あの騒がしい文化祭からしばらくの時間が流れた。
時期は夏休み直前。期末試験を控える学生たちではあったが、もうすぐ訪れる長い休みにどこか浮足立った雰囲気を醸し出していた。
そんな麻帆良学園都市の中を、
「下僕一号、右の裏路地に入ったぞ」
『く、くそっ!! 本気でおぼえてロヨ!! いつかぎゃふんって言わせてやるネ!!』
「ぎゃふん」
『そんな心のこもっていない『ぎゃふん』聞きたくなかたネ!?』
インカム型の通信機を付けた犬神が、また疾走していた。
目的は今日も今日とて、行方不明になった犬猫の捜索。
だが、今回の相方はマリーではなく、
「とったぁああああああああああああああああ!!」
「お見事です超さん」
「なんか最近ペットの捕獲技術が飛躍的に上がりましたね……」
諸事情により未来に帰れなくなってしまい、騒ぎの責任をとるために泣く泣く奉仕活動にいそしむ超だった。
…†…†…………†…†…
時はさかのぼり犬神の空気読まない一撃によって超が撃沈された直後の時刻。
「はっ!!」
超は自分の体を走る振動によって目を覚ました。
頭上には満天の星。背の高い建物が多い麻帆良では決して見られない天蓋の景色に、超は思わず首をかしげた。
「ここ……は?」
そういってあたりを見回すと、見慣れた列車の屋根が目に入り、
「超包子の屋台カ?」
そういえば、空飛ぶようにかいぞうしてタナ……。と、超はこんな時のために!! と仕込んでおいた無駄技術を思い出し、思わず苦笑いを浮かべる。
「あ、気が付きましたか超さん!!」
「ネギ坊主?」
そして、頭上から声が聞こえると同時にこちらを心配そうにのぞきこんできたネギの姿に、超は今までの騒ぎについいて思い出した。
そうダ。私はネギ坊主と空の上でバトルして……。だめだ、その先が思い出せない……。
「ね、ネギ坊主……一応聞いておくが私とおまえの勝負はいたい……」
「え? ちゃ、超さん? 覚えていないんですか!?」
「ん? どうやら激しく頭を打たらしくてネ。ネギ坊主と戦っているシーンしか思い出せないヨ」
そんな超の言葉に冷や汗を流しながら「い、いや……むしろこっちのほうがいいのかも?」と、何やら不穏な言葉をつぶやくネギ。
おいおい……本気で何があた!? と、超が戦慄する中、
「い、いや~。やだな~超さん。僕が起きていてあなたが気絶していたってことは、もう僕の勝ちに決まってるじゃないですか? 覚えてないからドローなんて言い出さないで下さいよ?」
「え? いや……」
なんか言動が嘘くさいんだガ……。と、不審に思った超は確認の意味を込め、葉加瀬にも視線を送る。
「え? なんですか? 当然ネギ先生の勝ちですよ? まさか先生のことを疑っているんですか!? 超さんの人でなし!!」
「え? えぇ!? な、なんかすまナイ!?」
なんで私怒られてるネ!? と、理不尽な葉加瀬の怒声に思わず泣きそうになりつつ、超はひとまず自分の敗北を認め謝罪した。
「でもそうか……私が負けたカ」
そして、超はしばらく黙りこんだ後、
「ネギ坊主……」
「はい」
「やはり私の行いは、間違っていたのカナ?」
そうネギに問いかけた。
きっとネギ坊主は肯定するだろう。超はそう思う。ネギはそのために来たのだから、それが当然だと思った。だが、
「いいえ、あなたは間違ってなんかいませんでしたよ」
「え?」
ネギは微笑みながら、超の質問を否定した。
「下を見てください、超さん」
「した?」
ネギに促され、列車の屋根から身を乗り出し、言われた通り下を見る超。
そこには、
「かっこよかったぞ、子供先生!!」
「ラスボスの麻帆良最高の頭脳もすごかったぜ!!」
「楽しい文化祭ありがとぉおおおお!!」
「最後の最後でいいもん見れたよ!!」
口々に彼らをほめたたえる、麻帆良の学生や住人たちの姿が、そこにはあった。
「これが、あなたがいた未来になればいいと思ったんですよね?」
「……」
「誰もが笑っていられる、この光景を作りたいと思ったんですよね……だったら」
あなたは、間違ってなんかいなかったんですよ。と、ネギは教師らしく諭してくれた、
「あなたはほんのちょっと、手段を間違えただけで……ほんの少し、思いが暴走してしまっただけで、あなたの思いや、目的は――決して間違っていないんです。だから」
胸を張りなさい。そういってくれた。そして、
「あなたが教えてくれた、悲劇があふれる未来にならないよう……
恩師の言葉に、
「うぁ……」
