シャルロットがフランス国家代表に就いたニュースご流れた数日後、イチカ達はシャルロットの事で話しており、イチカと簪、そして帰国組の中で一番先に戻ってきていたセシリアはPRC内にあるカフェに集まり、まだ戻ってきていない鈴とラウラの二人はスマホを使い通話アプリで話に参加していた。
「シャルロットがフランス国家代表…か。未だに信じられないし、信じたくもない…。彼奴から代表候補生のランクが一位ってのは聞いて居たけどシャルロットだぞ?」
『まぁ、言動は狂ってるけど実力は確かだし、ルグランさんが引退したならランク一位のシャルロットが国家代表に就くのは間違ってはないけど…。セシリアとラウラは何か知ってた?』
「私は此方に戻って来てからイチカさん達のメッセージを見てシャルロットさんの事を知りました。ですのでこのメンバーで私が一番最後に知ったと思いますわ。」
『私も部下から見せられたニュース記事で今回の事を知ったからな。シャルロット自身からも何も聞いていなかったから情報が漏れない様にしていた…もしくは。』
「何らかの理由で急遽シャルロットが国家代表に就いた可能性があるよね。最初はフランスのIS委員会とルグラン選手の弱味を握ったと思ったけど、あのニュースでルグランさんはシャルロットと楽しそうに話してたし、なんならお互いに信頼し合ってた。…う~ん、考えれば考える程分からない。」
「と言うか、学生で国家代表になったのは楯無先輩に次いで二人目か…。そう言えば次のモンドグロッソの開催日ってどうなってるんだ?」
『予定では来年の冬で参加する国家代表の最終確定は夏の終わり頃…だったわね。期間で言えば約一年ちょい…思ったより短いわね…。けど…やってやる。』
鈴は覚悟を決めた様な真剣な表情で右の拳を左の手のひらに強く打ち付ける。スマホを越しではあるがその気迫はイチカ達に強く伝わっていた。
『短いにやってやる…か。まるで次のモンドグロッソまでに国家代表になると言っている様な物だぞ?』
『様な物じゃなくてなるのよ、次の中国の国家代表に。元々目標であったけど、今回のシャルロットを見てその想いがより強くなった。それに彼奴…明らかに私達を挑発してた。』
「そうだね。あのニュースの最後で『五人共…待ってるよ♪』って口パクで言ってたからね。けど…鈴の言ってる事も分かるし、私もシャルロットに負けたくない。」
「そうですわね。確かにシャルロットさんには先を越されてしまいましたがまだチャンスはありますからね。…正直シャルロットさんの挑発に乗せられている様で癪に触りますが目標の一つがより明確になりましたわ。」
『確かにその点に関しては感謝しかないな。シャルロットが国家代表になった事で私達と同年代の代表候補生が奮起し、現在の国家代表達もその立場を奪われまいと技術を磨くだろうな。逆に言えば今回の事を甘く見ている奴等はそれ以上の成長は見込めないと言う事だ。』
「しかしモンドグロッソか…。鈴達が次のモンドグロッソを目指すなら話は変わってくるな…。」
『どうしたのイチカ?』
四人の話を聞いたイチカは腕を組み、悩むように何か考え事をしており、考え事が気になった四人は代表して鈴がイチカに質問していた。
「ん?あぁ、実はIS委員会から義母さん経由で次のモンドグロッソに出てみないかって、話を聞いた時は特に興味も無かったし、メカニックの方に進むつもりだから取り敢えず保留にして貰ってたんだよ。けど…シャルロットが国家代表になって、鈴達も次のモンドグロッソに出る為に国家代表になるなら俺も出る価値はある。まぁ、取り敢えず挑発して来たシャルロットはナイトメアカリバーのオメガエンドを喰らわせる。」
『なら、私はヘルインフェルノとレイジングテンペスト斬り裂いてやる。』
「でしたら私はテンペストミニアドのフルブラストで撃ち抜きますわ。」
『私は黒雷を何度も叩き込んでやる。』
「山嵐ブッパかなぁ。」
イチカ達はこれからの目標と決意を語っていた筈だが、何時の間にかそれぞれ挑発してきたシャルロットをどう仕留めるかに変わっていた。そして、話に夢中になっているとイチカのスマホに一通の連絡が入り、画面に表示されている名前を確認すると顔をしかめてその画面を四人に見せてから電話に出る。
「…何の用だ?新フランス国家代表のシャルロット。」
『アハハ♪今晩はイチカ。いや、そっちはお昼頃だからこんにちはかな?まぁ良いや、その呼び方をしてるって事はニュースを見たんだね?どうだった?僕のフランス国家代表としての正装姿は?』
「…取り敢えずフランス国家代表就任おめでとうと言わせてもらおう。鈴達も同じ意見みたいだしな。」
『アハハ♪ありがと♪ところで皆の本音は?』
「最初に挑発してきたのはそっちだから試合や模擬戦の時は覚悟しとけよ。」
『…アハ♪アハハハハハハハハハハ!良いね良いねぇ!それでこそイチカ達だよ!勿論、君達がどういう風にしてくれるのか楽しみに待ってるよ♪じゃ、そろそろ切るね~。』
