死を経験した俺の生きる時間   作:天空を見上げる猫

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「遅れて本当にすみませんでした!」

「しかも、今回は今までで一番のカオス会だ。それでも良いならこのまま進んでくれ。」

「そして後書きでは色々大事な事を書いていますので時間がある方は是非読んでください!」

「「それではどうぞ!」」


番外編 誕生日

どうしてこうなった?俺の選択は間違ってない筈だ。それなのに何故、鈴の服が少しはだけながら俺の服を離さずに寝ていて、身内+同居人の大人組から罵倒されているんだ?あ、別に罵倒と言っても昔みたいな酷い奴じゃない。ただ心にグサグサと来るだけだ。

と言うより、こんな事になった原因の彼奴をこれ以上鈴に近付けてなるものか。彼奴のせいで鈴が変わってしまった。まぁ、例え鈴がどんな風に変わろうが俺は鈴を嫌いになる筈は無いがな。とにかく彼奴を鈴に近付けてなるものか。絶対に。

取り合えず、鈴の目が覚めるまで何が起こったのかを説明させてくれ。そう、あれは一昨日の事だ。

 

 

イチカは何時もの様に部屋でゆっくりしていると、イチカのスマホに一通のメッセージが届いた。差出人はスコールで、内容は『イチカへ、明後日に大事な用があるから、17時までに家に帰って来なさい。追記・泊まりの用意もしておく事。スコールより。』だった。

 

 

「(大事な用?まぁ、明後日は特に大した用事も無いし大丈夫か。しかし、えらく簡潔な文章だな?何時もなら絵文字とか普通に使ってるの筈なのに?)メアは何でだと思う?」

 

 

[知るか。てめぇの疑問なんぞ俺には関係の無い話だ。てめぇ自身で考えろ。と言うか動くな、シロ。三つ編みがしにくいだろうが。]

 

 

[す、すいません…。少々くすぐったいもので…、つい…///]

 

 

[…別にお前が謝る事じゃない。]

 

 

[メア…///]

 

 

メアと白騎士は、軽めの甘い空間を創り出している。

しかし、この部屋の主は宝具『無限の砂糖精製《アンリメデットシュガーワークス》』を持つイチカである。正直、この程度なら日常茶飯事で無意識に創り出しているためにあまり意味はない。だが、この部屋に居るのはイチカ、メア、白騎士の三人だけではない。

 

 

[おっと、此処でメアさんがそっぽを向いて、お姉ちゃんが赤面しています!解説のユルセンさん、この状況をどう思いになられますか?]

 

 

[これはあれだな~。メアは俗に言うツンデレだと俺は思うな~。ただな~、メアはもうちょいデレた方が良い思うぞ~。てか、男のツンデレとか正直誰得だよ~。そんで白騎士はあれだな~。くすぐったいんじゃなくて、ただ恥ずかしいだけだと思うな~。]

 

 

[成る程。メアさんは、好きな女の前ではデレたいけど分からない為にあんな風になるんですね。そして、お姉ちゃんが幸せそうでなによりです。]

 

 

「白式にユルセン、あんまりメアと白騎士をいじるなよ?その内、酷い目に合わされるぞ?」

 

 

[[大丈夫だ、問題無い。]]

 

 

[そうかそうか。大丈夫で問題無いんだな?なら、今からOHANASIするか。ゆるキャラ?]

 

 

[白式、少し私とOHANASIしませんか?]

 

 

メアと白騎士はユルセンと白式がフラグを立てて直ぐに、それぞれの背後を取っていた。イチカはこれ以上どうにもならないと分かっているので、ユルセンと白式に静かに黙祷を捧げた。

 

 

[さぁ、眼魂の中に逝くか。(眼魂の中に逝きましょうか。)]

 

 

[[待って!?それ絶対に字が違う!?]]

 

 

ユルセンと白式は抵抗するも、難なくメアと白騎士に眼魂世界に連れて逝かれた。

 

 

「…外泊許可を取りに行くか。」

 

 

イチカは重い足取りで職員室に向かった。しかし、この時イチカは思いもしない事が起こるとはまだ知らない。

 

 

「…。」

 

 

[…おい、てめぇ。この短時間で一体何があった?と言うか、心の闇がかなり増えてるぞ。]

 

 

[Master、大丈夫ですか?]

 

 

メア達が眼魂世界から帰って来ると、ベッドの上でうつ伏せで落ち込んでいるイチカの姿があった。イチカの落ち込みは周りが暗く見える程落ち込んでいた。

 

 

[…ボソ。]

 

 

[ロリっ子、何て?]

