ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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前回もお伝えしたように今回はALOが舞台!

6年ぶりの卍解はその目でごらんください!

では、本編をどうぞ!


Part139 アップデート~ALOとSAO~

沖縄旅行の翌日 この日は全ALOプレイヤーが待ち望んでいた日だった。

 

「いやぁ~いよいよだなぁ大型アップデート!!!」

 

「だね!!!ボクもう楽しみで仕方がないよ~!!!」

 

そう、この日は哲也も言ったようにALOがアップデートされる日。それもボスのHP調整や アイテムの調整などのしょぼいアップデートではない。

 

「今日が運良く午前練習で良かったね~♪」

 

アップデートは昨日一日中+今日のお昼頃まで。皆が帰宅する頃にはもうログイン可能でありアップデート後の世界が広がっていることになる。

 

「昨日帰ってから今日の分もトレーニングやっといて良かったよ。」

 

「りょ、旅行帰りなのにストイックだね翔は 私も見習わないと。」

 

「よし!んじゃあさっさと帰って飯食ってログインだ~!!!」

 

普段のアップデートならそこまでウキウキしない哲也と翔もこの日ばかりは浮かれ気分。

 

皆は早足で帰宅し ALOログインの準備をした。

 

「ふぅ~♪美味しかった~♪」

 

「冷やし中華にしといて正解だな♪暑い中での練習の後に染みるなぁ~♪」

 

「よーし!じゃあ早速・・・」

 

「待った まだ冷房効いていないから今ログインするのは危険だ。下手すると熱中症+脱水症状になりかねん。」

 

「うぅ~早くやりたいよ~!」

 

哲也と木綿季の2人はいつもログインする部屋を冷房で冷やし、ログイン前に水分等を取ってから改めてログインするのであった。

 

「「リンクスタート!!!」」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「よーしログイン完了!!!」

 

「テツヤ!!!早く試しにモンスター倒しに行こ行こ!!!」

 

「分かった分かった んじゃ行くよ。」

 

俺とユウキはインプ領の近場にあるモンスター出現地に向かった。

 

さて、今回の大型アップデートの内容は大きく纏めて言うと 《ALOとSAOの合体》と言っていいだろう。

 

「よーし!それじゃあ初心に帰って!!!」

 

ユウキはそう言ってモンスターをロックし、マクアフィテルをある位置に持っていくと ライトエフェクトを輝かせながら右斜めに斬りかかった。

 

「うっはぁ~!!!出来た出来た!!!テツヤ!!!間違いなく"ソードスキル"だよ!!!!!!」

 

そう、今回のアップデートで遂に遂にソードスキルの概念が追加された。以前から予告はされていたが試行錯誤を重ね漸く今回実装に至ったと言うわけだ。

 

「おぉ~!!!やったなユウキ~!!!」

 

俺は思わず嬉しすぎてユウキのことを高い高いしてしまった。

 

「わーいわーい!!!」

 

SAO時代は俺達にとっては辛い思いもあるが楽しい思いも沢山ある ソードスキルはそんな俺達の楽しい記憶の1つに入っている。

 

皆で威力を高めあったあの日々は忘れられない ユウキと一緒に戦った日々は俺にとって大切な思い出だ。

 

「よーし!早速デュエルだテツヤ!!!」

 

「受けて立つ!!!負けた方が今晩の夕飯作りだ!!!」

 

「乗った!!!」

 

早速デュエルを申し込んできたユウキからの申請に即座に応答すると、デュエルのカウントダウンが始まった。

 

「行くぞユウキ!!!」

 

「こいテツヤ!!!」

 

2人して開始の合図と共に詰め寄り鍔迫り合いを起こした、俺の初速を考えればそう簡単には起こせないが幾度となく戦ってきたユウキにとっては最早朝飯前のことだった。

 

「飛ばしていくよテツヤ!!!!!!」

 

ユウキは斬月を受け流すと 俺の懐に踏み込み俺の腹部を横から斬り付けた。

 

「やるなユウキ!!!でも俺だって!!!」

 

近づいていたユウキの足をなぎ払い、体制を崩させ無防備のユウキに月牙天衝を放とうとした。

 

