艦隊これくしょんーあぁ、我らの機動艦隊ー 謎の地下迷宮物件編   作:種電

2 / 2
名取「前後篇になると言ったな」
種電「で、でも文字数が、た、助けてくれェ」
名取「あれは嘘だ」
種電「わぁぁぁぁぁ!?」
長良「アイツは?」
名取「離してやった」




ごめんなさい


中編

時間は遡り、昼過ぎの頃。

比叡に呼ばれた軽巡【川内】改ニが執務室に来ていたが比叡は用事があると昼前から姿を現しておらず、さらに提督と川内に御昼ご飯は待つように言って何処かへと行ってしまった。物凄く嫌な予感と冷や汗が止まらない提督だがやらないといけないことがあるので殺られる前にやることにした。

 

「提督、何の用?」

 

「まぁ、ゆっくりしていけよ」

 

川内は何やらソワソワしており、明らかに此処から逃げたいという思いが溢れ出ていた。

だが提督は逃さないために滅多に出さない茶菓子や高いコーヒー豆を使ったコーヒーを川内に振る舞う。

 

「いや〜、私も普段なら提督と一緒にいたいけど・・・・今はちょっと」

 

川内はチラチラと廊下へと続くドアを見る。そこからは何故か悪臭が迫ってくるような気がしてならない。現にドアの向こうでは「退避ー!」「H兵器だ!」「臭いだけで、もう」「翔鶴姉ー!?」と悲鳴があがっているが気にしてはいけないし、気にしたら負けだ。

 

「まぁ、ゆっくりして逝けよ」

 

「さっきと字が違うんだけど!?」

 

「さて、本題だ」

 

「否定してよ!」

 

はは、否定?できるわけないだろ、俺たちは此処で死ぬんだから。と提督は完全に諦め、迫り来る死の宣告を受け入れた。

 

「川内、今朝から起きている連続紛失事件は効いてるか?」

 

「はぁ・・・・腹括るかな、知ってるよ」

 

もう逃げられないと悟った川内は最後の晩餐とは言わないが最後ぐらい美味しい物を食べようと茶菓子を摘み、コーヒーを飲む。

諦めた川内を見て、うんうんと提督は頷きながら自分もコーヒーを飲むがその前に砂糖やミルクを入れる。川内はブラック派だが提督はどちらかと言うとカフェオレ派でそれ以外はタケノコ派であり醤油派でレモンをかけるタイプだ。

 

提督はカフェオレと化したコーヒーを飲みながらさっそく本題に入る。

今朝から起きている連続紛失事件を詳しく調べるために人手がいるため、川内を主体に夜戦が得意で足が速い艦娘を集めて欲しいと提督が頼む。川内は何故夜戦が得意な艦娘が必要なのかと聞くと提督はこう答えた。

 

「昼や朝は非番以外の出撃していない艦娘が各エリアで仕事をしているだろ?そしたら、流石に盗まれたり浸入されたりしたら気づくはずだ」

 

しかし、今回の紛失事件では誰も浸入には気付いていない。

そうなると普通に紛失しただけになるだろうがこんなに物が一斉になくなるのは盗まれたとしか考えられないと提督は言う。しかし、万が一違ったら色々と面倒なのでとりあえず紛失事件として扱い、その後の捜査で盗まれたのかを決めるとのこと。

 

「それで盗むとしたら夜だ、だいたい紛失が発覚したのは朝だし、調べたら紛失した物は全て昨日の夕方には全てあった・・・・だとすると?」

 

「盗みを行ったのは自然的に夜で、夜ーーーようは夜戦が得意で足が速い娘を使って」

 

「多分、また来る犯人を捕まえるというわけだ」

 

なるほどねーと川内が感心していると突然鼻を摘みたくなるほどの悪臭がしたーーーあぁ、来たのだなと提督と川内は思った。

そして、ドアが開き、そこには地獄があった。

 

「提督、川内ちゃん!今日は私比叡が提督のために作った特性カレーをお昼に食べてください!」

 

こう聞けば、なかなか嬉しいことで比叡が可愛い娘に見える、いや比叡はそうでなくてもとても(馬鹿で)可愛い娘だ。

二人の目の前に置かれたカレーはくさったクサヤを焼いたような最悪な死臭がし、さらに蠢き囁いている【テケリ・リ、リ、テケリ・リ】と冒涜的な囁きが聞こえるがきっと気のせいだ、カレーのルーに目玉や口がありこちらを見てニタニタ笑ってるのも気のせいだ、気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ。

あぁ、窓に窓にまdーーー。

二人はカレーを口に運ぶ、横にはニコニコして感想を待つ比叡がいた。

 