 

 

[何か鈴ちゃんの対応が少し冷たかったんだって。半年以上前からの行動を思い返しても何の心当たりが無いって。]

 

 

[半年前から思い返せるって凄~な~。]

 

 

[…ボソ。]

 

 

[バカにするな、鈴との思い出は出会った時からずっと覚えてるって。マスター、本当に大丈夫?]

 

 

[(理由を知ってるとは言え、此処まで落ち込むか?普通?)こいつマジで面倒だな。…取り合えずこいつの意識刈るか。よっと。]

 

 

メアはイチカの中の入り込むと、強制的にイチカの意識を心の奥に押し込めて直ぐに自身との繋がりを遮断した。この時のイチカの見た目は、右目が紫になっており、髪は白くなっていた。

 

 

[さて、こいつに気付かれない様にどう計画を進める?正直、俺は面倒臭いからネタバレに一票。]

 

 

[このまま黙ってた方が面白そうだからネタバレ無しに一票~。そんで~、誰かメンタルケアに付けた方が良いと思うぞ~。]

 

 

[そうだね。このまま行くと最悪マスターは自殺する事になるよね。だから私もメンタルケアを付けて、ネタバレは無しに一票。]

 

 

[私もネタバレ無しに一票で。明後日になれば、Masterも絶対に元気になると思うので。]

 

 

全員の意見が出終わると、ユルセン、白式、白騎士はメアの方に向き、静かに見つめ始めた。勿論、メアは自身に向けられている視線を無視していたが、視線(特に白騎士の視線)に耐える事が出来ず、ついに口を開いた。

 

 

[…ハァ、バラさなきゃ良いんだろ。で?仮にメンタルケアを付けるとして、誰を付けるんだ?言っとくが俺はメンタルケアなんぞ柄じゃないからな。]

 

 

[消去法で楽しんでいるユルセンも外されますね。となると残るのは必然的に私と白式になりますね。]

 

 

[だったら私がマスターのメンタルケアをやるよ。大丈夫!私に任せてよ!]

 

 

白式は、胸を張ってイチカのメンタルケアをする事を宣言した。ユルセンと白騎士も、白式なら大丈夫だろうと考えていた。しかし。

 

 

[…無い胸張って言われてもなぁ。]

 

 

[それ関係無いよね!?今、関係無いよね!?それに何で今いじったの!?]

 

 

[あぁ?そんなの自分の胸に手を置い…すまねぇなw置ける程の胸は無かったなw]

 

 

[うがぁぁぁぁぁぁぁあ!?人が気にしてる事を平然と言ったな!?このツンデレ悪夢!]

 

 

[ハッ!「ひ、貧乳はス、ステータスだ!き、希少価値だ!」って誰が言ったんだっけなぁあ?なぁ?ぺったん娘さん?]

 

 

[じ、事実だもん!今となっては胸が慎ましい方がすくないもん!]

 

 

[フッ、所詮負け惜しみだな。]

 

 

白式は、メアのいじりで既に泣きそうになっているが此処で切り札を投下する。

 

 

[お兄ちゃんのバカァァァァァァァァア!]

 

 

[辞めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!?何度言わせれば分かる!?俺はお前の兄貴じゃねぇよ!]

 

 

[メアさんはお姉ちゃんと付き合ってるんだから、お兄ちゃんで合ってるよ!謝るまでずっと呼んでやる!お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん!]

 

 

[すまん!マジですまん!俺が悪かった!だからその呼び方で呼ぶんじゃねぇぇぇぇぇぇえ!?]

 

 

白式によるお兄ちゃん連呼、メアは何故か耳を押さえながら後退りして白式に謝っていた。そして、最近になって見慣れたユルセンと白騎士は、のんびりとお茶を飲んでいた。そして、時間が過ぎて約束の日。

 

 

「さてと、出発するか。白式、準備は出来てるか?」

 

 

[うん。私は準備万端だよ!]

 

 

「そう言えば、白式と二人で行動するのって初めてだな。何時もならユルセンと白騎士、それにメアが居たからな。」

 

 

[そうだね。何時もならお姉ちゃん達と一緒にマスターの側に居たから、何だか不思議な気分だよ。]

 

 

「だな。しかし、白式はメア達に着いていかなくて良かったのか?」

 

 

[気にしない、気にしない。それに私は、こう言う風にマスターと話すだけで楽しいからね!]

 

 

「なら良いんだが…。」

 

 

イチカは、白式が嘘を吐いていない事は理解していると同時に、自分に何かを隠している事に気付いていた。しかし、白式からは悪意などは感じられない事から、あまり気にしない様にした。

 

 

[ほら、マスター!早く行こうよ!]

