ずはこのスケジュールでこの作品は動く予定ではありますが、無論何かそれまでの間に良い案が生まれたりすれば移動したり追加されたりは大いに有り得ますが、そこは寛大な心で見守っていただければ幸いです。

さて!次回はALO編を予定!久しぶりの卍解を見逃すな!

次回もお楽しみに!
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