「はい、分かりました。それではまた後で、はい、ありがとうございます。クロエさん。」
タッグトーナメントが間近に迫る中、イチカはクロエと通話していた。そしてその通話を聞いていた人物が居た。
「(クロエ?まさか!?)師匠!」
「ラウラ?どうした?」
「さっき電話で話していた人ってもしかしてクロエ・クロニクルって言う名前!?」
「(あれ?ラウラってこんなキャラだっけ?)あ、あぁ、そうだけど…もしかしてクロエさんを知ってるのか?」
「うん!クロエ・クロニクルは私の姉さんだよ!」
「そう言う事か。道理で似てるわけだ。」
「師匠、私も姉さんに会って良い?」
「あぁ、良いと思うぞ?」
イチカは何時もと違うラウラに少々驚いており、少々混乱していた。ラウラはイチカの事を気にする事無く目をキラキラさせていた。そして数十分後。
「お待たせしました。イチカさん。」
「いえ、此方こそお忙しいのにありがとうございます。」
「これも私の仕事ですから。そしてこれが白式達になります。」
「ありがとうございます。処でクロエさん。」
「何でしょうか?」
「時間ありますか?会って欲しい人物が居るんですけど。」
「時間ならありますけど、会って欲しい人物…ですか?」
イチカは白式達を受け取るとクロエにもう一つの本題を話した。
「えぇ、出てきて良いぞ。ラウラ。」
「え?」
「姉さん!」
「ラ、ウラ?本当にラウラなんですか?」
「うん!本当にラウラだよ!姉さんにまた会えて嬉しいよ!」
「私もです!またラウラに会える日が来るなんて夢にも思いませんでした!」
ラウラは近くの物陰から出てきてクロエに抱き付き、クロエは泣きそうになりながらも優しく受け止めた。二人は嬉しそうに会話しており、再会した事に幸せを感じていた。
(Master、あのクロエ様に似た少女は?)
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ軍の部下に間違った日本の文化を教えられ、模擬戦が終わってから何故か俺を師匠と呼んでいる少女だ。」
(マスターは本当に人気だね♪ハーレムでも作る?)
「ハーレム?まさか、likeは多く居るがloveは今までもこれからも鈴一人だけだ。」
(冗談だったのに普通に返された!?)
「姉さん!?どうしたんですか!?」
「!?」
イチカ達が会話しているといきなりラウラの叫び声が聞え振り向くとクロエが倒れていた。イチカは急いでラウラとクロエの元に向かった。
「クロエさん!大丈夫ですか!?って凄く良い笑顔だな。ラウラ、何があったんだ?」
「う、うむ、実は姉さんにお気に入りの写真を見せたら鼻血を出して倒れてしまったんだ。」
「写真?何の?」
「これなんだが…」
ラウラがイチカに見せたのは某精霊とデートするライトノベルに登場する左手に眼帯をしたウサギのパペットを着けてウサギをモチーフにした緑の服(分からない方はデート・ア・ライブ 四糸乃で調べて頂ければ分かります。)を着ていたラウラの姿があった。
「あの時の奴か…クロエさん、ラウラのコスプレを見た感想は?」
「我が生涯に一片の悔い無し!」
「ラウラ、クロエさんなら大丈夫だ。」
「本当!?なら良かった!」
「ラウラ、心配を掛けましたね。処であの写真を撮った方の名前は何と言うのでしょうか?一度お会いしたいのですが。」
「その写真を撮ったのはセシリアって言うんだよ!」
「呼びましたか?」
「丁度良かった。姉さん、紹介するね!今来たのがセシリア・オルコット。私の友達でさっきの写真を撮った人だよ♪」
「…」ガシッ
「…セシリア、お前の言いたい事は分かる。取り合えず肩を掴む力を弱めろ。さっきから肩がミシミシ鳴ってる。」
「…」ギギギ
「セシリア、今のお前は良い笑顔をしている。それこそ何も知らない男が見たら絶対に惚れる位の良い笑顔だ。それと男は苦痛を欲しがる奴と苦痛を嫌がる奴、この二種類がいる、俺は勿論後者だ。たがらその手を放せ。」
「何なのですか!?あのラウラさんは!?天使ですか!?それとも女神ですか!?」ギシギシ
「話聞いてたか!?いい加減に肩から手を離せよ!?」
イチカの肩は鳴ってはいけない音まで鳴っていた。一体セシリアの何処にそんな力があるのだろうか?
(何かこう言うのを見ると帰ってきたって感じがするね。)
(そうですね。何時もの風景が戻って来ましたね。)
「やっと放してくれたか…」
「申し訳ありません…ですが…」
「あのラウラの事だろ?ラウラは超が付くほどのお姉ちゃん大好きっ子だ。で、多分あれが本来のラウラでクロエさんと別れた寂しさを隠すために俺達が何時も見ているラウラの姿になった。そう言う事だ。」
「何故そんな事が分かるのですか?」
「本人から聞いた。処でセシリア。」
「はい、何でしょうか?」
「クロエさんに甘えるラウラを見た感想は?簡潔にな。」
「初めてギャップ萌に出会えて嬉しかったですわ!」
「うん。分かりやすい感想ありがとう。」
「ラウラ、そろそろ私は帰りますね。」
「うん…。」
ラウラはクロエが帰ると聞いて落ち込んでいた。余程クロエと離れたくないのだろう。
「フフ、心配しなくても大丈夫ですよ。休日になれば家に遊びに来ればまた会えますから。」
「でも私は姉さんの家知らないし…。」
「それなら俺が時間がある時に案内してやるよ。」
「本当か!?」
「あぁ、約束だ。それではクロエさん、今日はありがとうございました。」
「いえ、此方こそありがとうございます。ラウラ、イチカさん達に迷惑は掛けないように。」
「うん!またね、姉さん!」
クロエはラウラに笑顔で見送られ、FRCへと帰って行った。
(良かったねらラウラちゃんとクロエさんが再開できて。)
「あぁ、そうだな。それと白騎士、白式。」
(どうされました?Master?)(どうしたの?マスター?)
「お帰り。」
(はい!ただいま戻りました!)(うん!ただいま!)
イチカの元に白騎士と白式が戻ってきた。だが、
「さてと、目的の物は完成した。後はてめぇの闇を解放するだけだ。てめぇがどう足掻こうが無意味だ。てめぇの運命は消滅、ただそれだけだ!」
『イチカ』が動き始めた。