 

 

「そうだな。」

 

 

イチカはバイクに乗り、IS学園を出発した。道中では白式と話しながら家に向かっており、白式は鈴の話題が出ない様に気を付けながら話していた。そして、時間はあっという間に過ぎ、家に到着した。

 

 

「到着っと。」

 

 

[お疲れ、マスター!あれ?ねぇ、マスター?何か、扉…開いてない?]

 

 

「ホントだ。全く、無用心だな。」

 

 

イチカは白式の台詞を聞き、扉の方を見ると少しばかり開いており、住人の誰かが閉め忘れたと考えていた。しかし。

 

 

パンッ!パンッ!パンッ!

 

 

「!?」

 

 

[マスター!?今のって!?]

 

 

「分からない!でも急ぐぞ!」

 

 

「うん!」

 

 

突如、家の中から何かが破裂する音が三回程聞こえてきた。その音を聞いたイチカと白式の二人は、急いでスコール達が居るであろうリビングに向かい、リビングのドアを開けた。

 

 

「義母さん、秋姐、マドカ、束さん、クロエさん!大丈夫か!?」

 

 

『誕生日、おめでとう!』

 

 

パンッ!パンッ!パ、パン!

 

 

「…は?」

 

 

イチカがリビングに入るとスコール、オータム、マドカ、束、クロエ、ユルセン、白騎士、、そして、居る筈の無い鈴がクラッカーを鳴らして、イチカの誕生日を祝っていた。(メアは後ろの方で腕を組み、笑みを浮かべていた。)イチカは突然の事に驚いていると、白式が話し掛けて来た。

 

 

[マスター!どう?驚い…マスター!?何で泣いてるの!?]

 

 

「い、いや、嬉しさと色んな事に対する安心感が同時に来たから自然と涙がな。皆、こんな俺の為にありがとう!」

 

 

「フフ、さて主役も登場した事だし、イチカの誕生パーティーを始めましょうか!…皆席についたみたいね。それでは!イチカの十七の誕生日を祝して、乾杯!」

 

 

『かんぱ~い!』

 

 

スリーブの掛け声により、イチカの誕生パーティーが始まった。テーブルには多くの料理やお菓子、飲み物等があり、周りを見れば様々な飾りが付けられている。

イチカ達はそれぞれ好きな席に座り、グラスに好きな飲み物を注ぎ、全員でグラスを当て合う。

 

因みに席順はこうなっています。

スコール・マドカ・束・クロエ・白騎士・メア

イチカ・鈴・オータム・ユルセン・白式

 

 

「イチカ、誕生日おめでとう!はい、私からの誕生日プレゼント!」

 

 

「ありがとう、鈴!なぁ、今開けても良いか?」

 

 

「勿論!」

 

 

イチカが受け取った物は、白と紫のラッピングが施された長方形の形をした物だった。ラッピングを丁寧にほどくと、中には箱の様な物が包んであった。箱を開けると黒いフレームの眼鏡が入っていた。

 

 

「眼鏡?」

 

 

「うん。最近、パソコンで作業した後とか、よく目頭を押さえてたでしょ?だからブルーライトとかを軽減してくれるやつを贈ろうかなって思ったんだ。」

 

 

「鈴…、ありがとう。」

 

 

「どういたしまして♪じゃぁ、早速着けてみて?」

 

 

「あぁ。」

 

 

イチカは箱から眼鏡を取り出して、自身に掛けて顔を上げる。すると、スコール、マドカ、鈴の三人はそれぞれスマホを取り出して、眼鏡を掛けたイチカを連写し始めた。スコールに関しては右手に愛用カメラ、左手にスマホと言う荒業まで見せている。やがて、三人による連写が終わると、良い笑顔でイチカにサムズアップをしていた。

 

 

「「「good!」」」

 

[似合ってるよ!マスター!]

 

 

「ウンウン、バッチグーだよ!イッ君!」

 

 

「束に同意だな。スゲー似合ってるぞ!」

 

 

[眼鏡一つでこんなに変わるもんだな~。]

 

 

[そうですね。眼鏡を掛けているのと掛けていないとではかなり雰囲気が違いますね。…ほら、メアも何か一言言ってください。]

 

 

[…ま、悪くはないな。]

 

 

「何か…照れくさいな。」

 

 

イチカが鈴からのプレゼントを受け取り、それぞれ感想を言い合う。そして、ゆっくりと時間が過ぎる。すると突然、スコールが何か思い出したかの様にイチカと鈴に真剣な表情で呼び掛ける。

 

 

「処でイチカ、鈴ちゃん。貴方達二人に聞きたい事があるの。」

 

 

「「聞きたい事?」」

 

 

「孫の顔は何時になったら見れるの?と言うか何時、子供を作るの?」

 

