なぜ○○なのか?シリーズ   作:冴え渡る

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「大人になるってどういう事?」

 

 

 

教室

自習の時間

 

 

友人「大人になる時っていつだと思う?」

 

 

女「いきなり何?」

 

友人「いや、糞真面目に自習とかアホらしいじゃん?」

 

ピザ「確かに体育の後に黙して自習をやる気分にはならないでござるが………その質問は何というか………友人殿らしくない真面目な質問でござるな」

 

友人「ほぅ……俺はこんな真面目な疑問を抱く事すらいけないってか?」

 

ピザ「ちょっ………拙者はただいつもの友人殿らしくないと言っただけでござるよ!」

 

友人「遠回しに馬鹿にしてんじゃねーか!」

 

女「でも実際アンタがそんな事聞いてくるなんて珍しーね?いつもならもんストとかの話題ぐらいしかしないのに」

 

友人「昨日………課金したいって親に聞いたら『また金をせびりに来たのか?いつまで経ってもガキだなお前は……』って言われてさ」

 

女「………親に課金の金貰ってんの?」

 

友人「ちょっとちひろさんに貢ぎすぎてな………」

 

ピザ「あぁー………確か今回は高垣楓さんが報酬でしたな」

 

友人「ウサミンの時は10取れなかったからな………今回は500位内目指して走り回るさ」

 

女「もんストにデレスタ……いくつやってんの?」

 

友人「俺は20前後」

 

女「………ほんっと課金勢は理解できないわ。ピザは?」

 

ピザ「拙者は4つでござる」

 

女「意外。何で?」

 

ピザ「パズドラともんスト、COCに白猫で手一杯でござるよ」

 

女「パズドラ……ねぇ?ランクは?」

 

ピザ「712」

 

女「」

 

友人「こいつは限定廃課金だからな………って、そんなのどうでもいいんだよ。お前らはさ、『大人になる時』っていつだと思う?」

 

女「そんなもん『○○○した時』でしょ」

 

友人「………なんで?」

 

女「だって………大人の階段を登ったっていうし。童貞とかガキ臭いじゃん」

 

ピザ「いやいやいや、ちょっと待ってほしいでござる。その理屈だと、魔法使いは全員大人になれてないでござるよ?」

 

友人「確かに。それに今時の中学生の中にも大人がいるって事だぜ?」

 

女「でも経験してないやつって子供っぽいと思わない?」

 

ピザ・友人「あぁー………」

 

女「それにさ、経験者って包容力あるのよ?なんか『大人』ってかんじするじゃない?」

 

ピザ「拙者は女たらしなだけだと思うのござるが………」

 

友人「うーん………なんか『大人』っていうのとは別な気がする」

 

ピザ「では『働き始めた時』はどうでござるか?」

 

女「なんで?」

 

ピザ「労働というのは責任の塊でござる。日本の接客業はお客様は神様の精神で臨まなければならないし、工場などの単純作業でも細かいミスに気をつけなければいけないでござる」

 

友人「なるほどな………確かに『ガキ』には出来ない事だな」

 

ピザ「働き始める時、その仕事に対して責任を持って臨もうとするでござる。即ち『働き始めた時』が大人になるタイミングなのでござるよ」

 

女「ちょっと待って。バイトとかあたしたまにやってるけど、他の従業員でポカばっかするやつとかいるよ?」

 

ピザ「それはバイトだからでござるよ。社員になればそんな事は………」

 

友人「ん?ピザ、社員とかでも職務中にサボったりパズドラやってるやつはいるぜ?」

 

女「責任感全くない、いかにも『ガキ』ってやついるよね。いい歳したおっさんでも」

 

ピザ「むむむ…………労働してても『大人』になりきれないのでござるか…………」

 

女「あ!じゃあ『責任感があるやつ』は?」

 

友人「それは人によるだろ?真面目なやつもいれば不真面目なやつもいるし………」

 

ピザ「不真面目に生きてても大人な人間は多いでござるよ」

 