「ちょっと待て、一つお前に聞きたい事がある。」
『ん?何かな?…いや、イチカ達が聞きたいのは今回の事だろうから質問内容的に…今回の件で僕が関与しているか?かな?なら、答えはNOでもありYESでもあるが正しいだろうね。』
「…どう言う事だ?」
『う~ん、まぁ、機密事項に触れる訳でも無いし、特に口止めされてる訳でも無いから良いか。実を言うと国家代表の件は僕も予想外だったんだよ。と言うか殆ど成り行きだったし何なら途中から目的がアリスさんになってたからね~。』
「意味が分からないし、目的が何でルグランさんになるんだよ?」
『簡単に言うとフランスに戻ってから報告とかをした後に一対三の模擬戦の皮を被った公開処刑が始まったんだよ。因みに僕対アリスさんとランク二、三位の三人で…正直、アリスさん以外の二人は口だけでIS学園の一般生徒よりも弱くて退屈で少し遊んで楽しんだら墜ちたんだ。けどアリスさんは違った彼女は僕に恐怖を抱きながら絶望して、それでもその気持ちを誤魔化して僕に立ち向かって来たんだ。その姿を見た僕はアリスさんの事を凄く気に入って…彼女の全てが欲しくなったんだよ。そして上のお偉いさん達が僕達が戦ってる時に聴こえちゃったんだよね~。アリスさんはもう駄目だなって。この時点でIS委員会はアリスさんを国家代表を解任する事は決まってたみたいだから僕はそれを利用させて貰ってアリスさんに勝利した。結果的に言えば僕は三人に圧勝して、その直後に上からアリスさんに国家代表の解任と専用機の返還が通達されたんだ。そしてアリスさんは文字通り精神が壊れて生きる意味を失った。そこで僕が救いの手を差し伸べてアリスさんはその手を掴んだんだ。そしてアリスさんが僕を選んだ次の日、僕の元にIS委員会から国家代表の通達が届いた。これがフランスでの僕の出来事さ。あぁ…あの時のアリスさんの本気で絶望した表情は何て綺麗だったんだろう…思い出しただけでゾクゾクするよ…!』
「色んな意味で既に聞いた事を後悔しているし、何やってんだよ…。うん?ちょっと待て、それならルグランさんは今どうしているんだ?」
『アリスさん?アリスさんなら僕を膝枕しながら頭を撫でてるけど?あ、因みにアリスさんは僕のメイドになってるから。』
「いや、マジで何やってんだ?と言うか本人が居るのに話して良いのか?」
『大丈夫だよー、アリスさんには僕を選んでくれた時に話してるし、何よりアリスさんは話を聞いた上で僕と共に居ることを選んだ。…さて、話しも済んだ事だし最後にしようかな。イチカ、鈴、セシリア、ラウラ、簪、君達は分かっていると思うけど次のモンドグロッソに僕は確実に出る事は決まってるから、大舞台で闘う事を楽しみにしてるよ。だから…五人共、待ってるよ♪』ツーツー
「…上等だ。…セシリア、時間あるか?今から俺と簪は永久さんの所に向かうけど一緒に来るか?」
「そうですわね…特に予定も入っていませんし御一緒させて貰いますわ。」
「ん、分かった。それじゃ二人共、また何かあったら連絡するね。」
『分かった。正直、あの人との特訓が出来ないのは悔しいが、私は此処で私のやれる事をやるだけだ。では、また数日後にな。』
『ま、色々と思う所はあるけど進むべき方針は決まったから後は最速で最短で登り詰めてやる。じゃ、上に呼ばれたから行くわね。』
「おう、帰国する日が決まったら連絡してくれ、空港まで迎えに行く。」
『了解。』
話は終わり鈴とラウラが通話アプリを閉じたのを確認するとイチカ、セシリア、簪の三人はすぐに永久の所に出発する為にPRCの駐車場へ向かった。
五人は今回のシャルロットの件で決意と目標を新たにそれぞれ行動し始める。しかしそれはシャルロットの思惑通りである事に誰一人気付いていなかった。
この作品で一番誰が人気なんだろう、と思ったので投票で決めようと思います。
この作品で好きなキャラは?(メイン)
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主人公 イチカ
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イチカの嫁 鈴
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友人兼ライバル セシリア
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可愛さマシマシ ラウラ
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よくネタに走る 簪
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ドス黒い狂人 シャルロット