ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~ 作:畜生ペンギン
果たしてどんなボスなのか、そして無事攻略出来るのか
それでは本編をどうぞ!
「遅いねぇテツヤ君達・・・まだ喧嘩してるのかな?」
「さぁな・・・」
「あ、でもユウキさん達が来たみたいですよ?」
シリカの視認距離に手を大きく振るユウキの姿が見えたが、片手には何かを引きずるのも見えた。
次第にシリカ以外の皆も視認できるようになり、その引きずっていた物の正体が判明した。
そう、ユウキがズルズル引きずってたのはズタボロのテツヤだったのだ
「ごめん皆!待たせちゃった?」
「う、ううん・・・それよりユウキ?テツヤ君に何が・・・」
「またシノンとかフィリアの胸でも揉んだんでしょ?」
「ううん?さっきまでテツヤを実験体にリナ、シノン、レイのソードスキルの実験体になってもらってたんだ♪」
「ど、どういうことだ・・・?」
「コイツが私の魔法に月牙天衝ぶつけてきてね?それを私は愚か私達全員巻き込んだからちょっとお仕置してやったのよ♪」
「・・・・・・何度俺を殺せば気が済むんだテメェら・・・・・・!!!」
リメインライト化した回数は数知れず、その度にショウの魔法で生き返ったテツヤは3人のスキルの実験体として幾度となく死んで生き返ってを繰り返していた
何時もは心配するユウキやフィリアですら、今回のテツヤの行動は自業自得と見捨てたのでテツヤの様相はズタボロだった。
「お陰で良い経験になったわ ありがとうテツヤ。」
シノンは弓を後ろ手に持ち、テツヤにウィンクで感謝をし、レイは静かに短剣を収めていた クールな2人とは対照的に
「気持ちよかった~♪このドスケベに普段のお返しできて♪」
リナは先程までの鬱憤晴らし+これまでの仕返しを存分にやり返したことで、テツヤの事を上から目線でニヤニヤと笑っていた。
三者三様で感謝の仕方は違うが、今のテツヤにそれを受け取るほどの余裕は持ち合わせてはなかった。
「後で絶対殺す・・・・・・!!!!!」
「全く、その有様でやれるの?この後。」
「な、何言ってんだリズ・・・俺だって元攻略組・・・・・・下層の"アインクラッド"位丁度良いハンデだ・・・・・・」
ソードスキル追加前 丁度テツヤ達が高校入学したと同時頃にアップデートで追加された新生アインクラッド
あれからアップデートを重ね今は10層まで追加されているが、この10層がソードスキル追加前では余りにも何度が高く、あのユージーン将軍率いるサラマンダー部隊ですら撤退を余儀なくされたとして皆はクソゲーと評し攻略を諦めていた
だが、今回ここにいるのは元々SAO時代にアインクラッドを登り続けていた強者達
「テツヤ君なら平気かもしれないけど・・・」
元血盟騎士団副団長 閃光のアスナ
「油断して死んだって助けてやらないからな?」
二刀流のユニークスキル保有者 黒の剣士キリト
「幾らお前でもその状態でやれんのか・・・?」
元風林火山リーダー クライン
「い、良いのかショウ お前のダチがあんな調子で。」
「知るか アイツには良い薬だ。」
肩書きは持たないが、確かな実力を持つエギルとショウ
「もぉ~ちゃんとしてよねテツヤ?ボク嫌だよ情けなく死んじゃうテツヤ見るのなんて!」
英雄の妻にして元絶剣 ユウキ
「お前・・・・・・俺をズルズル引きずって言うセリフか・・・・・・!?」
そして、SAOをクリアに導いた英雄 死神 テツヤ
更にそれだけではない、SAOを経験しているフィリアやリズ、シリカ
ALOログイン組だが実力は引けを取らないリナ リーファ、レイ そしてGGOから参戦間もないが確かな腕を持つシノン
この14人が今日、10層の攻略の為にその扉の前にいたのだ。
「ま、今回はあんたら元攻略組もいるし、リナにリーファもいる もっといえばフィリアにレイにシノン 正直出来すぎよねこのパーティー あたし達ほど役者揃いも早々いないでしょ。」