ここで川内と提督の意識はなくなり、最後に聞いたのは冒涜的な囁きと比叡の「ヒェー!?」という悲鳴だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後いつも通りに医務室に連れて行かれた二人は体内から【毒物】を抜き取り、【高速修復剤】が入ったお風呂に投げ入られ、なんとか二人は復活した。

そして、提督はやせ我慢で夜の巡回も書類の処理も全て終え、夜の執務室に人を集めた。

 

「で、川内よ、集まったのか?」

 

「集めたし、配置も終わったよ」

 

川内はここの鎮守府の地図を取り出し、何処に誰を配置したのかを説明を始めた。

まずは蓄膿エリアには川内の妹である軽巡【神通】改ニを筆頭に駆逐艦の【朝潮】【荒潮】【満潮】の四人に重巡の【摩耶】改ニ。

農業エリアには軽巡【五十鈴】改ニに本人希望により駆逐艦夕立に時雨と二人の姉である【白露】達と重巡【高雄】。

漁業エリアには軽巡【阿武隈】改ニ、【名取】の二人と航巡の最上型四姉妹の四人が配置され、海には潜水艦【呂500】に【伊58】【伊19】の三人が待機しているとのこと。

他の艦娘はとりあえず寮待機となっている。

 

「というか、提督。昨日の今日よ?来ると思ってるの?」

 

「来ると思うよ、山城」

 

そうかしら?と山城は溜息を吐いた。

それを見て、提督も来るとは思っていないとは言えなかった。確かに二日連続で来る可能性は低いかもしれないし、だからと言って警備を手薄にして実は二日連続で来ました!なんて後からわかったらたまったもんではない。

無駄足になるかもしれないが何事も未然に防ぐ必要がある、それが警備であり防衛でもある。

 

「提督、もし来たら如何します?」

 

「人間なら逮捕、深海棲艦なら大本営送り」

 

捕まったのが人間なら逮捕され、大本営に送られよくて釈放のち行方不明、悪くてその場で行方不明。

深海棲艦なら実験場送りが確定している。

あ、これ、人間でも深海棲艦でも行き着く場所は同じだなと提督は能天気に思った。だいたい軍事施設に潜り込んだけでも撃たれても文句は言えないのにさらに犯罪まで犯したのだ、一家全員が行方不明になるよりはマシだろう。現に昔まだ艦娘が世に広まってないころに正義の味方(爆笑)を自称する正義の記者は鎮守府に忍び込んだときは大変だった。

何せ、その記者はすでに所属する会社にデータを送っていたため、会社もそのマスコミもその家族全員、関係者全てを行方不明にしなければいけなく、代わりの人間を置くのにも手間がかかった。

まー、おかげで実験場の【餌】代はかなり浮いたらしい。

深海棲艦は人肉を好むし、助かった。

 

「ま、人間であるこてを祈ろう」

 

そっちの方が処理が楽だから。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくの間は何も異常はなかったが、皆々が船を漕ぎ始めた頃、深夜3時頃である。

蓄膿エリアの神通から連絡が入った。

 

『こちら、神通。不審な影を発見』

 

「「「!?」」」

 

先程まで睡魔に襲われていた皆々を睡魔から退けるには充分な情報が入る。

日頃から寝溜めしていた提督は元気よく指を鳴らす。

 

「ビンゴ、神通。まだ見てるだけにしろ」

 

『了解です』

 

「捕まえなくていいんですか?」

 

「香取くん、犯人は一人とは限らないし、だいたいどうやって浸入したのかを知らないといけないしやることはたーくさん!」

 

「は、はぁ・・・・」

 

普段より少しテンションが高い提督に尻込みする香取。よるになると川内同様にテンションが高くなることを知っている面々は気にせず、各エリアの警備担当に注意するように促す。

 

『こちら、神通。目標が鶏小屋に接近・・・・何もないことを確定すると戻るようです』

 

「じゃ、川内よろしく!神通追え!」

 

「『了解!!』」

 

「さぁーて、出番だよ!夜偵!」

 

川内の腕についた発射機から夜偵が飛び出し、遠くの方では神通達の声があがる。

提督は大淀に神通から犯人の特徴を聞くようにと命令を下し、テーブルに広げてあったここの鎮守府の地図に目を通し、神通と夜偵からの情報を元に犯人の現在地や逃走ルートを確認する。

 

『目標、雑草地に入りました。追います!』

 

「あ、追わなくていいよ、そこ危ないし」

 

