原作なんて知ったことか!!
とりあえず完結を目指すんだ!!
【視点・シエラ】
エヴァを連れて家に帰ってきた。
今、妾の目の前でライフメーカーとフェイトが喧嘩中。
「プリームム、少し落ち着け」
「シエラに無駄なことを吹き込まない様に何度も言ったはずですが?ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト、
「おっと……なんだかんだ言いつつ嬉しかったであろう?ならよいではないか」
「
地面から溶岩が噴き出し、ライフメーカーに向かって爆発する。
ライフメーカーはいつも来ている黒衣の外套で溶岩を防ぎつつ、外套を操ってレイの足を掴んでフェイトへ投げる。
「なんでオレェェェェェ!?」
「レイ!邪魔だよ!ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト!
「殺す気かテメェェェェェ!!」
無数の石の剣がレイとその後ろのライフメーカーに飛んでいくが、レイが竜王剣と星辰剣で全て斬り落とす。
レイは投げられた勢いのままフェイトへ向かい、X字に斬りかかる。
フェイトは咄嗟に対レイ用の何十倍に圧縮した石の剣で防ぐ。
「今君と争ってる場合じゃないんだけどね」
「なら俺に魔法使うなや!」
「君がいるのが悪い。僕は悪くない」
「……ブッコロス」
そのままフェイトとレイはいつもの様に殺し合いを始める。
流石にホントに殺しかけたりしたら星辰剣が止めるので、隣で呆然としてるエヴァをライフメーカーの前に連れて行く。
「お帰りシエラ。そっちは?」
「旧世界の元人間。今は普通の吸血鬼」
「エ、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルです!」
「そう……元人間の現吸血鬼、旧世界の方でいろいろあったみたいだけど、怪我はない?」
「大丈夫じゃ」
エヴァは今のままじゃ簡単に死んじゃうだろうし、ライフメーカーならどうにかできるかな?
「ライフメーカー」
「ん?どうした?」
「エヴァのこと不老不死にできる?エヴァと、もっと一緒に居たいのじゃ」
「ふむ……今の吸血鬼の状態だと、確かにすぐに死ぬだろうな。我らとともにいるなら尚更……すでに吸血鬼化しているなら、真祖化すれば不老不死となろう……不老化だけならシエラから真の紋章でも宿せば済むが。さてエヴァンジェリン、真祖の吸血鬼として生きる覚悟はあるか?」
「はい……フェイトさんに死ぬか生きるかを選ばせてもらいました。生き続けることに恐怖はあっても後悔はありません。それに……」
エヴァが私を見て手を握る。
エヴァは少しだけ頬を赤くしている。
「シエラが、友達が一緒にいてほしいって、言ってくれたから……」
「……そうか、そうかそうか……シエラにもやっと友達が……うむ!ならば我も全力を尽くさねばな!今日はゆっくり休むと良い。明日までには準備をしておく」
「よ、よろしくお願いします!」
エヴァが仲間から家族になる準備が始まった。
【視点・レイ】
フェイトとのダブルノックアウトから目覚めたら、ライフメーカーがエヴァの真祖化の儀式をしていた。
エヴァの真祖化が原作とかけ離れてきた今日この頃。
「成功だな」
「えっと、もうですか?なんだか、普通ですね」
俺から見ても魔法陣の上に立ってただけにしか見えなかったわ。
「あぁ、すでに吸血鬼にはなっていたからな、一番面倒な人からの転生をしなかったからこんなものだ。大体が今この場には、真祖の上である始祖のシエラに仮初めの生命を作れる造物主の我がいるのだぞ?ただの吸血鬼を真祖にするぐらい普通にできる。まあ、シエラが望まない限りはするつもりはないがな。あぁ、肉体的な成長はシエラの月の紋章の力を分けてもらえればできるだろうから心配するな」
言われてみると、出来ない方が可笑しいよな……てか成長できるのかい。
……ん?よくよく考えると、今この場にいて死ぬ可能性が一番高いのって、俺?
一応不老不死だけど、俺のは弱点多いんだよな……
フェイトは、ぶっちゃけライフメーカーがいれば復活できるし……せ、せめてフェイトより強くならないと!?
てかさ、このライフメーカー敵になるの?嘘でしょ?
あ、そういえばフェイト以外のアーウェルンクスシリーズ数年前に完成してるらしい。
ただ、性格に難があってシエラには会わせたくないとかなんとか。
そっちが勝手に
それか、世界の修正力でも働いて他の転生者がライフメーカーみたいな力を手に入れてなにかするか……わからん。
とりあえず、シエラ達(フェイトは除く)を守れるぐらいには強くなっとかないとな。
「さて、これで真祖化したわけだが、これからどうする?」
「これから、ですか?」
「うむ……我らに守られるだけか、それとも真祖の吸血鬼に相応しい力を求めるか」
それ聞く意味あるのか?
流れ的に答え決まってるよな?
「言葉にするのに意味があるのだよ、レイ」
「なるほど……今心読まれた!?」
「それで、どうする?」
「……私は、戦う力が欲しいです。もう、理不尽に奪われるだけは嫌です」
「うむ、いいだろう。我が力の使い方を教えよう」
「はい!!」
……これ、原作より強くなるんじゃね?
