乙女はお兄様に興味があるようで   作:シロガネ11号室

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執筆中ですけど投下。案外ここにもおとボク好きな人いるみたいで嬉しかったので
【追記】
入寮の描写がちょっと分からないので難航中→入寮までいかなかった


第一話 黒の陽炎と銀のマトリックス
第一話その1 それぞれの始まり


 4月、史は2年生から3年生へと上がり、千歳様、千早様は高校生へとご進学なされました

 別々の学校へ通うこととなり、史はとても心配です。というのも千歳様は少し、と云いますかかなり世間知らずな面がありまして、とてもお一人には出来ません

 

 早く私も高校生に上がらなくては……

 

 その点、千早様は完璧で人付き合いも良く、家事でも何でもこなされるので私の立場がありません。千歳様が病弱な頃から率先して色々となさっていたのが今でも身に染み付いているのでしょう

 しかし、千歳様と同じくお美しい容姿をお持ちのため男性から好意を寄せられることが多く、しかも男子校へご進学なさるので間違って衆道の道(※)に行かれないよう史が精一杯女体というものをお忘れにならないよう頑張らなくては……ッ!

 

(※)衆道……単刀直入に云うとホモ

 

 千歳様は千歳様のお母様、妙子様から大変大事にされておられ、女子寮へとお入りになります。変な虫が付かないようにとおっしゃっておられましたが、逆に千早様には変な虫が付かないように自宅から通うよう何度も何度も、それこそ千早様がゲンナリするほどに言いつけておられました

 

 来年、史も聖應の高等部へ進学し、千歳様のお世話をするべく女子寮へと入ることにきまっています。おそらく千歳様は卒業後数年後にはご結婚なさると考えれば、これが最後のご奉仕となるのです

 

 史は御門の家の侍女ですから千歳様のご結婚相手が婿入りしない限りもうお仕えできないのです。千早様が後を継ぐと考えると婿入りの可能性は少ないでしょう

 

 史は千歳様にお仕え出来る一日、一日を大切にしていきたいのです

 

「千歳様、朝でございます。今日は入寮の日ですから身だしなみは完璧にいたしませんと」

「うぅ……わかってるよぉ~でも、あと五分だ、け……」

「千歳様!」

 

 

 

 

第一話 黒の陽炎と銀のマトリックス

 

 

 

 

 

「なあ御門。入学式は大丈夫か?」

「大丈夫か? ……って、何が?」

「お前、受験の日を忘れたのか? その銀髪は目立つし、なによりも見た目が……」

「やめてくれ、もうわかったから……」

 

 中学校の頃塾で同じだった友人と共に僕は入学式へと向かっていた。受験の日、何があったかというと『男子校の受験に女子が混じってる!』と騒ぎになったのだ。僕は男だ

 受験が終わった後、数人かの男子に囲まれて『おい、脱げ』とか云われたり本当に困った。上位校になればなるほど変人が多いと聞くけど人前で『脱げ』は変人じゃない。変態だ

 

「でもホント、ビックリしたよ。塾に初めて入った時『学ラン着てる女子がいる!』って思ったもん」

「うぅ……」

「お前、その髪の毛がいけないんじゃないのか? 切ればまあまあ男に見えるんじゃないか? 彫りが深い顔してるし」

「僕も切りたいんだけど」

 

 確かに、僕の髪の毛は背中ぐらいまで伸びている。千歳さんとおそろいだ。でも僕はそれを切れない理由がある。それは……

 

「小学生の頃さ、切ったんだよ、髪。そしたらうちの姉が……」

 

 一ヶ月口を聞いてくれなかった。あの天然で誰にでも笑顔で接する千歳さんが。僕はそれがショックだった。だから切れないでいる。せめての抵抗(?)として髪の毛を縛ってはいるけれども

 

「姉ちゃんが口をきかないって辛いな……でもお前の姉ちゃんか、噂では聞いてるけど見てみたいなぁ」

「噂?」

「おう、お前の学校のやつが云ってたぜ。嫁にしたいランキングナンバー2、あ、ちなみに一位は」

「嫌だ! 聞きたくない! 言わないでくれ!!」

 

 彼女にしたいランキングから嫁にしたいランキングとはランクアップしてるよ!

 

「お前の姉なんだからきっと美人に決まってる」

「……」

 

 僕は何も云わないぞ

 

 

 

 

 

「入寮式は始業式、入学式より早めにあるっては聞いたけど、なんでこんな早く家をでるの~?」

「千歳様が夕方から寮に入ってきちんとした寮生活をお送り出来るとは想像出来ません、そのために昼前に着くようにお屋敷を出ました」

「むー、もうちょっと寝れると思ってたのに」

 

 はあ、と史はため息をつく。千早のように出来過ぎた主も考えものだが、千歳のような主も考えものだ

 また史はダメダメな千歳に苦言を呈する

 

「学院ではそのような言葉遣いだとご学友が出来ません。郷に入れば郷に従え、と云います。どうか奥様を悲しませるようなことはなさらないでください」

 それに、と続ける

「史も、ご学友がおらず一人寂しそうにする千歳様のお姿は見たくありません……」

 

「史……」

 千歳は少し屈んで史と視線を合わせる

「それ、自分自身にも云ったほうがいいと思うな。私も史にお友達が少ないのはヤだよ?」

 

 史は目を逸らした。

 なんだかんだで心に刺さる言葉を投げ合う似たもの主従である

 

「と、とにかく! 千歳様が早く学院に馴染めるように史はお世話いたします」

 

 と、なんだかんだで聖應女学院寮へとついた二人。彼女らの家と比べると少々小さいが、一般的な建築物とは違った趣きのある大きなその建物は千歳の興味を大きく引いた

 

「わぁ、すごいきれいな寮だね」

「はい、史もそう思います。さあ、参りましょう」

「はい」

 

 史が扉に手をかける。が、それと同じか早く後ろから声がかかった。

 

「すみません! あなた達、寮生の人? ……じゃなかった、寮生の方ですか?」

 

 二人が振り返ると、そこには千歳に負けないくらいに女子にしては高身長で、足まで届くような美しいストレートの深い黒髪を持った少々狐目気味のキリッとした美少女が立っていた




続け



某銀の戦姫が終わったら私もIS×おとボク2書く

*原作知らない人のための簡易キャラ紹介*
詳しくはWikiでググってください
【御門千歳】
本作の主人公で、原作では故人。千早の双子の姉。原作で千早が聖應へ入る原因となった一人
原作では遺伝子疾患により幼少期に死亡、後に重要人物として出てくる

本作では子供の心を持った『お姫様』ポジション。原作の『高貴な姫』な印象の千早とは違い『童話のお姫様』のようなほんわかゆるふわ系美少女。あと天然
幼少期病弱で学校に通えなかったことから精神年齢が低め。そのため史と千早は千歳が心配
この性格は母親からの遺伝と思われる。千早の某友人が調べた妹にしたい子では一位を獲得したとのこと。ちなみに千早は姉にしたい子一位

女の子にしては慎重高め。千歳と千早の身長は現在165cmで、3年生の時点で168cmになる。千早は171を超えないことは薫子√エピローグより確定している
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