魔法の始動キーはもっとよさそうなの思いついたら変えるかも?
【シエラside】
お兄ちゃんもといフェイトが魔法を教えてくれるらしい。
レイも一緒だ。
なんだかんだで今まで魔法を覚えてこなかった。
だって必要なかったんだもの。
まあ、折角だからと言うことで覚えることになった。
「何で君まで来るのかな?」
「あぁん?俺がいちゃ都合が悪いんですかぁ?」
「都合が悪いと言うよりは、目障りだね」
「ケンカ売ってんのか?」
「安売りはしない主義でね。君如きじゃ買えないんじゃないかな?」
「オーケーオーケー……ブッコロス」
レイが住人になってから一年、毎日の様に二人は喧嘩してる。
フェイトはレイに対抗するために格闘術の練習を始めてるらしい。
レイもフェイト対策に魔法を練習しているらしい。
そんなこんなで、草原が荒野になって二人は息を切らせながら私の前に戻ってくる。
ちなみに、私もライフメーカーを見習って自分のことを妾と言ったり、いろいろ勉強中である。
フェイトとレイが、毎回楽しそうだから真似してるだけだけど。
「はぁ、はぁ……今日は、ケンカするために集まったわけじゃないだろ」
「ふぅ、ふぅ……一理あるね。さて、魔法を使うに当たって重要な物がいくつかある。まずはこれだ」
そう言ってフェイトは、私の隣に置いてあった袋から小さな杖を取り出した。
「魔法を使う為の杖だ。今回用意したのは初心者用の物だけど、種類はもっとあるよ。腕輪型、指輪型、ピアスやネックレス、自身の主武器なんかにもそういう処理をすれば魔法が使える。次に重要なのが魔法発動の為の始動キーの設定だ。これは言葉として意味を持たないパスワードの様なモノだね。僕の場合はヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイトで、これは人によって千差万別だ。まあ、修練次第で唱える必要もなくなるんだけどね。最期に詠唱だね。これは基本的にラテン語での詠唱となっているから新しい魔法っていうのはなかなか出来ないね。とりあえず、実践してみようか」
「実践つっても、
「それは魔力を操作する為の基本だよ。シエラは紋章で魔力の使い方を知ってるんだ。
「……シエラの授業が終わったら時間作れ」
「……無駄な時間を作る気はないが、憶えておこう」
二人が睨み合ってる。
喧嘩するほど仲が良い……よね?
「始動キーは決めたかい?」
「……決まった」
「じゃあ、魔法を教えるけど……シエラは闇と雷が得意系統だったね。なら、魔法の射手・
「ん……ティント・クロム・ネクロード、魔法の射手・闇の一矢」
黒い矢のようなモノが飛んでいった。
成功したようだ。
「成功だね」
「一発か、流石だな。ただ、始動キーがなんか、アレだな」
「そういう君はどうなんだい?」
「俺はバースト・ブレイズ・イグニッション」
「君にお似合いだね」
「……今殴ってくれって言ったよ、な!!」
レイがフェイトを殴ろうと拳を振るう。
フェイトはレイから距離を取って拳を躱し、魔法を発動する。
「フン……
石でできた槍がレイに向かって飛んでいく。
レイは咄嗟に覇王の紋章を宿した竜王剣を抜き、石の槍を斬り裂いた。
ちなみに、レイはもう一本剣を持っているけど、フェイトとの喧嘩に使うつもりはないようだ。
「テメェ、殺す気か!?」
「おや、バレてしまったかな?」
「……上等だ!!バースト・ブレイズ・イグニッション!
「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト!
喧嘩という名の殺し合いが始まった。
今日も二人は元気だ。
そんな二人を眺めつつ、魔法と紋章を混ぜて使う練習をする。
これが結構難しい。
「テメェ!?威力高い魔法ばっか使ってんじゃねぇ!!」
「その物騒な剣を仕舞ってからいうんだね!!」
……妾は眠いのじゃ。
覇王の紋章
「威圧」と「孤独」を司る紋章。
紋章及び魔法の力を無効化する効果を持つ。
所有者を三つ首の黄金竜に変える能力も保有している。
竜王剣と呼ばれる折れず、欠けず、傷付かない特殊な剣に宿っている。