IS~ただ一発の魔弾として~   作:ディアズ・R

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この作品更新、一年ぶりですね。
原作があるものは、オリジナルが作りにくい……
あ、これからもこの作品ちゃんと更新しますよ?
更新速度が遅いだけです。
まあ、遅いからクオリティーが上がるかと言われると、そうでもない。
とりあえず、本編どうぞ~


第二十五話

レミリスとシャリさんを探しましたが、見つかりませんでした。

大体の場所を探したと思うのですが……探して無い所と言えば、大浴場でしょうか?

でも、掃除中の看板が立ってたんですよね。

……ちょっとえっちぃ悲鳴が聞こえた気がしないでもないですが、新入りメイドが来ると何時も聞こえる声なので特に問題無いでしょう。

そういう時だと、レミリスが見つからないのは……きっと偶然でしょうね。

……やっぱり突入した方が良かったでしょうか?

まあいいです。

どこに行きましょう……訓練場の二人の所にでも行きましょう。

 

「というわけで来たのですが……」

「このシュミレーション強過ぎる!?ぐっ!?」

「何で当たりませんの!?いくらなんでもおかしいですわ!!」

 

二人とも忙しそうですね。

現在二人は専用機をパラシィに渡しているので、我が家の訓練用IS【大天使(アーク・エンゼル)】で特訓しているようですね。

【大天使】はパラシィが【打鉄】を改造に改造を重ねた準第三世代機である。

本物の羽の様なエネルギー翼と関節部と口元以外を覆った鎧の様な装甲のシンプルな機体である。

もっとも、操作性は自転車とスポーツカーほどの差があるので、慣れない人が乗るとすぐに事故が起こる。

つまり、ウチのメイド23名が犠牲になったとだけ言っておこう。

死んでないけど、トラウマにはなってるのだ。

天使(エンゼル)】っていう第二世代機もありますが、基本メイド達が我が家防衛用として持っているのでここにはない。

というか、何であの二人は私用に設定された難易度のシュミレーションをしているのでしょう?

パラシィも端っこで黙ってモニター弄ってないで、難易度変えてあげればいいのに。

……特訓なら、実戦形式の方が良いですよね。

残っていた【大天使】を起動、二人をターゲットする。

 

「っ!?し、師匠!?」

「ど、どうかしましたの!?」

「いえ、大したことじゃねいんですが……………私も混ぜて♪」

「「にげ―――」」

 

即座に逃走を選択した二人を逃がさない様に、エンゼルフェザーというエネルギー翼から散る機雷の様な羽が二人の逃げ道を塞ぐ。

二人は壊れた人形の様にゆっくりとこちらへ振り向く。

それに私は笑って応える。

 

「さぁ、私と、良いことしましょう♪」

「や、やられる前に……」

「……ヤりますわよ!!」

「あん、そんなに強く攻められると、興奮しちゃうじゃないですかぁ♪アッハ♪」

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「良い汗かいたわ~♪やっぱり、激しい運動の後は清々しいモノね♪」

「「……」」

 

二つの屍が重なっているが、気にしてはいけない。

やっぱり機体が同じだと、どうしても長期戦になりがちですね……そこがまた良いんですけど♪

 

「あ!皆見つけた!」

 

シュバルツさんがやってきた。

顔が真っ赤で、髪が濡れてる。

大人の対応で見なかったことにした。

 

「うわ~ISがいっぱい……どうしてこんなにISがあるの?コアは?」

「いっぱいと言ってもISのコアがあんまりないので、そんなに数はありませんよ?まあ、私のも合わせて30ぐらいあったと思いますけど。うちの父は母以外が相手ならどんなことでもしますからね。書類偽造は序の口で、誘拐、脅迫、拷問、洗脳などなど……まあそれは置いといて」

「多いよ!?あと置いとかないで!?誘拐脅迫拷問洗脳って、全部アウトだよ!?書類偽造が可愛く見えるよ!?書類偽造もダメだけども!!」

「ちなみに、今のは機密事項ですので、バラしたりすると……………」

「何その沈黙!?怖いよ!?」

「大丈夫ですよ……もしもの時は、私がヤります」

「何を!?」

「そろそろいい時間ですので、夕食に行きましょう」

「かしこまりましたわ」

「了解です」

「二人は気にならないの!?ねぇ!?待ってよ!!」

 

