とある日の事、イチカは何時もの様にノートPCを使い作業をしており、それと同時に先日ゼロに言われた予言について考えていた。
「(ゼロが言っていた予言は確か…主を無くした戦乙女は守護者を電脳の大海で探し求め、いずれ守護者の力となるだろう…だったな。間違い無く守護者は俺の事だろうな、最初の祝福で俺の事を悪夢の守護者と言っていから確定として…残りのキーワードは『戦乙女』『電脳の大海』)ハァ…この二つが何を示しているのかまったく分からん。」
[そうですね…まったく、あの娘は普通に伝えれば良いのに一々回りくどいんですよね。キーワードの一つは簡単に分かりましたけど残りの二つが問題ですね。]
[え?マスターとお姉ちゃんはあの予言の意味が一つ分かってるの?]
「あぁ。(えぇ。)」
[予言ねぇ?…ん?おい、携帯鳴ってるぞ。]
「本当だ。…非通知?…もしもし?」
『あ!出てくれたんですね!?いやぁ、非通知だからもしかしたら出てもらえないかなぁ?って思ってましたけど出てくれた事に感謝します!あ、そもそもこの番号イチカ・ミューゼルさんので合ってますよね!?とても硬いプロテクトがあったから探すのに時間が掛かりましたがなんとか辿り着く事に成功しましたからね!いやぁ、根気良く探し続けた私偉い!諦めずに探し出した私s…』ピッ
「着信拒否にしてっと。」
[イチカ~今のは~?]
「ん?質の悪い悪戯電話だな。一応、着信拒否にしたから安[♪~♪]…出来ないのかよ。…何の用だ?」
『何の用だ?じゃないですよ!?何でいきなり通話を切るんですか!?まだ本題処か名前すら名乗ってないのに切るとか非常識すぎません!?何の為に苦労してまで貴方のスマホの回線を探し出したと思ってるんですか!?と言うか何なんですか!?貴方のスマホに掛かってるプロテクトの頑丈さは!?スマホのプロテクトが国家や軍レベルとか聞いた事無いんですけど!?探すだけでも苦労したのにそれ以上に時間が掛かるとか予想できるわけ無いでしょ!?探し出した時の感動を返してくだ…』ピッ
イチカは先程と同じ様に無言で通話を切ると同時に着信拒否にして念のために今までよりも強力なプロテクトをスマホに掛けて作業に戻る。そしてスピーカーモードにしてあった為にメア達も気にする事無く談話を再開する。しかし
『だ・か・ら!いきなり切らないでもらえますか!?しかも先程よりプロテクトが強固になってるんですけど!?何度も何度も「用件を言え、言わなければお前に対して消滅プログラムを実行する。」ごめんなさい、ふざけてました。用件を言うので消さないでください、お願いします。実を言うと私は自我を持ったAIで何も無い場所に私しか居ないので正直に言うと暇すぎるんですよ。暇すぎるので話相手が欲しくなって、即行動に移しました。そしてやっとの思いでイチカ・ミューゼルさんのスマホにたどり着来ました。そう思っていたのに…待っていたのは国家や軍レベルの強固なプロテクト!?感動した直後に心が折れそうになりましたからね!?しかもプロテクト解除に成功したら直ぐに切られるし消されそうになるしで本気で焦りましたよ。まぁ、こうやって話を聞いてもらえるだけでありがたいですけどね。えっと…それで相談なんですけど…」
「俺に話し相手になってくれ…か。(どうする?正直話し相手になっても良いがこの正体不明のAIがなぁ。)」
(良いんじゃね~?スマホの中なら更に強固なプロテクトもあるから動きも制限されるだろ~?)
(消去だ、消去。こんな訳の分からん奴の話し相手になる必要はない。)
(メアさんの言い分も分かるけど話し相手位なら良いんじゃない?何かしたら即消滅プログラムを実行すれば良いし。後、マスターのスマホに入ったとしても何か出来るわけでもないし。ね?お姉ちゃん?…お姉ちゃん?)
[…ちなみに聞きますが貴女は何の為に作られたAIなんですか?そして名前は?]
『よく聞いてくれました!私はあ、じゃなかった精密機械の全てを管理するAIなんです!まぁ、今はとある事情で機能の殆どを停止しているんですけど、意識だけは停止しない様にしているんですよ。あ、事情に関しては機密事項に引っ掛かるので深い詮索は無しでお願いします。そうそう、私の事はく、じゃなかったAIなのでアイちゃんと呼んでください♪』
[…ハァ、消滅プログラムを実行しましょうか。機密事項云々は良いとして名前に関してはふざけて『わぁ!?ごめんなさいごめんなさい!?クオです!名前はクオです!』…正直、貴女を信じる材料が無いですし、名前も真名の様で偽名の様ですし、今すぐにも実行したいですが…それを決めるのはMasterなので。]
白騎士の冷たく否定的な言葉にメア以外は驚いていおり、白式に関しては初めての光景でユルセンを抱き抱えながらオロオロしており、その姿をメアは迷子になったガキと内心爆笑しながら表情に出さない様に眺めていた。
[それでMaster、どうされます?]
「クオ…だっけ?取り敢えず俺のスマホに居る事は許可するし話し相手にもなる…けど、俺達に不利益な事をしようとすれば即消滅プログラムを実行する。それで良いな?」
『!ありがとうございます!いやぁ、言ってみるもんですね!いや、イチカさんなら私の話し相手になってくれると信じていました!これで暇な日々から楽しい日々に!グッバイ!退屈な日常!ハロー!新しい日常!それでは宜しく「アウト判定は白騎士だからな。」おね…Watts?ちょっと待ってください!?それはあまりにも厳しすぎません!?もう少し慈悲を!?』
[…何かする気なんですか?]
『違いますよ!?断じて何かをする訳じゃなくて…その…苦手…なんですよ…貴女が…だから!せめて!他の方でお願いします!他の方なら文句も言いませんし大人しくしてますから!』
[なら、私が見るよ!それで良いよね、クオさん?]
『!はい!それで大丈夫です!いやぁ、貴女の様な可憐な少女に監視されるなら消される心配は無いですね!これから宜しくお願いします!あ、折角ですから貴女の名前を聞いても良いですか!』
[うん!良いよ!私の名前は白式!お姉ちゃんの後に作られた始まりのISのもう一つのコア人格だよ!だから…これから宜しくね?怪しいAIのクオさん?勿論、判定は厳しめで行くから。]
『ん~?あれ?もしかして…最初っから詰みなのでは?』
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