死を経験した俺の生きる時間   作:天空を見上げる猫

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「…。」

「…さて作者、遅れた理由を聞きましょうか?」

「…ちょっとリアルの事が忙しくて…」

「リアルの事が忙しい…ねぇ?作者。」

「はい?」

「佐○木藍、ライスシ○ワー、タマ○ツネ…この三つに身に覚えは?」

「…推しキャラと推しキャラとマラソン相手です…。」

「するなとは言わないけど計画的に書きなさいよ。」

「はい…。」

「はぁ…取り敢えず束さんと蒼夜さんの話です!どうぞ!」


番外編 泊まりと兎と蒼の昔話

「…とまぁ、中学で永久ちゃんと出会って、私は良い方向に変わる切っ掛けを掴んだんだよ。…本当に永久ちゃんには感謝しか無いよ。多分、永久ちゃんと知り合って親友になって無かったらずっと自己中なクソガキのままで世界すら敵に回してやりたい放題だっただろうし、何より蒼夜君とも恋人になってなくて、こうしてイッ君や鈴ちゃん、ラウちゃん達とたこ焼きパーティーもしてなかっただろうね。さて、たこ焼きも食べ終わったし鈴ちゃんとラウちゃんは先にお風呂「私も入ります!」うん、まぁ、此処のお風呂広いからクーちゃんも入っておいで。その間私達で片付けとくから。」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

「ありがとうございます。ほら、ラウラ準備しましょ。せっかく朝から選んで買ったんだから。」

 

 

「うむ!姉さん!楽しみにしててね!」

 

 

「?えぇ、楽しみにしてますね♪」

 

 

「行ってらっしゃ~い。」

 

 

鈴とラウラはクロエと共に入浴する為に荷物を持って連れられてリビングを出る。そして残ったイチカ、束、マドカは片付け始める。

 

 

[そう言えば嬢ちゃん達は随分と楽しそうにしていたが何を選んだんだ~?]

 

 

「さぁ?鈴とラウラが朝からクッキーと一緒に何か買ったのは分かるけど内容までは分からないな。」

 

 

「まぁ、話からしてクーちゃんが喜ぶ事なのは間違いないね。と言うかラウちゃんって本当に食べる事とクーちゃんの事になったら変わるよねぇ。」

 

 

「そうですね。まぁ、それもラウラの魅力ではあるんですけどね。さて、片付けも終わったし、束さん達は何か飲みますか?」

 

 

「そうだね~、食後だから緑茶で良いんじゃないかな?マーちゃんとユルセンもそれで良いよね?」

 

 

「私は大丈夫ですよ。」

 

 

[俺も構わないぜ~。]

 

 

[おい、天災兎、ゆるキャラ、さっきの続きをやるぞ。今度は俺が勝つ。]

 

 

「良いねぇ、やろうやろう。今度はイッ君も入って五人でやろうよ。」

 

 

「良いですよ。三人が上がってくるまで時間もありそうですしね。それとお茶です。」

 

 

「ありがとうね~。それじゃ最初は無難にババ抜きにしようか。マーちゃんもそれで良い?」

 

 

「大丈夫ですよ。あ、兄さんありがとうございます。」

 

 

「白式達は好きな所で見ててくれ。」

 

 

[うん!]

 

 

[はい!]

 

 

片付けも終わりイチカ達はお茶を飲みながら鈴達が戻ってくるまでトランプで遊び始める。イチカ達はそれぞれ勝ったり負けたりしており、遊び方を変えながら楽しんで時間を潰していた。

 

 

「お待たせしました。」

 

 

「ただいま戻ったぞ!」

 

 

「お帰り~って何かラウちゃんが凄い事になってる。と言うか…何でクーちゃんはラウちゃんを抱っこしてるの?」

 

 

「ラウラが可愛いので!」

 

 

「成る程。それにしても凄いな…ラウラが黒猫になってるな。…そう言えば鈴は?姿が見えないけど?」

 

 

入浴から戻ってきたラウラとクロエ、何故かラウラは猫耳の付いたフードのある黒猫の全身パジャマを着ており、頬を赤く染めたクロエに抱き抱えられていた。

 

 

「鈴なら後ろの扉に隠れてるぞ。鈴、隠れてないで出てきたらどうだ?師匠に見せたいと言っていただろ?」

 

 

「そうですよ、凄く素敵で可愛いんですから皆さんや、特にイチカさんに見せてあげましょうよ。」

 

 

