私は気が付いた時には闘いを楽しんでいた。最初の頃は勝つ事で喜びを得て、敗北は無意味だと思っていた。しかし、私は模擬戦で勝利した事のある人物に敗北した。理解出来なかった、戦った人物は何度も私が勝利していたのに初めてその人物に敗北した。悔しかった…だけど、それ以上に楽しかったのを覚えている。私の攻撃が防がれ思い通りに通らない、私の行動を詠まれ動きを制限される、私が攻撃を防いでも別の攻撃を仕掛けてくる。その模擬戦で私はイライラしながらもドキドキしていた。どうすれば攻撃が防がれず当てれるのか、どうすれば行動を制限されずに動けるか、どうすれば攻撃を防げるか、どうすればこいつに勝てるのか、そればかり考えていた。そして、相手は私に笑顔で近付き手を差し出し『初めて私が勝ちました。そして、次も私が勝ちます。』と言われた。明らかに挑発だった、でも私は差し出された手を掴んで立ち上がり、『調子に乗るな、次は私が勝つ。』と笑顔で挑発し返してやると一瞬驚いた顔をしたが直ぐに笑顔で『負けません。』と返してきた。この時から私は勝敗に関わらず闘いを楽しむ様になった。
私は上からの命令でIS学園に転入する事になった。最初は乗り気では無かったが、事前に見せられた資料に載っていた専用機持ちの四人に眼を引かれ、気付けばIS学園に行く事が楽しみになっていた。しかし、いざIS学園に着いていみるともう一人転入生がいた。その人物からは一瞬だけ得体の知れない感じがしたが直ぐに無くなり、普通に接してきたのを覚えている。一応、この人物も強者の感じがした為に私の楽しみが増えた事を嬉しく思っていた。そして、強者と闘える事に私は満足し、更に力を求めた…その結果がVTシステム発動のトリガーとなり、私の相棒に取り込まれた。その結果、私はISを…いや、力を強く望む事に恐怖を抱き使う事を拒んだ。
訓練二日目。現在イチカ達五人は、束が作り出したホログラムの福音と戦っていた。前回戦った時と違い正確にイチカ達の攻撃を防ぎカウンターまで決めていた。まるでイチカ達の動きが分かっているかの様に。
「クソッ!全然攻撃が通らないし、此方の行動が完全に詠まれッ!?危なっ!?」
「イチカ!チッ!前回もこいつと戦ってる時に思ったけど福音の羽が厄介すぎる!レイジングテンペストを使っても当たらないから面倒!」
「此方もティアーズを完全に封じるられて戦略自体がが意味を成さなくなってますわ!」
「多分、私達のデータが入ってるんだろうね。さっき使った山嵐も無効化されたし斬撃波も効かな…クッ!ハァッ!…ブレードも掠めるたけでもアウトだからね。」
「…。」
(お…い…。…た…を…じ)
「…?ッ!?ラウラ!(今のは…?)」
「ッ!?ハァッ!すまない師匠!助かった!」
(…ねが…わ…し…しん…て。)
「何か考えるのも良いが今はこいつに集中しろ!(また…?何なんだ…?)」
「分かっている!(うるさい…)」
福音との戦闘はイチカ達の不利な状況が続いていた。その中でラウラだけは考え事をしているのか少しばかり福音の攻撃に反応が遅れていた。そして、イチカは一瞬だけ違和感を覚えたが直ぐにラウラに声を掛けて意識を福音に戻した。
「…束、簪君が言っていたがあのホログラムには全員のデータが全て入っているのか?」
「入ってるよ~。皆の機体データや戦闘データ、イッ君が使ってる眼魂のデータが入ってるから、今の現状であの福音を攻略するのは難しいだろうね。特にラウちゃんがあの状態なら尚更ね。」
「…やはりラウラ君か。」
「そうなんだよね。IS適正がかなり下がってるんだけど相性はかなり良いんだよね。それこそ二次移行しても可笑しくない位に相性が良いんだよね。」
「…成る程な。…まぁ、私達がどうこう出来る問題ではないからな。…今はただ、見守るしかあるまい。」
「そうだね。…ねぇ?永遠ちゃん。」
「…何だ?」
「この戦闘で何か賭けない?」
「…ふむ、賭けか。…内容は?」
「おっ、乗り気だね。勿論、この戦闘の勝敗を予想して負けたら明日のあれの全持ちってのはどう?」
「…良いだろう。…なら発案したお前から答えろ、私はそれの逆に賭ける。」