長い間戦ってきた一人の少女は、ようやく彼女を縛り付けていた未来という鎖から、解放された。
認めてもらえた。ほめてもらえた。自分の行いが無駄ではなかったことを、誰かに認めてもらえたことが、彼女を縛り付けていた固い鎖を打ち砕いたのだろう。
涙をボロボロこぼしながら、ありがとう……ありがとう……!! と、超は何度も繰り返しながら、ネギに縋り付き泣き続けた。
麻帆良の空に、少女の鳴き声が響く。それが、優しい少女と、優しい少年の激突の果てに生まれた、最高の麻帆良祭の……ハッピーエンドの告げる鐘の音だった。
…†…†…………†…†…
――はずだったのだが、
「なぁ……ネギ坊主。なぜ私の討伐報酬が犬神に渡されてるネ」
「え、えっと……そ、それはですね!?」
地上の戻った超は信じられない光景に嫌な汗をかくことになり、
「はぁ、もういいや……。じゃぁな、ネギ坊主。私は未来にかえ……」
「超さん?」
「き、帰還用のカシオペアが壊れてるぅううううううううう!?」
どういうわけか、戦闘では絶対に壊れないように、服の隠しポケットに持っていたカシオペアが、まるで隕石の直撃でも食らったかのように(ネギはその光景の理由に覚えがありすぎて思わず目をそらした)粉々に砕け散っているのを見て、思わず絶叫を挙げた。
当然そんな超を学園の先生方が見逃すわけもなく、彼女は教師たちの手によってあっさりと拘束。おとなしく生徒指導室に引きずられていき、
彼女を撃退した犬神監視下の元、麻帆良女子中等部卒業までの謝罪奉仕活動を命じられた。
…†…†…………†…†…
「ひどい目にあてるヨ!! ひどい目にあてるヨ!!!」
ギャーギャーわめきながら自分をとらえるゲージをガリガリひっかく猫を護送しつつ、超は思わず涙を流す。
「仕方ないじゃないですか。敗者は何を言っても聞き届けてもらえないって、言っていたのは超さんですよ?」
「まさか自分に跳ね返てくるなんて思てないだロ!?」
あきれた視線を返してくる葉加瀬に泣きつく超に、まぁまぁとなだめに入る茶々丸。
ちなみに、超の計画に加担した彼女たちだが、超の自分が麻帆良からいなくなった後の根回しは万全だったのか、彼女たちは超に利用されただけという判断が書類上では成されていたため、目立った罰則は受けなく済んでいた。
とはいっても、そこはやはり計画を実行した仲間ということで、二人は時々こうして手伝いに来てくれるのだが、
「おや、超? なかなか苦労しているようだな。まぁ、頑張れよ? あはははははははは!」
といって、あんみつ歩き食いしながら、平然と罰則のない日々を享受するスナイパーの姿もあるわけで、
「ちくしょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「こら超さん! 女の子がそんなこと言ってはダメ」
思わず口汚い怒声を上げる超に対し、葉加瀬はため息をつきながら注意を促す。最近はっちゃけすぎた超のストッパーになっていたため、現在ではマッドサイエンティストというより、面倒見のいい常識人になりつつある彼女。これは二代目マリーの襲名も近いのでは!? という噂が、まことしやかにクラスで流れていることを、彼女は知らない。
そんなこんなで、学園祭黒幕組は今日も平和な麻帆良生活を謳歌していた。
「そういえば、超さん。夏休みどうします? ネギ先生夏休みに入ったら一回故郷に帰るとか言っていましたから、私と茶々丸さんとエヴァさんも便乗させてもらって、イギリスに旅行に行くことにしたんですが」
「その足で、魔法世界まで行くみたいです。お父さんの手掛かりを探しに」
「ん?」
ある、歴史のターニングポイントの到来を知るまでは……。
…†…†…………†…†…
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
小太郎は、気力と狗族の異常な筋力をいかんなく発揮し、信じられない速度で麻帆良建築物の建物の屋根を疾走する。
目指す敵は強大だ。寄り道をしている余裕はない。行うべき行動はただ一つ。
「一直線に、ぶちかませぇえええええええええ!!」
「いい判断だが」
だがしかし、敵はそんな小太郎の突撃などものともせず、
「僕への奇襲を行うには早さが足りないな。全体的に力不足と知れ」
敵はその小太郎の突撃を平然と躱し、自身を殴りつけるために突き出された小太郎の手を取り関節を決める。
足を払う。
体を引き下げるように動かす。
投げ飛ばす!