しかし、600年後にはナギ達
……ん?何か忘れてないか?
原作、麻帆良、世界樹……………あ、太陽の紋章。
大丈夫、だよな?
ん~もうこの際原作とか気にしない方がいいのか?
だったら、世界樹付近の所有権でも手に入れとくかな?
シエラもあそこ気に入ってるみたいだし。
世界樹の上に魔法球の別荘でも置いて、シエラとのんびり……最高じゃねぇか!
「いきなりニヤニヤして気持ち悪いよ」
「うるせぇ黙れ」
とりあえず、こいつに負けない様に鍛え続けないといかんわ。
【視点・エヴァ】
私が真祖の吸血鬼になってから10年経った。
ライフメーカー様に鍛えられ、フェイトさんやレイには及ばないまでも平均以上の強さにはなった。
シエラから紋章を貰ったけど、あんまり使いこなせていない。
貰った紋章は、左手にバリアーの紋章、右手に闇の紋章、額に星の紋章だ。
バリヤーの紋章は魔力が上がれば上がるほど強力な障壁を張れるようになるらしい。
闇の紋章は相性がいいのか第三魔法まで使いこなせるようになった。
でも、星の紋章は第一魔法を何とか使える程度だ。
折角シエラがくれたのだから、しっかり使いこなせるようになりたい!
そんなこんなで、今日もライフメーカー様に鍛えてもらっているとお客さんが来た。
「失礼するポヨ!」
「……」
「む?魔族か?」
そう言って現れたのは道化師の様な恰好をしたそっくりな二人の女性がいた。
ただ、一人は語尾が変で、もう一人は無口無表情だ。
「アナタが造物主でいいポヨ?」
「そうだが……何用だ?」
「人を集めて何かの組織を作っているようだったので混ざりに来たポヨ」
「……何が目的だ?」
「目的ポヨ?そっちのお嬢ちゃんには教えられないポヨ」
「ということは、魔法世界に関してか?」
「そうポヨ」
「ふむ……エヴァ、フェイトを呼んできてもらえるか?そのあとはレイが来ない様に待っていろ」
「は、はい!」
難しい話なのだろう。
よくわからないけど、ライフメーカー様に従おう。
急いで家のフェイトさんに伝言を伝え向かってもらう。
レイは出かけてていないので、シエラの眠るベッドの傍に座る。
門の紋章がシエラの周囲を歪め、月の紋章があらゆる害意から守る。
シエラの寝顔を眺める。
先ほどの二人の魔族は、いったいどんな用で来たのだろう?
わからないし、わかっても何もできない。
私は、まだ守られるだけの存在でしかない。
でも、いつか、シエラの隣に立てるぐらい、強くなる。
そしたら、きっといろいろなことが分かる気がする。
だから―――
「もっと……力が欲しい」
「なら、ここでじっとしているべきではないのでは?」
「ッ!?あ、貴女はさっきの」
「ザジ・レイニーデイです」
背後からの声に振り替えると、無口無表情の方の魔族が立っていた。
「力が欲しいなら行動しなければ……それとも、与えられる力だけでよいのですか?」
「そんなの嫌!!私は対等でありたいの!」
「なら、見つけるべきでは?貴女だけの力を」
「私だけの、力?」
「はい。微力ですが、私もお手伝いします」
この人は、ザジさんは、なんで助けてくれるのかな?
何故私みたいな元人間に協力してくれるのかな?
「なんで、助けてくれるの?」
「……私と姉さんは魔族だから、元人間の貴女の気持ちはわからない。でも、そんな貴女だからこそ、これから先必要になるはず」
私が、元人間だから必要……そっか。
なら、しっかり協力して貰おう。
私が、シエラの隣に立つために……大切なみんなの役に立つために。
「ザジさん……私だけの魔法を創りたいの。協力してくれる?」
「わかりました」
よし、頑張ろう!
ところで……
「お姉さんの名前は?」
「私と同じくザジ・レイニーデイです。まあ、区別がつきやすいようにポヨ・レイニーデイでいいのでは?」
「え?」
バリアーの紋章
魔法による攻撃をされた際、宿している者の魔力の強さの障壁を自動で展開する。
原作エヴァレベルで雷の暴風クラスを無効化。
闇の紋章
『生と死を司る紋章(ソウルイーター)』の眷属。
範囲に効果のある攻撃魔法が主体で、即死効果も併せ持つ。
第一魔法・死の指先・即死効果のある光線を指先から放つ
第二魔法・魂の盗人・対象一人の生気を吸い取る
第三魔法・送るかねの音・魔法陣によるゲートを創り特殊な精霊を召喚しゲートの向こう側へ連れて行かせる。ゲートを通れない、対象に避けられた場合精霊に攻撃させる
星の紋章
『夜の紋章』の眷属。
真の紋章同様ただ一つしか存在しない。
使いこなせれば真の紋章に匹敵する力を持つ。
第一魔法・煌く星・疑似的な星を創りそれを近距離で爆発させる