「その…ラウラとクロエさんが言ってる事は分かるんですけど…きゅ、急にこの姿をイチカに見せる事が恥ずかしくって…ちょっと勇気がいると言うか…何と言うか…うん…スゥ…よし、ばっち来い!」

 

 

「…。」

 

 

リビングの扉が開かれる。そこにはラウラと同じ様な三毛猫の全身パジャマをフードを被らずに着ており、ルーズサイドテールと呼ばれる髪型にして、少し恥ずかしそうにしている鈴の姿があった。

 

 

「…何か言ってよ。」

 

 

「ッ!す、すまん!その…似合ってるし、凄く可愛いぞ。それに…その…」

 

 

「それに?」

 

 

「何て言うか…三毛猫の可愛らしい全身パジャマにルーズサイドテール…だっけ?その髪型のお陰で大人っぽい雰囲気なのにアンバランスなんだけど妙にマッチしてて…正直、今まで以上に見惚れてた…スゥ、ヤバ…恥ずい…」

 

 

「その…ありがと…」

 

 

イチカは鈴に対する感想で、鈴は自身の格好の感想でお互いに顔を赤くして恥ずかしそうにしていた。その光景を同じ場所にいる殆どは微笑ましそうに眺めていた。メアを除いては。

 

 

[クッソ甘ぇ…。おい…てめぇ…どうせこの後は天災兎の甘ったるい話だろ、俺はこれ以上の胸焼けは勘弁だから眼魂の中に戻るぞ。]

 

 

[あ!メアさん!まったく…此処からが楽しくなるのに。]

 

 

[まぁ、メアさんは私達と違って恋話とか苦手だからねぇ。無理強いは出来ないよね。]

 

 

[だな~。]

 

 

「ラウラ!鈴さん!二人共横に並んでください!せっかくだから写真を撮りましょう!」

 

 

「うむ!」

 

 

「そうですね。せっかくラウラとお揃いで着てますし、記念にもなりますしね。」

 

 

「なら、猫繋がりでユルセンも入ったらどうだ?確かユルセンって猫の付喪神だろ?」

 

 

[お!ナイスアイデア~!なら早速~!ポンポンッと!]

 

 

イチカの提案にユルセンは手を二回叩くと光に包まれ、光が収まるとユルセンに猫耳と猫の尻尾が生え、鈴とラウラの前に移動する。そして鈴とラウラはお互いに猫の様なポーズを取り、それをクロエと何故かマドカがスマホを取り出し撮影する。

 

 

(今の内に鈴達のお茶を淹れておくか。)

 

 

「あ、イッ君、お茶を淹れるなら私の分もお願い!後、ラウちゃんから貰ったクッキーと冷蔵庫にチーズが入ってるからそれも出してくれる?」

 

 

「分かりました。(冷蔵庫の中のチーズ…あぁ、あの兎のシールが貼ってた奴か。)[♪~♪]セシリア?何でこんな時間に?もしもs『イチカさん!?今すぐどう言う状況なのか説明を願います!?』…鈴とラウラが俺の家にお泊まり、風呂上がりにお揃いの全身猫パジャマで猫の付喪神のユルセンと写真撮影。」

 

 

『尊い…。おっと失礼、あまりの可愛らしさに鼻血が…IS学園に帰られたら詳しいお話を伺いますからね!?それではご機嫌様!』

 

 

「えぇ…。」

 

 

イチカは突然のセシリアからの嵐の様な連絡に困惑しつつお茶の準備を進める。ただイチカ自身もIS学園に帰ってから今日の事をセシリアに話すのを少なからず楽しみにしていた。

 

 

「さて、皆に飲み物とかも回ったみたいだし、私の昔話の続きと行こうか。特に鈴ちゃん達女の子が楽しみにしてる私と蒼夜君の恋話をね。」

 

 

私が蒼夜君と出会い…と言うより、初めて話したのが高校一年の秋の事なんだよね。新学期が始まって最初の席替えで私の右隣に来たのが蒼夜君だったんだよね。最初は特に気にしてなくて、眼鏡を掛けた地味な奴…ってのが第一印象で特に話す事も無くねぇ。うん?あぁ、まだこの時は他人を認識しては居たんだけど、基本的に彼奴と永久ちゃん以外と関わる気は無かったからね。だから最初に話し掛けて来たのは蒼夜君の方からで「教科書を忘れたから見せて欲しいんだけど…良いかな?」って話し掛けられたんだよ。特に問題無かったし、見ただけで全部暗記してたから無言で隣にいる蒼夜君の机の上にポイッて投げたんだよね。