 

「ッ!?ゲホッ!ゲホッ⁉いきなり何言ってるんだ!?」

 

 

「ま、孫!?こ、子供!?あ、あの、え、えっと、はぅ///ゴグゴク、ふぅ、そうですよ!?い、いきなり何て事言うんですか!?」

 

 

スコールの質問にイチカは顔を紅くして、気管に飲み物が入ったのかむせており、鈴も同じ様に顔を紅くし、グラスに入っていた飲み物を一気に飲み干す。他の面子は声を殺して笑っていた。

 

 

「ごめんなさい、言い方が悪かったわね。何時になったら[ピー]するの?」

 

 

「ちょっと待て!?何で悪い方で言った!?」

 

 

「だってね~、再開してから結構経つのに[ピー]もしないなんて心配するに決まってるじゃない。それに早く孫の顔が見たいんだもん!」

 

 

[[…その歳で、だもん!とか言われても無理して言ってる感じがしてるから何かなぁ?]]ヒュッ!ザクッ!

 

 

ユルセンとメアがスコールに向かって歳の話をしたとたん何かが二人の横を通り過ぎ、後ろの壁に何かが刺さる音がした。二人はゆっくりと後ろを振り返るとそこにはフォークが二本が壁に半分以上突き刺さっていた。

 

「何か言ったかしら?ユルセンにメア?」

 

 

[[ナ、ナンデモナイデス!]]

 

 

「自業自得だな。…ってありゃ?いつの間にか俺の酒が無くなってる?イチカ、俺の酒知らないか?」

 

 

「いや、知らないけど…、自分で飲んだんじゃないのか?」

 

 

「う~ん、そんな筈ねぇんだけどな?」

 

 

「鈴は何か知らないか?」

 

 

「…。」

 

 

「…鈴?一体どうs…ムグッ!?」

 

 

イチカは鈴の事を心配していると、いきなり頭を捕まれて鈴の顔に引き寄せられた。そして、二人の唇が触れ合い、イチカの口の中に何かが侵入する。

 

 

「!あらあら、まぁまぁ。」

 

 

「へぇ、鈴もやるじゃねぇか。」

 

 

「兄さん達はお熱いね~。」

 

 

「深い接吻だね!分かるとも!ねっ!クーちゃん!」

 

 

「はい、束様!ディープなキッスですね!分かりますとも!」

 

 

[ヒューヒュー!情熱的だね、お二人さん!]

 

 

[Masterに鈴様、おめでとうございます!]

 

 

(後でいじる為に写メ撮っておくか。)

 

 

(だな~。)

 

 

周りから様々な言葉を掛けられるが、イチカの脳内はそれ所では無い。何せ、いきなり頭を捕まれてディープキスまでされているのだから、他の事を考える事すら出来ない。

 

 

「…プハ。…イチカの味。…フフ♪おいしい♪」

 

 

「(あれ?何か、頭がふわふわする?俺、鈴に何をされたんだっけ?…あぁ、そうだ、キスされたんだった。しかも初めてするディープキスを。しかし、何て言えば良いんだろか?中で残る感触と例え様の無い甘さ。そして、口一杯に拡がる強いアルコールの香り。…………アルコールの香り!?)鈴!?まさか酔ってるのか!?」

 

 

「…ん、イチカに酔ってる♪」

 

 

「可愛いから許す!(何時もの鈴と違う!?)」

 

 

「…フフ、本音と建前が逆だよ♪…でも、ありがとう♪…それじゃぁ、早速。」

 

 

「え?」

 

 

鈴はいきなり、イチカを強く押した。気を抜いていたイチカは簡単に後ろに倒れてしまい、鈴がイチカの両腕を押さえる様に座ってしまった。簡単に言えば、鈴がイチカを押し倒して馬乗り状態になっていた。

 

 

「…ねぇ、イチカ?子作り…しよ?」

 

 

「!?ちょっと待て鈴!?いきなり何言ってるんだ!?」

 

 

「…?…子作り?」

 

 

イチカは焦りながら鈴を止めようしているが、鈴は首を傾けながら質問に答えていた。

 

 

(そう言う事じゃなくて!合ってるけど、合ってるけど!そう言事じゃなくて!?兎に角、俺が何を言いたいかと言うと!何時もと違う鈴も可愛い!じゃなくて!?いや、可愛いのは事実だけど!取り敢えず!義母さん達に助k…)

 

 

「…ねぇ、今は私だけ見て、私の事だけ考えて?」

 

 

(マジで可愛いすぎる!と言うか、理性とか色々とヤバイ!)

