入学初日に授業とは……私、頭良くないんですけど。
一時間目のIS基礎理論の授業が終わる。
正直よくわからなかった。
IS操縦なんて、勘と本能と勢いでどうにかなるもんですよ。
とりあえず、おやつの柿ピーを食べる。
「……うま~」
モグモグしつつ、周りを見渡してみる。
皆一時間目のアレを理解しているのか、雑談している。
私はやっていける気がしません。
しかし、隣は私と同等かそれ以上に理解出来なかった様だ。
これが仲間……むしろ同類?
だがしかし!私と隣は違う!
なぜなら!私には予習ノートがあるから!
知り合いのIS操縦者や技術者に書いてもらったのだ!
一度覚えれば忘れないんですよ、私。
まあ、覚えるのに時間が掛かるのですが。
何時の間にか隣が消えていた。
なんと!?隣は忍者だったのですか!?
あ、帰って来た。
女生徒と一緒ですね。
パッと見、カップルに見えます。
とりあえず、二時間目の準備をしましょう。
◇◇◇◇◇
フッフッフッ……予習ノートの御蔭で余裕です!
しいて問題を挙げるなら、隣が気になることぐらいですかね?
チラチラ見てきたり、パラパラ教科書を捲ったり、鬱陶しい限りです!
とりあえず、サバ缶を渡してみた。
「え?あの、これは?」
「先ほどから落ち着かないのは、お腹が空いているからでしょう?どうぞ、食べてください」
「………ありがとう?」
良い事をした後は気分が良いですね!
今の私は限界突破!!
「あ~その、今やってるとこ、教えてくれないかな?」
む、ここなら予習済みですね。
いいでしょう!教えてあげます!
今の授業で私の書いたノートを見せながら、分かり易い様に織村君の教科書に線を引きながら説明する。
「なるほど、ここがこれか……それがそこで、あっちがこれに繋がってると……ありがとうな、助かった」
「いえいえ~」
どうせこの借りはいつか返してもらいますし。
タダなんて言ってませんよ?
それにしても、周りの視線を感じます。
なんでしょうか?
まあ、気にしてもしょうがないですね、授業授業。
◇◇◇◇◇
授業が終わったので、鞄からポテチ(コンソメ味)を取り出し……食べる!!
うま~い。
「さっきはありがとな!えっと、魅神さんで良いのかな?」
「うい」
「俺は、織斑一夏!一夏って呼んでくれ。まあ、好きに呼んで良いけど……それにしても、美味そうに食うなぁ~」
美味しいのだから当然です!
私、どれだけ食べても太らない体質ですし。
まあ、その分お腹が空いてるんですけど。
「ほっぺに付いてるぞ?」
私、汚れた手は洗って落とす派ですから!
「ほら……よし、取れた」
夏君が、ポケットから取り出したハンカチで私のほっぺを拭った。
私は子供ではありません!少女です!……ん?同じじゃありません?
考えるのが面倒になったので、食べるのに集中する事にした。
「……」(小動物みたいで、可愛いな~)
ほんわかした空気が流れた。
「ちょっとよろしくて?」
なっちゃんに、お客さんの様だ。
確か……セシ、セシ、セシル?
ハッ!なっちゃんで思い出した!飲み物が無い!買いに行かなくては!!
無駄技術のサイレントウォークで歩き、気配を消して、教室から誰にも気付かれずに出て行く。
飲み物何にしようかな~
◇◇◇◇◇
フルーツ牛乳を買った。
甘いくて美味しい!
席に座ったら、いっちゃんが話しかけようとするが、丁度関羽先生もとい織村先生が入ってきたので、やめた様だ。
ひと夏さんが、こちらをチラチラ見ながら、ソワソワとしている。
なんだろうか?とりあえず、ミカンを渡しておく。
「授業中だ」
パパァンッ!!
「なんで、俺まで……」
とても、痛いです。
くぅ、ピーナッツが食べたい。
~音声のみでどうぞ~
「さて、授業を始めるが、その前にクラス代表を決める。自薦他薦は問わない。誰かいるか?」
「織斑君がいいと思います!」
「私も織斑君がいいです!」
「織斑君を推薦します!」
「織斑だな。織斑以外にはいないか?」
「ま、待ってくれ千冬姉!俺はやらないぞ!!」
「自薦他薦は問わないと言っただろう?それと織斑先生だ」
「ピーナッツ!ピーナッツ!」
「そのような選出など認められません!大体が、男がクラス代表だなんていい恥曝しですわ!」
「チーズうま~」
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然!それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!」
「合わせて~チーナッツ!」
「クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」
「オルコット、少し待て」
パァン!
「やめんか」
「……や!」
パァン!!
「せめて喋るな」
「……にゃ!」
ゴッ!!
「……縦は、やめて欲しいです」
~音声以外も入ります~
織斑先生のありがたい
別の物を食べたかった。
喋るのはやめて、会話を聞く事にした。
おなつさんとセシ、セ、セルベリアさんが、言い争いを始めた。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で―――」
「イギリスだって大してお国自慢ないだろ……世界一不味い料理で何年覇者だよ」
「んなっ……!?」
二人ともバカですね~国自体を侮辱するのはダメだと思うのですよ。
まあ言いませんが、面倒ですし。
「あ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
いやいや、貴女が先でしょうに……ピーナッツは、美味しいですね~
「決闘ですわ!」
「おう、いいぜ!四の五の言うよりわかりやすい!」
「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使いに……いえ、奴隷にしますわよ?」
現代社会で、奴隷ってアリでしたっけ?
……あれ?アリですか?やっぱり、テレビは重要ですかね?
「侮るなよ……真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない!」
「そうですか?まあ、何にせよちょうどいいですわ……イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!!」
実力を示す為に、手の内を晒すなんて愚の骨頂ですね。
愚かの一言です。
まあ、私は戦闘自体早々しませんけども。
「ハンデはどのぐらいつける?」
いちむら君が言った。
彼は、バカであると断定します。
「一夏君一夏君、先ほど自分の言ったことをお忘れですよ?」
「え?何の事だ?」
無駄特技の一つ、声真似を見せようではないか!!
「『真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない』」
「あ、え~今のは無かった事にしてくれ……声真似上手いな」
自分で言った事を忘れるのはどうかと思います。
そして、自己紹介で言ったではないですか、特技は日常生活で役に立たない事だと。
「では、クラス代表の件は織斑とオルコットの二人で、一週間後の月曜、放課後第三アリーナで行う。それぞれ準備して置くように!それでは授業を始める……それと、食べるな」
パアンッ!!
痛い。
◇◇◇◇◇
布仏本音、略してのほほんさん(夏たん命名)。
クッキーをあげたら懐かれた。
「これ、美味しいね~」
こののんびり感、カワユス。
さて、そろそろ自分の部屋に行きましょうかね。