遅くなってごめんなさい。
原作四巻まできました~
とりあえず本編どうぞ~
八月。
学生達の待ちに待った夏休みが訪れる。
私には父から手紙が来て、夏休み中に一度帰らないといけなくなった。
なったのだけど……まだ放置で。
それよりも……
「……あなた方は人の部屋で何をしているのですか?」
『涼んでる』
八月が暑くなりそうだったから七月中にクーラーを取り付けてもらった結果、おりむー、モッピー、リンリン、シャナ、ウサちゃんが入り浸るようになった。
他の部屋に常備されてるような冷房よりも高性能なので、寒くなく涼しい。
こう堂々と不法侵入されていると怒る気も失せる。
外が暑いのは分かるんですよね……まあ、今日はそんなに暑くないと思いますけど。
寝て、起きるといるのだ。
とゆうか、鍵もかけてる筈なんですけどね。
あぁ、銀髪さんが開けのか。
あと、セルビアさんは祖国に帰省中らしい。
「あ、そう言えば一夏。夏休みってどっか行く~?」
「んむ?いや、そんな予定ないけど……なんだろう、言われると行きたくなってくるな」
「そう?じゃあ、この私が遊び場所を提供してあげるわ!今月出来たウォーターワールドよ!」
……イッチー君とパンダさんが楽しそうに話してますね。
しかし許せないことがあります。
一課君は何故、私のおやつであるゴマせんべいを食べてるんでしょうね。
軍人さんを除いた他の皆さんが、何やら悔しそうにしてます。
遊びにでも誘いたかったんですかね?
「―――ていうところなの」
「へ~楽しそうだな!」
「でしょ!丁度二枚あるから、一緒に行く?」
「二枚しかないのか?」
「えぇ、二枚しかないわ」
「う~ん……ユラ達は何か予定あるのか?」
後ろのニャンニャンさんが不機嫌ですよ。
でも、私の予定ですか……
「私は、家に帰ると思いますよ。いろいろしたいことがありますから」
「師匠の家……私もご一緒してもよろしいでしょうか!?」
「僕はあんまり遠くまではいけないかな。実家の方は行くわけにはいかないし」
「……篠ノ之神社の方の手伝いをしに行くつもりだ」
半分暇で、半分予定あるんですね。
「そっか~となると二人だけか……ちょっと寂しくないか?」
「ぅ……そんなこと言われても……」
「じゃあ、何時行くんだ?」
「明日の土曜日」
「早!?」
もっと早くに誘えばよかったのに。
リンゴを齧りながら文句を言っている織一君を見ていたら、部屋の扉を蹴破らんばかりの勢いで入ってくるセクシーさん。
「お待ちなさい!!チケットならここにありますわ!!全員で行きますわよ!!」
『……え?』
「フッフ~ン♪鈴さん行動は予想済みですわ!」
「チッ余計なことしてくれるわね」
そんなこんなでチケットを渡されました。
何故私まで?
そして、後ろのメイドさんはなんですか?
「お初にお目にかかります。チェルシー・ブランケットと申します」
「これはご丁寧に……
「お嬢様から魅神様については窺っております。お嬢様がご迷惑をおかけているようで、申し訳ありません」
「いえいえ、私もヤリ過ぎてしまうことがありますので、問題ありませんよ」
ペコペコし合ってたら、何故かここにいる全員でプールに行くことになりました。
前、海行ったじゃないですか。
めんどくさい。
◇◇◇◇◇
という訳でプールである。
途中、おりむーが山田先生に連れて行かれたが、全員で手伝った結果問題無くプールへ到着した。
ちなみに、水着は前回の臨海学校と同じだ。
特に泳ぐでもなく、飲み物を飲んで寛いでいる。
「……泳がないのですか?」
『泳ぐ気がしない』
何しに来たんだろう?
