死を経験した俺の生きる時間   作:天空を見上げる猫

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「明けましておめでとうございます!今年も…」

「既に一月終わる直前だが?ついでに言うと五ヶ月も空いてるけど?」

「本当に申し訳ありませんでした!色々と忙しくて全く進みませんでした!一応ストーリーや方針は決まっているので失踪は絶対にしません。ですので気長に待っていただければありがたいです。」

「大分空いてしまいましたがこれからも『死を経験した俺の生きる時間』を読んでいただけるとありがたいです。それでは挨拶もここまでにして第五十三話をどうぞ!」


五十三話 休息の一時

「…全員構えろ、さもなくば怪我を負う事になるぞ。」

 

「皆さん!頑張ってください!」

 

 

とある大型プール施設、その中にあるビーチバレーのコートで黒い水着に身を包んだ永久がイチカ、鈴、セシリア、ラウラの四人にビーチボールを右手に掴んで向けている永久とベンチで同じく黒い水着にパーカーを羽織りイチカ達を応援している刹那の姿があった。この時、ラウラと鈴を除く二人はこの試合で起こり得る事が予測出来てしまい冷や汗を掻いていた。何故この様な事になったかは少し時間を遡る。

夏休みも残り二週間となり、イチカ、鈴、セシリア、ラウラの四人はリフレッシュと思い出作りの為に最近話題になっている大型プール施設に来ていた。元々簪も誘っていたが良く利用しているカードショップの大会に出る為に此処には居ない。

 

 

「さて、目的地に着いたし着替えたら中で集合するか。それにしても義母さんには感謝しかないな。」

 

「そうね、行きたいとは思っていたけど丁度良いタイミングで団体チケットを渡されるなんて思わなかったわ。」

 

「本当ですわね、今日は色んな事を忘れて楽しんでリフレッシュしましょう。」

 

「師匠!鈴!セシリア!早く行こう!」

 

 

ラウラは余程プールが楽しみなのかイチカ達三人を手を振りながら急がせ、三人はラウラを追うように施設に入場しそれぞれの更衣室に向かう。そして、着替えを済ませ必需品を持ちプールで四人は集合し行動を始める。

 

 

「どうする?財布とかは鍵付きロッカーに入れたし、何処か「師匠!まずはあれから楽しもう!」ウォータースライダーか…鈴とセシリアもそれで良いか?」

 

「私は良いわよ。一番近いし、そこから順番に回って行けば良いしね。」

 

「私もこう言った場所に来るのは初めてですのでそれで構いませんわ。それよりも…」

 

「明らかに目立ってるわね…私達。」

 

「それは仕方無いだろうな…シャルロットのあの件以来、国家代表候補生は更に注目されているし、特に専用機持ちは早々に現国家代表となると期待されているしな。まぁ、この際視線は気にしない方がいいだろ。」

 

「そうね、イチカもイチカで世界で一人しか居ない男性IS操縦者でPRCのテストパイロットでもあるからね。」

 

 

三人の言葉通りイチカ達のグループは他の利用客から多くの視線を集めていた。と言うのもイチカ達が言っていた事もあるが、四人含め専用機持ちは雑誌で特集が組まれる程レベルが高く本人達は知らないがアイドル顔負けの人気もある。故に注目されるのは当然と言えよう。まぁ、イチカに関してはそれだけが理由ではないが。

 

 

「師匠!鈴!セシリア!早くやろう!」

 

「ラウラ、ウォータースライダーは何処にも行かないから少し落ち着け。」

 

「それに時間はまだ沢山あるんだから。」

 

「あ、イチカさん、鈴さん、このウォータースライダーは二人で滑れるみたいですし、せっかくですからやられてみては?」

 

「そうだな、せっかくだから一緒に滑るか。」

 

「そうしましょう。あ、二人はどうす…セシリア?何かぼーってしてるけど大丈夫?」

 

「あ、いえ、少し考え事をしていただけですので大丈夫ですわ。(自分で提案しておいて此処に居ない方とやってみたいと思ったなんて言えませんわね。)そうですね私は…「あれ?皆さん?」っ!」