「やばっ!?」

 

ユウキは顔だけでも防ごうとしたが それは俺も予測していた。

 

「そう来ると思ったよ!俺も使うぜ!!!」

 

月牙天衝を放つのではなく、その威力を保ったままスラントのモーションに入り 俺は久しぶりのソードスキルをユウキに向かって放った。

 

ただの単発攻撃だが、斬月の斬れ味と月牙天衝の力が相まったその一撃はユウキのHPを削るのに充分だった。

 

「はうぅ・・・・・・月牙天衝の力は卑怯だよ~・・・・・・」

 

「どうするよユウキ 続けるか このまま俺に倒されるか 選んでいいぞ?」

 

斬月の刃先をユウキに向けながら言うと ユウキはため息を吐きながら手を挙げた。

 

「参った・・・・・・降参です・・・・・・」

 

「はっはっは!!!やっぱりソードスキルと月牙天衝のコンビネーションは最強だな!!!」

 

「ずるいずるい~!!!それはデュエルの時は禁止だってSAO時代に約束したでしょ~!?」

 

「そ、そういやそうだったかなぁ?忘れちった♪」

 

「ぶぅ~!!!ボクそんな裏切りテツヤ嫌い!!!」

 

「ご、ごめんごめんユウキ 許してよ♪」

 

顔をふくらせながらむすぅっとした表情のユウキを抱きしめると、ユウキは俺に抱きついてきた。

 

「ふんだ!良いもん良いもん!卑怯なことされてもボクはテツヤに勝つもん!!!」

 

「いつでも挑戦待ってるぜ♪」

 

俺とユウキはしばらくイチャイチャしてから 後々に皆と待ち合わせする時間を待った。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あれから時間は経ち、皆との待ち合わせ時刻に 普段通り通り待ち合わせ場所は俺達の家。

 

~インプ領内・テツヤ家~

 

「よーし 皆いるな。」

 

「うん!誰も欠けずにいるよ!」

 

「やっとソードスキルが追加されたな この日を待ちわびたよ。」

 

「今まで瞬間ダメージを与えられなかった短剣にも漸く上方修正が・・・・・・!!!」

 

今日この日まで短剣はどちらかと言うと不遇な扱いを受けて来たが、ソードスキルを持ってしてその手数の多さと一撃の重さもあればかなり評価は上がる方だろう

 

ソードスキル抜きに今日まで一線級の活躍を見せるフィリアやレイ、シリカは改めて技量の高さを感じさせられた。

 

「でも、イマイチ使い方が掴めないのよね~ なにかコツとかないのテツヤ?」

 

「あ、それ私も聞きたかったの!一応練習したけど感覚が上手く掴めなくて・・・」

 

「私はついさっきログインしたばかりだからそもそもソードスキルに触れられてないから 1回試してみたいわ。」

 

シノンの一言に、ショウがある提案をした。

 

「それなら皆の練習も兼ねてフィールドに出よう 俺も"試したいこと"があるしな。」

 

「試したいこと?それって何ショウ君?」

 

「それは・・・」

 

アスナの問いかけにショウが答えようとしたら、ユウキとアスナの胸元からそれぞれの愛娘達が出てきた。

 

「「うわっ!?」」

 

「「羨ましい・・・・・・!」」

 

「その説明ユキ達にお任せあれ♪」

 

「ショウさんの言おうとしてることは全て分かってますよ♪」

 

「そ、そう?それじゃあよろしく頼むね 2人共。」

 

「うん!さてさて!皆は今回のアップデートで新たに追加された新要素《オリジナルソードスキル》のことは分かるかな?」

 

「オリジナル・・・・・・?なんだそれ。」

 

「クライン・・・お前はアップデート詳細見てないのかよ オリジナルソードスキルって言うのはだな・・・・・・って 2人の活躍を取るのは申し訳ないな、おじさんの変わりに教えてやってくれ。」

 

「りょーかいです♪オリジナルソードスキル 略称OSSとはその名の通り 自分だけのオリジナルのソードスキルを作れることができるようになる画期的なシステムなのです!」

