艦隊これくしょんーあぁ、我らの機動艦隊ー 謎の地下迷宮物件編   作:種電

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前後編で書いたら終わりです。
え、他の2作品書けって?
書けないから現実逃避


前編

 

ーーー【深海棲艦】、それは突如として現れた謎の侵略者である。彼らは地球上のあらゆる海に現れ、その脅威を人類に示した。

増え続ける深海棲艦の脅威に対して、日本政府は深海棲艦に対応できる艦の力と記憶を受け継ぐ可憐な娘達を生み出し、これに対応。通称【艦娘】の誕生である。

 

 

 

 

 

 

ここは東京都内の片隅の中の片隅でここ東京?マジで?と言いたくなるぐらいの辺境の地、そこには突如現れた海からの侵略者【深海棲艦】に唯一対抗出来る存在であり、可憐で美しい少女達【艦娘】と艦娘達を指揮する提督が住む鎮守府があった。

鎮守府の名は【特殊異変対応機動艦隊鎮守府】、別名【左遷鎮守府】【金食い虫の巣】【第9条違反】【軍国主義の復活】【ペンペン草も残らない】などなどと悪評もあるがそれ以上に活躍したりするタチが悪く、上層部にとっては頭痛の種でもある。

 

だいたい何故辺境の地に鎮守府があるのかというと1980年代にあった【高度成長時代】後に【バブル経済】に浮かれて、東京都が考えもなしに埋め立てた場所が現在の鎮守府がある場所である。

そう、普通に考えればこんな片隅の中の片隅で東京都でも屈指の辺境の地を埋め立ても人が来るはずもなく、税金の無駄遣いと揶揄されていた。そんな時に現れた深海棲艦、それに対抗するための艦娘と提督が住む予定の鎮守府を建てる場所を決めるのには一部の【軍隊】【海軍】などに強い抵抗(アレルギー)を持つ人間達により、幾度も妨害されたり裁判を起こされたりして、なかなか決まらず、仕方なく東京の辺境の地に鎮守府を建てることにしたのだ。

 

まぁ、そのせいで鎮守府の食料事情や様々な問題が発生し、鎮守府は仕方なく仕方なく自分達で農業や漁業、蓄膿などをするはめになった幸いにも辺境の地のため、周りに民家などは殆どなくあるのは錆びれた倉庫があるぐらいだった。だから余った土地を有効活用したい東京都と鎮守府の双方の利害や意見が合い、余った土地の殆どが鎮守府の物になり、そこに農業などを行えるようにしたのだった。だがしかし、いくら辺境の地でいらない土地だろうが東京の地といえば東京の地、結構な値段がするーーーしかし、左遷鎮守府の提督、本名は伏せるが左遷鎮守府にいるため、一部からは【左遷提督】と呼ばれている彼だが優秀だった。

彼は自分達が行う農業や酪農などは全て鎮守府で使うはずもなく、一部は売り出すことにしているのだが商品は東京都の物に提督はした。一部の馬鹿(空気の読めない人間)が艦娘に対して強い抵抗を持つが世間一般や世界から見たら艦娘は自分達を守り、自分達の安全な生活を取り戻そうと奮闘するヒーローに見えている。(また一部の市民団体や野党ではそれを利用して日本が軍国主義に戻ろうとしていると揶揄している)

そんな彼女達が作った商品は市場上の価値もブランドもあり、そこに目をつけた提督は東京都と交渉、根回しも徹底し、鎮守府で作った一部の商品は東京都が売り出すことに決まった。そして、それで得たほとんどの利益は【土地代】などとして、東京都に払われた。

もちろんだが提督は利益の全て払うわけにもいかないし、東京都も貰うわけもいかないので一部は鎮守府に渡った。

こうして、互いにwinwinの関係が築かれ、余った広大な土地は有効活用されていた。

 

そして、今回はそんな広大な土地で起きた事件だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー8月上旬、早朝。

畜産エリア「鶏卵及び鶏肉」でステップをしながら、上機嫌に歩く姿が一人見えた。すぐ隣にはステップはしてないが何処か気分が高揚しているようだった。

ステップしているのは正規空母の【赤城】だ、すぐ隣には同じく正規空母の【加賀】が歩いていた。この二人は畜産エリアの鶏卵及び鶏肉の担当でもある。

 

