IS〈インフィニット・ストラトス〉~未来へと繋ぐ英雄達~   作:武御雷参型

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放置状態で誠に申し訳ありません‼ ハイフリが悪いんです‼ あんな作品を見せられたら二次創作を書かなければという使命に駆られるんです‼


まぁ、冗談はそこまでにして………書き上げましたので投稿したします。


第九話~波乱を生む赴任式

地球全土を湧かせた隕石騒動の翌日、オーブに新設された国際IS学園では新しい先生が来ると言う噂で持ち切りであった。

 

それは、一夏達も同様であった。

 

「なぁ、聞いたか箒。この学園に新しい先生が来るってよ」

 

「そうらしいな……だが、この学園の教師になると言う事はそれほどの腕を持った人間じゃなければ、無理だからな」

 

「そうですわね……そういえば、肝心のキラさん達もどこにいるのか判りませんし……」

 

「そうよね~、ほんとあいつ等ってどこほっつき歩いてんだか?」

 

「だが、キラ達は隕石破壊作戦での功績もあるだろう。休暇でも取っているのではないか?」

 

「早く帰ってこないかな、キラ達?」

 

上から一夏、箒、セシリア、鈴、ラウラ、シャルロットがキラ達の事を考えていた。

 

特にシャルロットは旧第三独立遊撃部隊に入っていたものの、一年前の旧IS学園攻防戦後の部隊解体後は何の連絡も無かった。

 

教室内では、新しい教師が”イケメンだったらいいのにな~”や”女尊男卑に染まってなかったら良いのにな~”等々の言葉が飛び交っている。

 

「お前ら、席に着け」

 

教の扉を開けて中に入って来たのは一夏の姉である織斑千冬であった。

 

一年前、ロゴスによって捕らえられて閉じ込められて長年幽閉され、ロゴスの工作員が本物そっくりそのままに成り代わって気が付かれずにいた。

 

だが、昨年の旧IS学園攻防戦が終了すると同時に国際IS委員会の陸上保安部隊によって救助され、九死に一生を得た人物であった。

 

「皆も知っていると思うが、本日この学園に新しい教師がやってくる。各教室に挨拶に行くのは時間の都合上非合理的だと判断した為、第一アリーナにて紹介する事となった。このホームルーム終了後、全員はそのままでアリーナに向かえ。それと、くれぐれも教師に失礼の無い様にな……」

 

そう言うと、千冬は遠い目をする。

 

「織斑先生、何かあったんですか?」

 

「いや、すまない。少し考えていた……では、連絡事項をもう一つ伝えておく。このクラスに新たな転入生が来る。そいつ等については委員会からの要望で来た人間だ。くれぐれも失礼の無い様にな。」

 

千冬の言葉にクラスが沸いた。

 

「先生、人数は何人ですか?」

 

「二人だ。男と女が一人ずつだ。」

 

その言葉に再度、クラスが沸き始める。

 

「静まらんか‼」

 

この言葉に教室内がが鎮まる。

 

「頼むから最初からそうしてくれ………待たせたな、入ってくれ。」

 

 

「「失礼します」」

 

千冬の言葉で教室の扉が開き二人の男女が入ってくる。

 

「初めまして、委員会から出向して来ました。ミエラ・オーグレーです」

 

「同じく委員会から出向してきました、エリカ・ボーデヴィッヒです」

 

ミエラとエリカは委員会式の敬礼をした。

すると、ラウラが立ち上がる。

 

「お、お姉様⁉」

 

ラウラの言葉で、クラスが驚きの声で震えた。

 

「ラウラさんってお姉さんがいたんだ⁉」

 

「えっ? でも、ドイツの知り合いの子に聞いたけど、ラウラさんは一人っ子だって」

 

この言葉を受け千冬は頭を抱える。特に二人目の生徒の言葉を受け、千冬は頭を抱える。

 

「静まらんか‼」

 

千冬の鶴の一声により、クラスが静寂に包まれる。

 

「それで良い。オーグレーはオルコットの隣、ボーデヴィッヒ姉は妹の横だ。」

 

「「了解‼」」

 

二人は千冬の言葉に敬礼をする。

 

「全く、先が思いやられる……うちの学級にはこんな奴等ばかりが集まるよう企んでいるのか、学園やオーブ政府は……? それではこれよりアリーナに向かう。」

 

千冬の言葉にクラスの全員が立ち上がり、教室を出て行き、アリーナに向かって行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、アリーナ上空では四機のMSISが滞空していた。

 

『どうだ、キラ? そろそろじゃないのか?』

 

『そうだね、アスラン………来た、通信だ。 はい、こちら国際IS委員会所属特別遊撃部隊隊長のキラ・ヤマトです。』

 

この四機、一年前の旧国際IS学園防衛戦で活躍し、先日の隕石破壊作戦では最後の隕石の破壊に成功させた伝説の四機である。

 

搭乗者はキラ、アスラン、シン、ルナマリアの四人であった。

 

『こちら、織斑千冬だ。 待機、ご苦労だった。これより赴任式を行う。責任は私が取る‼ ド派手に登場してやれ‼』

 

そう言うと、千冬は通信を切る。

 

『一方的でしたね。』

 

『懐かしいわね。』

 

『さて、皆。 用意はいいかい?』

 