 

「あたし達メイサーにも超連撃スキルが出来るって訳よね♪」

 

「おおっとリズさん ちょっとそれは甘いよ?」

 

「へ?」

 

「まぁOSSを作れるようにはなったんだけど 登録させるにはソードスキルと同じようなことをシステムのアシストをまっっっっっっっったく受けずにすることだよ♪」

 

「うそぉ!?システムアシスト無しぃ!?」

 

「20連撃なんてことになったらそれはもう莫大な労力と時間が必要だと思います。」

 

「20・・・・・・ボクにそんなこと出来るのかなぁ?」

 

「やってみなくちゃ分かんないけど相当に難しいと思うよ?」

 

「まぁとにかく そのOSSってやつを試してみたいし 姉ちゃん達のソードスキルのコツを掴ませるためにもフィールドに出てみっか、ユキ 他に何か補足説明してくれると嬉しいな。」

 

「まっかせて!OSSはなんとなくでもわかってくれたと思うけど、この世界のソードスキル なんとある物が追加されてます!なんでしょうか!」

 

「え、クイズ形式?えーとじゃあ・・・使う度に裏ステータスの疲労が溜まるとか?」

 

「そんなの卍解覚えたてのテツヤだけで充分だよ・・・本当にあの時は心配したんだからね・・・いつもいつも無茶ばかり・・・たまにはボクを安心させて欲しいな・・・」

 

「そ、そんな昔の話振り返さないでも・・・」

 

「彼氏の命の危機忘れられるわけないでしょ!!!」

 

「あぁもう悪かったよ ユキ、正解は?」

 

少しぷんすかしてるユウキを後ろから抱きしめたテツヤがユキに問う。

 

「正解は属性ダメージの追加だよ!」

 

「属性って魔法みたいな感じ?あれがソードスキルでも付与できるの?」

 

「そんな感じです♪SAO生還者の皆にとっても新鮮さがあって、もちろんリナさんみたいなALOから始めた、シノンさんみたいなGGOからALOに来た人にとっても戦いが楽しくなるのがソードスキルだから、後は百聞は一見にしかずってことで皆で外に出て試してみよー♪」

 

「おー♪」

 

ユキのその一言にユウキも嬉しそうに答える そして俺の方を見るとにっこりと笑い俺の手を引いてきた

 

こうして俺達はソードスキルそしてオリジナルソードスキルの練習の為にウンディーネ領付近のフィールドに向かった。

 

~ウンディーネ領・森林フィールド~

 

フィールドに付いてからはまず先にALO、GGOからゲームを始めた4人の為にソードスキル発動の為のコツを教えた。元よりセンスのあるこの4人は少しヒントを与えただけで直ぐにソードスキルを連続で発動できるようになった。

 

「気持ちいいわね~ソードスキル♪」

 

「でも、単発技って言うのが少し味気無いね。」

 

「俺達はまだそこまで熟練度あげられてないから何度の低いスキルしかまだ使えないけど 熟練度が既に上がりに上がってる姉ちゃんにリーファ それにレイなんかは上級スキルも使えると思うよ。」

 

「ボク達が良く使ってたホリゾンタル・スクエアとかね♪」

 

「でもまだ発動条件が分からないことだらけだから 暫くはこの最初のソードスキルで練習を重ねることにするよ。」

 

「レイらしいな、無論熟練度上げて愛用するもよし、新しいスキル試すも良しだ。」

 

「ちなみに、ユウキの言ってるホリゾンタル・スクエアってどんな技なの?」

 

「んーなんといえば・・・スピーディーに水平に斬る4連撃にはなるが・・・」

 

「スピードならアンタの天鎖斬月で再現できるんじゃないの?やって見せなさいよ。」

 

「んな簡単に・・・・・・」

 

出来ないと思ったが、確かに俺の速度、更に身体に染み付いた動作なら可能性はあるかもしれない。

 

「リナ やるから餌食になってくれよ。」

 

「はぁ!?なんで私が!?」

 

「アンタならって言ったのは姉ちゃんだろ?」

 

「あ、アンタあの月牙天衝の威力抱えたままやったら承知しないからね!?」

 

