無名な神と恵みの雨   作:夜魅

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前回は夜卜と雨音の出会い編でした。

原作に入ります
が、短いです(;´・ω・)

次あたりから割と長くなるかも・・・


第一章 出会いと別れ、始まる時
第一話 始まる時間


 

「おや、お帰り。

 夜卜神様、伴音(ともね)さん。」

 

今朝依頼を受けて伴音を連れて出て行った私の主は昼頃に帰ってきた。

二人の様子を見ると、どうやら妖と・・・縁切りもしてきたみたいだね。

 

それにしても・・・

 

「おや、伴音さんを放ったのかい?」

 

「雨音~

 やっぱ俺についてきてくれるのはお前だけだーーー!!」

 

ガバッと抱き着いてくる夜卜をなだめつつ、伴音の腕を見る。

左腕に書かれていた【伴】の字は消えていたから見間違いではなかった様だ。

 

「もう限界なんです!

 お客様への態度は悪いし!手汗最悪だし!」

 

「まあ、三カ月はもった方だねぇ~」

 

「ですよね!

 雨音さんには世話になったので大変申し訳ないんですけど・・・」

 

「いやいや、伴音さんのおかげで三か月間楽しかったよ。

 何分、男二人だとむさくるしいからねぇ。」

 

どうやら彼女はわざわざ僕にあいさつするために戻ってきたらしい。

律儀な彼女らしいことだ。

 

「そんな!雨音さんはむさくるしくありません!

 毛並みは艶々でとても心地よかったですし、どこぞのダメ神よりも気遣いもしてくださって!

 私こそ三カ月楽しかったです。」

 

「そうかい、それはよかった。

 じゃあこれを餞別に。

 ほんとは三人で食べようと思ったんだけど、よかったら持っていきなさい。

 新しい主さん方と一緒に食べたらいい。伴音さんのことだ、あてはあるんだろう?」

 

今日のアルバイトは畑の面倒を見ることだった。

なんでも腰をやってしまい、手入れができず荒れてしまった、とのこと。

 

腰が治って畑を再開しようとしたところ、

あまりの雑草の多さに困っていたところ夜卜の番号を見つけたらしい。

その後、すぐに女の子から電話があって妖の多いそちらは夜卜と伴音さんが担当することになり、私一人で畑の方に向かったのだ。

 

仕事は午前で終わった。

思ったよりも早く、きれいに終わったからとまんじゅうをたくさんもらってしまった。

三人で食べきれるかわからないくらいの量だったので、餞別にはちょうどいいだろう。

 

「はい!何から何までありがとうございました!」

 

「いえいえこちらこそ、よいご縁を。」

 

そういって、笑って伴音さんと別れた。

さて、泣いているこの主をどうしたものか・・・

 

「いい加減に泣き止まないか、夜卜神様。」

 

「うぅ~なんで伴音を引き留めなかったんだよ!」

 

「嫌がる子、ましてや女の子に無理強いをするのはよくないだろう?」

 

「だからって俺これじゃあ丸腰じゃねえか。」

 

「しばらくは私に任せてもらえると嬉しいねぇ。

 まったりしているのもいいけど、このままだと牙が錆び付きそうだ。」

 

冗談でそういうと、夜卜は顔をがガバッと上げてありえない、

というように私を見つめる。

 

「はあ!?俺の雨音だぞ!?そんなわけあるか!」

 

本当に、君は・・・

 

「そういうことは言えるのにねぇ・・・」

 

「はあ!?どういうことだよ!おい!雨音!」

 

「今日の夕飯は肉じゃがにするよ。」

 

いつの間にか日が暮れていたようで、夕日が地平線にかかる。

夕日を背にしながら私たちは帰路についた。

 

 

 

 

 

 

   八百万の神の末端の末端で、住所不定無職の

   斬ることしか能のないジャージ男が私の主です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。
はい、原作に入りました。
と言っても第一話のほんのちょこっとですが・・・

地の分では夜卜神様→夜卜にします。
その方がしっくりくるので。

誤字ではないので大丈夫ですよ。


次はとうとうあの子が出るので、
次回もよろしくお願いします!
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