頑張ってるので、暇潰しに見てね~
部屋の中は、女子多数男子一というハーレム状態を保っている。
私はラムネを呑んで寛いでいる。
一時我を失っていたようですが、今は正常です。
金リアさんと銀ラさんが唐突にチェスを始めたり、はたきさんはモジモジしながらワンさんにマッサージを求めて、それに便乗している風鈴さんと黄金ロットさん。
そして、御三方にブラコンさんの制裁。
ちなみに、はけさんを焚き付けたのは私。
思考誘導は得意です!
スパンッ!
「馬鹿者が」
「……いひゃいでしゅ」
頭を叩かれた時に舌を噛みました。
というか、なんで叩かれたのでしょう?
ブラコン発言は、口には出して無かった筈です!
「顔を見れば何を考えているか大体わかる。というか、面倒事を起こさせるな、めんどくさい」
流石!どこかのメガネ小動物先生とはスペックが違いますね!
てか、教師がそんなこと言っちゃダメだと思います。
私が生徒ならボイコットモノです!
……あ、生徒でした。
「一夏、これで何か買ってこい」
「え?なんで?」
「良いから、さっさと行け」
「え~わかったよ」
織斑先生が壱強さんを買い物に行かせました。
ついでに牛乳を買いに行ってもらいました。
自分で動かなくっていいって、便利ですね。
そんなことを考えていたら、織斑先生が咳を一つして注目を集めた。
あまりにもワザとらしかったので、全員が織斑先生の方を向く。
「お前達に少し聞きたいことがある」
なんでしょう?
まさか、サマーラブ君のことを好きな人とか?
そんなまさか、それこそブラコンですよね~
「一夏のことをどう思っている?」
……このブラコンめ。
スパンッ!
痛いです。
最初に答えたのは、少し顔を赤らめながらも真剣な表情な用具さん。
「私は、好きです。ずっと前から」
本人に言えばいいのに。
まあ、それが出来たらもうカップルですよね~
でも、なんでチラチラ私を見るんでしょう?
次に答えたのは幼馴染二号さん。
「私は、その、す、好き、かな~なんて……はいすいません超好きです」
なんとなく漁っていた押入れから釘バットが出てきました。
あれ?パンダさんの顔がとんでもなく真っ青ですけど、何かありました?
まあ白黒さんは放置して、次の青い雫さんの答えです。
「わたくしとしましては、夫にするなら一夏さん、妻にするならユラ先生しかいませんわね!」
何故私が出てくるのでしょう?
同性と結婚は……しようと思えばできますね。
ふむ……お金持ちの妻……良いかもしれないです。
そんな無駄なことを考えていると、ラゥラさんが対抗してきました。
「師匠は私の嫁だ!貴様にも一夏にも渡さん!!」
「それを決めるのは先生ですわ!」
「「むぐぐぐ!」」
楽しそうで何よりです。
フランス人形さんのアンサー。
「好き好き大好きチョー愛してる!」
『!?』
普段の彼女からは想像できないようなことを口走ってませんか?
皆さん驚いてるじゃないですか。
何故そんなことを言ったのか聞いてみる。
「何故そんなことを?」
「えっと、ラウラの知り合いに教えてもらったんだけど……信頼してるって意味じゃないの?」
「残念なことに言葉のままです」
「言葉のまま?……………イヤァァァァァ!!!」
赤っ恥さんは恥ずかしさのあまり部屋から逃走しました。
入れ替わるようにファースト君が入ってきます。
「シャルどうしたんだ?」
「きっと恥ずかしいことがあったんでしょう。気にしないであげてください」
「そうか?」
ところで、織斑先生はなんで微妙にしかめっ面で私を見るのでしょう?
何かしましたっけ?
「……魅神癒螺、お前はどうなんだ?」
おや?さっきの質問の続きですか。
お風呂でも同じようなことを聞かれていた気がしますが、いいでしょう。
てか、本人がいる前で本人の評価をさせるとは、鬼ですね。
別にいいですけど。
「何の話だ?」
「アナタの話ですよ。まあ、私は彼のことをそれなりに、と評価しますね。というか、皆さん忘れてるかもしれませんが、私男性苦手です」
『……え?』
織斑先生を除く皆さん、なんですかその驚きは?