「お?言ったね?なら私はイッ君達には悪いけど福音の勝ちに賭けるよ。今回は壁にぶつかって、その悔しさをバネにして大きく成長して欲しいからね!」
「…成る程、束の予想は元々私とは逆だったか。」
「へぇ、永遠ちゃんはイッ君達が勝つと思ってるんだ?因みに何を根拠に?」
「…何、単なる勘だ。…そして勝利の鍵は間違い無く、ラウラ君が握っている。」
「成る程ね。(勝った!今回は完全に私の勝ちだね!いや~今から明日が楽しみだね!)」
束と永遠がイチカ達と福音の戦闘で賭けをしている間も続いており激しさをましていた。しかし、イチカ達五人は決め手に欠けて思うようにシールドエネルギーを削れず、逆に削られるばかりであった。
「(…不味いですわね。少しずつ削ってはいますが削りきる前に此方が削りきられてしまう…。それにお互いに近付くすら困難…なら、賭けに出るしか無いですわね…。そしてタイミングを…今!)ハァァァア!」
セシリアはロンゴミニアドを構え福音に向かって一気に加速し攻撃を仕掛ける。咄嗟の事で福音の反応が遅れたが直ぐ様反応し、セシリアからの攻撃を防ぎカウンターを決めようとしてくるがギリギリで回避していた。
「…。」
「グッ!?(何とかダメージは最低限に抑えられましたわ…!後は…!)」
「ッ!?大丈夫か!?セシリア!?」
「えぇ!感謝しますわ!(上手く行きましたわ!これで流れを此方に引き込めれば…!)」
「…セシリア?」
「…イチカさん、まだこれからですわ。」
「!あぁ、そうだな。…頼めるか?」
「勿論ですわ。」
福音はセシリアのバランスを崩して腹部に強力な蹴りを入れるがセシリアは咄嗟にロンゴミニアドでガードしていた。しかし、衝撃までは殺せずイチカの方へと跳ばされてしまい衝突してしまうが二人共体制を立て直す。
「へぇ、此処でセッちゃんが奇襲を仕掛けるなんて何か狙いでもあったのかな?まぁ、福音に簡単に対処されてるけどね。」
(…奇襲が目的と言うよりは別に狙いがある様に見えるな。…だとするとイチカ君に近付くのが本当の目的か?…となると次の行動は…)
「鈴さん!ラウラさん!簪さん!ほんの少しで良いので私達で時間を稼ぎますわ!」
「!了解!」
「…分かった!」
「任せて!」
(…やはりか。)
(成る程ね~、鈴ちゃん達が時間を稼いでゴーストチェンジをするのが狙いだね。となるとこの状況ならナイトメアブレイカーかな?でも残念♪イッ君の使う眼魂のデータは全部入ってるからね♪ま、折角だからゴーストチェンジはさせてあげるよ♪)
(よし、力を借りるぞ!)
(お任せください!勝利の為に私の力をお使いください!)
[アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!開眼!ジャンヌ!]
イチカがゴーストドライバーに眼魂をセットすると金色のパーカーゴーストが現れイチカの周りを浮遊し始める。そして直ぐ様ゴーストドライバーのトリガーを引き、勢い良くトリガーを押し込む。
「…へ?」
[勝利の女神!いざ参らん!]
パーカーゴーストがイチカの上から被さり、イチカはガンガンセイバーを薙刀モードにすると先端から金色のエネルギー状の旗が現れ、ナイトメアカリバーを出現させた。そして、ゴーストチェンジと同時に鈴達四人は金色のオーラを纏う。
「駄目押しだ!」
[大開眼!ジャンヌ!オメガドライブ!]
イチカはオメガドライブを発動させると全員が纏っていたオーラが更に輝き、全員のステータスを更に強化した。その光景を観ていた束は唖然としており、永遠は少々感心しながら静かに眺めていた。
「ハァァァア!」
「喰らいなさい!」
「撃ち抜きますわ!」
「(これなら行ける…!)仕留める!」
「落とす!」
(不味い…不味い不味い不味い!?あれって確かセッちゃんの眼魂だよね!?しかも能力とかが良く分かってない奴だから福音にデータが入ってないよ!?てか皆のスペックがかなり上がってる!?…仕方無いね、観測と同時進行で今の五人分のデータを福音に再入力するしか無いね。福音のシールドエネルギーが尽きるが先か、私が再入力するのが先かの勝負だ!)