「まっててね〜手羽先にチキンに焼き鳥〜」

 

ちなみにだが手羽先、チキン、焼き鳥は鶏肉用に買っている鶏の名前だ。

 

「赤城さん、鶏に名前をつけるのはどうかと思うわ」

 

「?、でも加賀さんもわざわざ買った七面鳥に名前つけてましたよね」

 

「えぇ、瑞鶴とつけたわ」

 

加賀は滅多に見せない満面の笑み(悪意入り)を赤城に見せた。

フフフと笑いながら、鶏小屋の近くにある七面鳥のスペースに餌を持っていく加賀を見ながら赤城はため息を吐いた。

 

(相変わらず、瑞鶴ちゃんと仲悪いなー)

 

一応、正規空母のリーダー格で機動空母艦隊の旗艦(または隊長)を務めており、提督・・・・夫とも言える彼からも二人の仲を如何にかしてくれと何回も言われたから気にしてるし、如何にかしようとはするが水に油と相性はまったく良くないしもちろん仲も良くない、共通点もなかなか・・・・。

 

(あ、あった、二人の共通点)

 

仲間思いであることと意外と素直じゃないことがとても似ているーーー多分、二人に言ったら全力で否定するだろうが。

赤城はそんなことを思いながら、鶏小屋を開くーーーだが、そこにはあるはずのいるはずのモノがなかった。

 

「・・・・へ?」

 

 

 

 

 

 

一方、その頃農業エリアではビニールハウスを活用し、様々な野菜を栽培していた。農業エリアは空母組や戦艦組が担当していたが一部の艦娘が味見と称した摘み食いとは言えないほどに食べまくるので調理しない限り食べにくい、畜産関係に空母、戦艦組を飛ばし、かわりに駆逐艦組に栽培をさせることにした、ここはその一つである、イチゴを栽培しているビニールハウスから悲鳴があがった。

 

「ぽい〜!?」

 

「どうかしたの、夕立?」

 

悲鳴を聞きつけた駆逐艦の【時雨】改ニ。先程悲鳴をあげた駆逐艦【夕立】改ニだ、時雨が夕立に駆け寄ると泣いていた。

時雨がどうしたの?と聞くと夕立が泣きながら説明した。

 

「夕立が〜たべょうとした、イチゴが無いっぽい〜!」

 

「え?」

 

確かに昨夜から夕立が育てたイチゴの一つを食べると言っていたのを同室である時雨は聞いていた。そして、夕立がなくなったと言っているイチゴを食べるために出撃するたびに戦果をあげていて、昨日提督から頑張ったご褒美として食べていいと言われていたのも時雨は聞いていた。

時雨は泣いている夕立をあやしながら、イチゴの方を見ると・・・・。

 

「これは!?」

 

「ぽい〜」

 

 

 

 

 

 

同時刻、酒保。

酒保とは文字通りにお酒を保存する場所でもあり、他にも様々な保存食や調味料なども保存している場所でもある。

その酒保に軽空母の【鳳翔】、【飛鷹】、【隼鷹】改ニの三人が探し物をしていた。

鳳翔は朝食に使う調味料探しで飛鷹はその手伝い、隼鷹は飲酒目的である。

 

「あっれ、おっかしいな〜」

 

「何がよ?というか隼鷹、貴女も手伝いなさい」

 

「あのさー、飛鷹」

 

「・・・・はぁ、何よ?」

 

朝から飲酒目的出来ている妹に頭を痛める飛鷹。飛鷹と隼鷹は【姉妹艦】であり、しっかり者の飛鷹は姉であり、お酒好きな隼鷹は妹だ。

飛鷹は手伝う気がない妹が恥ずかしいがこれでも自慢の妹なのだ。

 

「あたしのお酒知らない?」

 

「貴女のお酒なんて知らないわよ」

 

「むー、じゃ、提督?あしがっち?たかおん?」

 

足柄や高雄は隼鷹の飲み仲間でたまに提督もそこに加わることも・・・・正確には隼鷹達が無理矢理お酒がそこまで好きではない提督を交友を理由に拉致してくることもある。

提督は好きではないが飲まないわけではないが酔って絡んでくる隼鷹達に(性的な)危機

を感じるから嫌なのだ。ただそれは隼鷹達が嫌いだからとかではないし、隼鷹達は魅力的な女性だし、手を出していいなら手を出すとも提督は言っているが、しかし提督曰く「嫁さん達が怖い」とのこと。

