死を経験した俺の生きる時間   作:天空を見上げる猫

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お待たせしたな!番外編の三本目だ!楽しみ待っていてくれた方や初めましての方も楽しんでくれ!それでは死を経験した俺の生きる時間番外編をどうぞ!

…え?作者?白式のオメガエンドとオメガデッドドライブを喰らわせたけど?


番外編
番外編 覚醒の旋律


ご機嫌よう。私はセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生であり、仮面ライダースペクターの変身者でもありますわ。今私は学園内にあるカフェでゆっくりとティータイムを楽しんで居ますわ。今日は天気も良く、何か良い事でも起きそうですわね。

 

 

「「オ、オルコットさーん!」」

 

 

おや?彼方から走って来られるのはクラスメイトの相川さんと鷹月さんですね。何やら慌てている様に見えますが一体何があったのでしょう?取り敢えず事情を聞く為に落ち着いて貰いましょう。

 

 

「ご機嫌よう、相川さんと鷹月さん。何があったかは存じ上げませんが落ち着いてはどうでしょうか?」

 

 

「「これが落ち着いていられる状況じゃないんだよ!ミューゼル君と鳳さんが大変なんだよ!」」

 

 

「イチカさんと鈴さんがどうされたのですか?」

 

 

「「ミューゼル君と鳳さんが喧嘩を始めようとしてるんだよ!!」」

 

 

「成る程。イチカさんと鈴さんが喧嘩を……今何と?」

 

 

「だから!ミューゼル君と鳳さんが喧嘩を始めようとしてるんだよ!」

 

 

「理由は分からないけど既に一触即発状態でISまで使おうとしているんだよ!」

 

 

「なっ!?…すいませんお二人共、場所を教えて貰ってもよろしいでしょうか?直ぐに向かいますので!」

 

 

「分かった!場所は第三アリーナだよ!」

 

 

「感謝しますわ!」

 

 

イチカさん、鈴さん、一体貴殿方に何があったと言うのですか…!普段はあんなに仲が良く微笑ましく過ごしているのに…!…止めてみせますわ、絶対に!

 

 

「着きまッ!?」

 

 

「「…。」」

 

 

セシリアが目的地に着くとアリーナの中心にイチカと鈴を発見する。しかし、セシリアはアリーナに充満する濃密な殺気に当てられ言葉を失う。正確に言えばセシリアは濃密な殺気に当てられた事であの日の出来事を思い出し、心を恐怖に支配されていた。

 

 

ハァ…ハァ…体が動かない。此処に来てから鎖に縛られたと錯覚する程体の自由が利かない。肺を直接掴まれたと錯覚する程呼吸をするのが苦しい。見えない物体に押し潰されそうになる。それでも…。

 

 

「お二人…は…何故…喧嘩を…しようと…しているのですか?」

 

 

「「あぁ?鈴(イチカ)がタケノコ(キノコ)派だからに決まってるだろ(決まってるでしょ)!」」

 

 

「タケ…ノコ?キノ…コ?」

 

 

「「知らない奴は引っ込んでろ!」」

 

 

「ひっ!?」

 

 

『キノコ派を潰せ!』

 

 

『タケノコ派を生かすな!』

 

 

『タケノコ(キノコ)派を殲滅してやる!』

 

 

「こ、これは…!?」

 

 

セシリアが周りを見渡すと殺気に満ちた生徒達が叫び、イチカと鈴をにらんでいる。その異様な光景にますます状況が分からなくなる。

 

 

「始めるぞ、鈴。」

 

 

「えぇ、行くわよイチカ。」

 

 

「「この闘いに決着を着ける!」」

 

 

[ブレイカー!アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!]

 

 

「…変身。」

 

 

[開眼!ナイトメア!喰らうは絶望!魔剣を抜刀!心の闇を解放!]『ナイトメアカリバー!』

 

 

「…燃やし尽くせ、紅龍。」

 

 

イチカは紫と白のローブ型のパーカーゴーストを纏いナイトメアブレイカー魂になり、ナイトメアカリバーを出現させる。鈴は焔に包まれ、そして焔を斬り払う。そこには紅龍を纏いヘルインフェルノを構える鈴の姿があった。戦闘準備が整った二人は放つ殺気を更に強くする。

 

 

「ハァ…ハァ…!」

 

 

セシリアが恐怖で動けなくなっているが二人は関係無いとばかりに闘いを始める。イチカは鈴の心臓を目掛けてナイトメアカリバーを突き出す。しかし、鈴は両手に持つヘルインフェルノで弾き、イチカの首を目掛けて斬り掛かる。だが、イチカは紙一重で回避し鈴に蹴りを喰らわせる。

 

 

「ガッ!?チッ!タケノコのクッキーのザクザク感にチョコがマッチして美味しいに決まってる!何でそれが分からないのよ!」

 

 

「ガァァァァァァァァア!?」

 

 