女「………なんか分かんなくなってきた」

 

友人「………やっぱ男がいないとダメだな」

 

ピザ「男殿は今日は遅刻でござるからな……」

 

女「あの哲学の塊なら分かんない事なんてないでしょ?」

 

ピザ「あそこまで穴だらけの理論を押し通せるのは一つの才能でござるな」

 

友人「………電話して聞いてみるわ」

 

男『……………もしもし』

 

友人「あ、男?ちょっと聞きたい事があるんだけど?」

 

男『………何を?』

 

友人「男はさ、『大人になる時』いつだと思う?」

 

男『CLANNADで2回目に泣いた時』

 

友人「………は?」

 

男『だからCLANNADで2回目に泣いた時』

 

友人「えぇっと………なんでそう思うんだ?」

 

男『まず俺の言っている『大人』というのは責任感のある人間の事を指す』

 

友人「………続けてくれ」

 

男『責任感というのは意識して持てるものじゃない。子供の頃に持っている責任感というものは誰かに褒められたいという願望が混じっているから責任感ではない。そして『自分がやらなきゃ』という考えも他人を憐れむ優越感からくるものだから正確には責任感とは違う。この考えには憐憫という他人を見下す感情があるからな』

 

友人「それで?」

 

男『いいか?よくネット上で『CLANNADは人生』という言葉が出てくる』

 

友人「動画だと多いな」

 

男『あれはあながち間違いない。やつらの言う人生、と言うものはアニメ特有の感動を言い表したものだ』

 

友人「?どういう事だ?」

 

男『友人、お前はまどマギやCLANNAD、ぼくらのを見た時、何か胸にこみ上げてくるものが無かったか?』

 

友人「あぁ。それなら覚えがある。確かにあれは泣けるな。というより泣いた」

 

男『そのうまく言い表せないこみ上げてくる感情を言い表すのに最も近い言葉が『人生』だ。だがな?一般人からしてみれば彼らは『たかがアニメ如きに人生なんて大それたものを感じてるまじキチ』にしか見えんのだ。だからCLANNAD民がCLANNAD民以外に『人生』というとアンチがよく湧く』

 

友人「なるほど………で、なんでそれが大人になる時なんだ?」

 

男『良アニメでなく同志は多いが、同じアニメの同じシーンで2度泣く同志は少ない。一度見た後、数年後にもう一度、別の理由で泣くのだ』

 

友人「………どゆこと?」

 

男『1度目は『可哀想』という理由で泣く。2度目は『良かったネット』という理由で泣く。泣く理由が違うという事は見方が変わったと言う事。つまり価値観や考えも違うという事だ』

 

友人「ま、まぁ、間違ってはないと思うが」

 

男『最初に見た時、つまり子どもの時とは違い、少し経ってから見た時に違う理由で泣く。それは過去の自分と別の意見を持つと言う事。つまりは過去に自分を否定し、新たな意見を持ったと言う事。成長したと言う事。即ち『大人になっている』のだ』

 

友人「で、でもよぉ、そんなんで大人になるのか?」

 

男『………お前は勘違いしている』

 

友人「?何をだ?」

 

男『『大人』になるという事に終わりは無いのだ』

 

友人「………」

 

男『俺たち『子供』は善悪を覚え、判断力を養い、自我を持つ事で成長し、子供では無くなっていく。だがそれは『大人に近づく』という事で『大人になる』という事では無い。どんな大人でも子供という部分は無くない。限りなく子供としての自分は少なくなって行くが………それでも子供っぽい一面は残る。良くも悪くも』

 

友人「………」

 

男『年齢だけで大人とは言えない。いい歳した人間でも精神が子供だなんてのは多い。本当に大人になる時は自分を卒業した時だと思う』

 

友人「…………お前は大人なんだな」

 

男『違う』

 

友人「……なんでだよ?」

 

 

 

 

男『大人は遅刻を開き直らない』

 

 

 

 

 

 




久々に小説?書いた………

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