「進級と球技大会の準備をしていて忙しくて、更には先週の休日に39度の熱が出まして遅れてしまいました…。」
「それにしては遅すぎでしょ。」
「すみません…。」
「とりあえず後書きで裁く。」
「オワタ\(^o^)/」
イチカは現在、バレンタインのお返し用のクッキーを作っていた。シンプルな形や動物などを型どった物や白や緑、黒など様々なクッキーの生地があった。
「よし、後はこれを焼くだけだな。」
「イチカ~、何やってんだ~?」
「バレンタインのお返しを作っている所だ。」
「…多くないか~?」
「そりゃぁ、渡す人が多いからな。」
「何人くらいいるんだ~?」
「何人って、鈴、義母さん、マドカ、秋姐、束さん、クロエさん、黒姫先輩、簪、セシリア、ラウラ、シャルロット、のほほんさん、楯無先輩、虚先輩の十四人だな。」
[Master私達も何か欲しいです!]
[そうだよ!食べ物じゃなくても良いから何か欲しいよ!]
「勿論、白騎士と白式にも準備してあるぞ。何時も世話になっているからな。」
「イチカ~、俺は~?」
「ユルセンにはクッキーをやるよ。」
「よっしゃ~!」
イチカは会話をしながらクッキーの生地をオーブンに入れて一息着いていた。 しかし、この時イチカ達は気が付いていなかった。魔の手が迫っていることに…。
一方その頃、魔の手の元凶は。
「やった!遂に、遂に完成した!これで・・・を・・・する事が出来る!楽しみだな~、・・・がどういう反応をするか!そうだ!これを応用して・・・じゃなくて・・・なるようにしよう!それで?・・・の準備は出来てるの?」
「フッ、私が・・・の準備を怠るとでも?」
「いや、一応確認しただけだよ。」
「そう。それにしても楽しみね。」
「そうだねー。」
そしてイチカは。
♪~♪~♪「はい、ミューゼルです。はい。わかりました。では、今からそちらに向かいます。はい、ありがとうございます。では。」
「誰からだ~?」
「ちょっとな。さて、出掛けるか。」
イチカは出掛ける準備をしバイクに乗ってとある場所に向かった。
(ところで何処に向かってるんだ~?)
(着けばわかるさ。)
(Master先程の電話と今向かっている場所と関係あるのですか?)
(ある。と言うか電話の内容がその場所に来てくれだからな。)
(マスター、本当に何処に行くの?)
(それは着いてからのお楽しみ。)
十数分後イチカは目的の場所に着き、中に入っていった。中にはキーホルダーやストラップなどがあり、多くの人で賑わっていた。
(此所は…。)
(見ての通りアクセサリーショップだ。)
(ですが何故此方に?)
(マスターってアクセサリーとかあんまりしないよね?)
(俺がするわけじゃないからな。)
「いらっしゃいませ。何かお探しでしょうか?」
イチカ達が話していると紺色のエプロンをした一人の女性が話しかけてきた。どうやらこの店の店員のようだ。
「連絡を頂いた者です。」
「失礼ですが名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「イチカ・ミューゼルです。」
「少々お待ちください。」
そう言うと女性はポケットからメモ帳を取り出しあるページを開きイチカ・ミューゼルと呟きながら何かを探し始めた。そして十数秒後。
「お待たせいたしました。では、此方にどうぞ。」
「わかりました。」
イチカは女性に案内されると女性は長方形の箱を持ってきて机の上に置いた。
「ご確認ください。」
イチカが箱を開けると中には白い羽根と青い羽根が付いている剣を型どったペンダントとブローチがあった。
「凄いな…。」
「何か不満な点はございますか?」
「いえ、特に無いです。」
「では、お受け取りください。」
「ありがとうございます。」
「またのご利用を。」
イチカはペンダントとブローチが入った箱を受け取ると店を出て家に向かった。
(Master先程のペンダントとブローチは何方に?)
(うん?ペンダントは白騎士、ブローチは白式にだけど?)
((え?))
(言っただろ?準備してるって。)
(Masterありがとうございます!)(ありがとう!マスター!)
(ところでイチカ、さっきの代金は~?)
(注文しに行った時に前払い。)
イチカは家に帰るとすぐに手を洗いオーブンからクッキーを取り出し袋詰めをし始めた。
(…明らかにオータムの嬢ちゃんとセシリアの嬢ちゃんの奴って解る二つがあるな~。)
(えぇ、明らかにオータム様とセシリア様用の物と解りますね。)
(それにしてもそっくりだね。)
ユルセン、白騎士、白式はイチカに聞こえないようにクッキーが入った二つの袋について話していた。二つの袋にはユルセンの形をしたクッキーが一つ入っていた。
(それにしても…。)
(うん…。)
((クオリティーが高い!))