 

「こんにちは黒姫先輩、それに永久さん。お二人も此処へ遊びに?」

 

「…あぁ、気分転換に此処へ行かないかと刹那に誘われてな。…しかし予想通りとは言え本当に関わりがあるとはな。…ふむ、イチカ君、一つ提案なんだが私達と共に行動しないか?」

 

「「!」」

 

「構いませんよ。鈴達も良いよな?(鈴、おそらくセシリアと黒姫先輩が両肩想いなのに気付いてるから永久さんの提案に乗るぞ。)」

 

「えぇ、勿論良いわよ。(そうね、特に私達は断る理由も無いしね。まぁ、永久さんも無理矢理って訳でも無く、切っ掛けを作ろうとしてるだけでしょうしね。)」

 

「私も構わないぞ!」

 

「あ、その、私も…大丈夫…です。」

 

「えっと…それなら…よろしくお願いします。」

 

 

イチカ達は偶然来ていた黒姫姉妹と少しばかり話をして、永久の提案で共に行動する事を選んだ。そしてイチカは自分達…いや、自分に向けられている視線が増えている事に気付いてるが特に害がある視線ではないので無視する事にした。と言うのもイチカの現状は回りに鈴、セシリア、ラウラ、刹那、永久が居る。つまりそう言う事である。

 

 

「…成る程な。このウォータースライダーは二人で滑る事が出来るのか。…それでイチカ君と鈴君で滑ると。…ラウラ君、私と一緒に滑るか?」

 

「え、ね、姉さん!?」

 

「…何か問題あるか?…それでラウラ君はどうだ?」

 

「うむ!私は構わないぞ!」

 

「…なら必然的に刹那はセシリア君と滑ると良い。…二人は見知らぬ仲では無いようだから特に問題はあるまい。」

 

「そ、それはそうなんですが…その、えっと…」

 

「…。」

 

「…まぁ、二人がやらないならそれはそれで問題ある訳でも無い、私自身も強制する気はない。…それを踏まえて質問するぞ、二人はどうする?」

 

「「…。」」

 

 

セシリアと刹那は永久からの質問に無言で顔を真っ赤にしながら気不味そうに見合わせる。そして二人が選んだ選択は。

 

 

「(おぉ、カップル…しかも仲良さげ、今時珍し。…てかこのカップル何処かで見た事あるんだよねぇ…ま、いっか。)それでは!彼氏さんが彼女さんを後ろから抱きしめて離れない様にしてください!(お、この二人はスムーズ…スムーズ過ぎない?まぁ、良いけど。)では、行ってらっしゃい!」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉおっ!?」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁあっ!?」

 

「(ま、そうだよね、スタートと同時に大量の水で一気に加速するから見た目より速いんだよね。さて…)次の方どうぞ!(うわ…凄い美人、しかもスタイルえっぐ…と言うかもう一人は綺麗なプラチナ美少女、さっきのカップルもそうだけど福眼福眼っと。)では、お姉さんがお嬢さんを…抱き抱える様にしてください!(いや、流石に此処までの体格差は初めてだし、プラチナ美少女が人形に見えて仕方無い。)では、行ってらっしゃい!」

 

「おぉぉぉぉぉぉぉおっ!」

 

「…。(…ふむ、以外と速いな。)」

 

「(えぇ…お姉さんは驚いてる様子も無く真顔ぉ…う~ん?あのプラチナ美少女も見た事あるんだよなぁ…ま、良いや、えっと次のペアはっと…おぉ、今度はブロンド美少女に黒髪美少女だ。そして二人共レベル高くてスタイルも抜群と黒髪美少女はさっきのお姉さんに似てるし妹さんかな?)それでは!お二人のどちらかが後ろから抱き締める様にして座ってください!」

 

「「あの!あ…」」

 

「…セ、セシリアさんからどうぞ。」

 

「い、いえ、刹那さんから。」

 

「「…」」

 