屋敷に戻ると、メイド長が出迎えてきた。

肌がツヤツヤで、髪が濡れてる。

私に隠れる様に縮こまってるジュエルさんは、真っ赤な顔でプルプル震えてる。

怯えた子犬みたいで可愛い。

 

「おかえりなさいませ。シャルロット様を渡して食事にしますか?もしくはシャルロット様を置いてお風呂にしますか?それとも、シャルロット様を全員で虐めますか?」

「何で全部僕なの!?」

「ベッドの準備は?」

「完璧です」

「では三番で」

「流石御嬢様、一生ついていきます」

「もうやだ!おうちかえるぅ!!」

 

逃げようとしたので、首輪を付けて鎖を引っ張る。

持ってたのは私ではなく、メイド長だ。

ズルズル引き摺りながら食堂へ向かう。

 

「なんで僕ばっかりこんな目に……」

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「学校はどうだね?」

「楽しいですよ」

「そうかそうか……」

 

食事をしながら久しぶりに家族と会話する。

父は私が元気でやっていると知り嬉しそうだ。

 

「そう言えば、世界初の男性IS操縦者がIS学園にいるらしいじゃないか……関わったりしてないだろうね?」

 

男性?……あぁ、一貫君ですか。

関わってないかと言われても……

金銀な三人に視線を向けると、ニコニコ金、母を観察してる銀、青褪めてる金と三者三様だ。

青褪めてる人は必死に首を振ってる。

……なるほど!

 

「私の部屋に勝手に入ってくるぐらいの関係ですかね」

「何で言っちゃうかな!?」

「最近の若者にしては随分と大胆なのね」

「な、な、な……………コロス」

「いろいろな工程すっ飛ばしちゃったよこの人!?」

 

シュールストレミングさんったら、食事中に叫ぶものではありませんよ。

それにしても久しぶりに魚を食べましたが、やっぱり肉より美味しいですね!

この魚の揚げ物は、鮭?鯖?なんでしょう?

 

「マグロの大トロ部分でございます、御嬢様」

「揚げるとは贅沢な」

「料理長が何事も挑戦だと……涙を流しながら作りました」

「そこまでする意味あるの!?普通にサシミで出せばいいじゃない!」

「わかってませんね……料理長のプライドというやつですよ」

「普通のモノを出しても印象に残らないですからね」

「そのままでも美味しいじゃない!?」

「「美味しければいいじゃない」」

「……そうだけど、そうだけど!」

 

そうだ、他のニューフレンドについても言っておかないと。

えっと、名前名前……

 

「母、ここにいる三人以外にも友達ができました」

「そうなの?お名前は?あと人間関係」

「それって聞くべきことなんですか?」

「それもそうね。後で調べればすぐにわかることだもの……名前だけでいいわ」

「調べちゃうんだ!?」

「ほ、ホ、帚さん」

「なんとなく惜しいと言っておくよ!」

「嶺上開花さん」

「リンだけでいいよ!」

「私の嫁ののほほんさん」

「何でそれだけちゃんと言えるの!」

「その他大勢」

「皆怒るよ!?」

「仲の良いクラスメイトに、乾杯」

「じゃあ名前ぐらい憶えよう!?」

 

さっきから五月蠅いですね。

レミリスにアイコンタクトを取り、黙らせることに。

レミリスがスッと音もなく騒音さんの背後に来て、耳元で何事か囁くとあっさりと静まった。

ウインクして労う。

 

「そう……楽しくやれてるようで、安心したわ」

「直結野郎もとい男子生徒について詳しく教えて欲しいものだな!」

「あまり下品なことを言うと魚の餌にしますよ?」

「……あの、それほど下品なことを言ったつもりはないですし、それだと死んでません?」

「さぁ、食後のデザートにしましょう」

「……冗談だよね?夫をそんな……冗談だよね?お願いだから否定して!?」

「黙りなさい」

「はい」

 