いやぁ、まさか教科書を投げたらラブコメが始まるなんてその時は思っても居なかったよ。しかもラブコメの相手が私だから余計にね~。

 

 

「本当に何が起きるか分からないね。…うん?鈴ちゃんにクーちゃんにマーちゃんに白騎士に白式?何でそんなにジト眼なの!?ごめんって!?テンプレなラブコメを期待させたのは謝るから!?」

 

 

「「「[[…。]]」」」

 

 

「うっ…五人の視線が痛い…。」

 

 

は、話を戻すよ。教科書を投g…貸した次の日に蒼夜君が教科書のお礼にクッキーを焼いてきて来てくれたんだよね。しかもお店に並んでも可笑しくない位に綺麗なラッピングもされててビックリしたよ。で、そのクッキーを放課後に受け取っ…

 

 

「?どうしたんですか?」

 

 

(ヤッバァァァァ!?どうしよう!?あれ受け取ったって言えないよね!?言ったら絶対さっきよりも引かれるよ!?イッ君!?どうしよ…オゥ…あの表情は絶対に察して…そうだよね!?イッ君、昔の私を知ってるから私が何したか分かって呆れてるよね!?うわぁ!?過去に戻ってあの時の私をぶん殴りたい!?)

 

 

[お母さん!放課後にどうなったの!?]

 

 

(あ…これ…逃げれない奴だ…)

 

 

あ、えーと、ほ、放課後に自作のノートパソコンで作業してたら、その…蒼夜君が私に話し掛けて来て「篠ノ之さん、昨日は教科書を貸してくれてありがとう。これ、お礼にクッキーを持ってきたから良かったら食べてよ。」って私にくれたんだよ。そして私が…「ハァ…教科書貸したくらいでお礼とか…気が向いたら食べるから置いといて、地味眼鏡。」って言っちゃったんだよねぇ…ア、アハハ…ごめんって!?言い訳になるけどあの頃の私は中学の頃よりかは少しは良くなってるんだよ!?私だって過去に戻れるならぶん殴りたいくらいだからね!?…コホン、話を戻すけど私は蒼夜君がクッキーを私の机の上に置いたら帰るとばかり思ってたんだよね。けど、帰らずに椅子の背もたれを私の方に向けて腕を乗せて私の方をずっと見てたんだよ。ずっと私を見てたから蒼夜君に「…何?他に何か用でもあるの?」って聞いたら「用って言うか…そのクッキー、僕が作ったから感想を聞きたいな~って。」その時初めて私は作業を辞めて蒼夜君の方を向いて「…お前の手作り?ふーん…良いよ、今食べて酷評してあげる。」って言ってクッキーを一つ食べたんだよ。そしたらビックリする位に美味しくてね、つい「美味し…」って呟いたんだよ。それを聞いてた蒼夜君が「本当?それは良かった。」って笑ってたんだよ。

 

 

[分かった!その時からお母さんは蒼夜さんの事が気になったんだ!]

 

 

「う~ん、確かに気になりはしたけど、異性として気になり始めたのはもっと後なんだよね~。それに私は蒼夜君に気になった事を聞いたんだよね。」

 

 

「気になった事…ですか?それって一体…?」

 

 

まぁ、大した事じゃなかったんだけど、基本的に私は永久ちゃんと彼奴としか話してなくて、他のクラスメイト達も私とあまり関わろうと…いや、今思えばあの頃関わろうとせず関わりたくない雰囲気を出してたのは私か。おっと話がずれたね、蒼夜君は他人と関わろうとしなかった私に初めて話し掛けて来たのが蒼夜君だったから、「何で私に話し掛けて来たの?教科書なら私のじゃなくて他のクラスの奴から借りる事も出来たよね?」って聞いたら蒼夜君は笑いながら「篠ノ之さんと話してみたかったし、友達になりたかった…じゃ、駄目かな?」って返答してきたんだよ。それを聞いた私は「私と話してみたかった?友達になりたい?…フフ、お前…いや、君、面白いね?如月…だっけ?君みたいに私と純粋に仲良くなりたい物好きは初めてだよ。良いよ、友達になろう。精々私を退屈させない様に…ね♪」そこからだね。私と蒼夜君が友達になって、私、永久ちゃん、蒼夜君の三人で一緒に居る事が増えたんだよ。だからかな?永久ちゃんと蒼夜君と過ごす程に彼奴への興味が薄れていったのは。