「そんなことしねぇよ、んじゃあ卍解してみるぞ。」

 

いつも通りの動作で斬月を構え、溢れ出る力を抑えるため左手で右手を支えた。

 

「卍解!!!!!」

 

その合図と共に、辺りの草木が揺れ、卍解したことにより突風が巻き起こる

 

その突風を天鎖斬月の一振で薙ぎ払うように収めると、天鎖斬月に備え着いている柄頭にある鎖の金属音が周囲に反響する。

 

「天鎖斬月。」

 

誰も直ぐに声は出さなかったが、ユウキが頭に手を回しながら嬉しそうにこういった。

 

「やっぱり、テツヤの天鎖斬月はかっこいいや♪」

 

「そ、そうか?ほら、やってみんぞ姉ちゃん。」

 

「え、う、うん、何時でもかかってきなさい!」

 

「悔しいけどあの瞬間のテツヤはは誰よりもかっこいいのよねぇ・・・コレで金払いも良ければ・・・」

 

「一言余計だリズ!さて、んじゃあ行くぞ!」

 

とは言ってもスキルアシスト無しにやるのは初めてだ、その為俺は姉ちゃんを引き寄せるように抱いた。

 

「ふぇっ!?/////」

 

ガラ空きになった姉ちゃんに対しまず右から切りかかり、そのまま背中、左脇腹、真正面と流れるように斬り付ける 本来アシスト混みなら4連撃目で綺麗に止まれるが、アシストも無しで繰り出した為そのスピードを止めるため片手を地面に付けながらスピードを押し殺した。

 

割と呆気なくできたが、特有のエフェクトが出ないのはやはり寂しいな。

 

「とまぁ今のがホリゾンタル・スクエアの動きだ、アシストがあればもっと細かい動きも可能にはなるだろうけど、今はこれが限度だな 見てたか姉ちゃん?」

 

犠牲になってもらった姉ちゃんを見るが、何故か顔を赤くして微動だにしていなかった。

 

「リナちゃん?何かあった?」

 

「ふぇっ!?い、いや、なんでもないの!」

 

「んな事より今ので見れたのか?ホリゾンタル・スクエアの流れは。」

 

「あ・・・いや・・・その・・・ね?」

 

「あのなぁ!?やれって言ったの姉ちゃんだろ!?特等席で見てたくせに見落としたのか!?」

 

「う、うるさいわね!急に抱きしめたアンタが100悪い!!!」

 

「責任転嫁すなこの盛り乳が!!!」

 

「誰が盛り乳よ!!!」

 

「沖縄で盛ってた姉ちゃん以外誰がいんだ!?」

 

「殺す!!!」

 

「やってみやがれ!!!!」

 

「またこれだ・・・・・・」

 

「良いなぁリナ・・・・・・テツヤに抱きしめてもらえて・・・・・・」

 

「そうね・・・・・・」

 