相も変わらず、ラブラブですね。

 

「どこをどう聞いたらその結論に至るの!?殺害予告にしか聞こえないんだけど!?」

「わかっていませんわねシャルさん」

「うむ、まだまだだな」

「じゃ、じゃあどこに愛の要素があるのか教えてよ!」

「夫の言うことを否定しないところですわね」

「黙れと言われて従う従順さだ。実によく訓練されてる」

「いやいやいや、明らかに無視してるだけなのと逆らえないってだけだよね!?誰か!パパさんに味方してあげて!」

 

そんなに言うなら、自分が味方になればいいのに。

私は母に付きます。

 

「わたくしもお母様派ですわね」

「同じく」

「あ、僕も」

「私達メイドは奥様に雇われておりますので」

「なん、だと……」

 

父がorzしてます。

食事中ですよ。

それはさておき、言っておかないといけないことがあるんですよね。

 

「母」

「なにかしら」

「ISの生み親に会いました」

「そう」

「なぅあんだとぉ!?どこだ!どこにい―――」

「うるさい」

「……はい」

「それで、どうしましたか?」

「不慮の事故に見せかけて殺そうと思ってたんですが、予想以上に頑丈で仕留めそこないました。以降はクラスメイト達や先生方に止められて、特に何もしてません」

「なるほど」

「何この会話、怖い」

 

 

言いたいことは言いました。

少し考えている母を見つめる。

母は、どうするのでしょうね?

 

「……私達は静観しておきます。ユラはそのまま学園生活を満喫していなさい」

「わかりました」

「私の娘の傍は大変かと思いますが、今まで通り仲良くしてもらえますか?」

「先生の隣は私の場所ですわ!」

「師匠についていくのが弟子の務めです!」

「ま、まあ、無理ないの範囲で頑張ります」

「ふふ……良い友達を持ちましたね、ユラ」

 

友達、と言って良いのでしょうか?

何か違うような……まあいいですけど。

そのあとは特に何事もなく、食後に皆でお風呂に入り就寝。

皆が寝静まった頃、私はまた墓石の前に立っていた。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

ユラは特に何をするでもなく、墓石を眺める。

数分か、数十分か、何もせず、何も言わず、只々佇む。

 

「―――」

 

声には出さず、口だけを動かして何かを呟く。

ユラは懐から便箋に入れられた手紙を取り出し、大きめのペーパーナイフを重石の様にして墓石の前に置く。

踵を返して自室に向かって歩く。

この行為にどんな意味があるのか、それはユラのみにしかわからない。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

翌朝。

客が来た。

 

「ユラおはよう!」

「お邪魔するぞ、ユラ」

「凄い奴だとは思ってたけど、ここまでとは……」

 

おなじみのお三方である、一角君、星さん、煤さんだ。

船番メイドさんが、私の知り合いだから気を利かせて連れてきてくれたらしい。

私は別に問題ないんですけど……父が、ね?

 

「いろいろアレですが、何故こちらに?」

「いや~昨日は箒と夏祭り行ったんだけど、今日は特に用事もなかったし、折角だからユラの実家とか見てみようと思って。あと、ユラにはいろいろ迷惑もかけてるからご両親に挨拶したくて」

「ユラの全てを知りた……んん!一夏が行くというのでな、私も便乗させてもらった」

「暇だったから」

 

なるほどなるほど……暇潰しですか。

でも、今日の昼には戻る予定だったんですけど。

 

「まあ折角来たのですし、ビーチでも行きますか?」

 

学校行事の時は、まともに遊べませんでしたしね。

 

「いいな。でもその前に、挨拶したいんだけど……どこにいるんだ?」

「む、私もご挨拶せねば」

「あの金銀三人組はどこにいるの?」

「レミリス」

「はい、御嬢様」

 

三人が唐突に現れたレミリスに驚愕してますが、何時ものことなので無視します。

私はレミリスに手を軽く振ってビーチに向かう。

 