この間わずか0,001秒。当然小太郎は何をされたかわからないまま、ポーンという擬音が聞こえそうなほど鮮やかに、
「ぎゃぁああああああああああああああああ!?」
天高く放り投げられ、
「ぎにゃ!?」
敵が追っていた猫の真上に叩き落された。
つぶされたカエルのような悲鳴をを上げる猫。
猫なのにカエルの声とはこれいかに? と、くだらないことを考えながら気絶する小太郎。
そんなに二匹を見つめて敵――犬神ゲルは「フム」と一つ頷き、
「ミッションコンプリートだ。帰るぞ安川」
「いや、コンプリート以前にターゲットと新助手が大変なことになってるやろうが!?」
遠慮ないハリセンの一撃を食らった。
…†…†…………†…†…
「ホンマ犬神君! 小太郎君がネギ君以上にやる気だしてつっかかってくるからって、ちょっとは手加減せーへんかったら死んでまうで!?」
「安心しろ安川。散々使いつぶしてぼろ雑巾のように捨てるまでは、壊れないように加減はしている」
「どの辺に安心したらええの!?」
気絶した猫をケースに入れたマリーと、気絶した小太郎を引きずる犬神はそんな会話を交わしながら、麻帆良学園都市の往来を歩く。
猫はともかく小太郎を見られたら「すわ!? 殺人事件か!?」と驚かれるのだろうが、
「なんだ犬神君か」
「犬神君ならしょうがないな」
「あの子かわいそうに……。犬神君にかかわったばっかりに」
「ふむ、今日も認識阻害は十分働いているようだな」
「いや、認識阻害うんぬん以前に、君が危険すぎてだれももうこの光景に驚かんくなってるんやろ!?」
「何か問題があるのか!?」
「あるやろっ!? って、君に対して言い切れへんのがおっかないぃいいいいいいいいい!?」
どうせだれに何を言われようと、態度を改めることなんてないのだから、むしろこのままのほうが都合がいいといえばいいのだが、それの理論に納得してしまえる自分がいることに安川は少し絶望した。
「それにしても犬神君、ホンマよかったん?」
「何がだ?」
「ネギ君夏休みが終わったらうち追い出すんやろ?」
「当然だ。上級古代呪文まで使えるようになった魔法使いを半人前とは呼べないだろう」
犬神がそう宣言したように、この夏休みが終わればネギは犬神アンダーグラウンドサーチを出ていくことになった。
文化祭の最後で見せた上級古代呪文は、ベテランの魔法使いでも使えない者がいる超高難易度呪文だ。あれがつかえてしまった以上、犬神と学園長の契約は完全に切れたことになる。
そのため、犬神がネギの保護を行う理由ももうなくなったのだ。だから、出て行かせる。犬神らしい効率的判断。だが、
「でも~なんかさびしいし……。姫ちゃんもちょっと落ち込んでるみたいやったで? それに、修学旅行でネギ君を襲ってきよったあの白髪の子のことかてまだ決着ついてへんし……」
やはり、10歳の子供を外にたたき出すというのはいささか気が引けるのか、マリーはわずかに未練がましく犬神に食い下がる。
そんなマリーの言葉に、犬神は嘆息を漏らし、
「野菜なら大丈夫だろう。あいつは何気にしたたかな奴だ。慕っている生徒も多い。家がなくなったのなら、あいつの教え子たちが自室に泊めてくれるだろう? 小太郎のように」
「いやでも」
「そしてこんな展開になる」
「え?」
…†…†…………†…†…
名探偵だぞえ? 刹那ちゃん!!
アスナ(以下 ア)「大変刹那ちゃん!」
刹那(以下 刹)「どうしたのアスナちゃん?」
ア「私のパンツが何者かによって盗まれちゃったの!!」
刹「な、なんですって!?」
ネギ(以下 ネ)「な、なんてひどい奴だ! 下着泥棒をするなんて、最低だよ!! 信じられないよっ!! その犯人はよっぽどの変態なんだね!! って、はっ!?」
刹那の背中から真っ白な翼が出る図。
ネ「(あ、あれは、刹那ちゃんが推理をする時に出てくる翼!! あの翼のおかげで刹那ちゃんは別名「ちょ、翼でかっ!? 翼邪魔!?」といわれる名探偵なんだ!? これで事件はスピード解決!! さぁ、いったい誰が犯人なんだぁあああああああ!?)」
刹那とアスナが、ネギが頭にかぶった女性もののパンツを凝視する図。
ネ「違うよ? 僕じゃないよ? 僕は変態じゃないんだから。仮にもしそうだったとしても、変態という名の英国紳士だよ。あ、ちょ、魔法先生への通報はやめてよ!?」
…†…†…………†…†…
「となるわけだな」
「紙芝居!? というかネギ君がえらいことになってるやんか!?」
やれやれ困ったやつだ。と言わんばかりに首を振りつつ、紙芝居をポケットにしまう(明らかに質量的に入らないはずなのだがどういうわけかはいってしまった……)。そして、
「まぁ、ぶっちゃけネギがしなくともあいつの使い魔がやりそうだろ?」
「微妙に否定できひんこというんやめてーや!?」
信憑性が増してもうたやろ!? と悲鳴を上げる安川をしり目に、犬神はさらに新しい紙芝居を出して、
「きっとあの白髪の話だってこうやって決着をつけられるさ」
…†…†…………†…†…
マギステル・マギ ネギ!! 完結編!!