「…(あぁ、成る程、そう言う事…面倒だなぁ、後ろにまだ並んでるしそろそろ下からまだかって連絡来そうだし…仕方無い。)ではブロンドのお嬢さんの方が背が少しばかり高いですし、黒髪のお嬢さんが前に来て後ろから抱き締めてあげてください!」

 

「えっ!?」

 

「しかし…」

 

「良いから早よやれ。(あ、やべ)失礼しました!後ろに並んでいらっしゃるのでなるべく早くお願いします!それでは!早よ滑ってさっさとくっ付け!(行ってらっしゃい!)」

 

「「きゃぁぁぁぁぁぁあっ!?」」

 

「あ、来た。セシリアー、黒姫先輩大丈夫ー?」

 

「よ、予想より速かったですが大丈夫です!」

 

「ふぅ…そうですわね、普段経験している飛行とは違い落下している感覚でしたので新鮮でしたわ。っと、そろそろ邪魔になりそうですし出ましょうか。…刹那さん?」

 

「あ、はい!?そ、そうですね!速やかに出ましょう!」

 

「…逃げたな。」

 

 

ウォータースライダーエリアから移動したイチカ達は他のエリアを昼過ぎまで楽しみ、六人は永久の提案で少し遅めの昼食を取っていた。

 

 

「永久さん、俺達の分のお昼を奢って貰ってありがとうございます。」

 

「…気にするな、久々に柄にもなく本気ではしゃいでしまったからな。…そのお礼とお詫びとでも思ってくれ。」

 

「そう…ですね。(手を軽く振っただけで津波起こしたり、波を突きで打ち消したり、手刀でプールの水斬ったりしてたもんね…。と言うかイチカと黒姫先輩は何か諦めた表情してたし…でも…永久さんにはその力と力を制御して使う為の責任を持ってる。それに比べて私はどうだろう、力はある、責任も持ってる、けど…この力を、紅龍を本当に使いこなせてる?実際私は初めて紅龍を使った時、セシリア達を敵と認識して本気で…駄目だ、目標が近くになった瞬間にマイナスの方に考えてる。)」

 

「…ん、…君、…鈴君。」

 

「っ!永久さん?」

 

「…考え事…いや、悩み事か?良ければ相談に乗るが?」

 

「あ、大した事じゃ…いえ、実は中国に帰った時に私の目標だった事にかなり近付いたんです。けど私の予想とは違った感じで近付いて混乱…と言うより、本当に私で良いのか、叶ったとしてきちんとやっていけるのか、そんな風にマイナスの方に考えてしまって…」

 

「…自分はどうすれば良いか分からなくなって悩んでいると言う訳か。…私は鈴君の目標が何なのかは分からないが目標に近付いたのなら形はどうであれそのチャンスを自分の物にするべきだ。…例えそれが鈴君の思い望んだ方法でなかったとしてもだ。…そして結果は目標を叶えた後に出せば良いと私は思う。…まぁ、決めるのは鈴君自身だ、悩み抜いて自分の納得出来る答えを見付けれる事を願っている。」

 

「永久さん…話を聞いてくださってありがとうございます。まだ私自身どうしたいのか分からないですけど、もう少し答えが出るまで悩んでみます。」

 

「…フッ、それで良い。…だが、今は悩み事を忘れて全力で楽しむぞ、今日はそう言う日だ。…どうだ?食後の運動に軽くビーチバレーでも?」

 

「ハハ…是非。」

 

鈴は永久からのビーチバレー誘いを先程の悩んでいた顔から獰猛な笑顔を浮かべて承諾し、それを見た永久は顔には出さないものの内心楽しみにしながらイチカ達を呼んでビーチバレーを始める。まぁ、行われるのはビーチバレーと言う別の何かであったのは言うまでもない。




「いかがでしたか?次話から舞台はIS学園に戻りますのでお楽しみに!」

この作品で好きなキャラは?(メイン)

  • 主人公 イチカ
  • イチカの嫁 鈴
  • 友人兼ライバル セシリア
  • 可愛さマシマシ ラウラ 
  • よくネタに走る 簪 
  • ドス黒い狂人 シャルロット
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