「これもこの作品を読んでくださる皆さんのお陰です!本当にありがとうございます!」
「まだまだ改善点等もありますが、これからも皆様に読んでくださる様に頑張って行きます!」
「「これからも『死を経験した俺の生きる時間』を宜しくお願いします!」」
イチカ達が永久の別荘に訪れて二日目、それぞれのレベルアップや弱点の克服をする為に奮闘している。しかし、現在行っている訓練は永久一人がイチカ達五人を生身で圧倒すると言う他人から見れば眼を疑う光景だろう。
「…。(こうして皆の適正を観測してみるとセカンドシフトしたかしてないかで差があるんだね。一番高くて鈴ちゃんのSSS、二番目にS+のセッちゃん、三番目にSのイッ君、四番目にA+のかんちゃん、…で問題なのがラウちゃんのB-、確かラウちゃんの適正ってAだった筈なんだけど。)ただ、機体を調べても何も問題無かったんだよねぇ…。となるとラウちゃん自身に問題があるのかな?…それはそれとして。」
「…鈴君はもっと視線に気を付けろ、微かに視線が動いて何処を攻撃するかバレているぞ。」
「はい!」
「…セシリア君は少しBT兵器に頼り過ぎで攻撃パターンが単純になっているぞ。」
「分かりましたわ!」
「…ラウラ君は攻守のバランスが取れているが反応が少し遅れているぞ。」
「ッ!了解した!」
「…イチカ君は次の攻撃に繋げる時に何処に何を繋げるかを瞬時に的確に判断し実行しろ。」
「はい!」
「…簪君は攻撃を受け流す事も意識し、そこからカウンターを叩き込む様にしろ。」
「分かりました!」
永久はイチカ達五人からの攻撃を難無く防ぎ反撃し、同時にアドバイスまでしている。そして五人は攻撃を緩めず激しさを増すが一度も攻撃が当たる事は無く、シールドエネルギーだけが減らされ全員のISが解除された。
「…全員、今言われた事を忘れずに克服していけばもっと成長出来るだろう。」
「「「「「はい!」」」」」
「…良い返事だ。…クールダウンした後三十分まで休憩し、その後訓練を再開する。…それとイチカ君、クールダウンした後私の所に来てくれ、少し聞きたい事がある。」
「?分かりました。」
イチカ達五人は永久に言われた通りクールダウンを行い、イチカ以外の四人はそれぞれ飲み物を飲んだり、話をしたりしていた。そしてイチカは言われた通りに永久の元に来ていた。
「…すまないな、貴重な休憩時間に。」
「いえ、それで聞きたい事って何ですか?」
「…ラウラ君の事だ。」
「ラウラが…どうしたんですか?」
「…彼女が此処に訪れるより以前に最後にISを使ったのは何時か分かるか?」
「ISを?…俺の知る限りではタッグトーナメント後の授業に使って…それっきりですね。でも何でそんな事を?」
「…少し気になってな。…私の見間違いでなければ今のラウラ君はISを使う事を恐れている様に見える。…何か心当たりは無いか?」
「…もしかしたら…あれが原因?」
「…やはり、何かあるのか。」
「えぇ、まぁ…詳しくは言えませんがタッグトーナメントでラウラ達と戦った時にトラブルが発生しました。…多分その時のトラブルが原因だと思います。授業で使ったのを最後に、ネクロムだけを使ってました。」
「…成る程な。(…つまり、これはラウラ君の精神面の問題、恐らくそのトラブルから来たISに対する恐怖だろう。)…イチカ君、ラウラ君の事を気に掛けてやってくれ。」
「分かりました。」
永久との話が終わり一足先に戻ると簪と話している束がイチカに向けて手招きをしていた。その束からの手招きに気付いたイチカは直ぐに向かい、束はイチカが近付くと手に持っていたPCを二人に見せながら話し出す。
「二人共、これ見て。」
「これって…」
「私達のIS適正?でも…」
「…ラウラの適正が異様に低いな。確かラウラの適正はAだった筈だ。」
「それにA-とかならまだ分かるけど、B-はどう考えても可笑しいね。」