結局、姉弟喧嘩に繋がりソードスキル講座は一時の中断を余儀なくされたのであった

 

~~~~~~~~~~

 

「「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」」

 

俺と姉ちゃんの追いかけっこ・・・とは言っても俺の一方的な逃げ回りに徹底した動きで一切ダメージは受けてないが互いに息切れを起こしていた。

 

「おいそろそろ止めろよテツヤにリナ、皆キリト達と一緒にソードスキル練習するって別の場所行ったぞ?」

 

「あっ!?忘れてた!」

 

改めて周りを見渡すと残っていたのはユウキとショウに加え、フィリアにシノン、レイだけだった。

 

「もう喧嘩は気が済んだ?ほら早くボク達もOSS挑戦してみようよ♪」

 

「テツヤ・・・あんたログアウトしたら覚えときなさいよ・・・!」

 

「姉ちゃんもな・・・!!」

 

「はいはい喧嘩しないのお父さん、じゃあ早速OSS試してみる?」

 

「いや、一旦それは先にしよう、"この後"考えると皆にソードスキルの感覚覚えさせる方が先決だ テツヤやユウキはどうせスキル無くてもある程度やれるだろうし。」

 

「それもそうだな、じゃあフィリアは引き続きレイの面倒見てやってくれ、んでユウキと俺で姉ちゃんとシノンを引き受ける ショウは全体のサポート頼むわ。」

 

「全く、コイツに教わるとか屈辱ね。」

 

「嫌なら結構!」

 

「テツヤ、ユウキ よろしく頼むわよ。」

 

「おう、弓でもある程度応用は出来るはずだから任せとけ んじゃあシノンは・・・」

 

その後、シノンには簡単な弓のスキルをレクチャーし 姉ちゃんは熟練度が他の皆より仕上がってるからあの頃出来たスキルを片っ端から教えていった。

 

「だからホリゾンタル・スクエアとバーチカル・スクエアは出し方が違うの!!」

 

「だからどう違うのか教えなさいよ!!」

 

「そんなもんバッとやるのがホリゾンタルでグッとやるのがバーチカルだ!」

 

「ミスターかアンタは!!!擬音で分かるかぁ!!!」

 

「シノンは分かりにくいとかある?」

 

「ううん、ユウキのお陰で直ぐコツ掴めたわ。」

 

「ならお前が悪い、リナ 俺が変わろう。」

 

「そうして貰えると助かるわ・・・この脳筋の説明力の致命的なさは指導者に向いてないわ・・・」

 

「ちぇっ・・・レイとフィリアは短剣同士で上手くやれてるし、俺は・・・そういや試したいことあったんだ、ユキ?」

 

ユキのことを呼ぶと、ユキは俺の頭上で休んでいたのですぐさま現れてくれた。

 

「なになにー?」

 

「なぁユキ、ソードスキルで魔法みたいにって言ってたけど月牙天衝ってその点どうなるんだ?」

 

「うーん・・・お父さんの月牙天衝は完全にイレギュラーだからね・・・何発か試してみてよ。」

 

「よしわかった。」

 

少し移動して森林生い茂る場所に赴き10発程月牙天衝を放っては見たが、見た限り炎が纏うとか斬られた木が凍るとか風が纏って斬れ味が・・・とかは一切無かった。

 

「これ見る限り無さそうかな・・・残念だねお父さん。」

 

「じゃあユキ 今から言うことが俺に出来るか教えて欲しい、魔法に月牙天衝を混ぜることは可能か?」

 

「魔法に?うーんどうだろ・・・お父さんが考えてること試しにやってみてよ。」

 

「わかった。」

 

俺は目の前で炎の魔法を唱えた、とは言っても攻撃用じゃなく辺りを照らす用の小さな炎だ その炎に月牙天衝を放つと、炎を纏った炎熱系の月牙天衝の完成だ。

 

「そのまま行け!!!」

 

とは思ったが、炎が弱すぎて途中で炎は消え 月牙天衝だけが彼方へと飛んで行った。

 

「ありゃ・・・やっぱ付け焼き刃じゃ上手くいかねぇか・・・」

 

「でももっと威力の高い魔法でやれば上手く行けるんじゃないかな?」

 

「とは言っても・・・あ、そうだ ユキ、しっかり捕まってろよ?」

 

「え?う、うん・・・」

 

ユキに念押しして改めて姉ちゃんの所に戻った。

 

「随分様になってるじゃん。」

 

「ま、アンタと違って教えてくれたのはショウ君だし~?」

 

「まま、とりあえず姉ちゃん また被検体頼むよ。」

 

「ふぇっ!?ま、また私を抱きしめるつもり!?」

 