雑草地とは蓄膿エリアには背丈を越える雑草が生えている場所があり、将来的に買う予定のヤギや牛に食べさせるために今まで放置してきた場所である。最近では伸び過ぎて何があるのか、わからないくて危ないと言われ、近々大規模な雑草刈りをする予定だった。

追わなくていいと言われた神通は少し不服そうに『わかりました』と返した。神通達の代わりに川内の夜偵が犯人を追う・・・・が途中で見失ってしまうが提督はそれを予想していたので犯人を見失った場所を地図に書き込み、明日は雑草刈りや調べることがあるので寝ることにし、艦娘達にもそれを伝える。

一応、交代制で見張りは続けるらしく、提督も参加しようか?と聞くとさっさと寝ろと言われ、ショボくれながら自室に帰っていった提督だった。

 

 

 

 

 

 

 

翌日の朝、いつも通りの作業を終え、各エリアの大規模な雑草刈りを始めた。

この日のために雑草刈り専用機を買っており、雑草刈りはスムーズに進んだ。

その一方で提督はここの土地に関しての資料を探るべく、何人かの艦娘を連れ、都庁に向かった。

 

「土地の資料ですか?」

 

「そ、気になるこてがあってね」

 

都庁の土地を管理する部署に赴いた提督は目立っており、すれ違う人々に後ろを振り向かせていた。別に特別に容姿が優れているわけでもなく軍服を着ているわけでもない私服だが連れている艦娘が航空戦艦の【伊勢】に【日向】、重巡の【那智】に【足柄】、戦艦【陸奥】に正規空母【加賀】達、彼女達は容姿がとても優れているので提督ではなく彼女達のせいで目立っている。

今回、担当した職員は今まで振り返った人々同様に『何でこんな男が大勢の美女を連れて来てるんだ!?』と思っていたが提督が見たいと言った土地や身分を明かすための手帳や免許証などなどを職員に提出すると何故こんな男が大勢の美女を引き連れているのかがわかり、担当した職員は自分では手に負えない案件になりそうなのでこの道数十年の大ベテランの上司に代役を頼んだ。

上司は代役を頼んだきた部下を客の対応もできないのか?と睨んだが部下が提出した書類を見ると今回ばかりは仕方ないという気持ちが勝り、代わりに自分が対応するからこのことを忘れるように部下に言い渡すと部署内にある受付カウンター近くで何人かの女性ーーー艦娘であろう女性達同士が何やら話している中で電話をしている男がいた、多分彼が提督であろう。

上司である課長は提督達がいるカウンターのところまで行き、提督が電話を終えるのまち、提督が電話を終え携帯をしまうと同時に頭を下げる。

 

「先程の者に代わりまして、私が担当させていただきます、【少将】殿」

 

「別に少将はつけなくていいよ、それよりさ、見たい書類があんだよね」

 

「何でしょうか?」

 

「ーーーうちの鎮守府の地下水路について」

 

「!?」

 

 

 

 

 

 

今から少し前、鎮守府では草刈り機を使った雑草刈りが始まっていた。

雑草地と呼ばれている場所は元々から不法放棄したゴミが多く、雑草を刈りながらゴミも処分するとなるとかなりの人手が必要で提督はそこそこな数の艦娘が揃うまでは雑草地は無視することにしたのだが最近は任務、特に長距離任務が多く雑草刈りをする暇などなく放置を続けていたら、鎮守府ができた当時は雑草はまだ不法放棄のゴミが見えている程度にしか伸びていなかったが、今は伸びに伸びた背丈ほどの雑草のせいでゴミが見えなくなってしまっていた。

それで何があるのかがわからなく、危険なために雑草刈りが延長され、また任務が入り延長され、台風のため延長され、延長され延長され延長され、そして今に至る。

 

今回のために思い切って提督は草刈り機や雑草刈り専用機を買った。作業効率を上げる目的もあるが安全性を優先したためもある。

草刈りと聞けば、某青狸が出てくる他力本願漫画で眼鏡が母眼鏡に庭の草むしりをさせていたりするのを思い浮かべるかもしれないが草刈りの方が断然キツく危険性もある。

草むしりは名前の通りに草を毟る。

が草刈りは鎌や草刈り機などを使い、切るために危険性もあり、また草の中に何が潜んでいるかはわからない。過去に草刈り中に蜂や蛇に襲われ、病院送りになったケースは数知れずまた草刈りの道具による事故も多々ある。しかし、蜂や蛇を追い払うには草刈り機はうってつけでもあった。

 

「はぁ、マジダルいし〜」

 

「鈴谷、頑張りましょう!」

 

「熊野は元気だね〜」

 