(…ハァ,目の前の事に集中するのは良いが、私が言った事を完全に忘れているな。…まぁ、彼等にとって此処からが正念場だろうな。)
[マスター!福音のシールドエネルギーの残量が半分を切ったよ!]
「サンキュー白式!此処で一気に畳み掛ける!」
[セット!ノブナガ!大開眼!BREAK SPELL!]
(初登場が必殺技に使われるとか…是非も無いよね!)
イチカはナイトメアカリバーをシューティングモードにし、ノブナガゴースト眼魂をセットする。そして宝玉部分を押し、オメガフィナーレの準備をするとイチカの周囲に闇で形成された火縄銃の様な形をした銃が無数に出現する。ナイトメアカリバーを福音に標準を合わせると全ての銃が福音に標準を合わせる。鈴達もそれぞれ残り半分以下のシールドエネルギーを一気削り切る為に構える。
(M・A・Z・U・I!?待って!?本当に不味い!?何なのあの金色の眼魂!?チートでしょ!?あれのせいで一気に逆転されたんだけど!?あと少しで完了するのに!?マジで間に合ってくれないと私困るんだけど!?)
「はぁぁぁぉぁぁぁあ!」
[オメガフィナーレ!]
イチカ達五人の強力な攻撃が一斉に福音に放たれる。福音は防御や回避でダメージを抑えようとするが、どんどん被弾していきシールドエネルギーが削られていく。しかし…
「ッ!?(いきなり福音のスピードが上がった!?どう言う事だ!?)」
「イチカ!ッ!(さっきよりもブレードを振るう速度が上がってるし、パワーが上がったのか一撃が重い!?)」
「ハァア!(先程よりも鋭く正確に撃ち抜いてかれて対処するだけで精一杯ですわね!?)」
「まだまだ!(…防御力も上がっているのかな?思う様にダメージも与えられてないし、折角流れは此方に来てたのにまた福音に持って行かれた。)」
「クッ!(今度はあの羽に雷を纏っていて厄介だ!それにレーゲンがこの羽に反応している…?)」
(お願い…たし…じて…。)
(うるさい!私に話掛けるな!私は…私は…!)
(…また?しかもお願いって…?って今は此方だ!)
先程よりも明らかに強化された福音に五人は再び防戦一方になってしまう。しかし、イチカ達五人は一人を除いてジャンヌを使う前に比べれば少々ましだと感じており、福音の動きに既視感を感じ始めていた。
(ふぅ、危なかった~。私の入力速度がなければ完全に詰んでたね!しかも入力ついでにイッ君の持ってる眼魂の力を擬似的に再現したプログラムも追加したから更に強化出来たしね!…まぁ、ベートーベンとナイトメアブレイカーはどうやっても再現出来なかったけど問題無いもよね!)
(…ふむ、先程よりは強化されている様だが、明らかに最初と比べれば防戦一方ではあるが攻撃が当たっていない訳ではない、むしろイチカ君達の受けるダメージが減っているな。…しかし、問題は…)
永久の考えている通りイチカ達は福音からの受けるダメージが減っており、ダメージは兎も角攻撃も当たるようになっている。ただ一人を除いて…
(何で…?私は…私は強くなっている筈なのに…!)
(お願いだよ!私を…もう一度私を信じてよ!)
(今度はハッキリ聴こえた?一体何処か…)
(分かっている!
(違う!あの人が倒れたのはラウラ様の責任じゃない!私が…私があのシステムを抑えきれなかったから…だから悪いのは私で貴女が思い詰める必要なんて…)
(違う!…思い詰めてなどいない…怖いんだ…力を望み、その力に呑まれ、大切な人達を傷付けるのが…)
(ラウラ様…)
(…成る程な、声の出所が分かった。…問題はラウラが何を思っているかだな。ッ!?間に合え!)