 

 

「なぁなぁ、スコール。この後、どうなると思う?」

 

 

「そうねぇ、まずイチカの理性がダイカイガン!するでしょ。」

 

 

「!?」

 

 

「そしたら、イチカがビーストになって鈴ちゃんに向かってオメガドライブ!状態になって、鈴ちゃんのヴァージンをオメガブレイク!するでしょうね。」

 

 

「ちょっ!まっ…ムグッ!?」

 

 

「…。」

 

 

スコールに何か言おうとすると、鈴がイチカの唇を自身の唇で塞ぐ。そして、先程の様に自身の舌をイチカの口の中に侵入させる。

 

 

「違うよ~。貫いて出すんだからオメガストライク!してからオメガショット!するんだよ~。」

 

 

「「それだ!」」

 

 

「プハ!それだ!じゃねぇよ!?(兎に角、これ以上は色々と不味い!どうにかしなi…!?ちょっと待て!?鈴の力が予想以上に強くて腕が動かせない!?)」

 

 

「…イチカは私とするの…嫌?」

 

 

「そんな訳無いだろ?俺は鈴以外とする気なんて無い。」

 

 

「…イチカ。」

 

 

「鈴…。」

 

 

イチカと鈴は互い名前を呼び合いながらに見つめ合う。二人は周りから見て、とても良い雰囲気になっていた。

 

 

「よし、皆!別の所に移動しましょう!」

 

 

『はい!(おう!)(うん!)』

 

 

スコール達は料理や飲み物等を持ち、別室に移動し始めた。するとスコール、束、マドカ、メアがいきなり足を止め、イチカは何故足を止めたのか分からなかった。

 

 

「ねぇ、イチカ。孫は三人欲しいわ。」

 

 

「何でだよ!?」

 

 

「束さんは子供が二人欲しいな!」

 

 

「それは蒼夜さんに言ってください!」

 

 

「兄さん、私は姪と甥が二人ずつ欲しいです。」

 

 

「何でマドカが一番多いんだよ!?」

 

 

[おい、ツインテ猫。]

 

 

「…?」

 

 

[これを使いな。]

 

 

「?…ありがとう。」

 

 

メアは鈴に向かって長方形の紙を一枚投げつけ、空中でその紙を手に取る。鈴は手に取った物を対して首を傾げるが、それが何なのか理解するとメアに感謝の言葉を伝える。

 

 

「おい、メア!?一体鈴に何を渡した!?」

 

 

[何って、決まってんだろ。お前用のお札だ。]

 

 

「なっ!?お前何してるんだよ!?ちょ、鈴さん!?流石にそれは洒落にならないんですが!?」

 

 

「…でも、使わないと勿体無いよ?…だから。」

 

 

鈴はメアから受け取ったお札を迷う事無く、イチカに張り付けた。イチカは腕や脚に力を入れようとするが入らず、体を動かす事が出来なくなってしまった。

 

 

[フッ,無様だな、てめぇw動けない状況でされるとか、まさに愉悦だなw]

 

 

「覚えてろよ!?メア!」

 

 

[あぁ、勿論覚えておいてやるよ。その無様なてめぇの姿をな!]

 

 

「メェェェェェェアァァァァァア!」

 

 

「…むぅ。」

 

 

「ちょっと待て、鈴!?何で服を脱ごうとしているんだ!?」

 

 

「…今から始めるから?」

 

 

「お、落ち着け、鈴?ま、まだ俺の心の準備が出来ていないし、そ、それに義母さん達が居るしさ?」

 

 

「…?…皆なら、もう居ないよ?…それにイチカはリラックスしてるだけで良いから。…だから、しよ?」

 

 

「鈴…。(彼女にここまで言わせるなんて、彼氏失格だな。鈴が酒の影響だとはいえ、覚悟を決めたんだ。俺も鈴の覚悟に応える為に覚悟を決めるしか無いな。)待たせて御免な、鈴。」

 

 

「…うんうん、大丈夫。…イチカなら何時までも待てるから、でも今は、私達だけの時間を楽しみたい。」

 

 

「あぁ、俺もだ。…ん。」

 

 

イチカが覚悟を決め、鈴の言葉に応える。その言葉を聞いた鈴は、無表情から少しだけ微笑むとゆっくり自身の唇をイチカの唇に近づけ、やがて唇同士が触れ合う。今度のキスは鈴の一方的な物ではなく、お互いがお互いを求め合うキス。

イチカと鈴は、キスで互いを求め合い、お互いの愛を確かめ合う。二人だけの時間で、二人だけの世界で。イチカは、何時もとは違う鈴と周りの雰囲気に最初は戸惑っていたが、次第に鈴を強く求め始める。しかし、それ以上に鈴はイチカを求める。