 

酔ったら大半のことを忘れる隼鷹はそんなことをつゆ知らず、今日も今日とて提督と飲むために酒を探していたのだが、その肝心の酒が探しても探しても見つからないのだ。

 

「まぁ、一応調味料探すついでに探してみるわ」

 

「サンキュー、いやー、持つべきは姉だね」

 

「ちょーしのいいこと言わないの」

 

ケラケラと冗談を言う困った隼鷹()に飛鷹は肩をすくめながら、調味料と隼鷹の酒を探す・・・・が酒は見つからず、しかも酒どころか探している調味料さえも見つからない。

 

 

 

「困りましたね・・・・」

 

頬に手をあて、困った表情を浮かべるのは鎮守府の母と慕われている軽空母の【鳳翔】。

彼女が探しているのは使いかけの調味料の袋で今日一日で使い切るつもりでしかもその調味料は近所の業務用スーパーの今日の特売日に合わせて買うつもりだったので予備がないのだ。別にその調味料がなくても料理はできるのだが皆を代表し、一日の活力となる朝食に手を抜きたくないのが彼女の信条でもあり、仕事でもある。

今や、ほとんど前線に出ることのない彼女は戦う以外に艦娘や提督を鎮守府を支えるために主に炊事、洗濯、掃除といった家事を主に行っている。他にも夜には居酒屋を趣味でしていりする。

 

「鳳翔さん、そっちにはありました?」

 

「いえ、こっちにもないですね」

 

一緒に調味料を探してくている飛鷹とついでにお酒を探しに来た居酒屋の常連さんの隼鷹達は鳳翔が探している場所の反対側、主に調理用のお酒や宴会時に使うお酒、個人のお酒を管理している場所を探してくれ、鳳翔に調味料や一部のお酒がないことを告げた。

 

「いっそのこと、調味酒でもいいかな〜」

 

「よくありません!」

 

「いたぃ!?」

 

「ふふ、隼鷹さん大丈夫ですよ、うちでキープしてるのがありますし」

 

自分の酒がないことにヤケになった隼鷹が手頃な調理酒に手を出そうとしたがその手を飛鷹に叩き落され、少し涙目になりながら手をさする。鳳翔はそんな姉妹のやり取りを見ながら鳳翔の居酒屋で隼鷹がキープしているお酒のことを話した。

 

「それもあるけどさ、調理酒って美味しいのかな〜って?」

 

あはははと笑う隼鷹に呆れてしまう飛鷹とこれからどうしようか?と考える鳳翔だった。

とりあえず、提督に報告すべきだとはきまった。

 

 

 

 

 

各所で物がなくなったことが少しづつ話題になりだした頃に鎮守府に帰投する艦影もとい人影が見えた。

航空巡洋艦姉妹の【最上】【三隈】【鈴谷】【熊野】の四姉妹が釣竿とクーラーボックスを持って沖釣りから帰投していた。他にも重巡姉妹の【古鷹】改ニ、【加古】改ニの古鷹姉妹や妙高姉妹など達が干物を作ったり堤防の近くで釣りをしていたりと重巡組は主に漁業などを行っている。

 

「鈴谷、釣りは楽しいですわね!」

 

「そーかな、鈴谷は髪が傷むから好きじゃないな〜」

 

「確かに傷み易いですわ」

 

「あははは、僕は気にしないかな?」

 

末っ子の熊野は初めて釣りを体験したが気に入ったようだが三女の鈴谷や二女の三隈は潮風による髪へのダメージを気にしているようだが長女の最上は特には気にしてはいないようだった。

四人は港で待っていた【利根】と【筑摩】改ニの姉妹に今日の成果を渡した。最上は相変わらず、パッと見ただけだと背が小さく騒がしい利根の妹に見え、背が大きく大人しい筑摩の方が姉に見えてしまうが実際は逆で利根が姉で筑摩が妹だ。

 

「む、今日も大漁じゃな」

 

「はい、姉さん」

 