…ま、彼奴の事は置いておいて私の話だね。蒼夜君と友達になった最初の頃は呼び方も如月だし、印象だって私を退屈させてくれない面白い奴に変わって、この時の私はこの印象はずっと変わらないと思ってたんだ。けどそれは三学期のある日の昼休みに言われた永久ちゃんの言葉で崩れたんだよね。

 

 

「何と言われたんですか?」

 

 

「うん?まぁ、今では確かに…って納得出来るけど、あの時は本当に困惑した言葉だよ。」

 

 

昼休みに私と永久ちゃんだけでご飯を食べた時があったんだけどその時に「…最近の束は如月と友人になって雰囲気が柔らかくなったな。」それを聞いた私は意味が理解できなくて固まってたら、続けて「…それにお前が私達以外の奴の事を楽しそうに話して居るなんてな。」それ聞いた瞬間反論したよ「…はぁ!?私が?如月の?話を?楽しそうにしてる?冗談は辞めてよ永久ちゃん!?別に如月はそんなんじゃないからね!?蒼夜は一緒に居ると退屈しないし、休憩用のお菓子を作ってくるし、気分転換に私の話し相手になってくれるし、私の夢を笑わないどころか応援してくれるし、兎に角!私にとって蒼夜は何て事の無いただの友達なの!分かった!?」って返したんだよ、でも永久ちゃんは「…束、気付いて無いのか?…お前、途中から如月の事を名前で呼んでいるし、凄く嬉しそうに話していたぞ。」ってそれを聞いて私は本当に訳が分からなくなって、一言だけ永久ちゃんに謝って席を離れて屋上に逃げたんだよね。逃げて少しで早く落ち着こうとしても色んな事が頭の中でぐるぐるして胸の奥底がもやもやして気持ち悪くなったから寝転んで空を見上げてたんだよ。そしたら私の目の前に蒼夜君の顔が出てきて「やっほ束、こんな所で何してるの?」その瞬間に頭の中のぐるぐるや胸のもやもやが無くなってホッとしたんだよ。その時に私は目を背けてた事に気付いちゃったんだよね。

 

 

「それってもしかして!」

 

 

「うん。最初は面白い奴だったのに、いつの間にか私の中で蒼夜君の存在は大きくなってて、ただの男友達から好きな異性に変わってたんだよ。初めて話したのが九月だから約半年で蒼夜君に惹かれた事になるのかな?」

 

 

「成る程。それで束さんはどう反応したんですか?」

 

 

うん?まぁ、気付いちゃったから、普通の反応はしてないんだよね。確か「…蒼夜?…のぉぉぉぉぉぉぉわぁぁぁぁぁあ!?何で!?何で此処に蒼夜が居るの!?此処立ち入り禁止だぞ!?てかいきなり顔出すなよ!?驚くだろ!?てか近い!避ける時結構スレスレだったぞ!?と言うか何で蒼夜が此処に居る!?」って、まぁ、凄く焦ってて軽くブーメランだったし、私らしくない反応だったから蒼夜君が「何か…束らしくない反応だね?何時もの束なら、おやおや?如月じゃないか?どうしたの?サボり?って言いそうなのに。と言うか蒼夜?僕の事名字で呼んでたよね?」って、図星まで突かれて更に焦って「話を逸らすなよ!?私は何で此処に居るのか聞いてるんだけど!?」って、何時もなら蒼夜君の言った通りに返すんだけど、あの時は本当に焦ってたからね。それでも蒼夜君は私の方を真っ直ぐ見て「何でって…束が苦しそうに走ってたから心配したんだよ。それ以外に何かある?僕としてはそれだけで充分だけどね?」…正直に言うとその言葉だけで私は駄目だったよ。小さい頃から私なら大丈夫、私なら心配ない、そう言って私に手を差し出す人は居なかった、彼奴もその一人だね。逆に永久ちゃんだって手を差し出さずに背中を軽く押すくらいだったけど、蒼夜君は差し出してくれた。…人って面白いよね。恋に堕ちた途端に相手の言葉や動きの一つ一つが魅力的になるんだから。

 

 

「ね?イッ君に鈴ちゃん?二人なら私の言ってる事が分かるでしょ?」

 

 

「そうですね、束さんの言う通り今でも言葉や動きの一つ一つに惹かれていきますね。ただ側に居るだけで幸せを感じる事が出来ますね。」

 

 

「確かに、好きになったらもっと好きになって気付いたらどんどん惹かれて更に好きになっていきますね。」

 

 