 

 

「…イチカ、いい?」

 

 

「あぁ。(まさか、十七の誕生会でこんな事になるなんt………十七?いや、確かに高二だから十七で間違いn…十七!?不味い!卒業までに後一年半もある!?)」

 

 

イチカは、何かに気付いてしまったが既に鈴は服を脱ごうとしている為に手遅れである。

 

 

「(マズイ!?マズイ!?マズイ!?このままだと色々マズイ!?待ってくれ!?待ってくれ!?マジで待ってくれ!?)鈴!」

 

 

「…?」

 

 

「俺は鈴が好きだ!鈴の可愛い所が好きだ!鈴の可憐な姿が好きだ!鈴の明るい所が好きだ!鈴の活発な所が好きだ!鈴の優しい所が好きだ!鈴の眩しい位の笑顔が好きだ!鈴の真っ直ぐな眼が好きだ!鈴が慌てると猫みたいになるのが好きだ!鈴の人懐っこい所が好きだ!鈴のたまに見せる格好いい所が好きだ!鈴の勇敢な姿が好きだ!鈴の諦めない所が好きだ!鈴の熱い所が好きだ!鈴の誰かの為に怒る所が好きだ!鈴の誰かの為に泣く所が好きだ!鈴と一緒に過ごす時間が好きだ!鈴の全てが好きだ!だからこそ言わせて貰う!俺は!鳳鈴音を、すぅ…誰よりも愛している!!」

 

 

「…きゅう。」

 

 

イチカの告白を聞き終わった鈴はイチカに覆い被さる様に倒れてしまった。

 

 

「…勢いに任せ過ぎた。今考えるとかなり恥ずかしい…。と言うかこのままだと鈴が風邪引くな。鈴を起こさない様に俺の部屋にはk…お札のせいで動けない…。ハァ、仕方が無い。♪~♪」

 

 

[キィー!]

 

 

「しー。」

 

 

[キィ。]コクコク

 

 

イチカが口笛を吹くとコルーが何処からともなく現れ、元気よく鳴き声を上げた。しかし、鈴が起きない様にイチカはコルーに静かにするに伝える。コルーにそれが伝わり、小さな声で鳴きながら頷いた。

 

 

「コルー、俺の部屋から毛布取ってきて、鈴に掛けてくれないか?このままだと鈴が風邪引くかもしれないから。」

 

 

[キィー。]

 

 

「いや、俺より鈴だろ。」

 

 

[キキィー?]

 

 

「動かないんじゃなくて、動けないんだ。だから頼む。」

 

 

[キィー。]

 

 

「ありがとな。」

 

 

コルーは急いで毛布を取りに行くと、直ぐに赤い毛布を持ってイチカの元に戻る。そして、イチカと鈴に掛かる様に毛布を広げてゆっくりと二人に掛ける。そして、仕事を終えたコルーは満足したかの様に自身の寝床に戻って行った。

 

 

「ふぅ、取り敢えずはこれで安心だな。義母さん達が来るまで俺も少し眠るか…。」

 

 

イチカは目を閉じて意識を落とし、夢の中に旅立とうとしているが、そう簡単には行かなかった。

 

 

「スゥ…スゥ。」

 

 

「…。(寝 れ る か!耳元で好きな人の寝息が聴こえてたら寝れるか!しかも、鈴の柔らかい感触がほぼダイレクトで感じてるから余計に寝れるか!もう一度言ってやる!寝 れ る か!…クソッ!今、無性に鈴を抱き締めたい!優しくギュッてして、そのまま寝てしまいたい!と言うか鈴そのものを感じていたい!………フゥ、一旦落ち着こう。これじゃまるで俺が変態みたいじゃないか。確かに耳元で聴こえる鈴の寝息と鈴の柔らかさと鈴の香りにドキドキしているが断じて俺は変態ではない!)」

 

 

無言で様々な事を考えながら、理性と本能が闘っているイチカ。しかし、自身は変態ではないと思っているが最後の考えで全て台無しである。だが、このまま行けばイチカは理性崩壊と闘いながら、この一夜を過ごす事になる。…まぁ、だからと言って此処で終わる程世界は優しくはない。

 

 

「…ハミュ。」

 

 

「~ッ!?(何だ!?何だ!?一体何だ!?いきなり耳から電流が走ったと思ったら全身がゾワゾワってしたぞ!?一体何が起きた!?てか、現在進行形で耳が暖かくて全身がゾワゾワする!?)」

 

 

「…ハムハム。」

 

 

「~ッ!!?(にょぉぉぉぉぉぉぉぉぉわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?サモサモキャットベルンベルンDDB!?ボチヤミサンタイダムド!?ボチテンシヨンタイクリスティア!?アイスグラススノウクリアクリスタル!?ハッ!一体俺は何を!?)」