確かに、興奮すると自分から攻めてる感じですが、私は男が苦手なんです。
まったく。
「それなり、か……うむ、聞きたいことは聞けた。もうそろそろ帰れ」
「ちょ!?俺何のために買い物行ったんだよ!?」
「知らん」
「えぇ!?」
なんと酷い。
でも、壱君ならこんな扱いも様になるのですね。
流石はハーレムを築いているだけはあります!
という訳で解散である。
部屋を出るとき、織斑先生が耳元で囁く。
「お前にその気があるなら、奪いに来てみろ」
それに私は面白そうに微笑み、こう返す。
「貴女が守るなら、全力で奪いに行ってあげるわ♪」
だって、その方が楽しめそうだもの。
◇◇◇◇◇
「それでは予定通り実装試験を行う」
現在、専用の砂浜にてISの実装試験です。
何故か朝私宛に郵便物が届いており、ISの追加武装だった。
アタッシュケース一つにまとめられてるけど、大体5つの武装があるようでした。
どうやら、前に三次移行したことがあの人に知られたらしく、三次移行用の武装だと手紙に書かれていました。
ホントはもっといろいろめんどくさいことが書かれてたんですけど、見なかったことにしました。
追加は終わっているので、さっそく専用機持ち全員を的にして……
《マスター前日の飛行物体に近い人参型の搬送機が高速で向かってきています》
「むむ、皆さんよりも加減する必要が無い的ですね」
(まとって、やっぱりあの的だよな……)
(なんだかよくわかんないけど、ラッキー!)
(先生の銃撃をこの身で受けれないのは残念ですが、命には代えられませんわね!)
(何かを犠牲に助かった気がするけど、気のせいだよね!)
(流石は師匠!獅子は兎を狩るのにも全力というやつですね!)
何やら専用機持ちの皆さんが、こちらを見つめながら考え事をしているようです。
正直、鬱陶しいことこの上ないですね。
まあ今は、学園の訓練領域に侵入した不審な飛行物体を危険排除という名目でぶち壊そうと思っていますので、放置で♪
「まずは破壊して、後で的にしましょうか」
《了解しました。対超長距離武装・世界蛇を展開します》
アンチマテリアルライフルをIS様に改造した逸品です。
飛距離は、100キロでしたっけ?
まあ、どうでもいいですね。
スコープを覗く。
ロックオンシステムの補助は何時も無効にしてあるので、自分の感覚だけで何時も命中させている。
今回も特に集中せずに撃つ。
命中はしたのだが、予想以上に硬かったようでグラつきながらも砂浜に墜落した。
破壊できなかったのが悔しかったので、近接武装に変更して斬り刻もうとしたら、専用機持ち全員に取り押さえられてしまいました。
不完全燃焼は、イライラします。
墜落した人参は二つに割れて、その中からウサ耳を付けた女性が出てきた。
真っ青な顔で。
「こ、今度こそ、死ぬかと思たよ……」
潔く死ねばいいモノを……やはりバラすしか。
「ひぃ!?」
織斑先生の後ろに隠れる不審者。
織斑先生はため息をついた後、不審者をアイアンクローで締め上げる。
私はそれを見て、とりあえずISの展開をやめる。
数分後、仕切り直しの様に自己紹介?を始める不審者。
「はろーはろー!みんなのアイドル、篠ノ之束、ここに参上ーう!!」
篠ノ之束……ISの開発者。
目の前に、存在している。
心の底から、
原形を留めない位グチャグチャに。
こいつさえいなければ、そう思ったことは一度ではない。
それこそ、
「ユラ?どうした?」
「……いえ、なんでも無いです。ウザイですね、アレ。消していいですか?」
「ダメだろ!?」
「じゃあ、物言わぬ骸になってもらうか、永遠に眠ってもらうか、ですかね」
「それもダメだろ!?」
壱夏君の御蔭で、少し落ち着きました。
今何かしても、過去は変えられないんです。
なら、未来を良い方へ向かわせる努力をしませんと。
……あれ?やっぱり消した方がいいんじゃないですか?