「でも、その分14人の陣形考えるの大変だったんだからね?じゃあ改めて説明するね 私とショウ君で皆のサポートに回るよ 回復やバフは任せてね♪」
「えぇ~!?ボクアスナと一緒に戦いたかった~!」
「ごめんねユウキ、でも前衛にはユウキとキリト君を配置するね きっと2人なら相手の攻撃の見極めも早いだろうからよろしくね♪」
「ま、キリトとならいっか よろしくキリト!」
「あぁ、よろしく頼むぞユウキ。」
ユウキとキリトのそんな会話を見て、テツヤはフラフラと立ち上がるとキリトと肩を組んだかと思うといきなりヘッドロックをかけていた。
「俺のユウキの事はよろしく頼むぞキリト・・・・・・!!!!!!!」
「う、浮気なんかするか!?俺にはアスナがいるんだぞ!?お前と一緒にするな!!!」
「んだとこの野郎!!!!ユウキとの前衛譲られたんだ泣いて喜べこの野郎!!!!」
「めんどくせぇなコイツ!?」
「あはは・・・続き話すね?フィリアちゃんシリカちゃんレイちゃんの3人は2人の作った隙を付いてもらうよ、短剣使いとして見事なコンビネーション期待してるね♪」
「うん!任せてよ!頑張ろうねシリカ、レイ!」
「はい!」
「3人で共に頑張ろう。」
「きゅる!」
「クラインさんエギルさんリズには陣形が崩れた時の立て直しをメインに、普段は前衛2人のカバーをお願いします リナさんリーファちゃんには前後どっちも行ける距離で立ち回ってもらうよ、正直戦闘向けの魔法得意なの2人が1番だからちょっと役割は大変だけど期待してるよ♪」
「任せてください!ね、リナちゃん!」
「えぇ!シルフ美少女剣士2人組にお任せよ!」
「リーファは分かるがもう1人の美女って誰だよ ペチャパイならいるけどサクヤさんいねぇぞ?」
テツヤのその台詞に対して有無を言わさずドロップキックを顔面に食らわせたリナだが、アスナはそれをガン無視していた
「シノのんは私とショウ君と一緒に後衛で皆の援護!シノのんの腕前で皆を助けてね♪」
「了解、援護なら任せて。」
「さて!それじゃあ以上で説明終了だよ!何か聞きたいことある人はいる?」
「待たんかい!!!!!俺は!?」
リナから食らったドロップキックで顔に足の痕が残るテツヤがアスナに詰め寄った。
「勿論忘れてないよ♪テツヤ君は持ち前のスピードで全メンバーにサポートできるようにして欲しいの 時には前衛時には後衛って遠・中・近の全距離飛び回るイメージだね 君なら出来ると思っての配置だけど良いかな?」
「任せとけ!遊撃は引き受けた!」
「期待してるよテツヤ君♪よし!じゃあ陣形説明は終えたことだし・・・テツヤ君、号令よろしく♪」
「え、俺?こういう時は血盟騎士団のアスナが・・・」
「もう私は血盟騎士団じゃないし、皆もテツヤ君に期待してるみたいだよ?」
改めて見渡すと、アスナ含めてこの場にいる13人から期待の眼差しを持たれていたテツヤは 照れくさそうに頭をかいていた。
「んじゃあ改めてになるが、今まではユージーン将軍率いるサラマンダー部隊や名のある部隊に先陣を任せてたが 俺達の出番だ SAOと違って倒れようが死ぬことは無いが・・・・・・俺がいる以上誰も殺させやしない 皆のカバーに俺が入るから安心しろ。」
その一言は、英雄と評されるテツヤにしか言えぬセリフだった ユウキやシノンはその一言に微笑みながら頷きで返していた。
「おし!!!んじゃあ殴り込むぞ!!!!このメンバーの強さ見せつけてやろうぜ!!!!!」
テツヤが拳を上げたことで、皆がそれに応える 14人のやる気は最高潮だ。
「ところで、最初から卍解はしないのかい?」
レイの疑問はごもっともだった、だがテツヤはまるでわかっちゃいないとでも言いたげにため息を吐いた。
「んな安いもんじゃねぇんだ卍解は、いざって時にするからこそ輝くんだ。」