イチカは追撃しようとするが紅龍の持つ紅蓮の翼での攻撃を受ける。更にヘルインフェルノで斬られ、煉獄の焔で追い打ちを掛けられ、倒れ込む。しかし、イチカはナイトメアカリバーを杖代わりにしながら立ち上がる。

 

 

「は、ハハハハハハ!ザクザク感にチョコがマッチして美味しいに決まってる?戯れ言もいい加減にしたらどうだ、鈴?」

 

 

「あぁ?」

 

 

「あのミルクとビターの二層のチョコに本当に合うのはビスケット生地のキノコに決まってるだろ。だから言ってやるよキノコこそ最高だと!それにあのザクザク食感に騙されるなんて堕ちたものだな鈴!」

 

 

「…へぇ。言ってくれるじゃないイチカ。あんな簡単にチョコが取れるキノコが最高?寝言は寝て言いなさいイチカ!」

 

 

「ハッ!やっぱり俺達は此処だけは合わない様だな!…本気で来いよ鈴。」

 

 

「それに関しては同感ね!…それは此方の台詞よイチカ。」

 

 

「…行くぞ白式。」

 

 

[セット!白式!]

 

 

「…殺れ、紅龍。」

 

 

[単一能力『煉獄の覇王』発動 LINK600%OVER]

 

 

イチカは静かに白式ゴースト眼魂を取り出しナイトメアカリバーにセットする。するとナイトメアカリバーの刀身とイチカ自身に白く輝くオーラを纏う。一方、鈴は紅龍の装甲が更に紅く染まり、翼、腕、足に焔を灯す。そして二人は同時に攻撃を仕掛ける。互いに心臓部や首、鳩尾等の急所を的確に狙い殺気を込めながら斬り掛かり、撃ち込み、斬撃を放つ。

 

 

「「うまい(美味しい)のはキノコ(タケノコ)に決まってるだろう(でしょう)がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」」

 

 

「ハァ…ハァ…。」

 

 

怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…!止めなければ、止めなければいけないと分かっている…!止めれるのは私しか居ないと理解している…!それなのに、それなのに…!今すぐに逃げ出したいと思う自分が居る…!…それでも。

 

 

逃げ出したいなら逃げだせば良いじゃないですか。

 

 

…声?…誰かは存じ上げませんが、それは出来ません。

 

 

何故?例え貴女が逃げ出したとしても誰も貴女を責める事は無い筈です。

 

 

誰も責めない?ご冗談を。此処でお二人を止めなければ私自身が私を責めますわ。何より…。

「こんな私を否定せず、受け入れてくれたお二人を止めなければ此処から一生後悔しますわ!」

 

 

セシリアは両手を腰にかざしてスペクタードライバーを出現させようとする。しかし

 

 

「!?何故ドライバーが出ないのですか!?」

 

 

その様な事をしても無駄です。今の貴女はその力を使う事は出来ません。そして貴女は理解しているの筈です。もう一つの力では、あの二人を止める事はおろか、時間稼ぎにもならない事を。

 

 

「…ティアーズ!」

 

 

話を聞いていましたか?その力では時間稼ぎにもならないと!それは貴女が一番理解しているの筈です!貴女はただ、この現状から手を引き、後ろに進めば良い!何故それが分からないのです!?

 

 

「黙りなさい!私の銃を!翼を!魂を侮辱するのであれば倒え誰であろうと容赦はしませんわ!行きなさい!ティアーズ!」

 

 

何故そこまでその力を使おうとするのですか!?

 

 

「私はブルーティアーズの可能性を信じていますわ!確かにスペクターと比べれば見劣りする所があるのは認めますわ。しかし!ブルーティアーズにはブルーティアーズの戦い方があり、スペクターには無い物がありますわ!」

 

 

セシリアはイチカと鈴に向かってエネルギー弾を放つ。しかし、二人は難なく回避するがエネルギー弾は分裂して二人に向かう。それでも二人は自身に向かうエネルギー弾を斬るが幾つかは命中してしまう。

 

 

あれは…。

 

 

「「…セシリアァァァァァァア!何で邪魔をしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」」

 

 

「私はイチカさんと鈴さんの友として!好敵手として!貴殿方お二人を止める義務がありますわ!」

 

 

「「良いだろう(良いわ)!なら鈴(イチカ)を殺る前に邪魔をするお前を(あんたを)!葬り去る!」」

 

 

「来る…!ならば、来なさい!ティアーズ!」

 

 

イチカと鈴はそれぞれナイトメアカリバーとヘルインフェルノを天に掲げ、闇と煉獄の焔を纏わせる。セシリアは最大火力で自分を攻撃する事を理解し、ブルーティアーズをスターライトmkⅢの銃口に集めエネルギーをチャージする。

 

 

「「これで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」」

 

 

[大開眼!BREAK SPEL!オメガエンド!]