「うん、私もそこが気になったから別のデータを調べてみたんだよね。そしたら…」
「鈴が311、セシリアが243、俺が223、簪が198、ラウラが204?束さん、この数値は?」
「これは皆とISとの相性を数値化した物だよ。そしてこの数値が高ければ高い程IS適正が高くなるよ。一応、この数値は専用機での数値で、他の訓練機とかだと少し数値は低くなるんだけどね。…まぁ、その辺の詳しい説明はまた今度ね。」
「へぇ、こんなデータがあったんだ…うん?それなら可笑しくないですか?この数値を見る限りラウラとISの相性は私より高いですよ。」
「そうなんだよねぇ。少なくともかんちゃんと同じ位じゃないと可笑しんだよね。だから考えられる原因は…」
「…ラウラの方…ですね?」
「うん、それに何が原因でこうなったかは分からないんだよね。まぁ、これはラウちゃんの問題だから、ラウちゃん自身が解決しないと駄目なんだよね。…さて、二人共そろそろ時間だから準備しておいて。」
「「分かりました。」」
束との話が終わりイチカと簪は鈴達の元に移動し、武装やISの確認や準備をし始める。暫くすると永久が戻ってきて束と話し始めていた。そして二人は準備が出来た為にイチカ達の元に移動する。
「…全員揃っている様だな。…では訓練を再開する…が、今回担当するのは私ではない。」
「今回は私が担当するよ~。と言っても私が相手をする訳じゃないんだけどね。君達にはこれからこれと戦ってもらうよ。」
「「「「「なっ!?」」」」」
束が手に持っていたPCを操作するとイチカ達の目の前に漆黒のISが現れる。そのISは三対六枚の翼があり、右手に刀型の近接ブレード、左手に大型のレールガンを持つ見覚えのある姿をしており、その姿を目にした五人は驚愕していた。
「束さん!?何でこいつが…福音がこの場所に居るんですか!?」
「良い質問だねイッ君。これはシルバリオ・ゴスペル…もといジャッジメント・ゴスペルのデータを元に組んだホログラムだよ。その証拠に…ほらね♪」
「「「「「ブッw」」」」」
「…。」
束が福音の後ろに移動すると独特な電子音と共に腹部から顔だけを出して笑っていた。その光景を見たイチカ達は思わず吹き出しており、永久は無言で拳を構えながら束を睨み付けていた。
「…と、とまぁ、クソみたいなシステムなんかを取り除いた福音のデータから作り出した特殊なホログラムでシールドエネルギーとかだけに反応する様になってるよ。」
「システム?」
「…あぁ、そう言えば皆には言ってなかったね。福音には
「「「「「ッ!?」」」」」
「あいつとヴァルキリーの称号を二回連続で獲得した遠距離最強って呼ばれてるティアード選手のデータが使われていたんだよ。まったく、
「束さん!?少し落ち着いてください!?」
「ハッ!?ごめん、ごめん。つい、イライラしちゃったから暴言吐いちゃったね。まぁ取り敢えず、この福音はホログラムだから暴走とかの心配もないし、レベルとかも調整出来る訓練にはぴったり。さて、説明はこれくらいにしようか。時間制限無しで皆のシールドエネルギーが尽きるか、福音のシールドエネルギーが尽きるかのどちらかだよ。あ、因みに福音のシールドエネルギーは皆のシールドエネルギーの合計に設定してるからね。と言う訳で…始めようか?」
二人が福音から離れて束が手に持っているPCを操作すると福音の頭部の一部が光り、右手に持っている近接ブレードを五人に向け浮遊し始める。
近接ブレードを向けられた五人もISを展開し、瞬時に戦闘態勢に入る。一度戦った事のある相手ではあるが前回と違い人数が一人少なく、三人が新たな力を得ていた。
「…全員、準備は良いな?…それでは戦闘開始。」
永久の合図と共に五人と一機は一気に最高速度まで加速して戦闘を開始した。それを永久は静観し、束はPCと交互に観ていた。