テツヤのその一言にこれまでテツヤの卍解に窮地を救ってもらえていたユウキやリナ フィリアにシノンは少し照れくさそうにしながらも彼の一言に肯定していた。
「まぁそれなら良いが・・・調子に乗って最初に死んだら晒し首にしてやるからね。」
「お生憎様 死なねぇよ俺は。」
テツヤはその一言と共に、10層のボスが待ち受ける扉を開いたのだった。
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俺がいる以上誰も殺させやしない
そう言ったテツヤだがやはり楽しみたいと言う気持ちはあり、キリトと2人でゴネた為に事前情報はあまり仕入れずに突入したメンバーにとっては、どんな敵どんな攻撃で来るかはまだ未知数だった
だが、皆をクソゲーと言わしめたその敵はどんなものなのか テツヤやキリトはワクワクしながら待ち構えていた。
「さてと!!!敵さんはどんな奴で・・・・・・」
その瞬間にフロア内に轟く咆哮は皆耳を塞がざるを得なかった、徐々に視界に姿を表すその主は、三つ首の狼 言わばケルベロスだった。
その名をthe Wolfsbane HPバーは3本あり、再度放たれた咆哮と共に現れるのは不気味な色をした毒のようなものだ。
「お父さんあれ毒!皆あのボスは毒攻撃が可能だから気をつけて!」
ユキのその一言で皆が先程アスナが決めた陣形に散らばる テツヤは最初ユウキとキリトと共に前衛にいることを選んだようだ。
「じゃあ行くぞユウキにキリト!」
3人がそれぞれの顔目掛け攻撃を仕掛ける だが唐突に振るわれた何かに3人はまとめて薙ぎ払われ壁に叩きつけられかけたが、ユウキは壁を蹴り飛ばし即座に前線に復帰した。
「尻尾を鞭みたいに使ってくるみたいだね・・・テツヤキリト!寝てる暇はないよ!」
「いつつ・・・派手にやられた分取り返してやらなきゃな!」
テツヤとキリトが倒れたが、即座にクライン達3人がユウキと合流し、エギルとクラインで敵の尻尾を押さえ付けると、ユウキの放つ3連撃とリズが脳天に叩きつけたメイスの一撃で、ボスは怯んだ
「フィリア達!3人でよろしく!」
「了解!」
相手の怯んだ瞬間を利用し短剣3人衆が連携して攻撃をしかける
巧みな攻撃で隙を作り、起点になるフィリア
攻撃を1度終わらせたフィリアを足場に使い頭部を攻撃するレイ
そんな彼女の攻撃跡を追撃するようにピナとの連携が光るシリカと、三者三様の連携は見事なものだった。
だが、敵もそう易々と攻撃を食らうわけではない、3人に対して鋭い爪を振り下ろそうとしたが、それをリナとリーファが受け止め、晒した隙をシノンが的確に弓で射抜いた。
「キリト!俺達も負けちゃいられねぇぞ!」
「おう!行くぞ!」
敵に近づく2人に対してアスナとショウがスピードのバフをかける、それだけでなくテツヤは詠唱破棄で自身に更なるスピードバフをかけ、卍解時とは言えないがそれでもかなりのスピードで接近していた
その場で一回転することで尻尾で凪払おうとしていたが、テツヤとキリトは互いにスライディングでそれを避け、立ち上がると同時にテツヤは力任せに斬月を振り抜き、キリトは足元を的確に狙い定め斬りつけていた。
「姉ちゃん!」
「了解!」
テツヤとキリトがその場から1度下がると、リナとリーファが織り成す息ぴったりの剣戟で、敵の1本目のバーは底がつき、残り2本になった。
その瞬間に一同は思った、これがクソゲーと言われるほどの敵なのかと。
「お父さん!敵の反応変わるよ!」
「分かってる、でもこの調子なら・・・」
なんて思っていたのも束の間、3つの頭部の後ろ更なる4つめの頭部が現れると同時に、それぞれが毒、炎、氷、霆のブレスを放ち出した。
「な、なんだあれ!?あんなんありかよ!?」
「テツヤ!私の後に月牙天衝を!」
「わ、分かった!」
シノンの放つ爆薬付きの矢が地面に突き刺さると同時に、それに対し月牙天衝を放つと、爆発範囲が一気に広がり、視界も塞がるがそのお陰でブレスも防ぐことが出来ていた。