水に入る気もしないので、そろそろ帰ろうとしたら園内放送が響き渡った。
『では!本日のメインイベント!水上ペアアタック障害物レースは午後一時より開始いたします!参加希望の方は十二時までにフロントへとお届け下さい!』
待ち時間が長いイベントですね。
『優勝賞品はなんと沖縄五泊六日の旅をペアでご招待!』
へー。
「へー結構いい賞品だな。誰か一緒にイベント出ないか?」
「「「私が!!」」」
沖縄ね……こういう景品って、何時行くとか決まってるもんじゃないんですかね?
とゆうか、代表候補生が勝手に旅行だなんだって計画していいんですか?
しかも五泊六日って結構長いし。
「じゃあ、俺と箒、鈴とセシリアの二組で参加するか!」
「「……え?」」
「よし」
「ユラ達はどうする?」
ふむ、そうですね……
◇◇◇◇◇
沖縄旅行に別段興味の無かった私とシャアさんとララさんは、遊びもしないのに一緒に待つのもアレなので、デパートに行くことになった。
あの四人がどうなるのか、どうでもよさげですね。
三人で歩いていると、視線が気になった。
殺意や敵意は無いが、観察するような視線が集中している気がする。
チラッと後ろの金銀を見て納得。
「ねぇユラちゃん。ラウラの服を買いに行きたいんだけど」
「ん~いいんじゃないですか?」
「ありがとう!じゃあ、七階から下に見ていく感じでいっかな?」
「ですね」
銀さんは学校の制服を着て、実に堂々と歩いている。
休日に制服だなんて、女子力低いですよ!
まあ、短パンポロシャツの私が言うのもなんですけど。
「『サード・サーフィス』……変わった名前ですね、師匠」
「そうですね……考えた人はサーサー言っていた軍人かもしれませんね」
「ユラちゃん、それは違うと思うよ……結構、人気のあるお店みたいだよ。ほら、女の子もいっぱいいるし」
そんな会話をしつつ服屋に入ると、店員さんとシャリさんがラムさんを着せ替えて楽しんでいます。
私はなんとなく下着の確認。
シンプルが良いのか、それともエロさを求めるべきか、はたまた可愛さ重視か……やっぱいらない。
服を見ましょう。
「ユラちゃん!ラウラにはどっちが似合うかな!」
白と黒のワンピースを持ってこちらにやってくるジャムさん。
白と黒なら……
「黒」
「そう?白の方が良いと思うけど……」
「あの銀髪が映えるのは黒ですね。白は貴女向きではないですか?」
「なるほど!ありがとう参考になったよ!」
「どういたしまして」
さて、私は何にしましょう。
ワンピースはあんまり好きじゃないですし、とりあえずキャミソールでも買っていきましょうか。
黒のロングキャミでいいですかね。
買いです。
あの二人はどうなったんでしょ?
パッと見たら、二人というより兎さんに店内の視線が集中していた。
「うわ、すっごいッキレイ……」
「妖精みたい……」
隣にいた二人組がそう呟くのを聞きつつ、見なかったことにして店外へ出た。
「美形は大変ですね」
《マスター……》
私は店内が騒がしくなるのをスルーし、アリスとちょっと会話して時間を潰したのだった。
◇◇◇◇◇
十二時を過ぎた頃、二人と合流した。
「おいてくなんて酷いよユラちゃん!」
「そうです!敵意も殺意も無く囲まれるのは面倒です!」
「そう言われましても……」
というか、敵意か殺意があったら叩きのめしてたんですね。
私は囲まれる前に逃げる派なので。
一対一が好きなんです。
「はぁ……怒ってたら、なんだかお腹空いてきちゃった」
「む、確かに小腹が空いて来たな」
「じゃあ、そこで食べましょう」
丁度傍にあったオープンテラスのカフェで、昼食をとることにした。
銀さんが日替わりパスタ、金さんがラザニア、私がカヴァルマ。
メニューを見ないで頼んだら出て来た。
何でブルガリア料理がカフェのメニューにあるのかわからないが、出て来たモノはしょうがない。
一口食べてみる。
肉にトマトの甘みとチーズがトロッと溶けて、ピーマンやマッシュルームの僅かな苦みが程よく口の中に広がる……美味しいんですけど、やっぱりカフェで食べるのは可笑しい気がします。
「ところで、買った服は着ないんですか?」
「よ、汚れては困りますので、帰ったら着るつもりです!」
「一番最初はユラちゃんに見て欲しいからって、僕にも見せてくれないんだよ!」
「シャ、シャルロット!?貴様黙っていろと言っただろ!!」
「え~何の話か分からないな~」
仲が良くて大変よろしい。
イチャイチャしているのを眺めていると、シャロさんがため息を漏らしている女性を見ていた。
他人の不幸は蜜の味?
