ナルトになったった   作:金網

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大蛇丸「此の世の全ての術を知り、扱う為、私は不老不死の術を完成させた!(震え声)」

時は移ろい、既に中忍試験は第三次試験を終え時刻は夜半を過ぎようとしていた、第三次試験で審判を務めた月光ハヤテは、砂の上忍バキと薬師カブトの密会を目撃した事を看破されバキと対峙する事を余儀なくされた、必殺の三日月の舞を躱され放たれた風遁忍術に成す術なく、最早此れ迄と目を閉じるが、いつまで待っても訪れないその時に眼を開くと氷の壁がハヤテを護るよう張り出されていた。

「危なかった、再不斬さんやっぱりちょっとトイレ早くできませんか?……それにしても彼の言った通りになりましたね」

 

「しょうがねぇだろ、細心の注意が必要なんだ、ゴチャゴチャぬかすな……あの小僧が変なのは何時もの事だろ……」

 

突然の新手にバキは警戒をハヤテは安堵の息を吐き出した、何故なら長身と小柄な忍は木ノ葉の暗部の装束を着ていたからだ、3体1の状況に事態を打開せんとバキが隙を突き素早く印を組むが寅の印に達した時、長身の人影が雷光めいて反応した。

「俺の前でその印を見せるなぁっ〜!」

 

そのあまりの速さにバキは成す術なく無力化される、気を失ったバキに尚も執拗に攻撃を加える再不斬に慌てて白が呼び掛ける。

「殺しちゃ駄目ですよっ?生かして連れて来てくれって言われてるんですから」

 

その言葉に冷静さを取り戻したのか長身な忍が追撃を止める、まだ興奮しているのか荒い息を深呼吸で整えるとバキを肩に担ぐとハヤテに後は任せろと声を掛けて二人は夜の闇に消えて行った。

それを見ていたハヤテも本来の監視対象のカブトを追うため闇に身を躍らせた、礼も言えなかった二人の事を今度恋人に尋ねようとかんがえながら。

 

 

閉め切った暗い部屋の中、窓から射す西日だけがこの部屋の光源だ、その窓に向かって椅子に座った人物が椅子ごと振り返る、腰の猫を撫でながら逆光で表情の窺え無いその馬鹿は室内の二人に話しかける。

「手元の書類の人物が今回の護衛対象月光ハヤテだ、捕捉事項としては彼女が美人だ……もう一度言うが彼女が美人だ、彼の身には危険が迫っている具体的には第三次試験の夜だ、君達には彼の命を護ってもらいたい、但し股間は護衛対象外だ……もう一度言うが股か「彼のことを護衛すればいいんだね、ナルト君」あっはいそうです」

 

馬鹿らしくなったのか再不斬が室内の電灯を点け、しどろもどろになったナルト(驚いた猫に顔面を現代アート変えられた)に話しかける。

「護衛するのは良いが報酬はどうなる?」

 

「其れは今回の目的を達成出来た場合、火影、猿飛ヒルゼン様と交渉を持てると思いますので……」

 

お二人の身分を公的に保証出来る可能性が有ります、勿論任務中の暗部の衣装も此方で用意致します、その言葉を聞いた再不斬は口角を僅かに上げると受諾の意思を示した。

 

悪巫山戯が過ぎたか、とナルトは二人が去った自室で溜息を溢す今回の目的は火影の生存、そして大蛇丸の確保が最優先目標なので、ハヤテの事は不確定な事態を防ぐ為には放置が良いのだが、知ってて助けないとゆうのも寝覚めが悪い、いっその事忘却していれば良かったのだがハヤテと夕顔の悲恋は印象深いエピソードだったのでそれも出来なかった、其れと言うのも。

「彼女が美人なのが悪いよ〜彼女が〜〜」

 

更に時は流れて本戦当日、馬鹿は影分身を数体所定の位置に待機させオカマとヒルゼンの決戦の地となった建物の屋根……の瓦に変化していた、夜の内から待機していた彼は、計画が露呈した事を恐れ木ノ葉崩しが中止になる事を危惧したが、如何やら予定通り物事が進み今、音の四人衆feat君麻呂の君麻呂じゃ無い方の方達が四紫炎陣を張り暗部を締め出し、事が推移して行く、ホッと息を着くのも束の間、馬鹿に恐ろしい事態が襲い掛かった。

『ほげっ、尻が、痒いっ、あれっ?何だこれ?何で未だ嘗て無い猛烈な痒さが今この時に!?』

 

余りのもどかしさに変化が解けそうになる馬鹿、しかしその時絶対絶命の危機を救う神の一手が彼を助けた、オカマと対峙したヒルゼンが投げ捨てた火影の傘帽子、それが絶妙な位置を擦りながら滑って行ったのだ!