「良し!袋詰めも終わってラッピングも出来たし届けにいくか。」
イチカは三袋をオータム、マドカ、クロエに渡すために三人を探した。
「いたいた。秋姐。」
「うん?どうしたイチカ?」
「はい、これ。バレンタインのお返し。」
「おっ、サンキュー…って!ユルセンのクッキーがあるじゃねぇか!?」
「作ってみたけどどう?」
「good!これはもう可愛い物大好きクラブの象徴にして祀るしかねぇ!いや!むしろするべきだ!」
「いや、食ってくれよ。クッキーだし。」
「何してるんですか?(兄さん何しているんだ?)」
「あ、マドカにクロエさん。これバレンタインのお返しです。」
「ありがとう、兄さん。」
「ありがとうございます。ところでオータムさんは何をやっているんですか?」
「…気にしないでください。」
「?わかりました。」
イチカは三人に渡し終わるとFRCとIS学園に向かう準備をしていた。すると白騎士と白式が話しかけてきた。
[Master似合っていますか?]
[マスター似合ってる?]
「あぁ、二人とも似合ってるぞ。」
[ありがとうございます。ですがよくこの形を見付けましたね。]
「別に見付けた訳じゃないぞ。」
[え?でもあのお店で予約したんじゃ無いの?]
「予約じゃなくて注文だから。デザインを描いたものを作ってもらっただけだ。」
[デザイン?誰が描いたの?]
「俺。」
[[え?]]
「俺がデザインを描いて店で作ってもらったんだ。」
[と言うことはMasterのオーダーメイドですか?]
「そうなるな。気に入ってくれたか?」
[はい!] [うん!]
「それなら良かった。ところでユルセン、何時まで食べてるんだ?」
「さぁな~。」
「…とりあえず、IS学園に着いてから食え。クッキーが宙に浮いてたらややこしい事になる。」
「りょ~か~い。」
イチカ達は出発し、FRCに向かった。だがイチカは思いもしなかった。この後、自分が大変な事になるとは…。
♪~♪~♪「どうしたの?イチカ?」
「仕事中にごめん。ところで義母さん、今何処に居るんだ?それと束さんの場所も知っていたら教えてくれ。」
「私は束と一緒に開発室に居るわ。」
「じゃぁ今からそっちに向かうから。」
「わかったわ。」
イチカ達は開発室に着き、中に入った。
「ヤッホ~♪急にどうしたのイッ君?」
「バレンタインのお返しを持ってきたんですよ。はい、束さん、義母さん。」
「フフ、ありがと。」
「サンキュー、イッ君。あ、そうそう、はいこれ!」
「?何ですかこれ?」
「私のお気に入りのお菓子だよ。イッ君にも分けてあげる!」
「ありがとうございます。」
「家に帰ってから食べるんだよ~。」
「いや、今からIS学園に戻りますよ。」
「「え? 」」
「お返しを早めに渡したいので外出許可だけ取って来たので。(それに明日は大事な用があるしな。)」
「イチカちょっとタイム!」
「あ、あぁ。」
スコールと束はイチカに聞こえないように緊急会議を開いた。
(スーちゃんどうするの!?計画が全部おじゃんだよ!?)
(お、落ち着きなさい!?こんな時こそヒッヒッフーよ!)
(スーちゃんそれは出産するときの奴だよ!?やるなら3秒吸って7秒間吐くんだよ!)
(それはロングブレスよ!そうだ!超小型のカメラ飛ばすのはどうかしら!?)
(いや、それじゃぁ白騎士と白式に見つかっちゃうよ!)
(逆に考えるの、白騎士と白式を味方に付ければ成功する確率は大幅に上がる、と。)
(なるほど!その手があったね!)「イッ君、ちょっと白騎士と白式を借りていい?」
「?いいですけど。」
そう言うとイチカは束に白式眼魂を渡した。
(どうしたのですか母様?)
(どうしたのお母さん?)
(二人ともさ…イッ君の・・・の姿見たくない?)
((!?))
(白騎士は見た事あるよね。)
(はい、過去に何度か。ですが可能なんですか?)
(可能よ。もう準備は終わってるから。それで見てみたい?)
(はい!)(うん!)
(決まりだね♪)
「お待たせイチカ。」
「何の話をしていたんだ?」
「ガールズトークを無闇に聞いたら駄目よ♪」
「…ガールズって言う歳じゃないけどな~。」
ヒュンッ!ザクッ!ユルセンが言い終わると風を切る音が聞こえ、更に何か刺さったような音が聞こえた。イチカとユルセンがゆっくりと後ろを振り返ると壁に一本のナイフが深く刺さっていた。
「ユルセン?何か言ったかしら?」
「イイエ、ナニモイッテイマセン。」
「そう、なら良いわ♪」
((((怖っ!))))