「違うよ!?」
「いきなりどうした?」
「いや、その、突っ込んでおかなきゃいけない気がして……」
「そうか……それより、お節介はほどほどにな」
「えへへ~ラウラったら、僕のことちゃんとわかってくれてるんだね♪」
「た、たまたまだ……師匠、面倒でしょうが付き合っていただけますか?」
「別にいいですけど……大したことないと思いますよ」
勘ですけど。
シャルロッチさんが女性に話しかけると、女性がいきなり立ち上がって私達、特に金銀ペアを凝視し、お願いしてきた。
「あ、あなた達!」
「は、はい?」
「バイトしない!?」
「「え?」」
ほらやっぱり、大したことない。
◇◇◇◇◇
という訳でやってきました@クルーズ。
普段使わない携帯でメールをしながら、ラウィさんが着替えてくるのを待っている。
隣に座っているシャルウィさんは大変似合う執事服を着ている。
私はキャピキャピしていないシンプルな侍女服である。
そして、今着替えが終わってやってきたランラさんは、飾りっ気の多いメイド服のようだ。
実に統一性が無い。
いろいろ説明されたが、全部聞き流してしまいました。
こんなことならメールよりISの通信機能使った方が早かったかもしれません。
とりあえず、仕事をしましょう。
仕事をして思ったことは、金銀ペアの二人は実に目立っていらっしゃる。
リウリさんはどうしようもないとして、シャムさんはダメダメですね。
執事に成りきろうとしているんでしょうけど、本物の執事は一切目立たず主の影になるモノなんですけどね。
思いっきり光り輝いてます。
まあ、二人が目立とうが目立たなかろうが、私は私の仕事をするだけですけど。
騒がしいのが嫌いであろう御客様を中心相手をしているのだ。
のんびりと、静かに、ゆっくりする空間を作る、それが今の私の仕事なのだ。
《マスター、銃器を所持した三人組が接近中です。移動速度、移動ルートから計算して、約十秒後に店内に押し入ってきます》
誰にも聞かれない様にアリスがそう告げる。
それを聞いて、さり気なく入口に移動。
そして、入口の扉が開いた瞬間、一歩踏み込む。
「全員、動く―――」
「いらっしゃいませ」
最初に入って来た古臭いショットガンを持った男の顎に踵を掠らせる。
男が倒れる前にショットガンを奪い、流れるような動作でバラバラに分解する。
倒れた男で躓いたダサいマシンガンを持った男の首筋に手刀を叩き込み、マシンガンを蹴り上げる。
蹴り上げたマシンガンが、最後の男の小さいハンドガンに当たり、男がハンドガンを落とす。
男の胸元を掴んで足を払い、開いてる席に投げて座らせる。
胸元を掴んだ時、身体にプラスチック爆弾の腹巻をしているのがわかったので、爆弾の信管を引っこ抜いておくのも忘れない。
私の前に落ちてきたマシンガンとハンドガンを床に落ちる前に掴んで、バラバラに分解する。
気絶している二人を引き摺って、座らせた男の対面に座らせる。
そして笑顔で一言。
「ご注文は?」
「……コ、コーヒー1つ」
「かしこまりました、しばらくお待ちください」
コーヒーの準備をする前に、入口で分解した銃器の残骸をゴミ袋に集めておく。
店内が異様に静かだが、特に気にしない。
「コーヒーになります」
淹れたてのコーヒーを出すと熱いのにもかかわらず一気飲みし、背負っていたバッグを差し出してくる。
「……自首、してきます」
「さようですか。またのお越しを、お待ちしております」
未だに気絶している二人を引き摺って出て行った。
ゴミ袋に入った銃器も持って。
御札がはみ出てるこのバッグ、どうすればいいんでしょう?