ネ「うおぉおおおおおおお!! くらえフェイト!! 新必殺!! 闇の魔法!!」
フェイト(以下 フ)「さぁこいネギ!! 実は僕は何度でも蘇る的なことを言ったけど一回刺したら死ぬぞ!! って、ぐあぁあああああああああああああ!? 馬鹿な……不死身と言われた僕がこんな小僧にぃいいい!!」
クゥァルトゥム「テルティウムがやられたようだな」
クゥィントゥム「くくく!! だがしかし、奴は我々アーウェルンクスシリーズンの中で最弱の存在」
セクストゥム「人間ごときに負けるとは……アーウェルンクスシリーズの面汚しめ」
ネ「吹き飛んで!! 銀河の果てまでぇええええええええええええ!?」
三人「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああ!?」
ネ「お、お前は!!」
ラ「実は私はお前の父親みたいな顔しているけどお前の父親とは全然関係がなかったのだ!! だから心置きなく倒すといいぞ!!」
ネ「ならば僕からも言っておきます! 僕には生き別れの父さんがいた気がしたけどそんな人はとっくの昔にのたれ死んでいました!!」
ラ「そうか……ではこい、ネギ」
ネ「うぉおおおおおおおおおお!! 決着をつけてやるぅうううう!!」
ナレーション「さぁゆけネギ!! お前の戦いが、明日を切り開くと信じて!!」
ご愛読ありがとうございました!!
…†…†…………†…†…
「と、こんな感じでやつの戦いは終わるに違いない……」
「ソードマスター!? というかさっきからおもたんやけどどうやって出してんのその紙芝居!?」
再び取り出された打ち切り臭漂う絵で描かれたネギたちの姿に愕然としつつ、とりあえず突っ込みを入れておく。
「だいたい安川、僕がびた一文の金にもならない保護をずっと続ける理由がどこにある?」
「ぐはっ!?」
犬神らしい犬神による犬神のための正論に、マリーは思わず血反吐を出して倒れこむ。
そうやった……こいつはこういうやつやった……。と、いまさらながら犬神の外道っぷりに涙を流すマリー。
「それにだ」
「ん?」
「ここから先はあいつの物語だ。僕らがしゃしゃり出ていくのは、違うだろう?」
「……犬神君?」
だが、ほんの少し……ほんの少しだけ、思わずといった様子で犬神の口から漏れ出たその言葉は、マリーの言葉に響いた。
「あいつはもう、一人で十分やっていける。そう育てたし、そう育った。ならば、僕らが余計な気を使うのは筋違いだ」
「……ん。そうやね」
その言葉には、ちゃんと育ったネギに対しての、絶対的な信頼と思いが隠されていて……。
なんや、ちゃんとネギ君のこと考えてたんやん。と、マリーは笑う。
不器用な自分の雇い主を見て、笑う。
二人が歩く道がだんだんオレンジ色に染まりだした。
時刻は夕方。
物語の舞台から退場する二人を見送るかのように、その夕日は二人を明るく照らしだした。
「夏休みが始まったらうちの事務所で送別会しよな?」
「ふん。好きにしろ」
否定はされなかった。そのことに気をよくしたマリーは、犬神の手を取り、
「おい、安川」
「ええやん! ほら、はよ事務所にかえろ!! 超もネギ君も――ほかのみんなも、きっと私らの帰りを待ってんで」
夕日に向かって走り出した。
数時間後。
「あ、あの……ちょっとでもええから、俺が引きずられてることに気づいてください」
「あ」
さらに夏休みに入ってすぐ、
「さぁ安川。魔法世界に突撃だ。野菜のピンチだ助けにいって、学園長からすごい金がもらえるぞ!!」
「もう大丈夫やったんちゃうんかいぃいいいいいいいいいいいいいいい!?」
目を¥に変えた犬神が、いろいろと台無しな発言をする日は割とすぐにやってきたという…
ひとまずここで完結です!!
ネギたちの冒険はまだまだこれからだ!! エンドです^^;
まぁ、この後魔法世界編を短編で単発的に出すか? という話はあるっちゃあるのですが、どうしても書きたいネタがあったり、面白くかけそうな話があったらという感じですので、予定は未定です。
何か書いてほしいネタがあったら、感想欄にでも投稿していただければ幸いです。かけるかどうかはわかりませんが^^;
では、長らくのご愛顧ありがとうございました!!
とある外道の少年探偵……これにて完結!!