「でしょ?あ、大丈夫だよ、きっと三人にもそう言う人が現れて分かる時が来るからね。」

 

 

蒼夜君の事が好きだと気付いてからの行動は速かったよ。まず最初に蒼夜君に「はぁ…本当に私は君に驚かされてばかりだよ。色んな意味で…、さて、私が苦しそうにしてたのはちょっと悩みがあったからなんだ。でもその悩みは解決したから心配しなくて大丈夫だよ。蒼夜…いや、蒼夜君。私が此処まで他人に興味を持って名前で呼んだのは君で二人目だよ。スゥ…蒼夜君!これから覚悟してよね!本気になった私は止められないからね!」って、まぁ、決意表明と遠回しの射止める宣言したんだよね。んで蒼夜君が「そうなの?まぁ、何の覚悟をすれば良いのか分からないけど、楽しみにしてるよ。」って格好良く返してくれたんだよ!その日からかな?私がどんどん変わっていったのは。今までは蒼夜君からしか話し掛けてきて来なかったんだけど私から積極的に話し掛ける様になったんだよ。それから二年生になった頃から蒼夜君と居る時間が増えると同時に友達も増えて、何でかは知らないけど二年生になってから告白される様になったんだよねぇ…正直、蒼夜君への気持ちに気付いてからだから何とも思わなかったし、告白の言葉は上っ面だけで心に響かないし、視線は常に胸にあって気持ち悪かったしね。ま、私の告白された話は良いんだよ、私にとっては既に過去の話だからね。それからも私と蒼夜君の友人としての関係は続いて楽しかったけど学園祭が近付いて来て、私は永久ちゃんに学園祭で告白するって言ったんだよ。そしたら「…付き合ってるのに告白するのか?」それを聞いて本当にびっくりしたよ。永久ちゃんの中では私達はもう付き合ってる事になってたんだよね~、それはそれで嬉しかったけどね。そして永久ちゃんは私の話を何も言わずに聞いてて、聞き終わったら少し考えて私に「…回りくどい事をせずに束の気持ちを伝えれば良いんじゃないか?…少なくとも私はそれで充分だと思うぞ。」って永久ちゃんらしいアドバイスだったよ。

 

 

「多分だけど、その時の私この中では告白する事は決まってて、永久ちゃんが何て返すのかも分かってたのかもね。ただ永久ちゃんに私の決意と覚悟を聞いて欲しかっただけかもね。」

 

 

「へぇ、あ、束さんの母校の学園祭ってどんな感じだったんですか?」

 

 

「どんな感じって言われれば色々と自由だったよ。決まりさえ守ってれば教師陣も大抵の事は眼を瞑ってたよ。それこそ注意してたのは服装くらいだったしね。」

 

 

[そうなんだ~、因みにお母さん達のクラスは学園祭で何をやったの?]

 

 

「私達のクラス?確か…教室を使った私完全監修の巨大迷路だったかな?色んなトラップとか仕掛けを作って大人気みたいだったよ。」

 

 

「束さんの完全監修の迷路…考えただけ凄そうですね。」

 

 

「確か回転式の隠し扉とか床を踏んだら風が吹くとか、いきなり暗転したりする装置を作ったよ。勿論きちんと予算内でね。」

 

 

「想像より凄かった!?」

 

 

「ふふ、でしょ?」

 

 