イチカ達はFRCを出てIS学園に向かった。だがユルセンはIS学園に着くまでずっと「ナニモイッテイマセン。ナニモイッテイマセン。」と呟いていた。
イチカはIS学園に着くとお返しをする人達を探し始めた。
セシリアの場合
「ほい、セシリア。バレンタインのお返し。」
「ありがとうございます。こ、これはまさか!?ユルセン型のクッキーですか!?」
「あぁ、作ってみたけどどうだ?」
「goodですわ!これはもう可愛い物大好きクラブの象徴にして祀らなければ!いや!むしろするべきですわ!」
「いや、食ってくれよ。クッキーだし。」
(うわ~、デジャブ~。)(デジャブだね。)(デジャブですね。)
ラウラの場合
「師匠、そんなところで何をしているんだ?」
「ラウラか、丁度良かった。ほい、バレンタインのお返し。」
「すまない。後でゆっくりと味わって頂く。それより師匠。」
「うん?どうした?」
「お姉ちゃんとママは元気だった!?」
「あぁ、二人とも元気だったぞ。」
「そっか、それなら良かった!」
シャルロットの場合
「いたいた、おーい、シャルロットー。」
「どうしたの?イチカ?」
「ほい、バレンタインのお返し。」
「ありがとう。イチカの作るお菓子って美味しいんだよねー。そう言えばイチカの作ったお菓子を食べた他の子がイチカの事何て言ってると思う?」
「さぁ?」
「プライド殺しとか、女子力マンって言われてるよ。」
(アーハハハッ~!うける~!)
(プ、プライド殺し(笑))
(女子力マン…。フフッ。)
(…泣いてもいいか?)
本音、虚先輩の場合
(虚さんが凄く嬉しそうだな。)
(あの嬢ちゃんからキラキラしたオーラが見えるな~。)
(ですが本音様が疲れているように見えますね。)
(気のせいかな?本音ちゃんの目のハイライトが消えてる気がするんだけど。)
「あ、イッチーどうしたの?」
「(!?何時ものように話していない!?)のほほんさんこそどうしたんだ?」
「あー、お姉ちゃんがだんだんと明日デートに行く話を何回も聞いたんだ。多分イッチーが話しかけたら同じ事になるよ。」
「なるほどな。あ、そうそうほい、バレンタインのお返し。虚先輩の分も渡しとく。」
「ありがとうイッチー。」
簪の場合
(うわー、簪もキラキラしたオーラを出してるー。(棒))
(絶対良い事あったな~。(棒))
(絶対愚痴る人がいますねー。(棒))
(誰だろー。水色の髪で紅い目の生徒会長じゃないと良いなー。(棒))
「簪。」
「あ、イチカ。」
「ほい、バレンタインのお返し。」
「ありがとう。」
「…簪スゲーニヤニヤしてるぞ。」
「あ、ごめん。」
黒姫先輩の場合
「あれ?永久さん?」
「…久し振りだなイチカ君。」
「お久し振りです。」
「ミューゼル君?どうしたのですか?」
「バレンタインのお返しを持ってきました。どうぞ。」
「ありがとうございます。それにしてもミューゼル君が姉と知り合いとは驚きましたね。」
「…イチカ君は時々私と試合をしに来ている。…イチカ君の戦い方は中々面白い物だ。…これからどう成長するか楽しみだ。」
「姉さんがそこまで言うのは久し振りですね。」
楯無先輩の場合
(黒い…ですね。)
(生徒会実から黒いオーラ見えるよ…。)
(入って大丈夫なのか~?)
(入りたくねぇ…。)♪~♪~♪「メール?誰か…」
『入りなさい。』「…マジか。」
(白騎士、白式、イチカにけ~れ~。)
(Masterの事は一生忘れません!)
(短かったけどマスターと過ごした時間は楽しかったよ!)
(待てい!何で俺が死ぬ前提になっているんだ!?)
この後俺は一時間ほど楯無先輩の愚痴を聞きました…。
鈴の場合
「…。(落ち着け、落ち着け俺。ただノックをして、鈴がいるか確認してお礼を言って渡すだけだ。)」
「あれ?イチカ?」
「!?なんだ、鈴か。」
「どうしたの?」
「これを渡しに来たんだ。」
「これってバレンタインのお返し?」
「あぁ。」
「ありがとう♪それにしても明日、楽しみだね。」
「そうだな。じゃぁお休み。」
「うん。お休み。」
イチカは部屋に戻り明日の準備をし、束から貰ったお菓子を食べ眠りについた。次の日イチカはユルセンの笑い声と白騎士と白式の歓喜の声で目を覚ました。
「一体何なんだ?」
(イチカ~鏡を見てみな~(笑)。)
「笑いながら渡すな。」
イチカはユルセンから鏡を受け取り自分の顔を見てみると幼い自分の顔が写っていた。
「…は?」
イチカは急いでベッドから出ると明らかに視点が低くなっており、何故か服のサイズまであっていた。
「なんでさ!?」
三月十四日、この日イチカは、子供の姿になっていた。次回に続く。
「よし作者、時間よ。」
「…また甲龍ですか?」
「流石に違うわ。別の奴を使うわ。」
「別の奴?」
「作者が一番知ってるでしょ。」
「?」
「竜殺しの剣よ、立ち塞がる物を破壊せよ!豪剣バルムンク!」
「待ってください!?それ作品違いますよ!?しかも何で普通に出してるんですか!?」
「後ろ。」
「え?あっ。」
「とりあえず言ってみたい台詞があるんだけど。」
「言ってみたい台詞?」
「絶望がお前のゴールだ。」
「それアクセルの決め台詞!ギャー!」
「と言うことで次回は番外編の続きになります。お楽しみに!」