IS~ただ一発の魔弾として~   作:ディアズ・R

2 / 28
第一話

入学初日に授業とは……私、頭良くないんですけど。

一時間目のIS基礎理論の授業が終わる。

正直よくわからなかった。

IS操縦なんて、勘と本能と勢いでどうにかなるもんですよ。

とりあえず、おやつの柿ピーを食べる。

 

「……うま~」

 

モグモグしつつ、周りを見渡してみる。

皆一時間目のアレを理解しているのか、雑談している。

私はやっていける気がしません。

しかし、隣は私と同等かそれ以上に理解出来なかった様だ。

これが仲間……むしろ同類?

だがしかし!私と隣は違う!

なぜなら!私には予習ノートがあるから!

知り合いのIS操縦者や技術者に書いてもらったのだ!

一度覚えれば忘れないんですよ、私。

まあ、覚えるのに時間が掛かるのですが。

何時の間にか隣が消えていた。

なんと!?隣は忍者だったのですか!?

あ、帰って来た。

女生徒と一緒ですね。

パッと見、カップルに見えます。

とりあえず、二時間目の準備をしましょう。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

フッフッフッ……予習ノートの御蔭で余裕です!

しいて問題を挙げるなら、隣が気になることぐらいですかね?

チラチラ見てきたり、パラパラ教科書を捲ったり、鬱陶しい限りです!

とりあえず、サバ缶を渡してみた。

 

「え?あの、これは?」

「先ほどから落ち着かないのは、お腹が空いているからでしょう?どうぞ、食べてください」

「………ありがとう?」

 

良い事をした後は気分が良いですね!

今の私は限界突破!!

 

「あ~その、今やってるとこ、教えてくれないかな?」

 

む、ここなら予習済みですね。

いいでしょう!教えてあげます!

今の授業で私の書いたノートを見せながら、分かり易い様に織村君の教科書に線を引きながら説明する。

 

「なるほど、ここがこれか……それがそこで、あっちがこれに繋がってると……ありがとうな、助かった」

「いえいえ~」

 

どうせこの借りはいつか返してもらいますし。

タダなんて言ってませんよ?

それにしても、周りの視線を感じます。

なんでしょうか?

まあ、気にしてもしょうがないですね、授業授業。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

授業が終わったので、鞄からポテチ(コンソメ味)を取り出し……食べる!!

うま~い。

 

「さっきはありがとな!えっと、魅神さんで良いのかな?」

「うい」

「俺は、織斑一夏!一夏って呼んでくれ。まあ、好きに呼んで良いけど……それにしても、美味そうに食うなぁ~」

 

美味しいのだから当然です!

私、どれだけ食べても太らない体質ですし。

まあ、その分お腹が空いてるんですけど。

 

「ほっぺに付いてるぞ?」

 

私、汚れた手は洗って落とす派ですから!

 

「ほら……よし、取れた」

 

夏君が、ポケットから取り出したハンカチで私のほっぺを拭った。

私は子供ではありません!少女です!……ん?同じじゃありません?

考えるのが面倒になったので、食べるのに集中する事にした。

 

「……」(小動物みたいで、可愛いな~)

 

ほんわかした空気が流れた。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

なっちゃんに、お客さんの様だ。

確か……セシ、セシ、セシル?

ハッ!なっちゃんで思い出した!飲み物が無い!買いに行かなくては!!

無駄技術のサイレントウォークで歩き、気配を消して、教室から誰にも気付かれずに出て行く。

飲み物何にしようかな~

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

フルーツ牛乳を買った。

甘いくて美味しい!

席に座ったら、いっちゃんが話しかけようとするが、丁度関羽先生もとい織村先生が入ってきたので、やめた様だ。

ひと夏さんが、こちらをチラチラ見ながら、ソワソワとしている。

なんだろうか?とりあえず、ミカンを渡しておく。

 

「授業中だ」

 

パパァンッ!!

 

「なんで、俺まで……」

 

とても、痛いです。

くぅ、ピーナッツが食べたい。

 

 

~音声のみでどうぞ~

 

 

「さて、授業を始めるが、その前にクラス代表を決める。自薦他薦は問わない。誰かいるか?」

「織斑君がいいと思います!」

「私も織斑君がいいです!」

「織斑君を推薦します!」

「織斑だな。織斑以外にはいないか?」

「ま、待ってくれ千冬姉!俺はやらないぞ!!」

「自薦他薦は問わないと言っただろう?それと織斑先生だ」

「ピーナッツ!ピーナッツ!」

「そのような選出など認められません!大体が、男がクラス代表だなんていい恥曝しですわ!」

「チーズうま~」

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然!それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!」

「合わせて~チーナッツ!」

「クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

「オルコット、少し待て」

 

パァン!

 

「やめんか」

「……や!」

 

パァン!!

 

「せめて喋るな」

「……にゃ!」

 

ゴッ!!

 

「……縦は、やめて欲しいです」

 

 

~音声以外も入ります~

 

 

織斑先生のありがたい愛の鞭(出席簿)を連続で食らった。

別の物を食べたかった。

喋るのはやめて、会話を聞く事にした。

おなつさんとセシ、セ、セルベリアさんが、言い争いを始めた。

 

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で―――」

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ……世界一不味い料理で何年覇者だよ」

「んなっ……!?」

 

二人ともバカですね~国自体を侮辱するのはダメだと思うのですよ。

まあ言いませんが、面倒ですし。

 

「あ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

いやいや、貴女が先でしょうに……ピーナッツは、美味しいですね~

 

「決闘ですわ!」

「おう、いいぜ!四の五の言うよりわかりやすい!」

「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使いに……いえ、奴隷にしますわよ?」

 

現代社会で、奴隷ってアリでしたっけ?

……あれ?アリですか?やっぱり、テレビは重要ですかね?

 

「侮るなよ……真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない!」

「そうですか?まあ、何にせよちょうどいいですわ……イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!!」

 

実力を示す為に、手の内を晒すなんて愚の骨頂ですね。

愚かの一言です。

まあ、私は戦闘自体早々しませんけども。

 

「ハンデはどのぐらいつける?」

 

いちむら君が言った。

彼は、バカであると断定します。

 

「一夏君一夏君、先ほど自分の言ったことをお忘れですよ?」

「え?何の事だ?」

 

無駄特技の一つ、声真似を見せようではないか!!

 

「『真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない』」

「あ、え~今のは無かった事にしてくれ……声真似上手いな」

 

自分で言った事を忘れるのはどうかと思います。

そして、自己紹介で言ったではないですか、特技は日常生活で役に立たない事だと。

 

「では、クラス代表の件は織斑とオルコットの二人で、一週間後の月曜、放課後第三アリーナで行う。それぞれ準備して置くように!それでは授業を始める……それと、食べるな」

 

パアンッ!!

 

痛い。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

布仏本音、略してのほほんさん(夏たん命名)。

クッキーをあげたら懐かれた。

 

「これ、美味しいね~」

 

こののんびり感、カワユス。

さて、そろそろ自分の部屋に行きましょうかね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。