鈴谷は元気な熊野を見ながら、周りを見渡す。駆逐艦や潜水艦達は元気だが戦艦や空母組はキツそうにしていたり、重巡組の一部は休憩していりと自分も休みたくなったが隣で「とぉぉぉぉぉ!」と元気良く草を刈る熊野が心配なので付き合うしかない・・・・提督が帰ってきたらウンと文句を言ってやると誓いながら草刈りを始める。

 

その頃、軽巡組は艤装を装備し雑草地を歩いていた。先程から蛇や蜂が襲ってくるが艤装を装備してない彼女達になら意味があるだろうが今は軽巡並みの装甲を持っているのでたかが蜂や蛇の攻撃は意味をなさない。

また何故かトラバサミなどのトラップが何故か設置されており、つくづく艤装を装備していてよかったと川内は思った。

今回の雑草地は昨日の何故の人物が逃げ去って行った場所だけあり、提督が軽巡組に艤装を装備してから入るように言ったのだ。その部隊の隊長は川内が任されている。

 

『こちら、球磨クマ〜、異常ないクマ〜』

 

『こちら、長良、異常なーし』

 

『こちら、阿賀野!異常ないよー!』

 

『阿武隈、異常なしです!』

 

「はいはい、了解」

 

無線からは今一緒に捜索に出ている他の軽巡達から定時連絡が入る。

もし、定時連絡がなかったら即座に行動するように心掛けている。

 

「しかし、まぁ、厳重だことで」

 

川内はひょいひょいと罠を回避しながら昨日夜偵が犯人を見失った地点に近づいてきた。

そして、最後の草を掻き分け、罠も回避し、その地点にたどり着くと川内の目の前にあるものがあった。

 

「あー、これかー」

 

川内はそれを確認し、携帯の写メで写真を撮り、それを提督の携帯へとメールで送信し、提督と一緒にいるはずの加賀に電話をかけた。

 

「あ、加賀さん?提督はいる?じゃ、代わってよ、いや変な意味じゃないし、色気も使わないからさ、へ?信用できない?もー、信頼してよー、仲間でしょ?」

 

川内が中々代わろうとしない加賀に四苦八苦していると他の仲間達が来て、携帯で苦戦している川内を見守った。

川内は来た仲間達に気付き、助けてとジェスチャーで伝えるが皆首を横に振った。

しばらく、加賀に四苦八苦していると提督が気付いたのかメールを見たのかは定かではないが加賀から携帯を取り上げ、川内の電話に出た。

 

『よう、川内、メールを見たぁァ!?って、何すんのさ、加賀!痛ぃ、痛いって!?はぁ、浮気!?違う、違うから痛いって!ちょ、伊勢に日向!加賀さんを如何にか、痛ぁぁぁ!!』

 

出たのはいいが加賀の機嫌を損ねたのだろう提督が電話越しに蹴られているのが伝わるぐらいに音が響いていた。

提督が助けを呼ぶとすぐに伊勢と日向が来て、微かだが電話越しには『落ち着きなよ、加賀』『落ち着け、加賀。この提督が浮気なんてすると思っているのか?だいたい全艦娘とケッコンカッカリすると我々に公言した馬鹿だぞ?』『そうそう、遅かれ早かれだよ』『でも、頭にきました』と聞こえたが川内は聞かなかったことにした。

まぁ、本当に変な提督だと川内は苦笑し、あちらが落ち着くまで待ち、それから現状と川内達の前にあり先程の写真に写った【マンホール】のことを話した。

 

 

 

そして、課長と提督が対面した場面に戻り、提督は満面の笑みで先程の画像を課長に見せた。

 

「あ、あの、これは?」

 

「マンホール」

 

「いや、知ってますけど」

 

「これさ、あんたらが提出した資料にはなかった場所にあったんだよね〜」

 

そう、過去に今ある鎮守府の場所を買う際にマンホールは資料にあの場所にはないはずであった。それを見せられた課長の顔色はだんだんと青くなっていく、そんな課長を見てニヤニヤと提督は笑った。

 

その後別室に案内され、課長に加え部長も現れて話し合いが行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、課長さんと部長さんに話を聞くと面白いことがわかった」

 

提督は都庁から帰宅し、会議室に全艦娘に収集をかけた。さすがに全艦娘を呼んだだけあって会議室は狭いがここ以外で全員を集めて会議できる室内はすくない。

提督は都庁から手に入れた資料をホワイトボートに貼っていく、それは地下水道の地図であった。だが、それは一枚ではない、また一枚また一枚また一枚と地図を貼っていく。

 

「これは見ての通り、今回見つかったマンホールに続く地下水道の地図だ。しかし、問題はそこではない、この数だ」

 

