セブンスドラゴンⅢ~俺なんでかISDFやってます~   作:定泰麒

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時の彼方、アトランティスへ
chapter1


 「最初に説明しておく。この作戦は人類の希望になることは間違いない。決して楽なもんじゃない! それでも我らがこの作戦を行うのは、守りたい者がいるからだ! 行くぞ、ISDFの意地を見せるのだ!」

 

 なんというか、カリスマ性あるよなヨリトモさん。

 今のでISDF隊員達の顔にやる気が漲ってるのが見てわかる。

 長くISDFとして、日本を守り世界を守り、常に最前線で戦ってきたからこその威厳であり皆を引っ張る力とでも言うのだろう。

 

 ふと後ろを向くとユウマの姿があった。とりあえずお礼はしとかないと。

 

 「ユウマ。昨日は助かった。ありがとう」

 

 「僕から言わせてもらえば、よく耐えたと言いたい所です。流石にあの数の竜はきつかったでしょう」

 

 「それなりに……。にしてもキリカの奴。昔から凄い奴だと思ってたけど、凄すぎるよな~」

 

 「ノーデンス社長によると、彼女は過去の英雄のような者らしいですよ」

 

 「伝説の13班ね。あいつも大変だと思う。でかいよ、その名前は」

 

 「それに見合う実力を感じましたが……」

 

 「そこじゃないんだよ。13班って言えば過去に存在していた人類の希望だろ。やっぱそれは縁起がいいからってつける名前じゃない」

 

 「力がなければいけないと?」

 

 「それだけじゃないと思うね。勿論力とか経験もいるとは思う。でも一番は覚悟だ」

 

 と、少しだけ世界を知った俺が格好つけてみた。 

 

 

 

 

 

 「キリカ、会議室まできてくれる~♪」

 

 「なにかあるんですか?」

 

 「うーん。あなたに紹介するのよ! あなたの仲間をね」

 

 キリカはアリーに言われた通りに会議室へと向かった。朝一にナガミミに起こされてから、アリーの通信までそんな時間はかからなかった。

 少し眠たそうにしているキリカだがそれもしょうがない。昨日の大立ち回りはそれだけ疲れても仕方のないものだった。

 

 会議室には、少し年上のどこか妖艶さを感じさせる女性とまだキリカよりも幼い活発そうな少年。もう一人は執事のような格好をしている大人な魅力を醸し出す男性の三人だ。

 

 「彼女が新しく見つけた13班の新しいメンバーよ。昨日の話しはあなたたちも聞いたでしょ☆」

 

 3人はキリカをそれぞれ違う形で見つめる。自分とは違うが、どこかで自分と同じような雰囲気を醸している。

 

 「適当に自己紹介しといてね♪ 仲良くしてよ~。これからお互い命を預ける仲間なんだから」

 

 

 

 「私、『矢射場 桐香』っていいます。よろしくお願いします」

 

 「あなた可愛いわね~。初々しいわぁ~。あっ私『メイ』って言うのよろしくねぇ~」

 

 どこか間延びした喋り方をする女性だった。日本人離れしたスタイルに整っている顔を見るにどこかのハーフの人なのだろう。

 

 「私は『榊 練十郎』。以前は執事を営んでいました。『レンジュウロウ』とでもお呼びください」

 

 この人もこの人で、現実離れした容姿の持ち主だった。洗練された動きに引き締まった体。相当な使い手に違いない。

 

 「おれ、『切札 明』。ねえちゃんよろしくね!」

 

 見ているだけで元気をもらえそうな少年だ。その目には正に純粋な輝きが満ちていて可愛らしい。

 

 

 

 「あなたは偶然見つけた逸材だけど、彼らは元々ノーデンスが目を付けてた者達よ。『メイ』は、エージェント。『レンジュウロウ』はゴッドハンド。『アキラ』はデュエリスト。『キリカ』はサムライ。随分バランス良く揃ったわ~♪」

 

 「アリー、それはいいのだけれどどうするのパーティーの編成の方は?」

 

 「ん~、私ね。実はリーダーを既に決めてたの」

 

 「リーダー?」

 

 「そう♪ あなた達は、13班でしょ。だからリーダーはやっぱりサムライの女の子じゃないとね♡」

 

 鶴の一声でキリカがリーダーを勤めることになった訳だが、結局4人でどうするかを話しあう事になった。

 

 「どうしましょう」

 

 「キリカちゃーん。あなたが全部決めて良いわよ~。リーダーなんだし」

 

 「では、今回は私とメイさん、レンジュウロウさんで行きましょう。ローテーションで回していけばいいと思います」

 

 「いいのではないでしょうか。それにアキラ君は昨日腕に怪我を負っていましたし、子供に無理はさせられない」

 

 「えー、おれそんなやわじゃないよ! でも今日は行かなくてもいいよ。昨日新しいカードスキル手に入れたから検証しなくちゃ」

 