「ッ!?すまな…「何悩んでんだ!ラウラ!」師匠…」
イチカはラウラの死角から迫る雷を帯びた羽をナイトメアカリバーで一掃する。そして、イチカに対して謝罪しようとするのを大声で遮る。
「俺はラウラが何を悩んでるのかは分からねぇよ!だけど、レーゲンの方はお前を信頼して歩み寄ってるんだろ!?だったらお前はそれに応えろよ!?チッ!邪魔だ!」
「私だって…私だってレーゲンの信頼に応えたいに決まってるだろ!?だけど…だけど怖いんだ!あの日みたいに私のせいで師匠は倒れた!私は!もう力に呑まれて大切な人達を傷付けるのが嫌なんだ!」
「誰がお前のせいだと言った!?あの時は俺自身も力の欲して呑まれた!それでも俺は
「し、しかし…また力に呑まれて暴走したら…」
「あぁ!?もう!?何の話をしてるか分からないけどウジウジしないでさっさと覚悟を決めなさいよ!?暴走?ハッ!そんな事になっても力ずくで止めて引き戻してやるわよ!」
「それに、あの時の事はイチカさん本人が気にしていないのですから貴女が気にする事でもありませんわ!貴女が今すべきなのは過去の呪縛から抜け出す事ですわ!」
「ま、これはラウラの問題だから、私達がどうこう出来る訳ではないけど手伝う事は出来るよ。」
「…ハハッ、今まで恐怖でレーゲンを避けていたが馬鹿みたいだな…。スゥ…師匠!鈴!セシリア!簪!私はもう迷わない!此処からはノンストップで行くぞ!(と言う訳だ!レーゲン!私と共に戦ってくれ!)」
(!はい!私は何時までもラウラ様と共にいます!イチカ様もご協力お願いします!)
(あぁ!分かった!それで俺は何をすれば良いんだ!?)
(はい!ではイチカ様はラウラ様と私に強力な雷撃をください!!)
(成る程な!強力な雷撃を私達に…え?)
(任せろ!強力な雷撃をラウラ達に…は?おい…レーゲン?今何て言った?)
(ですから、イチカ様は私達に強力な雷撃を。一応現在進行形で攻撃されている羽から雷を奪ってるけど、どうにも量が少なくパワー不足みたいだからイチカ様から一気に貰おうかなと。確か、イチカ様の眼魂には電気を操る物があったよね?それを全力でと思いました!)
(…それは…大丈夫なのか?)
(大丈夫です!むしろ強力な程パワーアップ出来ます!ですからお願いします!)
「…師匠、私からも頼む。何の根拠も無いが何故か行けそうな気がするんだ。だから…頼む。」
「…ハァ、分かった…。やれば良いんだろ?その代わりどうなっても俺は知らないからな?」
「師匠!」
(イチカ様!)
(レーゲン!時間はどれくらいあれば充分だ!)
(三分…いえ、二分で完了させます!)
「(了解だ!)鈴!セシリア!簪!もう一度時間稼ぎ頼む!なるべく長めに!」
「任せて!何分でも稼いでやるわよ!」
「えぇ!お任せください!」
「…別に倒してしまっても構わんのだろう?」
「簪は何でボケてフラグ立てた!?」
「ごめん、つい。」
[セット!エジソン!大開眼!BREAK SPELL!]
イチカは鈴達に時間稼ぎを頼み承諾を得ると同時に簪のボケに突っ込みながらナイトメアカリバーにエジソンゴースト眼魂をセットして宝玉部分を押す。すとはナイトメアカリバーは紫雷を纏い、オメガエンドの準備を完了させる。
(レーゲン、お前は分かっていると思うけど一回限りだ。どうなるかは俺には分からないけど絶対にしくじるなよ?)
(任せてください!何が何でも成功させます!だから全力でお願いします!)
「行くぞ!気張れよラウラ!」
「あぁ!」
[オメガエンド!]
イチカは紫雷を纏ったナイトメアカリバーを素早く振り下ろすとナイトメアカリバーから膨大な紫雷が雷撃として一気に放たれるが…
「がぁぁぁぁぁぁぁあっ!?」
『!?』
雷撃は福音に向かわず、別の方向に一直線に向かいラウラに直撃し悲鳴が上がる。その光景を見ていた鈴、セシリア、簪、束はかなり驚いており、永久もイチカの行動が予想外だったのか瞳を大きく開いていた。
「イチカ!?何してるの!?何でオメガエンドをラウラに放ってるの!?そのままだとラウラが!?」
「大…丈夫だ!だか…ら…気に…するな!」
(レーゲン!状況は!?)
(今、ラウラ様のデータとこの紫雷を合わせて最適化を全力でやってるよ!イチカ様そのままで!ラウラ様はもう少しの辛抱だよ!)
(あぁ!チッ!やっぱり黙って見逃す訳無いよな!)
(レーゲン!まだか!?このままでは!?)
(もう少し!もう少しで…!)
「ッ!?避けなさい!ラウラ!」
福音は鈴、セシリア、簪の包囲網を無理やり突破して膨大な紫雷を纏ったラウラに奇襲を仕掛ける。ラウラ以外の四人が援護に回ろうとするが福音から展開された羽が行く手を阻んでいた。
「しまっ…!?」
「させるか!」
[…!?]
(これで…!)