「ちーちゃん!あの子に殺される!!」
「勝手にヤられろ」
「そんな!?箒ちゃん!」
「私はユラの味方ですので」
「ガーン!?」
何故か私の前で土下座をし始める天才さん。
何故その結論になったのでしょう?
「どうか、どうか殺さないでください!!まだ死にたくないのだよ!!」
「安心してください、殺しはしません」
「ホント!!」
「脳が活動していれば、死んだことにはなりません」
「えぇ!?確かに脳だけでも生きられるけど、そんなの嫌だよ!!」
「じゃあ心臓ください」
「それ妥協!?もういやだ!!この子怖い!!いっくん!ヘルプ!!」
天才さんは、私からか隠れるようにサンシャイン君の背中に抱き着く。
存在が気にくわないですが、あの胸は評価に値しますね。
押し付けられているいっくん君が羨ましい。
「ところで、頼んでいたモノは?」
ほらふきさんが天才さんに何かを言う。
そう言えば、姉妹でしたっけ。
それに未確認物体が見えたので、ISを展開する。
「もっちろんだよ!今空から……こ、壊さないでね!!」
ビクビクしながら私に言う天才さん。
もっぴーが頼んだものなら、壊したりしませんよ。
落ちてくるのはどうやらISのようですね。
だけど、アリスが表示してくれた情報は、その圧倒的な性能と名前のみ。
ISの名は―――
「束さん最新作、全スペックが現行ISを上回る最高性能機……これぞ箒ちゃんの専用機『赤椿』だよ!!」
決め顔がそこはかとなくイラッときたので、久しぶりにロックオンシステムを有効にしてみた。
途端に真っ青になって一之瀬君に隠れる天才さん。
「そ、それじゃあ早速フィッテングしたいんだけど!?」
「え?あ、はい」
ホーキさん赤椿フィッティング中。
見てるのも面倒になってきたので、セルビアさんとララさん相手に接近戦のみで摸擬戦をしている。
銃撃すると、たぶん抑えが利かなくなるので接近戦で我慢しているのである。
それでも、投げたりして楽しんでますが。
他にも、クラスメイト達がISに乗っていたりして徐々にソワソワし始めてしまう。
そんなことをしていたら、赤椿を纏った頬さんがミサイルを迎撃していました。
そんなのを見たら、我慢の限界が来てしまった。
「いいですよね?もうヤっちゃっていいですよね?練習相手も必要でしょうし、あの程度の弾幕で満足なんてできませんよね!?」
「箒ちゃん逃げてぇぇぇぇぇ!!!」
「い、いや、もしかしたら、やれる、か?」
『……死んだな』
全員の思いが一つになった瞬間である。
今すぐヤろうとしたら、小動物が織斑先生に向かっていた。
あ、これ、御預けパターンですね。
「織斑先生!大変です!!」
「どうした?」
修学旅行に来てから、不完全燃焼が多すぎます。
……何でもいいから、ヤりたいです。
「全員注目!現時刻より教員は特殊任務行動に移る!本日のテスト稼働は中止とする!!各班ISを片付けて旅館に戻り自室で待機!許可なく室外に出たものは身柄を拘束する!!」
『はっはい!!』
「専用機持ちは全員集合しろ!篠ノ之お前もだ!」
「はい!」
だるー。
帰っていいですか?
織斑先生に首根っこ掴まれて、引き摺られた。
あ、でも、これ、意外と楽しい。
そんなこんなで、やってまいりました作戦本部!
どうでもいいですわ。
「では現状を説明する。二時間前、ハワイ沖で試験稼働中にあった軍用ISが制御下を離れて暴走した。名は『
銀の福音……軍用IS……アハ♪
「どこまで破壊しても?」
「……操縦者の身体と命の保護を最優先、ISコアが残っていればなおよし。とにかく、機能停止にさえ追い込めばどんな方法でもかまわん」
「では、完膚なきまでに破壊してしまっても、問題無いということですね?」
「そうだ」
なら、凄く楽しめそうですね♪
あぁ、出来ることなら、少しでも強いISであることを願いますか。
ちょっとずつユラの過去についての伏線を……
あ、明日も予約投稿してますよ。