 かくして、最初の時代を超えるメンバーは決まった。

 

 目指す場所はアトランティス。

 

 失われた都。大昔に竜によって沈められたそんな都市。

 

 

 

 

 「ISDFとの共同作戦かぁ~。ねぇねぇキリカちゃん。あなたどう思う?」

 

 「私は……いいと思います」

 

 「へぇ~、どうして?」

 

 「知り合いがいるし、それに仲間が増えるのは心強いじゃないですか」

 

 ポータルに赴く前に、一度レストルームの13班に与えられた休憩室にて待機をしていた。

 昨日ISDFも参加することになったためにポータルの調整をせざるを得なくなったのだ。

 13班だけじゃなく、ISDFの隊員達も多数いくことになっている。その中には、トウジも含まれていた。

 

 「でも気をつけたほうが良いわよ~。ISDFには危険な噂がいっぱいあるからね~」

 

 「噂ですか?」

 

 「そうよぉ~。ねぇレンジュウロウ」

 

 メイからの振りに、レンジュウロウはたじたじの様子だ。

 

 「そのいろいろと噂程度には聞いていますが、例えば竜を使った人体実験」

 

 「人体実験?」

 

 「そうです。詳しい事はわかりませんがね……」

 

 なんとも言えない空気の中、ジュリエッタに呼び出されポータルに13班は向かった。

 

 その場には、ジュリエッタやアリー、ナガミミといったノーデンス社員を始め。ISDFの方も揃っている。

 

 

 

 「これは行きたい場所、行きたい時間に行ける訳じゃないの。真竜がいる時間軸、そしてその近辺の場所にしかいけない」

 

 「ドラゴンクロニクルの完成。それを私たちは目指してる」

 

 「歴史を変えてはいけない」

 

 

 

 13班の者達がポータルに足を運んだ。目を開けていられないほどの激しい光がそこから放たれる。

 次に一同が目を開いた時には、13班はこの世界。いや、この時間から存在が消えていた。

 

 「我らも続くぞ!」

 

 ヨリトモの号令でISDFは歩みを進めた。

 ヨリトモ、ユウマ、トウジもまたポータルで過去に向かう。

 先ほどの光を思い出して、既にトウジは目を閉じていた。

 

 次にトウジが目を開いた時。彼はアトランティスに……いる筈だった。

 

 

 

 「あれっ? 誰もいないってどういうこと?」

 

 見渡す限り誰もいない。日の光も当たっていないのになぜか明るいそんな場所。

 地面もどうやら普通ではなさそうだ。だって浮いてるんだもの。

 

 俺一人迷子です……。

 

 とりあえず、この浮いてる地面怖いんでここから移動します。目の前に浮かんでる大きな地面に行こうかなっと。

 にしてもここは一体どこだ。通信も繋がらないし、下手したら死ぬぞ。

 

 浮いてる地面をジャンプして、次の所に渡っていく。少々ヒヤヒヤしてるのはご愛嬌。

 なんとか無事にたどり着いた。なんとか開けた場所で緊急の通信を送るがやはり繋がらない。

 この通信端末には、自動修復機能があるはずで機械の故障なら問題ないはず。それでも繋がらないのは電波的な問題が発生でもしているのだろう。

 

 先に行くのか、留まるのか判断に迷う所だ。先に進む即ちマモノに遭遇しやすい。もしかしたら竜にも出くわすかも。

 しかし、当然問題もある。食料や水といった補給物資が殆どないのだ。

 

 結局、散々迷った結果。

 この訳のわからない場所を探索することに決めた。見ればわかるが周りには紅い花が咲き乱れている。

 

 フロワロだ。

 

 竜とともに花を咲かし、竜とともに散っていくそんな花。

 

 流行り病の竜斑病にもこれが関わってるとかいないとか、それらを横目にしつつ前に進む。

 道もわからないまま突き進む。道中には竜もマモノも存在したが全速力で逃げてきた。

 

 奥まで来たのか、それとも全然進んでいるのかもわからないがここにたどり着くまでに不思議なモノを見た。

 竜が串刺しされており、そのまま放置されていたのだ。全身に鳥肌がたつのを感じた。

 

 少し疲れた。バックから残り少なくなった水を取り出し喉に流し込む。

 

 「おめぇ、何者だ!」

 

 バンダナを巻いた猫みたいな耳の生えた人間とでも言えばいいのか。手には短剣のような物を構えてる。

 恐ろしい。というか現地の人との接触はありなのか。敵意は持たれたくない。笑顔を作り喋りかけることにする。

 

 「こんにちは、わたくしトウジといいます。外から来ました」

 

 「んな、こた分ってんだよ! この化け物め!」

 

 ちょい待ち? なんか俺化け物扱いされてるんですけど~。敵意剥き出しにされてるし、助けて~ユウマーーーー!!!




 やっぱ伏線の張り方雑い。もうちょっとなんとかしないと。なんかに気づいた人、お口チャックで!
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