「…ここか。」
イチカは職員室を出て直ぐに寮に向かい今は部屋の前にいる。
(ちゃんとノックしろよ~。)
(わかってる。)
コンコンコン。「相部屋になった者だ、今入っても問題ないか?」
「どうぞ。」
イチカが入ると水色の髪と真紅の眼をした少女がいた。
「俺は「知ってる、イチカ・ミューゼル」知っていても自己紹介は大事だろ?」
「確かに自己紹介は大事だね。私は更識簪、これからよろしく。」
「あぁ、よろしく、更し「お姉ちゃんと間違えるから名前で良い。」簪さん。それよりお姉ちゃんって生徒会長の?」
「うん。それにロシアの国家代表。」
「そうか…、なぁ、簪さん1つ聞いて良いか?」
「簪で良い、それでどうしたの?」
「なら俺もイチカで良い。…今まで周りに姉と比べられた事ってあるか?あっ、別に答えたく無かったら答えなくていい。」
(イチカ…。)
「…何回もあったよ、よく周りから更識の恥とか言われたこともあったし、努力するだけ無駄だって言われたこともあった。それでも諦めずに努力し続けた、お姉ちゃんに追い付くために。」
「…。」
「でもある日お姉ちゃんに言われたんだ。『簪ちゃんのしている努力は無意味よ。私が出来る事をしても意味がない。』その時、私は泣きそうになった、私の全てを否定されたから。そしたらお姉ちゃんが私を抱き締めて『簪ちゃんがすべきなのは私に追い付く為の努力じゃない、私を追い越す為の努力。簪ちゃんは簪ちゃんしか出来ない事をしなさい。大丈夫、簪ちゃんにはちゃんと味方がいるから。』って。」
「…良いお姉さんだな。」
「うん、私の自慢のお姉ちゃん。イチカはお姉さんか、お兄さんがいるの?」
「…いた…が正しいな。」
「?どういうこと?」
「あー、これは他言無用で頼む。」
「わかった。」
「…簪は織斑の出来損ないや織斑の恥って聞いたことあるか?」
「うん、聞いたことある。でも確か織斑…一夏だっけ?ドイツで亡くなったって聞いたけど…。」
「世間ではそうなってるな。」
「世間では?」
「…実を言うと俺が織斑一夏なんだ。」
そう言うとイチカは自分に起こったこと(死んだことや天照、ゴーストは伏せて)話した。
「そうだったんだ…。でも良かったね今の家族で。」
「あぁ。」
「でも…やっぱり復讐とか考えてるの?」
「復讐?まさか。俺は初めから復讐なんて考えていない。復讐をやれば後には何も残らないからな。」
「そっか、それを聞いて安心した。」
(姉によって全く逆だな~。)
(そうだな。)「全く羨ましいな自慢できる姉がいて。」
「あ、でもお姉ちゃんデスクワークをサボって虚さんがよく愚痴りに来るからそれが無くなればもっと好きになれるな。」
「なんか…その虚さんって言う人が可哀想に思えてきた。」
コンコンコン。イチカ達が話していると誰かがノックをした。
「…簪様、虚です。失礼ながら、その…。」
「噂をすれば…イチカいれても良い?」
「…あぁ。」
「虚さん入って良いですよ。」
「失礼します。?そちらの方は…」
「初めましてイチカ・ミューゼルです。」
「あ、初めまして布仏虚です。」
「布仏?もしかしての…本音のお姉さんですか?」
「はい。そう言えば昨日本音が言ってましたねイッチーと友達になったと。貴方でしたか。」
「えぇ、まぁ。」
「ところで虚さんやっぱり今日も?」
「えぇ…。」
♪~♪~♪
いきなり音楽が鳴り出した。
「あ、すいません、私ですね。」
「構いません。」
「出ても大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます、はい、虚です。えっ?あの量をお嬢様が!?一人で!?こんな短時間に!?他に書類は無いか!?ちょっと待っててください今そっちに向かいますから!」
「どうしたんですか?虚さん?」
「かなり慌てていましたが…。」
「お嬢様が1週間分の仕事を終わらせたそうです。なので今から生徒会室に向かいます。」
「え?」
「では失礼します。」
「あ、はい。」
そう言うと虚は 部屋を出ていった。
時間を戻してその生徒会長は。
(流石にあの量は無理ね。デスクワークが苦手な私では尚更。)
仕事から逃げていた。これでよく生徒会長が務まるものだ。
(さて、これからどうやって時間を潰そうかしら?そうだ♪噂の男の子に挨拶でもしようかしら♪となると第一印象は大事よね…はっ!ビキニエプロンなら!あれ?でも確か相部屋って簪ちゃんよね?…止めてきましょう、簪ちゃんに変態だと思われたら絶対立ち直れないわね。)
余計なことを考えていると脳内に声が聞こえた。
『あ、でもお姉ちゃんデスクワークをサボって虚さんがよく愚痴りに来るからそれが無くなればもっと好きになれるな。』
「フフッ。これはやるしか無いじゃない!簪ちゃんの為ならデスクワークなんか一瞬で終わらせてやる!」
そう言うと一瞬で生徒会室に行き、仕事を始めた。
「いくぞデスクワークよ、書類の貯蔵は十分か?」
最強のシスコンここにあり!
「…。」
「なぁ、作者、次の話はどうするんだ?」
「その前に何で正座させられていて、イチカはガンガンセイバーのガンモードを私に向けているんですか?」
「いいからどうするんだ?」
「いや、普通に話を進めますけど…。」
バンッ!
「今度の日曜日、何がある?」
「今度の日曜日?2月14日…バレンタイン?もしかして…バレンタインの話を書けと?」
「わかってるじゃないか。」
「良いですけど、上手く書けるか分かりませんよ?」
「上手いか上手くないかを決めるのは作者じゃない読者様だ。」
「分かりました。次回はバレンタインの話を書きます。お楽しみに。」
「そう言えば作者。」
「何ですか?」
「日曜日、ガリレオゴースト眼魂当てただろ。」
「そうなんです!当たったんです!」
「何で開封しないんだ?」
「普通に開けるの怖いんですか…。それに私ゴーストドライバー持ってませんので開けるのが勿体無い気がするんです…。」
「ふーん。ま、いいや。作者バレンタイン頑張れよ。」
「それはハーメルンですか?それともリアルですか?」
「リアル(笑)」
「…。」
「あ、落ち込んだ。仕方ない。次回もお楽しみに!」