 

 

「…スゥスゥ。」

 

 

「~ッ!?!!??!(耳元は辞めてぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?これ以上されたら色々可笑しくなって理性が完全に崩壊する!?これも全部マーリンって奴のせいなんだ!マーリン死すべし慈悲はn「…スゥスゥ。」にょぉぉぉぉぉぉぉわぁぁぁぁぁぁぁあ!?)」

 

 

耳を甘噛みされたり、吐息を掛けられたりしたイチカの鋼(笑)の理性は崩壊寸前である。因みに今の二人の顔は、イチカが焦りに焦りまくって顔も真っ赤にしながら涙目になっており、鈴はかなり幸せそうに笑っていた。因みに、数時間程この状況が続いた。

 

 

「おはよ~ございま~す。今、私達はイチカと鈴ちゃんが寝ているリビングの前に来ていま~す。さて、二人は夜戦後なのでぐっすりと寝ている筈でしょう。なのでこのまま突撃したいと思います。二人とも準備は良い?」

 

 

「おう!」

 

 

「バッチグーだよ!」

 

 

「なら…スゥ、総員!突撃~!乗り込め~!」

 

 

「「ウェェェェェェイ!」」

 

 

リビングの前ではマイクと『ドッキリ大成功!』と書かれている看板を持つスコールと、テレビ撮影等で使う様なカメラを持ったオータムと束が待機していた。そして、スコールの掛け声と共にリビングに勢い良く侵入する大人組。因みに、この三人はかなり酔っている状態である。

 

 

「グッドモーニング!イチカ!夜戦は何回した!?子作りは!?夜のプロレスは!?えぇ~い!ピーは何回ヤった!?」

 

 

「よっ!イチカ!今、何食べたい?赤飯か!赤飯か!?それとも赤飯かぁぁぁぁぁぁぁあ!?なら俺が祝福ついでに作ってやるよ!」

 

 

「ハロー!イッ君!これで君も大人の仲間入りだね!正直、先に子作りされたのは悔しいけどイッ君達なら許せるよ!何せイッ君達だからね!」

 

 

「…うるせぇよ、頼むから静かにしてくれ。此方は寝てないんだから騒ぐなよ…、現在進行形で色々とヤバいから。」

 

 

「「「ア、ハイ。」」」

 

 

イチカは自身の周りで騒いでいる三人の方を睨みながら消えそうではあるがドスの利いた声で訴え掛けていた。眼もかなり鋭くなっているために、スコール達は少し声を抑えて返事をした。

騒ぐのを辞めてもイチカは三人を睨むのを辞めないまま口を開く。

 

 

「勘違いしている様だけど、俺と鈴はしてないから。取り敢えず、今は胃に優しいお粥が食べたい。出来れば薄味で。」

 

 

「「「へ…。」」」

 

 

「へ?」

 

 

「「「ヘタレェェェェェェ!」」」

 

 

「えぇ…。」

 

 

「何してんのよイチカ!?普通あの状況になったら、ヤルのがお約束でしょ!?それをヤってない!?本当に何してんのよ!?このヘタレ!」

 

 

「抱けよ!?男なら抱けよ!?好きな奴くらい抱けよ!?良い雰囲気になってたろ!?だったら抱けよ!?迷わず抱けよ!?何で抱かないんだよ!?このチキン野郎!てか、作ってやるよ!胃に優しいだけじゃなくて栄養のあるお粥位作ってやるよ!」

 

 

「折角二人の為に皆で歌った『想い○がい○ぱい』を流そうと思ったのに!イッ君のせいで台無しだよ!こんな時こそ、覚悟を決めるぜ!だよ!?この意気地無し!」

 

 

…とまぁ、こんな感じで今に至るわけだが、確実に三人とも酔ってるよな?てか、結論を言わせて貰おう、アルコールお前だけは許さないからな?絶対に仕返ししてやる。具体的には料理で重労働させてやる。さてと。

 

 

「…高校生活、後一年半あるんだけど?」

 

 

「「「?」」」

 

 

「………鈴は既に国家代表になって次のモンド・グロッソ出場が決まってるんだけど?」

 

 

「「「???」」」

 

 

「…ハァ、もし俺と鈴がしてて,もし妊娠して鈴が酒を飲んだ事がバレたらどうなる?」

 

 

「「「ハッ!」」」

 

 

「やっと分かってくれたか…。」

 

 

「「「オオメダマ!」」」

 

 

「…………酒類全部(料理で)処分しても文句ないよな?と言うか絶対に(料理で)処分する。」

 