 

 

「ティアーズフルブラストォォォォォォォォオ!」

 

 

イチカと鈴の放つ斬撃とセシリアの放つ最大出力のレーザーが衝突する。しかし、セシリアと二人の力に差がありすぎる為に徐々に押され始め、セシリアに二人が放つ斬撃が迫る。そして

 

 

「…ハッ!?…此処は…。」

 

 

セシリアはまず、左を見るとカーテンで閉ざされた窓が目に写る。次に右を見るとぐっすりと眠っているルームメイトの姿が目に写る。そして近くにあったデジタル時計を見ると03:00と表示されていた。この事からセシリアはある結論にたどり着く。

 

 

…フゥ、…先程の出来事は全部夢でしたの!?えっ、ちょっ!?優雅なティータイムもイチカさんと鈴さんの喧嘩も全部夢だと言うのですか!?あんなに覚悟を決めて台詞を放ったのに!?所でイチカさんと鈴さんが言っていたタケノコとキノコとは…?…もういいですわ!明日、正確には今日イチカさんと鈴さんに聞きますわ!

 

 

セシリアは考える事を辞め、再び眠りに着く。しかしこの時セシリアは気付く事が出来なかった。待機状態のブルーティアーズが微かに光っていた事に。

 

 

さて、イチカさんと鈴さんに聞くと決めたものの何処に居られるのでしょうか?…!彼処に楽しそうに話されているお二組は!…あぁ、何故でしょうか、何時も見ている微笑ましい光景なのに自然と涙が…。あ!イチカさんと鈴さんが私に気が付いてくれましたわ!

 

 

セシリアは喜びのあまり涙を拭わず、そのまま二人の元へ向かう。セシリア自身気付かずに歩くスピードを速めて。

 

 

「イチカさん!鈴さん!何時もの光景で安心して本当に嬉しいですわ!」

 

 

「「のわぁぁぁぁぁぁぁあ!?」」

 

 

セシリアは走りと同等のスピードでベンチに座っていたイチカと鈴に抱き付く。しかし、勢いが強すぎたのかイチカと鈴は後ろに倒れてしまい、セシリアは二人の上に覆い被さる様な形になってしまった。咄嗟の事にも関わらず受け身を取ったイチカと鈴は流石と言うべきだろう。

 

 

「セシリア!?一体どうした!?」

 

 

「と言うか何でダッシュで抱き付いて来たのよ!?」

 

 

「私は!貴殿方が喧嘩する所をもう見たくないんですの!」

 

 

「…はぁ?喧嘩?一体何の話だ?」

 

 

「私達は喧嘩なんてした事無いんだけど?」

 

 

「分かっていますわ!だからこそ知りたいのですわ!タケノコとキノコとは一体何なのですか!?」

 

 

「うん、取り敢えず色々説明して欲しい。」

 

 

「…分かりましたわ。」

 

 

セシリア説明中

 

 

「俺と鈴がタケノコキノコで喧嘩ってw無い無いw」

 

 

「それは同感wむしろどうなればそうなったのかその経緯を知りたいわw」

 

 

「タケノコとキノコの事もそうですが笑い事ではありませんのよ!?」

 

 

「ふー、悪い悪い。ま、多分そんな事は起きないだろうな。」

 

 

「そうね。あったとしても直ぐに終わるでしょ。」

 

 

「だな。」

 

 

「しかし!」

 

 

「例えそんな事が起きてもセシリアなら止めれるさ。恐怖を乗り越えれたセシリアならな。それに信じているんだろ?ブルーティアーズの可能性を。」

 

 

「えぇ、勿論ですわ。」

 

 

「フフ、ならこの話はこれで終わりにしましょ。」

 

 

「そうですわね。」

 

 

「おう。あ、そうだセシリア。この後暇か?」

 

 

「えぇ、まぁ。この後は特に用事も無いですし。」

 

 

「ならラウラとかを誘って何処かに出掛けるか?」

 

 

「それ良い考えね!」

 

 

「…宜しいんですの?」

 

 

「勿論!」

 

 

「フフ、ならお供させて頂きますわ。」

 

 

「決まりだな。なら一時間後に校門前に集合で良いか?」

 

 

「大丈夫よ!」

 

 

「私も。」

 

 

やはりイチカさん達と一緒にいると楽しいですわね。願わくばこの様な時間が何時までも続きますように。その為にも宜しくお願いしますわよ?ブルーティアーズ。

 

 

『分かりました。それが貴女の願いであるならば私は貴女に力を…可能性を託しましょう。』

 

 

「?鈴、セシリア。今なんか言ったか?」

 

 

「いや?私は何も?」

 

 

「私も鈴さんに同じく。」

 

 

「う~ん?可能性を託すとか何とか聞こえた気がしたんだが…ま、良いか。気にする事でも無いしな。」

 

 

セシリア達三人は何事も無かったかの様に出掛ける準備をしに各部屋へと戻っていった。




如何でしたか?次回からはあの事件から数日の光景、夏休み等をお送りいたします。

…え?作者ですか?ティアーズのティアーズフルブラストをお見舞いしましたが何か?
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