クーラーボックスや釣竿を利根達に預け、最上達はシャワーを浴びるためにシャワールームに行こうとしたときである。

 

「皆さ〜ん!」

 

「?、青葉?」

 

重巡【青葉】、趣味はジャーナリスト活動で鎮守府で新聞を発行しているマスコミまたはマスゴミ。

 

「大変ですよー!」

 

「「「?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、まぁ、色々なくなってんな」

 

そう鎮守府の執務室で気怠げにボヤくのはこの鎮守府と艦娘達の司令官である【提督】だ。提督は特にセットもしてない頭をガリガリと報告書片手に掻く、今朝方から起きた騒動に頭を悩ませていた。

それは【物資の連続紛失】である、こう言えばかなりの荒事、警察を呼ぶなり本部に報告するなりとなりそうだが、現実にはそうはいかない・・・・何故なら。

 

「艤装や機密書類の紛失はなし、衣服類も紛失なしかー」

 

そう艦娘達の艤装や作戦や艦娘に関する機密書類や衣服類すらも紛失または盗まれていないのだ。艤装や機密書類が盗まれたまたは紛失したとあれば本部に報告ができたり、衣服類なら警察に連絡できるのだがそれ以外がなくなったと本部に報告しても「自分達でやれ、警察に連絡するな」と言われるのがオチだ。

現在進行形で軍本部と警察本部の仲はすこぶる悪く、互いに互いの粗探しに夢中である。だから、簡単には警察は呼べないし本部にも報告ができない、八方ふさがりである。

 

「しかたがない、調べるか〜」

 

こうなっては仕方ない自分達で紛失または盗まれた謎を解明するしかない、面倒だが。

提督は面倒だな〜とボヤきながら今日の秘書艦であるにも関わらず爆睡している戦艦【比叡】改ニにイタズラ心が芽生えたがやめといた。仕返しにカレーでも作られたら明日の朝日が拝めるかが怪しいからだ。

とりあえず、先程までた見ていた報告書を軽く丸めてからそれで比叡の頭を軽く叩くと「ひぇ?」と声をあげ、目を覚まし、提督を眠気まなこで見た。

 

「起きたか?なら、さっそく夜戦バカを呼んでこい」

 

「ひぇ?」

 

まだ半分寝ている比叡はなんとなく命令されたことを理解しながらフラフラとした足取りで夜戦バカがいるはずであろう、軽巡組の寮に向かって行った。

提督はそれを見送りながら今後の面倒事に思わずため息を漏らした。

 

 

 

 

 

ここの鎮守府は鎮守府本棟と他に研究棟や各組の寮がすぐ近くにあり、提督が普段から寝泊まりする場所は本棟にあるが一応近くの市街地の公共住宅の一室を借りているが滅多に帰ることはなく、基本的に鎮守府にいる。

そんな提督の仕事は様々あり、書類作成から処理、装備や備品、食料などの調達などなどから夜中には巡回を行い、本棟や研究棟、寮の巡回も仕事の一つである。しかし、本来なら彼の直属の部下などが行うのだが彼は若くして少将まで登りあがった、別に特別なエリートでも名門の出身でもない、ごくごく普通に陸自(陸上自衛隊)から異動してきた変わり者である。しかも、何かと鼻と耳がよく知らなくていいことを知っていたり、嗅ぎつけたりする厄介者であった。

故に自然的にほとんどの上、上層部の幹部には大層嫌われ、ここに左遷された挙句に機密保持を理由に部下さえも寄こさず、物資も少なめにし、遠回しにやめるように仕向けたのだ。

 

だが、この提督は陸自時代にとある理由で極貧生活を余儀なくされ、毎日自家栽培モヤシとそこらへんに生えている野草やキノコで生きてきた強者(または馬鹿)であるため、そんなことではへこたれない奴だった。

こうして、幹部に嫌われながらも毎日を生きている提督である。

 

「はい、異常なし」

 

一通り巡回を終え、さっさと執務室に戻るとそこには軽巡【川内】改ニ、【大淀】に練習軽巡【香取】に工作艦【明石】、そして航空戦艦姉妹の姉【扶桑】改ニと妹の【山城】改ニの六人が執務室に集まっていた。

 

「じゃ、始めますか」

 

提督は気怠そうに号令の声を上げた。




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