「水着は準備してありますので、その場でお着替えください。では、凰鈴音様は御嬢様と一緒に行ってくだされば、シャルロット様、ラウラ様、セシリア様と合流できますよ。織斑一夏様、篠ノ之箒様は私についてきてください。奥様と旦那様の元までご案内いたします」

「あ、はい!お願いします!」

「な、何故名前を!?」

「こいつヤバそうね……一夏!箒!骨は拾うわ!」

 

ん~今日もいい天気ですね。

そう言えば、父がファースト君に随分会いたがってましたけど、さっそく叶いましたね。

何の用があるのか知りませんけど。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

水着を着て、海が目の前にあるのに、何故か石を投げて水切りしている不思議。

私が7回、セルシウスさんが16回、ララさんが3回、ジョンさんが19回、つづさんが8回という結果になってます。

ラヴラさんはこういう遊びが初めてらしく、私が手取り足取り腰取り教えていたのですが、全然上手くなりませんでした。

顔が真っ赤で、どれだけ力を抜く様に言ってもガッチガチに緊張してしまっていて、全くダメダメです。

私の教え方が悪かったんでしょうか?

 

「お~い」

 

水着の意味の無い遊びをしていると、彗さんが桃色の水着で胸を揺らしながらやってくる。

ちなみに、私の水着はごく普通の赤い水着である。

青い滴さんは青い紐、黒兎さんは黒いスク水、ツッコミ係は有名な貝殻水着、珠洲さんは潜るつもりだったのか紺色のスウェットスーツだ。

 

「あ~なんというか……シャルロットは随分、個性的だな」

「気にしないようにしてたんだから言わないでよ!?あのレミリスさんがこれしか無いって言うから!!」

「似合っていると思うぞ?だが、背後の防御力が薄過ぎるな」

「シャルロットさんはスタイルが良いですから……胸がもう少し大きい方が栄えると思いますが」

「ア、アタシだってそんくらい着ようと思えば……」

「ちなみに、レミリスが盗撮してますよ」

「御嬢様、しー」

「そのカメラ今すぐ壊してぇぇぇぇぇ!!!」

「ほほほ、捕まえてごらんなさい」

 

シャドウさんが、滑るようなムーンウォークで逃げるレミリスを追いかけていった。

 

「そう言えば箒さん、一夏さんはどちらに?」

「……ユラの御父上に………私にはどうすることもできなかったから、逃げてきた」

「さらっとゲスいわね」

 

特にすることも思い浮かばず、砂の城を作るのだった。

その後、本気でやることが無かったので、調節の終わったISを使って模擬戦をして昼終了。

というわけで、寮へ帰宅するところである。

 

「追い掛け回されて終わった……」

「追い掛けて終わった……」

 

暗い表情の夏季さんとジャルさんの三人で荷物を持って船へ乗る。

え?他の人達?

全員真っ白に燃え尽きてます。

やはり、全方位からの実弾、エネルギー弾、レーザー、ビームの攻撃は代表候補生レベルでは三分持たないらしいです。

それはさておき、見送りに来てくれているレミリス、父、母の三人に手を振る。

パラシィは見送りに来てくれていたが、船着き場に来る前に熱中症で倒れた。

これだから引き籠りは……

 

「では、そのうち帰ってきます」

「行ってらっしゃいませ御嬢様。次回もシャルロット様をお願いします」

「パパよりもその種馬の方が良いというのかぁぁぁ!!!カムバーーーック!!」

「これは私が片付けます。貴女が元気なら、それでいいわ」

 

レミリスと母が父の腕を取って捻り上げながら跪かせているのを眺めていると、船が動き出す。

自分の家族ながらいつも思いますが、実に愉快ですね。

 

「いや、ユラちゃんも十分愉快だと思うよ?」

「確かに」

 

……帰ったら、模擬戦でもしましょうか。

 

「「すいませんでした!!」」




次回がいつになるか……いや、オリジナル終わったからちょっと早めに更新できるかも?
他作品更新してからになると思うけど。
頑張ります!!

てか、原作ってどこで止まってましたっけ?
自分は6巻辺りで止まってます。
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