「流石シノのん!」
「でも油断は禁物よ HPバー減る毎にクソゲーと評されるアイツの正体が現れるはずよ。」
「なら一旦俺は後衛でシノンと援護に回る クライン 俺の分も前頼むぜ。」
「おう!俺に任せとけ!」
HPバー2本目の戦いは、絶え間のないブレスと先程よりも頻度が上がった尻尾の攻撃で前衛を務めるユウキとキリトは回避主体にならざるを得ない
その為シノンとテツヤの弓、魔法、月牙天衝での援護は必要不可欠だったのだが、上手いようにHPを削ることはできていなかった。
「ユイ アイツの弱点か突くべき箇所は分かるか?」
「あの4つめの頭部ですパパ!アレがボスの耐久値を上げるバフ要因になっています!」
そう言われれば新たに現れた頭部を狙いが話は早いが、位置は3首よりも上部 更に敵自体も中々に巨体な為狙って攻撃するのは至難だった。
「おいテツヤ 出し渋ってないでさっさと本気出せ。」
「えぇ~!?」
「じゃあ今度の練習試合フォークのサイン出さねぇからな。」
ショウとテツヤが卍解の是非について語っている最中、リズベットが動き出していた。
「あたしに任せなさい!」
リズがクラインの背を借り高く飛ぶと、メイスで4つ目の頭をソードスキルで狙おうとしたが、1つの頭部が彼女の噛み付いた。
「え、う、うそ・・・!?」
見る見るうちに減っていく彼女のHP 敵は彼女のことを壁に叩きつけるように放り投げたが、彼女が壁に当たることはなかった。
恐る恐る目を開けると、彼女を抱き抱えていた卍解したテツヤの姿
そう、駄々を捏ねていたはずのテツヤがリズベットの危機に即座に卍解しこの窮地を救ったのだ。
「言ったろリズ 俺がいる限り殺させねぇって。」
「ったくこいつは・・・あたしの分もあの首切り落としなさいよね!」
「了解!」
リズベットをアスナとショウの元へ運ぶと、テツヤは月牙天衝でバフ要員の頭部を切り裂いた 急所に命中したことで一瞬で頭部が消え、バフが無くなったことで実質初期状態に戻った事でユウキとキリトの連撃で2本目のHPバーも尽きた。
「ラストHPだよお父さん!油断しないで!」
「なぁユキ、確かに2本目のギミックは難しいかもしれねぇけどあれさえ分かれば突破は容易なわけだろ?じゃあ・・・」
テツヤの嫌な予感は最悪な形で現れる
前衛で試しに攻撃をしかけたが、与えられたダメージはたったの1。
「い、1!?ならやるよキリト!」
ユウキとキリトもソードスキルを発動し、再度攻撃に出るが、連撃を繰り返したとて与えた総量は合わせても2と、最早2人の攻撃はボスにとっては砂をかけられた程度の物に過ぎなかった。
「ど、どうなってるんだいユキちゃんユイちゃん!」
「多分最後のHPの時にめちゃくちゃ硬くなる仕組みだよレイさん。」
「パパやユウキさんがどれだけ攻撃を仕掛けようと、ボスに与えるダメージは1・・・さらに言えば・・・」
無論硬くなっただけでも無い、ここまで削られたボスも死に物狂いで目前の敵を噛み殺そうと俊敏性も増している。
「こ、これはクソゲーって言われるわけね・・・ねぇテツヤ 貴方の天鎖斬月なら何とかできない?」
「そうは言っても天鎖斬月だって万能じゃねぇんだ 敵に与えるダメージ総量があれだと・・・」
「ねぇねぇお父さん、リナさんにまたお願いしてみれば?」
「お!それがあったか!リナリーファちょっと耳貸せ!」
テツヤは2人の下へ移動し、彼の考案した作戦を話した。
「分かった、でもそれをするにも魔法の詠唱時間が少しかかるよ。」
「私とリーファちゃんで何とか全詠唱するから その間にテツヤは皆を殺させないよう努めなさい。」
「おう!合図は2人に任せる!」
テツヤはそう言うとボスがユウキを噛み砕き、その爪で抉ろうとしている所に介入し、自身がダメージを受けた。
彼の身体の痛々しい爪痕が残り、HP残量が半分を切っていた。
「テツヤ!?」