イチカは羽に阻まれながらもガンガンセイバーを振るい、福音に向かって斬撃波を飛ばす。ダメージこそ微々たる物しか無いものの福音のバランスを崩す事は成功した。しかし直ぐに体制を持ち直してラウラに斬り掛かる。だが…
[…?]
「…え?ラウちゃんが消えた?」
束が呟いた通り、福音に斬り掛かられたラウラの姿は何処にも居らず困惑しており、鈴とセシリアも束同様困惑していた。
(…成る程、束は消えたと認識したのか。…この中できちんとラウラ君を認識しているのは私とイチカ君、簪君だけか。)
「(…どうやら間に合ったみたいだな。ただダメージはほぼ無いに等しい…なら…)[セット!ナイトメア!]ラウラ!これを使え!」
「助かる!ハァアッ!」
[…!?]
イチカは何も無い所にナイトメアカリバーを投擲するとラウラの声が聞こえると同時にナイトメアカリバーの姿は消え、福音が紫色の斬撃でダメージを受けている姿だけがあった。
「何で!?声や反応はあるのに姿が見えないんだけど!?しかも何か福音が攻撃受けてシールドエネルギーが減ってるんだけど!?」
束の言う通り、ラウラの声は聞こえモニターにも反応があるがラウラ本人の姿が見えておらずただ福音が攻撃を受け続けておりシールドエネルギーも徐々に減少していた。そしてついに
[大開眼!LOST SPELL!]
「これで…終わりだぁぁぁぁぁあ!」
[オメガデッドエンド!]
[!?…]
福音に紫雷と闇の斬撃が決まり、シールドエネルギーが尽き動かなくなり姿を消した。そして、いつの間にかラウラはイチカの隣に立っており先程とは違い姿が変わっていた。大型のレールカノンはレールガンになり二つに増え、装甲事態は細身になり、色は先程に比べ濃くなっていた。
「師匠助かった。お陰でシールドエネルギーを削り切る事ができた。」
「どういたしまして。ふーん、成る程なこれがレーゲンの新しい力か。確かに今のラウラの戦い方に合ったスピード特価の姿だな。」
(ありがとうございます!これもイチカ様のお陰です!)
「あぁ、これなら師匠達に着いて行ける!…と言いたい所だが少々振り回される感じがあったから、もう少し慣れる必要があるな。後、名前がシュバルツェア・ブリッツになったそうだ。」
「黒き稲妻か~ありだね。」
ラウラはイチカにナイトメアカリバーを返して話しなが両手に大型のナイフを出現させ、シュバルツェア・レーゲン…もといシュバルツェア・ブリッツに慣れる為に軽く素振りをしていた。
「ちょっと二人共!?何でラウラが消えたのか説明しなさいよ!?しかも何か福音も倒してるし!?」
「鈴さん、落ち着いてください。…まぁ、私もラウラさんが消えた事もそうですが姿が変わった事の説明をして欲しいのですが。」
「ラウラが消えた…?」
「…あぁ、そう言う事か。なら、説明するけど別にラウラは消えた訳じゃないからな?」
「そうそう、ラウラはただ二次移行して高速で移動して福音に攻撃しただけだよ。」
「高速で移動して福音に攻撃…?」
「待ってください、ラウラさんが高速で移動したとして、何故お二人はラウラさんの姿が視認出来ていたのですか?正直、私達は視認する事が出来ませんでしたので。」
「普通に見えてたよ。見た感じイチカの白式ブレイカーと比べ物にならないくらい速かったよ。」
「だな、普通に俺より速かったし、あの速度からのナイフと紫雷…ラウラの場合は黒雷での斬撃は脅威だな。」
「いや、逆に何でイチカと簪は見えてるのよ…?」
「何でって…」
「永久さんとの訓練で鍛えられてるからな。まぁ、見えた所で攻撃を当てれる訳でもないけどな。」
「そうだね。今まで一度も当てる事出来なかったし、やる事全部防がれてカウンター喰らってたからね。正直、山嵐を回避された上に足場にして接近されて斬られてシールドエネルギーが尽きると思って無かったよ。」
「マジか、俺はオメガドライブを使ったら蹴り一発で無効化された上に膝蹴りされた直後に踵落としで削られた。」
「「え…?」」
鈴とセシリアはイチカと簪の永久との訓練であった事を聞くと言葉を失い、再度永久の強さに驚いていた。そして、福音が消えたと同時に束は放心状態になり、永久はイチカ達の評価を改めており、特にラウラに感心していた。