「んなのしねぇよ、とりあえず姉ちゃんが使える1番高威力の魔法撃ってみてよ。」

 

「魔法?まぁいいけど・・・」

 

姉ちゃんは魔法の詠唱を開始してくれた 長いところを見るに結構な魔法の威力と見た

 

「対象は俺に向けてくれ 頼むぞ姉ちゃん。」

 

俺はそう言い残し再度空を飛んだ その後、恐ろしい程の強風が俺に向かってきた。

 

「わわわっ!?こ、これシルフ属だけが使える魔法だよ!?何してるのお父さん!?」

 

「まぁ見とけユキ!!!!コイツに月牙天衝を!!!!」

 

荒れ狂う突風に向け月牙天衝を放つ、すると月牙天衝がその魔法に呼応するかのように風を纏い始めた。

 

「おっ!計算通・・・」

 

放った月牙天衝は一直線に姉ちゃんに向かっていっていた

やらかした そう思った時には身体の温度の冷え込みを実感した。

 

「はぁ!?ちょ、ちょっと聞いてな・・・・・・!?」

 

月牙天衝は姉ちゃんを巻き込み、威力はそのままにあの魔法の効果であるだろう持続ダメージも入り続け かなり高威力の月牙天衝となっていた。

 

「一応・・・・・・作戦成功・・・・・・?」

 

「作戦成功は良いとして、あの魔法皆を巻き込んでるみたいだけど?」

 

ユキの一言を聞いて改めて見てみると、確かにこの場に残った俺以外の皆はその月牙天衝の餌食になっていた

 

しかも月牙天衝が纏ったのは台風にも似た突風 皆は月牙天衝が通り過ぎると同時に地上に落下していた。

 

「・・・だ、大丈夫か皆・・・?」

 

「テーツーヤー・・・・・・!」

 

「貴方ねぇ・・・・・・!!」

 

「テメェ・・・・・・!!!」

 

「幾らテツヤでも許せない・・・・・・!!!!」

 

「テツヤ・・・・・・姉弟喧嘩に僕達を巻き込むとはどう言うことだ・・・・・・!?」

 

「あ、いや、あのね?これはその・・・ね?」

 

皆に詰め寄られ後ろに下がっていくが、ある程度下がったところで大木にぶつかり下がることができなくなった

 

オマケに、目の前には一番あの攻撃を食らい髪がボサボサの姉ちゃんが手をバキボキと鳴らしていた。

 

「あ、あはは・・・・・・そ、そんな姉ちゃんも可愛いよ・・・・・・?」

 

「そう?ありがとう♪レイちゃん?」

 

何かをレイに合図したと思えば、何時ぞやレイに食らった両手を拘束される魔法をいつの間にやら発動され、それをオマケに動体にまでやられ大木と結ばれ自由が効くのが足だけになった。

 

「あ、あれ?み、皆?そ、そんな怒んないで・・・ほ、ほら!誰だって間違いはあるじゃん!?ね!?」

 

「さて!ここに格好のマトが出来たから皆でソードスキルの練習しよっか♪」

 

「そうね・・・・・・私も丁度プレイヤーに向けて試してみたかったの・・・・・・!」

 

「僕もそうさせてもらおうか・・・・・・このゴミを使ってな・・・・・・!」

 

「ねぇテツヤ?やっぱりユウキちゃんの指導って上手いのね♪だって私ホリゾンタル・スクエアもバーチカル・スクエアもマスターしちゃったんだもの♪」

 

そう言って3人はそれぞれ弓、短剣、片手剣を俺に向けてくる こんなの食らえば死は当然だった。

 

「いやぁ!?ユウキ!!フィリア!!お願い助けて!!!」

 

「フィリア?ちょっと疲れたから休憩にしよっか♪なんか楽しそうな催しがやってくれそうだし♪」

 

「そうだね♪休憩にしよっか♪頑張ってねテツヤ♡」

 

「しょ、ショウ!?」

 

「知るか、自分で蒔いた種位自分で回収しやがれ。」

 

「この覗き野郎!!!!」

 

「へぇ~未だあの覗きをショウ君に責任転嫁しようとするのねぇ?」

 

駄目だ、何言っても俺が3人の餌食になる以外解決の道は浮かばなかった

 

「ちくしょう!!!!一思いにやりやがれ!!!!!」

 

結局、俺は3人のスキル練習のマトにされたのだった。

 

まぁ・・・この後思えば結果オーライになるのかな・・・?




自業自得とは言え、皆から成長の糧にされたテツヤ

一体ショウの言うこの後とは一体何なのか

ちなみに、最後にテツヤが卍解したのは2020年3月16日投稿のPart124以来、ユウキの喜びも納得ですね。

次回もお楽しみに!
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