今、達也の家の前に居る。
なぜかと言うと家に帰ると家がなかったのだ。
そこにはいつ出来たかわからない児童公園があり、子供たちが遊んでいた。
ほんとにいつ出来たのだろうか?
まぁそれはさておき、冒頭に戻ろう。
今、達也の家の前に居る。
やがてドアが開き、達也が出てくる。
「入っていいぞ」
「なら、お言葉に甘えて、お邪魔します。」
そうしてユカリは家の中に入る。
そこは二人で暮らしているとは思えないほどの広さだった。
「なぁ、達也。お前の家ってさ、どっかの金持ちなのか?」
「ん?なぜだ?」
「いやいや、広すぎだろ!俺へのあてつけか!?そうだよな?」
「おちつけよ、とりあえず茶でも出すから」
「あ、ああ、悪いな達也」
「構わない、客人だからな」
「あっ、ユカリさん、もういらしてたのですか?」
二階?から降りてきた深雪が出てきた。
「ああ、悪いな。今日一日世話になるよ」
「いえ、誰かが泊まりに来たことなどないものですから、少し楽しみなんです」
「そう言ってくれると助かる」
そう言って達也と深雪ですこし談笑した後に夕食の準備となった。
「買出しなら俺が行くよ、客人だしな」
「普通は客人だからいかないんだが?」
「いいんだよ、俺と達也の仲だろ?」
「なら、俺も行こう、深雪は器具準備をしておいてくれ」
「わかりました。行ってらっしゃいませ。お兄様、ユカリさん」
「ああ、行ってくる」
「いってきまーす」
某スーパーにて
「献立はなんなんだ?」
「今日はシチューにする」
「へぇー、無難だね」
「お前が言うな!」
「ハハッ、バレたか?」
「はぁ…」
達也はユカリとのやり取りでため息をつく。
帰宅
「おかえりなさいませ」
「ああ、深雪か、ただいま」
「ただいま」
「深雪かって、ユカリさんは私のこと誰だと思ったのですか?」
「エプロンしてたから分からなかったんだ」
「そうでしたか」
ふふっと笑う深雪。
食事を済ませて風呂も済ませた、あとはもう寝るだけなのだが、肝心のどこでねるのかが分からない。
まぁ、このソファー借りてもいいなら、すぐ寝れるけどな
「なぁ、達也、このソファー借りてもいいか?」
「ああ、いいが何するんだ?」
「何するって、寝るんだけど?」
「いいのか?ここで」
「いいんだよ、俺はもう寝るよ、悪いな先に寝ちまって」
「構わないさ、深雪だってもう寝たんだから」
「ああ、そうだな。お休み、達也」
「お休み、ユカリ」
ユカリ、おまえはあのふたりを信じるのか?
「ああ、そのつもりだよ」
そうか、お前がそうするなら従うさ
「悪いな、オベロン」
構わないさ。
「ありがとう」
ああ
夢を見る。
これは過去ではなく未来の夢か?
達也がいる。深雪がいる。エリカもいる。美月だっている。
そして真ん中に俺がいる。
そうか、これは俺の望んでいることなんだ。
俺は居場所が欲しいんだ。
生まれてたった六年で自分の居場所を自ら壊し、家族を殺した。
そうだ、俺は居場所が…
そう思った瞬間、空間にヒビが入り望んでいた日常が壊れていく。
そして浮かび上がった、一族の死体で散らばる、自分の居場所。
そこでオベロンと出会う。
未来から過去に変わる。
それも希望から絶望へと。
光から闇へと。
もし俺が過去に希望を経験していたら光の精霊が来たのだろうか?
いや、よそう。
今はこんなことを考えている場合ではない。
そして、目覚める。
「はぁ、はぁ、」
荒く息をするユカリ。
ユカリが起きたのに気付き達也がやってくる。
「大丈夫か?魘されていたぞ?」
「あ、ああ。悪いな、心配かけて。すこしシャワーを借りていいか?」
「かまわない」
シャワーを浴びて汗を流す。
起きて制服に着替え、学校へ達也と深雪と共に向かう。
深雪をA組の教室まで送る。
その際すごく睨まれたがそれを無視して自分達の教室に向かう。
「はよー、あれ?エリカ、その人誰?」
「おう?おれか?俺は西城レオンハルト、レオって呼んでくれ」
「俺は神田ユカリ、俺のこともユカリでいい。んでこっちが司波達也だ、こいつのことは達也でいい」
「だからなんでいつも俺のまで」
「別に構わないだろ?」
「ああ」
「ならよろしくな!達也!ユカリ!」
「ああ、よろしくな!レオ」
そうしてレオと友達になり、時間は進む。
昼休み
「ユカリ!達也!飯行こうぜ」
「済まないな俺はい「今から溺愛する妹を迎えに行かないと行けないから後で行くよ」…おい」
「ん?なんだ達也、何か間違ってたか?」
「間違ってはいないがな、俺のセリフ取るなよ」
「ハハハ!お前ら面白いな」
こうして深雪を迎えに行くことにした。みんなで
A組の教室にて
「司波さん!食堂行かない?俺達と食べようよ!」
「司波さん!俺達と…」
「司波さん!私達とも」
男女問わず大人気である。
「深雪~」
ユカリは腑抜けた声で教室に入る。
案の定睨まれた。
「チッ、ウィードのくせに」
「司波さん!ウィードなんか気にせずに僕た「ユカリさん!」
深雪は男子の声を妨げながらこっちに走ってくる。
「お兄様も!」
「行こうか、深雪。」
「はい!ユカリさんも!」
「おうよ」
さすがはお兄様だぜ。 妹の心を完全にわかってやがるな…
そんなことを思うユカリだったが
「おい!」
声をかけられる
「あ?」
「お前ら昨日の奴らだろ?ウィードのくせにブルームに逆らうなんて!」
「あああーー、君たちかちゃんと日本の憲法変えてきた?」
「うるさい!お前なんかここの全員でぶっ飛ばしてやる!」
そう言って、クラスの殆どがCADを操作し、魔法を構築する。
端のふたりは見てるだけだった。
そして、一斉に魔法を放つ。
すごい勢いで魔法がユカリのところまで飛んでいき、当たる。
ドドーンと大きな爆発音がなり、慌てて戻ってくる、達也御一行
「ユカリ!」
達也は叫ぶ。
「ユカリさん!」
深雪も叫ぶ。
「大丈夫ー」
またまた不抜けた声が聞こえる。
煙が無くなりユカリの姿を確認する。
制服に傷一つついていない。
「なんだよ、この程度か、一科生ってのも弱いもんだな」
この言葉に普通は怒るだろうが誰も怒らない。
なんせ自分達の魔法が二科生相手に効いていないからだ。
「次、俺の番だな」
そう言うと教室は闇に包まれる。
みんなは狼狽えている
そして、ユカリは指を鳴らす。
すると攻撃してきた全員が倒れた。
「!?」
達也御一行の反応である。
それもそうだ指を鳴らしただけで気絶したのだから。
そして、次第に闇は消えていく。
「あ、あの!ありがとうございます!」
なんか黄色い髪の毛をした女子がお礼を言ってきた。
「ほんとに」
今度は無愛想なこが言ってきた。
「ああ、どういたしまして、でもこいつら気絶させちゃってごめんね?10分もすれば起きると思うから」
「はい、わかりました」
「達也、遅くなったけどお昼にしよう」
「あ、ああ」
達也でさえ固まるほどの光景だった。
そしてその五分後に爆発音が聞こえたとのことで風紀委員が到着していた。