(まだ連絡は無し…と、ま、時間はあるし焦らなくても良いかな。アリスさんが僕の元に来るのは確定している事なんだから♪)
シャルロットがフランスに帰国して三日目。未だアリスから連絡は来ないがその待つ時間を楽しんでおり、今か今かと狂気に満ちた笑顔で待ちわびていた。
(…それにしても居場所…か。まぁ、アリスさんの過去に何かしらあって居場所を求めていると思うんだけど…正直興味無いんだよねぇ。ただアリスさんが闇を抱えて異常なまでに自身の居場所を求めてる…その姿が物凄く愛おしい。それにしても上も馬鹿だよね~あのままアリスさんを国家代表にしていれば…確実に優勝していただろうね。アリスさんは大器晩成型、それも時間を掛ければ掛ける程強くなるタイプだ。本当にフランスは目先の欲に眩んで勿体無い事をしたね。)
♪~♪「(非通知…)もしもし?何方ですか?」
『!私です、アリス・ルグランです!』
「アリスさん!貴女の連絡を待ってたよ!僕に連絡してきたって事は…そう言う事で良いんだよね?」
『はい!その事も含めて話したいので今から会えませんか!?』
「良いよ♪僕も貴女に会いたかったんだ!」
『!本当ですか!?それを聞いただけで嬉しいです!』
「フフ、なら集合場所は…デュノア社近くのカフェで良いかな?」
『はい!シャルロットさんに会えるなら何処でも♪』
「それじゃ、また後で♪…アハハ♪楽しみだなぁ♪アリスさんがこの数日で何れだけ狂気染まったのか♪」
シャルロットはルグランと会う約束をして通話を切り、出掛ける準備を始める。そしてシャルロットは通話で聴こえてきたアリスの声で狂気に染まっている事に気付き、会うのを楽しみにしていた。
「あれ?シャルちゃん?もしかして、シャルちゃんも今から出掛けるの?」
「うん。会社近くのカフェで人と会う約束してるからね。も、って事はマリーさんも外出?」
「うん。ちょっと夕食の材料を買いに行こうかなって。あ、良かったら一緒に乗る?会社近くを通るから送れるよ?」
「それならマリーさんの好意に甘えようかな。」
シャルロットはマリアと共に車に乗り込み、目的地であるデュノア社近くのカフェまで送ってもらい、マリアと帰りの時間の事を話して別れてカフェに入店する。
「(さて…アリスさんは来てるのかな?…アハハ♪見ぃつけぇたぁ♪あんなにソワソワして…何て愛おしいんだろ♪)お待たせ、アリスさん。」
「!シャルロットさん!いいえ、構いません。例え、何秒だろうと何分だろうと何時間だろうと貴女が来てくれるのなら何時までも待ち続けます。だって貴女は…
「…アハハ♪良いねぇ、想像以上に狂気に染まってるね♪本当にアリスさんを壊さなくて良かった…いや、既に壊れていたが正しいかな?さて…一つ質問良いかな?アリスさんは国家代表とかに未練は無いの?」
「そんな物あるわけ無いですよー。私にとって国家代表は居場所でISは居場所を護る手段でしかありませんから。だから…私の居場所じゃない時点で私にとっては何の価値も無いんですよ。あの時も国家代表を辞めさせられたから悲しんだ訳ではなく居場所を失ったから悲しかったんです。名誉?富?名声?そんな物はどうだって良いですし興味もありません。それに…私には既に居場所になってくれた方が居ますからね♪」
アリスは電話で話している時よりも狂気を含んだ声でシャルロットの質問に答える。そして、答える間はシャルロットに対して熱の籠った眼差しで見詰めており、シャルロットも光の無い瞳で見詰め返していた。
「…アハハ♪アハハハハハハハハ♪ぜ、全女性の憧れにもなってる国家代表とISが無価値?アハハハハハハハハ!本当にアリスさんは最高だよ!…さて、改めてアリス・ルグランさん。僕、シャルロット・デュノアは君の居場所になる事を誓うよ。安心して僕は絶対に君を手離さないから。」
「はい。私、アリス・ルグランはシャルロット・デュノアさんに…私の全てを捧げます。私も絶対に貴女から離れませんから。(そして、貴女の障害は全て…排除します♪あの二人の様に貴女を陥れようとする人達は…あの二人と同じく社会的に抹殺しますので♪だから…ずっと一緒に居てくださいね?シャルロット様?)」
(アハハ♪アリスさんの闇が一段と深くなったね♪良いね良いねぇ♪これからが楽しみだよ♪例え君が何と言おうが逃がさないからね?アリスさん?)
二人は飲み物を飲みながらカフェで話す内容ではない話で談笑してこの時間を楽しんでいた。そして、しばらくカフェに滞在し会計を済ませてから二人はデュノア社へと向かいアルベールにアリスの説明していた。
「って言うわけで家にアリスさんを迎え入れて一緒に暮らしても良いよね?」
「待て、何故そうなる?と言うより彼女は国家代表だろ?それが何故シャルロットのメイドとして雇う事になるんだ?」
「だから説明した通り、僕がアリスさんを気に入って側に居て欲しいからメイドとして雇ってよ。勿論アリスさんは同意の上だし、給料は僕から出しても良いよ。」
「それに私は既に国家代表を解任させられて専用機も返還していますので何ら問題ありません。ですから私をメイドとして雇ってください。」
「待て、国家代表を解任させられた?それが本当なら今頃問題になっている筈…いや、情報が漏れない様にして向こうの都合の良い理由で自ら辞めた事にするのか?…ルグランさん、君は本当にシャルロットと共に居たいのか?」
「はい!シャルロットさんは居場所を無くした私を救ってくれました。ですから私は私の出来る事でシャルロットさんに
「スゥ…ハァ…(成る程…彼女もか…人の事は言えないが狂いすぎているな…それに…了承しないと私が危ういな…。)…分かった、彼女を正式にシャルロットのメイドとして雇って給料も此方から出そう。ルグランさん、これから娘を宜しく頼むぞ。」
「はい!任せてください!」
「ありがとうね、僕の我儘を聞いてくれて。マリーさんには僕から報告するよ。部屋は…僕と相部屋で良いよね?」
「はい!勿論です!…あ、そう言えばもうすぐIS学園に帰るんですよね…。しばらくは会えそうに無いですね…。」
「二人がそれで良いなら私は何も口出ししない。それとその件も私が何とかしよう。後はマリアに許可を「あ、それなら此処に来る前に貰ったよ♪」…ハァ…もう何も言わん。本当に根回しが速い所もヴァレリーにそっくりだな。」
「まぁね♪」
アルベールはシャルロットがますますヴァレリーに似てきている事に呆れながらもその表情は喜んでいる様にも見えた。そして、二人のやり取りをアリスは顔に手を添えながら眺めていた。そして二人はアルベールが手配した車でデュノア宅に帰宅し、無事にマリアにも受け入れられたアリスは涙を流した。
次の日、シャルロット宛にIS委員会フランス支部から一通の封筒が届いていた。シャルロットは直ぐに封を切り、内容を確認すると過去最大級の狂気を纏った笑みを浮かべていた。
次回はアンケートで決まった番外編です。