「良いか皆!今姉ちゃんとリーファで魔法の詠唱中だ!それまであの2人には死んでも近づけさせるな!アスナとショウ!お前らも前来い!シノンはそのまま後方で支援!」
「ショウ君行くよ!」
「あぁ!」
ウンディーネの2人も杖からレイピアと片手剣に持ち替え、少しでもヘイトを稼ぐ事に参加した。
敵の重い攻撃はなんとかクラインとエギルとリズが食い止め、ブレスは先程同様にシノンテツヤの連携で防いでいた。
秒針が進もうと2人の詠唱はまだ続く、皆のHPもアスナとショウが逐一回復を挟むがこのままいけばジリ貧は必須
そんな時、テツヤがリナを見ると彼女は頷いた
それを合図に彼は2人の後方に移動して月牙天衝を最大火力で放つ準備をした。
「ここで終わらせる!ありったけのMPを月牙に!」
宣言通り、残MPをもつぎ込み彼の天鎖斬月は溢れる月牙天衝の力を纏っていた。
「行くよテツヤ君!」
「ミスったら全員でタコ殴りにするからね!」
シルフ2人の放った魔法が途中でまるで融合するかのように合わさると、このボス部屋全体を揺るがす巨大なハリケーンになった
その魔法に向け絶大な月牙天衝を放つと、敵に魔法が直撃
例えHPが1しか減らなかろうが2人分の魔法に月牙天衝が合わさると瞬く間に持続ダメージでHPが削れていく。
「シノン!あれに火矢放てるか!」
「了解!」
テツヤの指示の元、シノンが敵を覆う荒れ狂う巨風に向け火矢を放つと、風から莫大な炎に進化 更なる持続ダメージを与え、ボスは咆哮を最後にそのHPを散らした
そう、クソゲーと謳われてきた10層のボスが遂に陥落したのだ。
「ナイスラストアタック、シノン。」
「そっちこそ、さっき私達にしでかした反省を活かせたわね。」
テツヤとシノンはお互いに拳を合わせ健闘を称え、リーファとリナもそんな2人に近づいた。
「やったねテツヤ君!あれがさっきリナちゃんにぶつけたってやつ?」
「あぁ、強大な威力だけど暫くは協力技として封印だな。」
「ま、敵倒せたから許してやるわよ。」
「協力あんがと姉ちゃん。」
先程の喧嘩はどこへやら、顔を見合せた2人は素晴らしい笑顔でハイタッチをしていた。
そんな中、ユウキとキリトも喜びあっていた。
「よし!ボク達の勝ちだよキリト!」
「あぁ、ナイスファイトユウキ。」
ユウキとキリトは互いに腕を合わせることでその健闘振りを称えたが、当然テツヤがそんなことを許す訳もなく
「さぁ次のボス攻略はてめぇだキリト・・・・・・俺のユウキに何しとんじゃテメェ・・・・・・!!!!!!!」
キリトに対してユウキと腕を組んだことに対しての処刑をしようとしていた。
「ま、待て待てテツヤ!?」
そんな2人の事はいざ知らず、アスナやショウ互いに握手をしていたり、短剣組も3人で喜びあい、皆の喜びが部屋で巻き起こっていた。
「ったく良いじゃないあんただっていつもいつも浮気してんだから。」
2人の喧嘩を止めようとリズベットがテツヤの肩に手を置いたが、今のテツヤはそれどころではなかった。
「さぁキリト・・・月牙天衝で即座に消されるか翔龍双牙で餌になるか選びやがれ・・・それともアスナにチクったろか・・・!?」
「止めんか!」
リズがメイスでテツヤの頭を軽く叩くと、彼は怒りの矛先を彼女へと変えた。
「いてぇじゃねぇか!何しやがる!」
「良いじゃないあんなクソゲーボス倒せたんだから、それに、あんただってさっきあたしのこと助ける時随分変なところ触ってくれたじゃない このスケベ。」
「は?」
彼女のその一言にはユウキは黙っていられなかった
それに付随するようにリナ、フィリア、シノンもテツヤを取り囲んでいた。
「え、あ、あのリズ?俺どこ触った・・・?」
「とりあえず腰より下太腿より上は確実ね さぁ行くわよキリト とりあえずこのテツヤ撲殺隊に後のことは任せましょ。」
「と、言うわけだテツヤ 生きてたらまた会おう・・・・・・」
「り、りじゅ!?俺リズが心配で助けたんだよ!?」
