すいません、気持ち悪かったです。
「げ、元帥!?」
会長達が一斉に驚く。
それもそうだ。アメリカ魔法軍と言う大規模軍の元帥なのだから。
その元帥が自分たちより年下でこんなに身近にいるのだから。
「ということは、お前より上のやつがもうひとりいるのか?」
と風紀委員長はユカリに問う。
「………はい?」
「え?だって元帥ってことは大元帥が上にいるでしょ?」
今度は会長が言う。
「え?ああ、大元帥のことですか?………いますよ」
さっきまでヘラヘラしていたが取って変わり真剣な表情になる。
「大元帥は無茶苦茶強いです。ていうかチートですよ、あれ」
(君が言うなよ!!!)
この言葉はこれを聞いていた人たち全員の意見なのである。
「実際俺は一回も勝ててませんしね。あいつに勝つなら恐らく俺と同じ戦力がもう一人いるな」
それを聞いてメンバーは息を飲んだ。
目の前にいるこの少年は恐らく日本一強い子だ。
しかし世界にまで手を伸ばせばこの子よりも強いのがいるのだから。
しかもそれが単純計算で少年の二倍の戦力だ。
「と、言うことでもう帰っていいですか?」
「ああ、悪いな。急に引き止めて」
「んじゃ、さよならー」
そう言ってユカリは校門をくぐる。
「ち、ちょっと待て!!!どこに行く!?」
急に引き止められた。
「え?帰るんですけど」
「帰るって家にか?」
「はい、そうです」
「君が帰るのは家じゃなく教室だ!」
「帰っていいって言ったじゃん!」
「誰も家にとは言ってない!」
「ドケチ」
こうして風紀委員長との漫才みたいな言い合いが終わり、大人しくユカリは教室に向かう。
ちなみにもうオベロン状態は解除してある。
ガラッ
「はよー」
「おう!遅かったな?」
レオが早速聞いてきた。
「まぁな、ちょっと止められた」
「なんかやらかしたのか?」
「かもな」
ハハハとレオと笑う。
すると今度は達也が言ってきた。
「俺ら今から演習なんだ。だから移動だぞ?」
「そうか、わかった」
そう言って達也とレオとで演習室に向かう。
今回は魔法の発動速度を測るらしい。
この機械に想子を流し、玉を発射させ、的に当てるまでの時間を測るらしい。
続々とクラスの人は取り組んでいる。
因みに合格は1秒以下だ。
そして、俺の番が来たので機械の前に立つが一つ気が付いた。
俺は想子がほとんどないのだ。
試しにオベロンの力を流すと発動したのでやってみる。
するとすごい勢いで玉は飛んでいき、壁を貫通した。
因みに時間は0.19秒である。
クラスのみんなはあっけに取られているが少しすると歓声がわく。
「スッゲーな、神田!」
「神田君!すごいね!」
などと俺を褒めてくれた。
その後に少し恥ずかしがりながらコツを聞いてきたエリカが可愛く思えた。
昼休み
「なあ、ユカリ」
「ん?」
不意に達也が話しかけてくる。
「俺達なんか今日生徒会室に呼ばれてるみたいなんだが?」
「そうなのか。なら行こうか」
「ああ」
そう言って達也と共に生徒会室に向かう。
生徒会室
「来たわね」
会長が奥で座りながらそうごちる。
「要は一つだけ。さっき深雪さんに生徒会に入ってもらったのだけれど達也君と、ユカリ君も入れるって条件になったのよ。だから二人とも風紀委員に入ってくれない?」
「嫌だ」
「即答!?」
「当たり前でしょ、そんなめんどくさそうな仕事。どうせまた一科生あたりがウィードが調子に乗ってるだの生意気だなどとほざき出すからな」
「それを否定できないのが辛いな」
「それはともかく!二人とも!風紀委員に入ってもらいます!」
会長がそう断言すると達也が条件を出した。
「深雪がするなら仕方ない。なら一つだけ条件があります。こいつ、ユカリと模擬戦をさせてください」
「な!?それはダメよ!達也君!君がいくら腕に自信があってもあの十文字君に勝ったんだから」
「いいじゃん」
「だめよ!」
会長は譲らない。
「なら、達也が俺と同等の戦力だ…と言ってもですか?」
「なに!?」
「達也は恐らく俺と同等、もしくは少し下くらいですね」
「………わかったわよ、でも危ないと思ったらすぐ止めるわよ?」
「やった!」
放課後
「生徒会長権限により、1年E組司波達也対1年E組神田ユカリの模擬戦を開始します。」
「ルールは「なしだな」おい!そんな「ああ、そうだな」達也君まで」
「わかった!もういい!好きにしろ!」
「はじめ!」
その合図と同時にユカリは黒い霧に包まれる。
達也はそれに想子の波を当てるがびくともしなかった。
そして、霧が晴れ出できたのは黒いコートをまとったユカリだった。
「それがお前の全力か?」
「まぁな、このモードになったら多少なりとも本気だよ」
そう言ってユカリは接近戦に持ち込む。
一発
両方のケリが互いの脛を叩く。
その後に達也はグラムデモリッションと呼ばれる想子の塊を連射する。
がしかしそれはユカリを取り巻く闇によって防がれる。
その後にユカリが達也を闇で囲い逃げ場をなくして、こうつぶやく。
「ラグナ・フィルス」
とてつもなく大きな雷が達也を直撃する。
そして、倒れた達也にユカリが座る。
「勝者!神田ユカリ!」
その勝者のコールでこの模擬戦は幕を閉じた。
そして、自己修復術式でかいふくした達也のためにどき、オベロンの力を戻す。
そして、制服に戻る。
深雪は口を開けてポカンとしていた。
それもそうだ、誰にも負けないと思っていた兄が高校の同級生に負けたのだから。
「お前、何者だ?」
回復した達也が問う。
「俺はアメリカ魔法軍元帥 神田ユカリ。通称闇精霊。全世界魔法序列一位の闇精霊神田ユカリだよ?」
「げ、元帥だったのか?」
「ああ」
「ならお前より強いのがまだいるのか」
「お前もそのことに突っ込むのか」
「でも何で上がいるのにお前が魔法序列一位なんだ?」
一番ご最もなことを聞いてきた。
「ああ、それの試験?的なの受けてないんだ。うちの大元帥さんは」
「ああ、なるほど」
達也は納得したようだった。
すると深雪がこちらによって来た。
「お兄様、ユカリさん、いい試合でした。」
「ありがと、深雪」
そう言って俺は深雪の頭をなでる。
すると周りのみんながニヤニヤしてみている。
それでユカリは思い出した。
「ごめん!これ達也のjobってことまた忘れてた!」
「わ、私はユカリさんに撫でられるのも好きです」
「そうか?なら…」
そう言ってまた深雪を撫でる。
気持ちよさそうに目を細めている。
達也もその光景に溜息を吐く。
みんなはさっきの戦いなどや忘れて、ニヤニヤとこちらを見ていた。
深雪を少しほんの少しデレさせました。