さて、それで完全監修した私と放課後の殆どの時間を手伝ってくれた蒼夜君は学園祭当日に長めの自由時間を貰ったんだよね~明らかに私の友達がにやけてたし、永久ちゃんに関しては私達と責任者を変わるときに無表情でサムズアップしてたから確実に仕組まれてただろうね。だから私は全力で蒼夜君と学園祭を回る事にしたんだよ。楽しかったな~色々な出店も出てたし色んな出し物もあって蒼夜君と一緒に回ってたから兎に角テンションが高かったんだよ、それこそ今思い出しても私自身が引くくらいにね。それでも蒼夜君は嫌な顔をせずに、むしろ楽しそうに私に付き合ってくれたんだ。それだけで私はもっと蒼夜君の事が好きになって、あまりにも楽しすぎてどんどん時間が過ぎていったよ。そして集会と片付けが終わって打ち上げを教室でしようってなって、私はその打ち上げが始まる前にこっそり蒼夜君と抜け出して屋上に向かったんだよ。ほらほら、気持ちは分かるけどラウちゃん以外の女の子達は静かにしようね。ふぅ…私は夕陽が沈み始めてる屋上で蒼夜君を前に話し始めたよ。「蒼夜君、最初私は君の事は眼鏡を掛けた地味な奴って印象だったし、興味すら無かった。でも君が教科書を貸したお返しにクッキーを作ってきて真面目な奴だと思ったし、仕舞いには私と仲良くなりたいとか可笑しな奴だと思ったよ。でも蒼夜君が居れば私は退屈しないと直感で感じた、だから君と友達になった。事実君と一緒に居ると永久ちゃんと同じくらい退屈…いや、凄く楽しかった。でもある日、永久ちゃんに言われた言葉を聞いて訳が分からなくなって、私の中で色んな物がぐちゃぐちゃになって、正直気持ち悪くて訳分かんなくて永久ちゃんから逃げ出したんだ。でも蒼夜君はそんな逃げ出した私を心配して此処まで来てくれて蒼夜君の顔を見た瞬間に私の中にあった気持ち悪い感覚が無くなったんだよ。で、その時に気が付いたんだよ、私は蒼夜君と過ごす内にどんどん惹かれて好きになったんだ!だから…その…スゥ…蒼夜君!私と…付き合ってください!」そう告白したんだ。そしたら蒼夜君は頭を掻きながら「そっか…束は僕を好きになってくれたんだね…はぁ…まさか先を越されるなんてなぁ…でも、凄く嬉しいよ。僕も君の事が…束の事が好きだ!だからこれからは友人としてじゃなくて、恋人として宜し…うおっ!?」って、私は蒼夜君の言葉を最後まで聞かずに無我夢中で抱き付いて過去最高の笑顔で「ありがとう!こんな私を好きになってくれて!私の告白を受け入れてくれて!私の恋人になってくれて!本当に嬉しくて、幸せで、大好きだよ!」って言ったら「束らしいと言うか…何と言うか…せめて最後まで聞いて欲しかったなぁ…まぁ、それを含めて好きなんだけどね。」もう最っ高だったよね!?ふぅ…それで私達は晴れて恋人同士になってから教室に戻って、学園祭の打ち上げに参加して楽しんでたら永久ちゃんが私と蒼夜君の側に来て「…おめでとう、束。…如月、こいつは自由過ぎるし、何を仕出かすか分からない時があるし、行動の一つ一つが問題に発展しかねない奴だ。…だが、基本的には良い娘で、全力で動いているだけだ。…だから、私の親友の事を頼んだぞ蒼夜。」って永久ちゃんらしい祝福の言葉を伝えるだけ伝えて別の友達の所に行ったんだ。

 

 

「これが私と永久ちゃんと蒼夜君のお話だよ。さて、時間も時間だしこれでお開きにしようか。話を聞いてくれたお礼に片付けは私がしておくからイッ君はお風呂に、鈴ちゃんはイッ君の部屋にお布団敷いてるから其処で、ラウちゃんはクーちゃんの部屋で一緒に寝てね。(まぁ、あの時蒼夜君への告白は噛んじゃったけど私と蒼夜君しか知らないから捏造しても良いよね?)」

 

 

イチカ達は束の言葉に甘えそれぞれ就寝の準備を始め、束は嬉しそうに片付けを始めた。そしてイチカは浴槽に浸からずシャワーを浴びて自分の部屋に向かう。部屋に入ると鈴が布団の上でスマホを弄っており、イチカが戻ってくると弄るのを辞めて話し始める。

 

 

「束さんの昔話、凄く素敵だったね。それに言葉の一言一言を全部覚えてるのも凄かったなぁ。」

 

 

「だな、俺的にも束さんが何で急激に変わった理由が分かって自然と納得出来たな。でも…」

 

 

「うん…」

 

 

「「告白噛んだ事隠してた(わね)な。」」

 

 

束の告白の真実は自分しか知らないと思っているが、イチカと鈴は告白された蒼夜自身から聞いていたので、束が噛んだ事を隠していたと分かっていたが束本人が知る事は無い。




「所で作者、つぎの話は本編に戻るのよね?話の展開としてはどうなるの?」

「取り敢えず数話は夏休みの話を書いて、その後は学園祭+簪回をやる予定です。一応その先の展開も決まってはいます。」

「成る程ね。なるべく遅くならない様にね?」

「分かってます。」

「さて、時間も時間だし今回はこの辺で、次回もお楽しみに!あ、作者は遅れた罰を受けてもらうわよ。て事で宜しくイチカ。」

「おう。」

「え?ちょっ!?まっ!?ぎゃぁぁぁぁあ!?」
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