バカと忠義の狂戦士   作:練火

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ヤッハロー!

練火です(ФωФ)


生存報告がてらの投稿です(スマヌorz)



サンプル

「あのバカジャリの成績アップねぇ…」

 

学園長室のソファーに榊が座り。榊の対面のソファーに学園長こと、藤堂カヲルとその後ろに鉄人こと西村先生が立っている。

姿勢を正し、真っ直ぐに学園長を見ながら榊は話し合いを続ける。

 

「えぇ。ですので補習室使用並びに()()の使用許可を戴きたいのです」

 

「と言ってもねぇ……あのジャリ共が使用するんだろ?」

 

学園長が訝しげに榊を見る。

その目には『あまり、学園のメリットには成らなそうだが?』と告げているようだ。

 

「アレで学園の一部が壊れるかも知れないから、許可は出したくないのがホンネさね」

 

「ですが、それを補えるメリットは有ります」

 

「ほぅ……?」

 

続けなと学園長は顎で促す。

 

「━━この学園の理念は一般教育から一線を画す教育方針です」

 

「だからこその召喚システムさね」

 

「はい。そして今回のケースはそれにもってこいの実験場」

 

「確かにそうさね。だけど、アレは……あぁ。なるほど」

 

学園長は言っていて、頭の中で榊の言い分を把握したようだ。

榊も頷き

 

「サンプルです。確かにアレは俺が試してその結果、今の学力まで登りましたか。ですが、科学者として研究者としてなら同じサンプルより違うサンプルが一つでも欲しいハズです」

 

そうなのだ。だが、人の口に戸は立てられないのが、世の常…流石に学園の長が自校の生徒を使っての危険かもしれない実験はマスコミや、出資している企業に叩かれる恐れがある。

 

だが…だがここでチャンスを逃すのは最善ではない。

だからこそ榊は補習室の使用許可も求めているのだ。

この学園に居る、どの生徒も鉄人の居る補習室は絶対に避ける。

____人の目には絶対に触れない地獄の中へ誰が行くと言うのか?

鉄人の補習では無いとはいえ、行きたがる生徒はいないだろう。

 

━━━━吉井以外は

 

「それにこれで成果が出れば、次の企業の取引、分校との交流にも大きな一手になるハズです」

 

そう吉井、あの馬鹿は違う。

現在、家には帰りたがらず、期末テストまでに少しでも勉強の時間が欲しい吉井なら、嫌々でもすがり付くしか無いのだ。

 

既に吉井の情報を榊から提供されている学園長はゴクリッと唾を飲む。

 

「使用人数は数人、担当顧問には西村先生を指名します」

 

どうする?と言わんばかりの顔で学園長に言うと、学園長は少しため息を吐いた後、

 

「解った……西村先生もしっかりとお願いするよ」

 

「解りました。では、放課後までに補習室の片付けとアレの移動をします。━━恭介、お前も手伝ってくれるな?」

 

鉄人の問いに榊は頷いた。

 

「ならば、朝礼が始まる前に終わらせるとしようか」

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

『今から、言う生徒は放課後、補習室に来るように。____二年Fクラス。坂本雄二、同じく吉井明久__以上二名は放課後、補習室もしくは西村先生の所まで』

 

ピンポンパンポン

 

今から帰りのSHRが始まると思えば、いきなりそんな放送が始まった。

 

「……と言うわけで吉井と坂本、お前ら二人はそこから動くなよ」

 

鉄人の目の前でだ。

慌てながら、吉井は弁明の言葉を

 

「ちょっと待って!?僕はまだ何もしてないよ!!?」

 

「吉井、『僕()()()()()』とはどういう意味だ」

 

「えっ!?そ、それは……その~」

 

━━━━墓穴を掘ったようだ

 

「とにかく吉井は確実に来るように!解ったな?」

 

「…………はい」

 

鉄人に睨まれながら、吉井は力無く頷いた。

 

「それでは、SHRを始める。まず、このプリントを━━━━」

 

そう言って鉄人はプリントを回し始め、吉井は落ち込み、姫路に苦笑いされながら慰められていた。

 

「大丈夫ですよ、吉井君。私も一緒に補習室で勉強しますから」

 

姫路さん……と吉井は唯一の希望を見いだしたような顔をするが、

 

「あー…。姫路、すまないが今回は俺に任せてくれないか?」

 

「……どうしてですかぁ?」

 

「ちょっと吉井だけに頼みたい事があってな。他のメンバーに知られるとヤバイんだ」

 

「で、でも。吉井君は期末テストで…」

 

「解ってる。頼みたいってこともその事なんだ」

 

渋る姫路に坂本が普段は下げない頭を下げて頼んでいる。

さすがの姫路も、渋々とだが了承するのであった。

 

「…………解りました」

 

「すまないな姫路。この期末テストが終わったら、吉井を煮るなり焼くなり愛情を込めた手料理を喰わせるなり好きにしてもいい」

 

「ちょっと待って雄二。僕の了承無しで勝手にプライバシー侵害しちゃ駄目だよ?」

 

コイツは僕を殺したいのだろうか?

 

「解りました!!」

 

「解っちゃ駄目だよ!?姫路さん!!」

 

さっきとは打って変わって元気良く返事をする姫路であった。

 

▽▲▽▲▽▲▽▲

 

 

 

「それで?頼み事ってなんなのさ?」

 

吉井と坂本が補習室へと足を進めている最中、そう訊くと。坂本はいたって平然と返した。

 

「あっ?…そんなの嘘に決まってるだろ?」

 

「だよね~。雄二の事だもん、姫路さんに言ったアレも嘘だよね?」

 

「━━それは本当だ」

 

 

今すぐ、コイツの顔面を殴った方が良いかも知れない。

 

 

そうこうしている内に二人は補習室の前へと辿り着いた。

ガチャッと補習室の扉を開けると、部屋の中心に布団一つとその横に何かの複雑な機械が並んでいた。

 

……え、ナニコレ

 

吉井は呆然とした風にそれを見ていると、

 

 

 

 

 

 

バチチチチッバチィンッ!!!!

 

 

 

 

 

そんな危険な音と共に意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカンドゴンッ!━━ァァアアアアッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し遠くの方から聞こえる音で目を覚ました吉井。

 

「へっ?……ここはどこ?」

 

目の前は何処までも続く海。

 

足元には木の巨大な船

 

━━そして、

 

 

 

 

『撃てエェェェェェッ!!!!!』

 

 

 

 

ドドドドドドドドガンッ!!

 

 

 

 

男の叫び声で空には砲弾が舞い。

次の瞬間には、近くにいた船に命中し爆発しながら沈んでいった。

 

「━━ここ何処オオォォォォォッ!!!!??」

 

絶叫する吉井の目の前に、一つのウィンドウが出てきた

 

【1588/07/31━1588/08/08】【アルマダの海戦】

 

……1588年?

 

何がどうなっているのか解らない吉井は視界の左上に浮き出ているメニューと書かれたボタンを押すと、

 

 

 

 

 

 

 

『ようこそ、フルダイブ式歴史追体験シュミレーター・試作機2号へ』

 

 

 

 

 

 

機械の声が脳内で響いた。

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