「ま、助けられたのは感謝するけどその後の裁判はあんたの管轄に任せるわよ♪」
「テツヤ君最低・・・」
「じゃ、じゃあテツヤ君 11層アクティベートは任せて♪その、後の祝勝会で会えると良いね・・・」
「このどさくさエロ英雄が!」
リーファには白い目で、アスナには生き残れるかの不安を クラインには罵声を浴びせられ、この場に残ったのは先の5人+レイの6人のみだった。
「よくわかったよ君が卍解を温存する意味が 助けるふりしてスケベなことに勤しむとは・・・」
「そうだよねぇレイ・・・どっさくさに紛れてリズのお尻触るなんて・・・その為に温存したの・・・?」
「テツヤ?今すぐ弁明すれば皆で1回ずつリメインライト化させるだけで許してあげるよ?」
「いや、それじゃ生温いわフィリアちゃん あんだけやられて懲りてないのなら・・・蘇生無しで10回処刑位の罪にしないとねぇ・・・?」
「アンタ・・・いつも皆におっぱい星人とか言われてるけど本当はお尻フェチなんじゃない・・・?私のお尻にも顔突っ込んだ癖して・・・!」
「僕だけじゃなくシノンもか!?テツヤ!君という男は一体何人の乙女をお嫁に行かせなくするんだこの下劣な痴漢魔が!!!」
「へぇ~おっぱいに飽きたら今度はそんな所に顔突っ込んだんだ~しかもシノンとレイに~?」
「ま、待てお前ら!?シノンのは戦闘訓練中の事故だしレイのはお前の自業自得だろ!?」
「言い訳するテツヤなんて嫌い!私が好きなテツヤはどんな時でもやっちゃったことに対して素直に謝れるテツヤだよ!」
「ふぃ、フィリア・・・俺がそれに対して謝るってのはそれ即ち・・・!」
即ち、ユウキからのお仕置の確定演出なのだ それが嫌なテツヤは言い訳せざるを得なかった。
「ふふ~♪ねぇテツヤ、ボクって幸せだよ♪」
「な、なんで!?」
「だってボクの彼氏の浮気に皆が怒ってくれるんだもん♪さ!今日の刑罰は・・・リズの手を触った腕切断で勘弁してあげるよ!!!!!」
「その勘弁を勘弁してくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
「ところでリズさん、本当にテツヤさんに助けられた時触られたんですか?」
「いや?あいつはしっかり私の肩と足を持ってたわよ?」
「えぇ!?じゃ、じゃあなんでわざわざテツヤ君を嵌めるよ真似・・・」
「なーんかテツヤの嫉妬は見苦しいからさぁ、ユウキに嫉妬してもらう為にちょっと嘘ついたのよ♪」
「そ、それじゃあ私テツヤ君に謝らなくちゃ・・・最低なんて言っちゃったし・・・」
「ま、まぁまぁ だけどその嘘は少し可哀想じゃないのか?。」
「良いのよエギル あいつが浮気性なのは事実だし ま、ほんの少しだけあいつの事が気に入ってる皆の気持ちが分かったかな?あたしはテツヤは選ばないけど 敵多すぎだし。」
「ラスボスがユウキなのもね・・・でもリズ?しれーっとキリト君に近づいてるのはどういうことなのかしらぁ?」
「え?そ、それはあれよ!テツヤの親友として申し訳ないって気持ちを・・・」
「ショウ君?テツヤ君の第1親友としてキリト君のケアお願いね♪私はリズとお話があるから♪」
「あ、あぁ・・・」
こうして、テツヤはいつもの皆に、リズベットもアスナからのお仕置を最後に10層攻略は終わりを告げたのだった。
「終わってねぇよこの野郎!!!!今度は倒せねぇ5人が相手だぞ!?あ、待ってユウキ姉ちゃん片手剣俺に向けないで!?れ、レイもフィリアも短剣収めて欲しいな!?し、シノのん?怖い顔で弓構えないでほら笑ってわら・・・・・・アッ・・・・・・・・・」
・・・・・・終わりを告げた・・・・・・!!!!
無事10層攻略を果たしたが、結局いつも通りユウキ達からのお仕置を受けるテツヤでした・・・
さて、次回は約5年振りのテツユウオンリーのイチャイチャ回!ユウキ成分足りてない人は見逃すな!
次回もお楽しみに!