その後、外にいた警官が店内入ってくるまで歓声が響いていたのだった。
◇◇◇◇◇
「へ~そんなことがあったのか」
「ユラちゃん凄かったんだから!もうかっこいいを通り越してクールだったよ!」
「うむ!実に素晴らしい手際だったな!」
「……見たかったですわ」
「……メイド服か」
「あ~あ、私もそっち行けば良かったな~」
@クルーズに警察が入って一時的に出入り禁止になって、おりむー一行と合流した。
店でメールしてた相手はおりょむら君だったのだ。
いろいろぶっ壊したらしい。
そっちにいたかった!!
あと、警官達は私に話を聞こうと探していたが、全力で逃走した。
で、現在城址公園というところでクレープを食べるとゆう話になった。
クレープ……何個買いましょう?
クレープ屋に到着するとシャナさんが早速注文する。
「すいませーん、ミックスベリーありますか?」
「あぁー、ごめんなさい。今日、ミックスベリー終わっちゃったんですよ」
「あ、そうなんですか。皆何にする?僕はイチゴかな」
「なら私はブルーベリーだな」
「そうだな~俺はチョコバナナかな」
「わたくしはキャラメルというのをお願いしますわ」
「黒蜜抹茶あずき」
「カスタードでいいわ」
む、私の番ですか。
「バニラアイスとチョコアイスとチョコレートとイチゴとブルーベリーとアップルとパインとバナナとキウイとオレンジとミントと……全部で」
「え?あ、え?ぜ、全部ですか?」
「全部で。三万で足りますか?」
「あ、はい、全然足ります」
「コッチの全員分も合わせてでいいです。お釣りはいりません」
「は、はい!ありがとうございます!」
早く出来ないかな~
「ユラちゃん、大人買い過ぎるよ……」
「流石だな……」
「なるほど、ああやって買い物をするんだな!勉強になる!」
「ラウラ、あれは間違った買い物の仕方だ。絶対に真似するな」
「先生に奢らせてしまうなんて、不覚ですわ!」
「糖分ばっかり食べるくせに、何で太らないのかしら?」
「お待たせしました。イチゴとブルーベリー、それからチョコバナナ、キャラメル、黒蜜抹茶あずき、カスタード、バニラアイスです。残りもすぐに出来ますのでお待ちください」
うはー♪
うまうま。
『……ナイススマイル』
皆さん意味が分かりませんよ。
もう食べ終わってしまいました。
次は、次はまだなのですか!
「そっか!二つで一つってことか!『いつも売り切れのミックスベリー』ってこういうことだったんだ!」
「なにがですか?」
「師匠、ミックスベリーは終わったと店員が言っていたでしょう?でもイチゴとブルーベリーを一緒に食べればミックスベリーになるんです」
「ほうほう、ちょうどできたみたいですし、試してみましょう」
美味ですね!
とにかく美味いです!
久しぶりのクレープは最高ですね♪
『……』
「なんですか?あげませんよ」
私の食べ物は誰にも渡さない!
こうして、楽しい時間はゆっくりと過ぎていく。
皆で過ごす夏という時間を、穏やかに。
◇◇◇◇◇
ユラの部屋にて。
「何でキャミソールしか着てないんだよ!?」
「だって自分の部屋ですし」
『何でもいいから見るな!!』
「グッハ!?」
そんな一日の終わりだった。
次回は神社の祭りではなく、ユラの実家回。
あと、織斑宅回ってやっておいた方がいいかな?
原作混ざるとどうしても時間かかるんで……次回はもうちょい早く投稿できるように頑張ります!