[(ふーん、アメリカとイスラエルはあの件以降ISを持てなくなり、コアは世界中に配られ操縦者であったナターシャ・ファイルスは日本の企業にヘッドハンティングされた…か。ま、自業自得だな。と言うより)…ハァ、俺のやりたい事…か。ま、そんな直ぐに見つかったら苦労はしないな。]
福音事件から数日。メアはIS学園の屋上で紫、黒、白のカラーリングのタブレットを弄りながらベンチに腰掛けていた。そしてメアはタブレットを弄じるのを辞め、そのままタブレットを放り投げる。するとタブレットはドラゴンに姿を変える。
[クラー!]
[…相変わらずお前は俺の頭の上が気に入っているみたいだな。バーン。]
[クラー♪]
ドラゴンの名前はワイバーンタブレット。通称バーンである。バーンは先日、天照から送られてきたタブレット型のガジェットで、そして何故かメアの頭の上がお気に入りである。
[…やっぱ、お前の事が良く分からねぇわ。俺の何処が良いんだよ?]
[クラー?クラー。]
[あぁ?前?…。]
[こんにちは、メアさん。]
メアとバーンの前に現れたのはイチカと共に居る筈である白騎士であった。
[うわぁ…。面倒臭い奴が来やがった…。]
[面倒臭いって…。それは失礼じゃないですか?まぁ、それは良いとして。隣、良いですか?]
[…断る。]
[何でですか!?]
[…逆に何でOKが出ると思ったんだよ?]
[普通こう言う場面はOKが出ると決まっています!ですから断られるなんて思いもしませんでしたよ!?]
[おい待て!?何普通に隣に座ってんだよ!?]
[…え?ほら、私はメアさんの事が知りたいですから。その為にはお話をして仲を深めないといけませんからね♪]
[答えになってねぇよ委員長…!]
白騎士はメアの質問に笑顔で答えるがそれを見たメアは嫌な顔をしながら今決めたあだ名で白騎士を呼ぶ。しかし白騎士はそのあだ名を気にせずメアに話し掛ける。
[メアさんの好きな事って何ですか?]
[あぁ?俺の好きな事?]
[はい!人にはそれぞれ好きな事があります。例えばMasterと鈴様はお互いと過ごす時間、セシリア様は可愛い娘や可愛い物とふれ合い、ラウラ様は戦いと食事。他にも色々とあります。それは私達ISも例外ではありません。ですから私はメアさんの好きな事が気になりました。]
[…ハァ、成る程な。…無いな。]
[無いん…ですか?]
[あぁ、今まで彼奴に受け入れられるまでは別の事を考えて行動していた。だから自分が好きな事なんて考えた事も無かったな。]
[メアさん…。]
[…で?勿論、お前にも好きな事があるんだろ?暇潰しに聞いてやる。]
[え?]
[フッ、お前でもそんな顔になるんだな。…良いから答えろよ。お前の好きな事って奴を。]
白騎士はメアの返答に思わず顔がキョトンとなる。メアはその顔を見ながら面白がり勝手に話を進める。そして白騎士は笑顔で自分の好きな事を語り出す。
[私の好きな事は空を見る事です!]
[ふーん、空を見る事ねぇ?空を見る事がそんなに面白いとは俺には思えないがな。]
[面白いですよ?時間帯によって色んな風景に変わっていくのが。例えば、夜が明けて黒から蒼く変わっていく瞬間や黄昏時の空がオレンジに変わる瞬間、そして夜になって見える綺麗な星や月。それらを見るのが私はとても好きです。]
[星や月…か。それは天災兎と関係があるのか?]
[天才兎?…あ、母様の事ですね。確かに、最初は母様が宇宙に憧れていたから自然と私も憧れ、そして空を眺める様になり、徐々にその美しさに惹かれて行きました。ですから好きになるきっかけは何でも良いんですよ。]
[好きになるきっかけは何でも良い…ねぇ?ま、俺自身やりたい事を探してる最中だ。その中で自然と好きな事も見つかるだろうな。]
[なら私はメアさんがやりたい事と好きな事が出来るのを応援します!]
[…勝手にしろ。]
[クラー?]
[…な訳ないだろうが。]
[クラーラ♪]
[…フン。]
バーンはメアの態度の変化に気付き、少しからかう様に問い掛ける。それをメアは否定するするが、そのやり取りをバーンは楽しんでいた。そして、その光景を白騎士は微笑ましく見ている。
[メアさんとバーンさんは仲がとても良いんですね♪あ、良かったらバーンさんを触らせて貰えませんか?]
[…だとよバーン。 おい委員長、手を前に出しとけ。そしてバーンはその手の上に飛べ。]
[分かりました。]
[クラー♪]
バーンはメアの頭の上から白騎士の手のひらに乗り移る。そして白騎士はバーンの頭や翼を撫でたりメアの様にバーンを自身の頭の上に乗せたりしており、子供の様にはしゃいでいる。その光景をメアは自身でも気付かない内に少し笑いながら眺めていた。
[それにしてもバーンさんは可愛いですね。…あ、もしかしてバーンさんは格好いいの方が良いんでしょうか?ワイバーンの姿で雄ですし。]
[クラ?]
[…あ?…なぁ、委員長?お前何か勘違いしてないか?バーンは雌だからな?]
[…え?えっ!?バーンさんは雌だったんですか!?す、すいません!バーンさん!私、てっきり雄だとばかり!]
[クラー。]
[別に気にしてねぇってよ。]
[本当ですか!良かった~。…あの、メアさん。もっと貴方とお話しても良いですか?]
[あぁ?何故?]
[何故って言われると…そうですね、もっと貴方とお話して貴方の事を知りたいから…でしょうか?あ、あと貴方とお話していると楽しいからですね。]
[…成る程な。…まぁ、俺も丁度良い暇潰しになったしな、委員長の好きにしろ。]
[!はい!宜しくお願いします、メアさん!]
[…フン。]
白騎士はメアの言葉に満面の笑顔になりながら喜び、メアはその笑顔を見ると少し笑いながら素っ気無く返す。そして二人はしばらくして再び話始める。
アンケートです。
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