 

「「「待って!?それだけは勘弁を!」」」

 

 

「酔ってるよな?」

 

 

「「「ごめんなさい!だからお酒だけは!お酒だけはぁぁぁぁぁぁぁあ!」」」

 

 

酒類の為にプライドを捨てて土下座をする三人。この光景にイチカは逆に感心していた。すると。

 

 

「…ふぅあ~、…。」

 

 

「おはよう、鈴。随分と幸せそうにして寝てたけど何か良い夢でも見てたのか?」

 

 

「ん~、おはよ~。うん。何だか凄く面白くて楽しい夢だったわ。」

 

 

「へえ~、どんな?」

 

 

「私が赤ずきん、お母さんが刹那先輩、狼がイチカ、ハンターがセシリア、お婆ちゃんが永久さんで、私がお使い途中でイチカに出会ってセシリアとイチカが戦った後にイチカとデートしてる夢。」

 

 

「え?何それ。めっちゃ気になる。」

 

 

「ところでイチカ?」

 

 

「どうした?」

 

 

「重くない?退けようか?」

 

 

「全然、俺は別にこのままでも構わない。それよりもお札を外して欲しい。」

 

 

「良いわよ。ほいっと。そう言えばイチカに聞きたい事があるんだけど。」

 

 

「ありがとう。聞きたい事?」

 

 

「うん。イチカって…耳弱い?」

 

 

「……………さぁ?あんまり気にしt「隙有り!」ヒャッ!?……。」

 

 

「「「…にやぁ。」」」

 

 

「イ~チカ♪お願いがあるんだけど♪」

 

 

「お願いか~、何だか嫌な予感がするが言ってみてくれ。内容次第では叶えるやるからさ。」

 

 

耳を摘ままれたイチカは高めの声で声を上げ、それを見ていたスコール達はにやついており、鈴は甘える様にイチカにお願いする。イチカも良い笑顔で鈴に返答する。

 

 

「耳…もっといじらせて♪」

 

 

「ハハ、今?」

 

 

「うん♪」

 

 

「仕方ないな。と、その前に…あぁ!?あんな所に天照さんから頂いた神界の名酒、天空の夜桜が!」

 

 

「「「何!?何処だ!?」」」

 

 

「鈴!捕まれ!そして舌噛むなよ!」

 

 

「え?きゃっ!?(こ、これって…お、お姫様抱っこ!?…久し振りにされたけど、やっぱり落ち着くな。)」

 

 

イチカは、スコール達がある筈の無い酒を探している内に鈴をお姫様抱っこでリビングから離脱し、イチカ自身の部屋に避難した。

 

 

「よっと、いきなりごめんな?驚いただろ?」

 

 

「大丈夫よ。それに、別に嫌じゃなかったから。」

 

 

「そっか、それならよかった。ふぁあ…。」

 

 

「眠いの?」

 

 

「ちょっと…な。」

 

 

「ねぇ、イチカ?」

 

 

「…ん?」

 

 

「ここ…使う?」

 

 

そう言うと鈴は優しい笑みを浮かべながら自身の膝をぽんぽんと軽く叩き、イチカを誘う。そしてイチカは、無言で眼鏡を渡しながら鈴の膝に自身の頭を乗せた。

 

 

「昼…くらい…に…起こして…く…。」

 

 

「寝ちゃった。それにしても、かなり疲れてたみたいね。…えい。」

 

 

「…。」ピク

 

 

「…!」ムニムニ

 

 

「…。」ピクピク

 

 

「…♪」ムニー!

 

 

「…。」ビクーン!

 

 

「…。」ムニッ

 

 

「…。」ビクッ!

 

 

「…ちょっと癖になりそう。でも此方の方がもっと癖になりそうね。」

 

 

「…ん。」

 

 

鈴はイチカの頭部を優しく撫でる。頭部を撫でられたイチカは気持ち良さそうにしていた。そして、この状況が、鈴がイチカを起こすまで続いた。




「大事な事一つ目。お酒は二十歳になってから。ま、これは分かりきってはいるけどな。」

「二つ目はイチカが使用するレジェンド眼魂が決定しました!一つ目はウィザード、二つ目はブレイド、三つ目は電王に決まりました。因みにブレイドと電王はディケイド、クウガと同票でしたので私の趣味で決めさせてもらいました。」

「三つ目、作者が次の番外編を投稿したら、新しい作品を書こうと思ってるそうだ。その為、今は四つの案が出来上がってるみたいだ。」

「ですので、活動報告でアンケートを取ろうかと思ってます。」

「取り敢えず、ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。そして、今回はここまで!」

「「次回もお楽しみに!」」
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