『サ、サンキューヒッル………』

 

『ええんやで』

 

幻の三代目に感謝を告げると幻は優しく返してくれた、降って湧いた幸運を噛み締めていると、オカマが穢土転生を繰り出し柱間と扉間に呪符を取り出した所だった、ついに来た、とナルトは変化を解くと段取りを素早く確認する。

オカマを協力させたい→如何やって?→やっぱ恐怖じゃ無いか?→如何やって?→何してもどうにもなら無いのが延々追いかけて来たら嫌じゃ無いか?→

何それコワイ→それで行こう→そうしよう→アイヤ待たれぃ拙者に考えが→テメェは黙ってろ!

と、いう流れである、懲りもせずの自分会議であるが、ミナトが頼りになら無いのが原因で有る……生け捕りの方策を相談した時。

「えっ?殴ればイイじゃん、もぐもぐ、殴れば」

 

おいなりさんを食べながらコレである、如何やら螺旋丸を軽くディスったせいで臍を曲げてしまった様だ、母ちゃんもやんわりと、使ってあげたら?と云うが射程距離を考えるとステゴロの方が強いのだ。

 

直近で突如発生したチャクラの奔流に歴戦の四人の忍の視線が集中する、既に死人でありオカマの呪縛が完全ではない二人の火影は感嘆の声を洩らす、その余りに常識外のチャクラにヒルゼンは茫然と、オカマは焦燥も露わに馬鹿の動向を注視する、何せナルトが姿を現しただけで結界が吹き飛び、君麻呂じゃ無い方達も衝撃で飛ばされ意識を絶たれている。

「ナ、ナルトか?」

 

「っ!?九尾の餓鬼っまさかこんなっ!」

 

吹き荒れるチャクラの巻き起す風に堪えながら師匠の放った台詞に、大蛇丸も察しが付いたらしく、改めてナルトに対して最大の警戒態勢を取る、呼び出した二人の火影も意識の外である、警戒していた、一挙手一投足見逃す筈は無い、なのに、気付いた瞬間ナルトは既に大蛇丸の背後に居て、後ろ側から伸ばした手が自身の手に持つ草薙の剣の刃先を掴んでいる、恐ろしい膂力で動かす事も出来ず、相手の呼吸を測っていると、あろう事か親指の力だけでカッターの刃先を折るように草薙の剣が短かくなって行く!

意を決して距離を取り、超高速で印を組みざまに振り返るとやはり姿が見えず、違和感を感じ下を見るとしゃがんだナルトが己の手を握り潰していた、餓鬼っと叫びざまに蹴りを繰り出すが当たり前の様に空を切り、声になら無い呻きを洩らし周囲を見渡すが……残念、斜め下だ保険を掛けて普通の仙人モードになった馬鹿の千年殺しが炸裂する!

「!アオオ〜〜ッ!?」

 

事ここに至り、自身の敗北を悟ったオカマは両手を再生させると若干内股になりながら逃走を図った。

群がる暗部を薙ぎ倒し木ノ葉の外壁へ辿り着くと一目散に走る再び背後で膨れ上がるチャクラに自身の背後に三重羅生門を口寄せして妨害を計るが。

 

"八門仙法 ダイナミックおじゃましまーすの術"

 

この羅生門、門と言うだけあって扉の形をしているが、本来開けられる様には出来てい無い、表面上扉の様な装飾があるだけなのだ、だがしかし、後ろ側から聴こえるタンカーか何かが港の岸壁に接触した様なとんでもない轟音に、

耳を塞ぎながら振り返ると、丁度三つ目の羅生門を抉じ開けているナルトと目が合った。

「ヒッ!?」

 

喉元まで出掛かった悲鳴を最早取り繕うことも無く逃走を続ける大蛇丸、其れからややあってオカマの姿は暗い土の中にあった必死に息を噛み殺し嵐が過ぎるのを待つ、屈辱だった、イタチと対峙した時でさえ此処まででは無かった、燃え上がる怒りは彼の精神を立て直し幾ら人柱力と言えどもあの力は異常だ必ずそのカラクリを解き明かしてやると決意を新たにした時、周りが振動しているのに気付いた、そして既にカナリ近いらしくオカマの潜伏する僅かなスペースに小石が落ち始めると突然目の前の土壁に腕が生え次いで馬鹿が顔を出す。

「あっ居た」

 

 

ナルトがスルメのようになったオカマの首根っこを掴み、木ノ葉へ帰還したのは翌日明朝の事だった。

 




我愛羅「この話は前後編有るそうです先生」

馬鹿「ふーん、ブチッ(あっ!?この鼻毛白髪だっ!)」
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