提督はホワイトボートを強く叩く、そのほほはヒクヒクと引き攣っていた。

 

「無計画の埋め立てに無計画の地下水道開通・・・・しかも埋め立ても地下水道開通も複数の会社に依頼していたらしい」

 

「だから、地図がそんなにあるんですか?」

 

駆逐艦【吹雪】改ニはゲンナリとした表情を浮かべ、何人もの艦娘も嫌な顔をした。

提督はさらに嫌なことを告げる。

 

「さらに最悪なことに東京都はこの迷路とかしている地下水道の現状をまったく把握できていないらしい」

 

「あー、それが地図が複数もある理由か」

 

「そうなんだよ、北上。で地盤的にも危ないかもしれないとわかったおかげでなかなか買い手がつかずに困り果ていたときに」

 

「我らの鎮守府建設か」

 

「そう、東京都はワザとこのことを隠ぺいして買わせたとのことだ」

 

多分、この買い物には大本営も関わっているだろう、あの連中なら賄賂で簡単に買収できるほどの無能の塊だからだ。

 

「それで東京都は今回の地下水道の使ってない部分の埋め立てを全額払ってくれるし、他にも特典があるが!」

 

「が?」

 

「条件として地下水道の調査をこちらに依頼してきた」

 

一瞬の間が空き、次の瞬間には「ふざけるな!」や「自分達でやりなさいよ!」などなどの不平不満だった。まぁ、当たり前だろう、今回どう考えても提督達に嘘をついて土地を売った東京都が悪く。東京都が埋め立てるのもその費用を出すのもそれらを無償でやることが当たり前のことになるだろう、しかしそんなことをせず、条件を出してきた東京都に怒りを感じない方がどうかしている。

例えばの話てして住んでいた物件に重大な欠点が見つかり、物件を売った不動産に建て替えもしくは引越しの代金を請求したとしようすると不動産は代わりに建て替えの際の大工や会社を代わりに探すように言ったり、代わりに住む人間を探して来いと言っていると同じようなものだった。

 

「落ち着け、お前ら、これには理由がある?」

 

「理由?」

 

「この地下水道、海と繋がってるんだ。だからさ、深海棲艦が浸入した可能性があるらしんだ」

 

シン・・・・と静かになったかと思うと一斉に艦娘達がまた不平不満を撒き散らした。

そうだよな、怒るよなと提督はそれを知ったときについ、部長の顔にストレートパンチを叩き込んだことがあったがきっと気のせいだろう。

艦娘達に落ち着いてもらうように五分ほど辛抱強く説得を試みた提督だったが面倒になったのでホルスターから拳銃を抜き取り、威嚇射撃を行い、落ち着いてもらった。

 

「というわけで、誰か行きたい人いる?」

 

「多分誰も行きたくないから提督が決めたらいいじゃん」

 

皆を代表してか鈴谷が答えると皆うんうんと頷いた。

投げやりだな〜と提督は思いながら地下水道を行くメンバーを考えた。

 

まず一つに場所が狭く暗いために空母組は役には立たない、次に潜水艦組は地下水道は地図を見る限りではそこが浅いために泳げないし泳ぎたくないだろうから除外。

次に戦艦組だが今回艤装は流石に一部許可されてないが使えるし、通常火器の使用も許可されているが戦艦組だと火力が高すぎて崩壊しそうだし許可が下りてないけど一人は欲しい、そうするといくらか接近戦ができる戦艦・・・・伊勢かね。

次に重巡だがもう足柄と那智でいいだろう。

で軽巡は神通、理由は強いし、艤装の許可が下りたのが軽巡と駆逐艦だけだし。

駆逐艦は通常火器の成績が高い【陽炎】に【不知火】でいいか。

 

「じゃあ、伊勢に足柄、那智に神通と陽炎、不知火の6人と俺かな」

 

そう言うと伊勢、足柄、那智、神通、陽炎、不知火の6人が前に出てきて、足柄が質問してくる。

 

「え、提督も行くの?」

 

「大丈夫なのか?」

 

「あのね、こー見えても仮にも自衛隊員ださだ、俺」

 

「そういえば、そうだったわね」

 

「そうでしたね」

 

「え、何、そんなに見えない?」

 

「「「「見えない」」」」

 

オゥ、そんなに見えないか、見えないか・・・・。

 

「と、とりあえず通常火器の使用と軽巡と駆逐艦の艤装の使用許可は貰ってるから使えるから一応装備してね」

 

「我々はダメなのか?」

 

「なっちゃん達だと火力あり過ぎるからね〜」

 

まぁ、駆逐艦の12cmでも崩落の危機があるから撃たせたくないけどな!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。