『準備は出来ているな?』

 

『『はいっ‼』』

 

キラとアスランの最終確認の声に、シンとルナマリアは頷く。

 

『では、一気に行きますか‼』

 

キラはそう言うと同時に機体の速度を最高速度一杯までに加速させ、アリーナに入るのであった。

 

 

一方、アリーナでは既に全生徒が集められていて、新たに赴任してくる先生を待ち構えていた。

 

しかし、状況はそれに反して、緊急アラートがアリーナ一帯に鳴り響く。

 

『全生徒はそのまま待機するように‼ 先生方は即時、迎撃用意‼』

 

アリーナの観客席を護る為のシャッターは閉められず、中の状況が筒抜けの状態であった。

 

全生徒が見守る中、アリーナのカタパルトから教師専用に開発されたMSIS“アストレイ”が入ってくる。

 

それぞれのアストレイは武装が機体によって異なっており、砲撃専用、近接専用、中距離専用と大きく三種の専用武装に分かれて待機していた。

 

『各自、発砲を許可する‼ 自由攻撃開始‼』

 

指揮を執る教師が他の教師に指示を出すと、それぞれのアストレイが攻撃を開始する。

だが、全ての弾幕は何者かによって防がれてしまう。

また、既に何機かのアストレイが武装のみを破壊されてしまう。

 

『教師部隊は後退‼ ゴースト隊、出撃!』

 

教師部隊と入れ替わりに、生徒会長を兼任する楯無が率いるゴースト部隊が出撃する。

 

先頭には更識楯無が専用機をモルゲンレーテが改修した機体“MSIS‐013 フォルゲート”。

 

次に妹である更識簪の専用機であった打鉄弐式の改良型機“MSIS-012 黒龍”。

 

次に楯無の従者である布仏虚の専用機“MSIS-021 セルガール”。

 

次に、虚の妹であり簪の従者である本音が駆る専用機“MSIS-022 フォーファンリル”。

 

そして最後にダリル・ケイシーが駆る新型機“MSIS-048 サンクチュアリ”であった。

 

五機は一斉に侵入機に迫ると、それぞれの武器で攻撃を行って行く。

だが、侵入機はそれも織り込み済みとばかりに対応策を立てていたのだろう……ゴースト隊は返り討ちに合ってしまう。

 

楯無の機体はスラスター部を撃ち抜かれ、簪はミサイル発射装置を破壊され、ダリルの機体は装甲を全て鋭利に切り取られた。

 

虚の機体は武装のほとんどを破壊され戦闘続行が不可能になる。

 

そして、本音に至っては、エネルギーを枯渇されてしまい戦闘不能になってしまう。

 

 

 

この戦闘を見た生徒たちは、”自分達が幾ら束になって掛かっても、勝てない”と言う錯覚に陥る。

それもその筈。

侵入機の搭乗者が、他でもないキラ達だからだ

 

 

 

 

キラ達は機体を着陸させると、キラ以外は機体を収容した。だが、キラは誰かを待つかのように立ちすくんだままである。

 

すると、アリーナのカタパルトから一機のMSISが登場し、キラの前に着陸する。

 

「やっと来ましたか………織斑先生」

 

「ああ。 待たせたな」

 

そう、千冬が駆る“MSIS-X090 アストレイ・レッドナイト”である。

 

レッドナイトは、千冬専用に開発された機体である。

 

元来、レッドナイトはアストレイの改良機にして試作機……故のXナンバーである。

 

武装には鈴の”アストレイ・レッドフレーム”に搭載された刀よりも更に大きな実体剣“ガーベラ・ストレート”二振りに、高エネルギービームライフル一丁。

 

バックパックには、タクティカルアームズFが装備されている。

 

「最早何も言うまい。行くぞ」

 

「判りました」

 

キラと千冬は自分の獲物を手に取る。

キラはビームライフル二丁を……千冬はガーベラ・ストレートを。

 

そして………一気に相手の懐に入ろうとする千冬であったが、キラには手に取る様に判っていた。

 

キラはビームライフルを使い、牽制(けんせい)攻撃を行う。

 

だが、千冬もキラの攻撃は牽制(けんせい)と知った上でキラに接近する。

 

キラもビームライフルを収容すると、ビームサーベルに切り替え、千冬と斬り合いに変わる。

 

だが、二人は共に攻撃を当てる様子が無かった。

 

そして、二人は一気に後方に下がると、言葉を交わし出す。

 

「ヤマト、これで最後にしないか?」

 

「僕も思っていたころです。時間も圧していますからね?」

 

「フフフ……」

 

キラの言葉に千冬は短く笑う。

 

「では、行くぞ」

 

「ええ、最後の、」

 

「「戦いを‼‼」」

 

キラと千冬の両名は一気に駆け抜ける。

その姿は天使に対して剣で挑む騎士の様であった。

 

お互いが擦れ違い、後ろ姿だけになる。

 

「やはり………強いな……ヤマト」

 

「僕も守るべく者が居ますからね」

 

「フッ、そうだった………な」

 

千冬はそう言うと、緊張で張り詰めた糸が切れたかのように、地面に倒れこんだ。

 

不思議な事に、千冬はその闘いに満足したかのように、自然と強張った頬が綻んでいた。




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